1 / 48
第1章:チュートリアル
1.初めてのダンジョン
しおりを挟む
― 第1階層へ出国のお客様、お入りになる色の通路にお並びになりお待ちいただきますようお願いいたします。ただいまの待ち時間は約一時間となっています ―
天井のスピーカーから一定間隔で流れる館内放送が辺りの喧騒にかき消えていく。
「ええと、白エリア、白エリア、と…」
天城 翔琉《あまぎ かける》は館内標識を頼りに辺りをきょろきょろと見渡した。
翔琉が今いるところは岐阜県の九頭竜にある九頭竜異界出入国管理局、通称九頭竜異港と呼ばれる大型施設だ。
今から20年前、地球上に突然ダンジョンが現れた。
異世界へと繋がるそのダンジョンは地球上に存在しえない様々なアイテムや素材を人類にもたらした。
人類の技術を一気に数世代も進歩させたそれらは当然のように金を呼び、金に引き寄せられた人々はこぞってダンジョンへと引き寄せられていった。
そして日本に現れたダンジョンの入り口こそが翔琉のいる九頭竜異港なのだった。
九頭竜異港は国際空港そのままの施設で、翔琉はパスポートを提示して出国ゲートを入って今はダンジョンへ入る人の列に並んでいる。
興奮したように隣と話し込んでいる者、ガイドブックを読みふける者、一心不乱にスマホをいじっている者、辺りは翔琉と同じようにダンジョンを待っている人々の熱気に包まれていた。
「凄いな…」
どこまでも続く人の頭に圧倒された翔琉は驚きと共に思わずため息を漏らしてしまった。
「お兄さんお兄さん」
後ろから呼びかける声がしたのはその時だった。
翔琉が振り返るとそこには小太りの中年男性が立っていた。
「お兄さん、その恰好ひょっとして稼ぎに来たんじゃないのかい?」
「え…ええ、まあ…その通りですけど」
人懐こそうなその中年男性に翔琉は訝しげな顔を向けながらも言葉少なに答えた。
「やっぱりね!それだけの装備をしてるからそうだと思ったんだよなあ~!」
その中年男性は笑顔を共にしたり顔で頷いてみせた。
今の翔琉は登山用の大きなバックパックを背負っている。
初めてのダンジョンということで思いつく限りありったけの道具を詰め込んできたのだ。
「だったらここは止めといた方がいいぞ?この列は観光客向けの白エリア行きなんだ。白エリアじゃ大した稼ぎにはならないぞ?せめて緑エリアにしないと。ほら、こっちだよ」
そう言うと中年男性は半ば強引に翔琉を列から引っ張り出した。
「そういえば自己紹介がまだだったな。私はオットシといってレベルは八だ。よろしくな!」
ペラペラと喋りながらオットシと名乗る中年男性は翔琉を同じフロアの少し離れた場所へと引っ張っていった。
「ど、どうも…僕は天城 翔琉と言います」
「あ~!駄目だよそれは!」
翔琉の自己紹介を聞いたオットシは慌てて手を振った。
「ここで本名を言うのはマナー違反なんだ。君もダンジョンナビはもう入れてるんだろ?ユーザー名も設定してるんじゃ?」
「あ、い、入れてます。ええと…」
翔琉は慌ててスマホを取り出した。
ダンジョン用ナビゲーションアプリはダンジョン探索する者にとって必須となるスマホアプリだ。
何社かが出しているが翔琉はその中でも最大手のダンジョンナビを入れている。
「ユーザ名は…カケルです」
「そのままか!」
オットシは呆れたように上を見上げた。
「まあいいか。じゃあカケル君、これからは名前を聞かれたらそのユーザー名を言うんだぞ。異港から先は本名を聞くのは失礼にあたるからね」
「そうなんですか?すいません、何も知らなくて」
謝る翔琉にオットシは手を振った。
「いいんだいいんだ、初めてはみんなそんなもんだよ。これは講義でも教えてくれない暗黙の了解みたいなものだからね。そういえばカケル君はダンジョン探索の講義はうけたんだろうね?」
