4 / 17
4
しおりを挟む
ミミ様に中座するご無礼をお許しいただいて、お義姉様を私の私室に連れてきました。
「なに、なんなのよ」
お義姉様はまだわかっておられないようです。
「私は伯爵令嬢です」
「そうねセナは伯爵令嬢よ」
「貴族です」
「そうね」
「貴族ですから家を背負って生きてきました」
「だからって結婚
「聞きなさい」
あらいけない。
お義姉様の言葉を遮ってしまいました。
「お義姉様にはご理解いただけないかもしれませんが、今回の婚約は私はきちんと納得した上でお受けしたのです。貴女にとやかく言われることではありません」
「セナ」
なんですかその顔は。
一人前に私の心配ですか。
その前に自分の教養のなさを嘆いて欲しいものです。
「でも心配してくださったことは感謝しています」
さてここでにっこり。
貴族ですもの、いつでもどこでも微笑みくらいできますわ。
つられて安心したような顔をされていますね、ほんとにあなたあのお義母様の娘ですか。
お義母様には9人の婚約者がおられますよ。
お父様が嫌がるので、女性ばかりですが。
「でもそれはそれこれはこれです」
久しぶりの感触。
ちょっと振ってみると風を切るいい音がした。
「ちょ、ちょっとなんで、なんでムチがでてくるの」
「教育的指導です。物覚えの悪い子には体で教える。ムチは貴族の教育に欠かせないものですわ」
「なんでなんで」
「基礎の基礎も身についてない貴女にはこれが当然です」
パシリと机を叩くとお義姉様はすくみあがっていた。
「お尻を出しなさい」
本当にミラ夫人は何をしていたのかしら。
必要とあらばムチも使って教え込むのが家庭教師の役目だというのに。
巡り巡って、それが本人のためになるというのに。
知らない、身についてないということは、貴族にとって非常にまずいことですのに。
使わなかったようですね。
お義姉様、ムチのことをよくご存知ないようです。
お義姉様ったら、後ろを向くだけでよかったのに、お尻を丸出しにされましたの。
びっくりしてしまいました。
でも面白かったのでそのままムチ打ってしまいました。
1回だけですよ。
白いお尻に赤い跡がついて、なんだかぞくぞくいたしました。
「なに、なんなのよ」
お義姉様はまだわかっておられないようです。
「私は伯爵令嬢です」
「そうねセナは伯爵令嬢よ」
「貴族です」
「そうね」
「貴族ですから家を背負って生きてきました」
「だからって結婚
「聞きなさい」
あらいけない。
お義姉様の言葉を遮ってしまいました。
「お義姉様にはご理解いただけないかもしれませんが、今回の婚約は私はきちんと納得した上でお受けしたのです。貴女にとやかく言われることではありません」
「セナ」
なんですかその顔は。
一人前に私の心配ですか。
その前に自分の教養のなさを嘆いて欲しいものです。
「でも心配してくださったことは感謝しています」
さてここでにっこり。
貴族ですもの、いつでもどこでも微笑みくらいできますわ。
つられて安心したような顔をされていますね、ほんとにあなたあのお義母様の娘ですか。
お義母様には9人の婚約者がおられますよ。
お父様が嫌がるので、女性ばかりですが。
「でもそれはそれこれはこれです」
久しぶりの感触。
ちょっと振ってみると風を切るいい音がした。
「ちょ、ちょっとなんで、なんでムチがでてくるの」
「教育的指導です。物覚えの悪い子には体で教える。ムチは貴族の教育に欠かせないものですわ」
「なんでなんで」
「基礎の基礎も身についてない貴女にはこれが当然です」
パシリと机を叩くとお義姉様はすくみあがっていた。
「お尻を出しなさい」
本当にミラ夫人は何をしていたのかしら。
必要とあらばムチも使って教え込むのが家庭教師の役目だというのに。
巡り巡って、それが本人のためになるというのに。
知らない、身についてないということは、貴族にとって非常にまずいことですのに。
使わなかったようですね。
お義姉様、ムチのことをよくご存知ないようです。
お義姉様ったら、後ろを向くだけでよかったのに、お尻を丸出しにされましたの。
びっくりしてしまいました。
でも面白かったのでそのままムチ打ってしまいました。
1回だけですよ。
白いお尻に赤い跡がついて、なんだかぞくぞくいたしました。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
私との婚約を破棄した王子が捕まりました。良かった。良かった。
狼狼3
恋愛
冤罪のような物を掛けられて何故か婚約を破棄された私ですが、婚約破棄をしてきた相手は、気付けば逮捕されていた。
そんな元婚約者の相手の今なんか知らずに、私は優雅に爺とお茶を飲む。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
お飾り妻生活を満喫していたのに王子様に溺愛されちゃった!?
AK
恋愛
「君は書類上の妻でいてくれればいい」
「分かりました。旦那様」
伯爵令嬢ルイナ・ハーキュリーは、何も期待されていなかった。
容姿は悪くないけれど、何をやらせても他の姉妹に劣り、突出した才能もない。
両親はいつも私の結婚相手を探すのに困っていた。
だから受け入れた。
アーリー・ハルベルト侯爵との政略結婚――そしてお飾り妻として暮らすことも。
しかし――
「大好きな魔法を好きなだけ勉強できるなんて最高の生活ね!」
ルイナはその現状に大変満足していた。
ルイナには昔から魔法の才能があったが、魔法なんて『平民が扱う野蛮な術』として触れることを許されていなかった。
しかしお飾り妻になり、別荘で隔離生活を送っている今。
周りの目を一切気にする必要がなく、メイドたちが周りの世話を何でもしてくれる。
そんな最高のお飾り生活を満喫していた。
しかしある日、大怪我を負って倒れていた男を魔法で助けてから不穏な空気が漂い始める。
どうやらその男は王子だったらしく、私のことを妻に娶りたいなどと言い出して――
好きな人の好きな人がわたしではなくても。
hana
恋愛
いつか自分のカフェを開くという夢を持ち、日々修行に明け暮れる25歳の紗良。そんな彼女には同じ夢を追いかけている好きな人がいる。だけど思いは伝わらず、嫌われてしまう一方で…実らぬ想に苦しむ紗良を支えてくれたのが、SNSで知り合った1人の男性だった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる