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ミミ様に中座するご無礼をお許しいただいて、お義姉様を私の私室に連れてきました。
「なに、なんなのよ」
お義姉様はまだわかっておられないようです。
「私は伯爵令嬢です」
「そうねセナは伯爵令嬢よ」
「貴族です」
「そうね」
「貴族ですから家を背負って生きてきました」
「だからって結婚
「聞きなさい」
あらいけない。
お義姉様の言葉を遮ってしまいました。
「お義姉様にはご理解いただけないかもしれませんが、今回の婚約は私はきちんと納得した上でお受けしたのです。貴女にとやかく言われることではありません」
「セナ」
なんですかその顔は。
一人前に私の心配ですか。
その前に自分の教養のなさを嘆いて欲しいものです。
「でも心配してくださったことは感謝しています」
さてここでにっこり。
貴族ですもの、いつでもどこでも微笑みくらいできますわ。
つられて安心したような顔をされていますね、ほんとにあなたあのお義母様の娘ですか。
お義母様には9人の婚約者がおられますよ。
お父様が嫌がるので、女性ばかりですが。
「でもそれはそれこれはこれです」
久しぶりの感触。
ちょっと振ってみると風を切るいい音がした。
「ちょ、ちょっとなんで、なんでムチがでてくるの」
「教育的指導です。物覚えの悪い子には体で教える。ムチは貴族の教育に欠かせないものですわ」
「なんでなんで」
「基礎の基礎も身についてない貴女にはこれが当然です」
パシリと机を叩くとお義姉様はすくみあがっていた。
「お尻を出しなさい」





本当にミラ夫人は何をしていたのかしら。
必要とあらばムチも使って教え込むのが家庭教師の役目だというのに。
巡り巡って、それが本人のためになるというのに。
知らない、身についてないということは、貴族にとって非常にまずいことですのに。
使わなかったようですね。
お義姉様、ムチのことをよくご存知ないようです。
お義姉様ったら、後ろを向くだけでよかったのに、お尻を丸出しにされましたの。
びっくりしてしまいました。
でも面白かったのでそのままムチ打ってしまいました。
1回だけですよ。
白いお尻に赤い跡がついて、なんだかぞくぞくいたしました。









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