「ええ、こればかりは必修ですから」
そう言って翔琉はスマホのユーザー情報画面を見た。
顔写真の横に認定済のアイコンが表示されている。
日本でダンジョン探索をする者は事前に5時間の座学を受けてダンジョン探索者認定証を取らなくてはいけない。
受講料は1万5000円、翔琉のようなフリーターにとってはなかなか痛い出費だ。
「とは言っても前日寝れなかったせいでほとんど講義は聞いてなかったんですけど」
「そんなもんだよ!私だってもう講義の内容なんてほとんど覚えてないからね!」
オットシはひとしきり愉快そうに笑うと前方を指差した。
指の先に淡く光る壁が見える。
「あれがダンジョンのゲートだよ。あのゲートは白から赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、黒へとだいたい一分の間隔で変化しているんだ。入る時の光で飛ばされる場所が変化するんだけど、それがそのままその階層の難易度になっているんだ」
翔琉は頷いた。
それは講義でもやっていた内容だ。
「さっきも言った通り白が一番難易度が低いんだけど、逆に低すぎて今では観光客とか学校の遠足の目的地になってるくらいなんだ。当然目ぼしいものなんてほとんど見つからない」
オットシはそう言って腕を広げた。
「だから冒険者はもっと難易度の高いエリアに行くんだ。あ、冒険者というのは金を稼ぐためにダンジョンに行く連中を指す愛称みたいなものだね。かくいう私もその冒険者の1人って訳さ」
翔琉たちが今いる場所は床が緑に塗られている。
ダンジョン第1階層の緑エリアへと向かう人が待機する場所だ。
白エリアよりも圧倒的に人が少なく、辺りを覆う高揚感の中に攻撃性のような熱意が含まれていた。
翔琉はごくりと生唾を呑み込んだ。
背筋を汗が伝う。
「まあそうは言っても所詮は緑エリア、白エリアに毛が生えた程度のものだから出てくるモンスターも大したことないよ。それに私がついていってあげるから心配しなくていいよ」
そんな翔琉の不安を感じたのかオットシが安心させるように翔琉の背中をどやした。
「い、いいんですか?」
「ああ!初めての冒険者を見過ごすわけにはいかないからね!私がカケル君のガイドを受け持とうじゃないか!」
オットシはそう言って胸を叩いた。
「すいません、よろしくお願いします。なんせ初めてなもんですから実は不安で不安でしょうがなかったんです」
翔琉は安堵のため息と共に額をぬぐった。
「初めては誰でもそんなもんだよ。じゃあこれからよろしく!」
オットシがそう言って右手を差し出す。
翔琉はその手をしっかりと握りしめた。
天井のスピーカーから一定間隔で流れる館内放送が辺りの喧騒にかき消えていく。
「ええと、白エリア、白エリア、と…」
天城 翔琉《あまぎ かける》は館内標識を頼りに辺りをきょろきょろと見渡した。
翔琉が今いるところは岐阜県の九頭竜にある九頭竜異界出入国管理局、通称九頭竜異港と呼ばれる大型施設だ。
今から20年前、地球上に突然ダンジョンが現れた。
異世界へと繋がるそのダンジョンは地球上に存在しえない様々なアイテムや素材を人類にもたらした。
人類の技術を一気に数世代も進歩させたそれらは当然のように金を呼び、金に引き寄せられた人々はこぞってダンジョンへと引き寄せられていった。
そして日本に現れたダンジョンの入り口こそが翔琉のいる九頭竜異港なのだった。
九頭竜異港は国際空港そのままの施設で、翔琉はパスポートを提示して出国ゲートを入って今はダンジョンへ入る人の列に並んでいる。
興奮したように隣と話し込んでいる者、ガイドブックを読みふける者、一心不乱にスマホをいじっている者、辺りは翔琉と同じようにダンジョンを待っている人々の熱気に包まれていた。
「凄いな…」
どこまでも続く人の頭に圧倒された翔琉は驚きと共に思わずため息を漏らしてしまった。
「お兄さんお兄さん」
後ろから呼びかける声がしたのはその時だった。
翔琉が振り返るとそこには小太りの中年男性が立っていた。
「お兄さん、その恰好ひょっとして稼ぎに来たんじゃないのかい?」
「え…ええ、まあ…その通りですけど」
人懐こそうなその中年男性に翔琉は訝しげな顔を向けながらも言葉少なに答えた。
「やっぱりね!それだけの装備をしてるからそうだと思ったんだよなあ~!」
その中年男性は笑顔を共にしたり顔で頷いてみせた。
今の翔琉は登山用の大きなバックパックを背負っている。
初めてのダンジョンということで思いつく限りありったけの道具を詰め込んできたのだ。
「だったらここは止めといた方がいいぞ?この列は観光客向けの白エリア行きなんだ。白エリアじゃ大した稼ぎにはならないぞ?せめて緑エリアにしないと。ほら、こっちだよ」
そう言うと中年男性は半ば強引に翔琉を列から引っ張り出した。
「そういえば自己紹介がまだだったな。私はオットシといってレベルは八だ。よろしくな!」
ペラペラと喋りながらオットシと名乗る中年男性は翔琉を同じフロアの少し離れた場所へと引っ張っていった。
「ど、どうも…僕は天城 翔琉と言います」
「あ~!駄目だよそれは!」
翔琉の自己紹介を聞いたオットシは慌てて手を振った。
「ここで本名を言うのはマナー違反なんだ。君もダンジョンナビはもう入れてるんだろ?ユーザー名も設定してるんじゃ?」
「あ、い、入れてます。ええと…」
翔琉は慌ててスマホを取り出した。
ダンジョン用ナビゲーションアプリはダンジョン探索する者にとって必須となるスマホアプリだ。
何社かが出しているが翔琉はその中でも最大手のダンジョンナビを入れている。
「ユーザ名は…カケルです」
「そのままか!」
オットシは呆れたように上を見上げた。
「まあいいか。じゃあカケル君、これからは名前を聞かれたらそのユーザー名を言うんだぞ。異港から先は本名を聞くのは失礼にあたるからね」
「そうなんですか?すいません、何も知らなくて」
謝る翔琉にオットシは手を振った。
「いいんだいいんだ、初めてはみんなそんなもんだよ。これは講義でも教えてくれない暗黙の了解みたいなものだからね。そういえばカケル君はダンジョン探索の講義はうけたんだろうね?」
「ええ、こればかりは必修ですから」
そう言って翔琉はスマホのユーザー情報画面を見た。
顔写真の横に認定済のアイコンが表示されている。
日本でダンジョン探索をする者は事前に5時間の座学を受けてダンジョン探索者認定証を取らなくてはいけない。
受講料は1万5000円、翔琉のようなフリーターにとってはなかなか痛い出費だ。
「とは言っても前日寝れなかったせいでほとんど講義は聞いてなかったんですけど」
「そんなもんだよ!私だってもう講義の内容なんてほとんど覚えてないからね!」
オットシはひとしきり愉快そうに笑うと前方を指差した。
指の先に淡く光る壁が見える。
「あれがダンジョンのゲートだよ。あのゲートは白から赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、黒へとだいたい一分の間隔で変化しているんだ。入る時の光で飛ばされる場所が変化するんだけど、それがそのままその階層の難易度になっているんだ」
翔琉は頷いた。
それは講義でもやっていた内容だ。
「さっきも言った通り白が一番難易度が低いんだけど、逆に低すぎて今では観光客とか学校の遠足の目的地になってるくらいなんだ。当然目ぼしいものなんてほとんど見つからない」
オットシはそう言って腕を広げた。
「だから冒険者はもっと難易度の高いエリアに行くんだ。あ、冒険者というのは金を稼ぐためにダンジョンに行く連中を指す愛称みたいなものだね。かくいう私もその冒険者の1人って訳さ」
翔琉たちが今いる場所は床が緑に塗られている。
ダンジョン第1階層の緑エリアへと向かう人が待機する場所だ。
白エリアよりも圧倒的に人が少なく、辺りを覆う高揚感の中に攻撃性のような熱意が含まれていた。
翔琉はごくりと生唾を呑み込んだ。
背筋を汗が伝う。
「まあそうは言っても所詮は緑エリア、白エリアに毛が生えた程度のものだから出てくるモンスターも大したことないよ。それに私がついていってあげるから心配しなくていいよ」
そんな翔琉の不安を感じたのかオットシが安心させるように翔琉の背中をどやした。
「い、いいんですか?」
「ああ!初めての冒険者を見過ごすわけにはいかないからね!私がカケル君のガイドを受け持とうじゃないか!」
オットシはそう言って胸を叩いた。
「すいません、よろしくお願いします。なんせ初めてなもんですから実は不安で不安でしょうがなかったんです」
翔琉は安堵のため息と共に額をぬぐった。
「初めては誰でもそんなもんだよ。じゃあこれからよろしく!」
オットシがそう言って右手を差し出す。
翔琉はその手をしっかりと握りしめた。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
チートを貰えなかった落第勇者の帰還〜俺だけ能力引き継いで現代最強〜
あおぞら
ファンタジー
主人公小野隼人は、高校一年の夏に同じクラスの人と異世界に勇者として召喚される。
勇者は召喚の際にチートな能力を貰えるはずが、隼人は、【身体強化】と【感知】と言うありふれた能力しか貰えなかったが、しぶとく生き残り、10年目にして遂に帰還。
しかし帰還すると1ヶ月しか経っていなかった。
更に他のクラスメイトは異世界の出来事など覚えていない。
自分しか能力を持っていないことに気付いた隼人は、この力は隠して生きていくことを誓うが、いつの間にかこの世界の裏側に巻き込まれていく。
これは異世界で落ちこぼれ勇者だった隼人が、元の世界の引き継いだ能力を使って降り掛かる厄介ごとを払い除ける物語。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
親友に彼女を寝取られて死のうとしてたら、異世界の森に飛ばされました。~集団転移からはぐれたけど、最高のエルフ嫁が出来たので平気です~
くろの
ファンタジー
毎日更新!
葛西鷗外(かさい おうがい)20歳。
職業 : 引きこもりニート。
親友に彼女を寝取られ、絶賛死に場所探し中の彼は突然深い森の中で目覚める。
異常な状況過ぎて、なんだ夢かと意気揚々とサバイバルを満喫する主人公。
しかもそこは魔法のある異世界で、更に大興奮で魔法を使いまくる。
だが、段々と本当に異世界に来てしまった事を自覚し青ざめる。
そんな時、突然全裸エルフの美少女と出会い――
果たして死にたがりの彼は救われるのか。森に転移してしまったのは彼だけなのか。
サバイバル、魔法無双、復讐、甘々のヒロインと、要素だけはてんこ盛りの作品です。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
断罪済み悪役令嬢に憑依したけど、ネトゲの自キャラ能力が使えたので逃げ出しました
八華
ファンタジー
断罪済みの牢の中で悪役令嬢と意識が融合してしまった主人公。
乙女ゲームストーリー上、待っているのは破滅のみ。
でも、なぜか地球でやっていたオンラインゲームキャラの能力が使えるみたいで……。
ゲームキャラチートを利用して、あっさり脱獄成功。
王都の街で色んな人と出会いながら、現実世界への帰還を目指します!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる