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第十二節「折れた翼 友の想い 希望の片翼」
~猛者なる王~
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勇達が合流を果たし、砦へと向かう。
そうはさせないと言わんばかりに立ち塞がる魔者達を張り倒しつつ。
地上を行くマヴォと、頭上を駆ける勇。
二人の進軍はもはや雑兵如きでは抑える事さえ出来はしない。
以前の熊本戦では大群に囲まれないよう戦わなければならなかった。
けど今は違う。
ちゃなは居ないがマヴォが居る。
道を切り開く者が二人いて、しかも当時よりもずっと戦力は高い。
そして仲間達のサポートが追撃を許さないからこそ進軍は顕著だ。
まさしく走るがまま突き進むと言った風に。
ただ、その中でマヴォの表情は浮かない。
敵の布陣が気になっているのだろう。
自分達をただ塞いでいるだけとは思えなくて。
勇達を砦に近づけさせたくないからか。
まるでそう思える程に必死さえも垣間見えるから。
とても思い過ごしとは言えない程に。
「マヴォさんッ!!」
「ぬうッ!?」
だがそんな疑問を脳裏に過らせる最中、勇の叫びが耳へと届いて。
反応するまま、マヴォが周囲を一斉に薙ぎ払う。
するとその途端、視界に謎の影が飛び込んでくる事に。
「何いッ!?」
しかしそこはマヴォ、対処に余念は無かった。
空かさず足蹴で塞き止め、そのまま器用にもう片足で蹴り上げていて。
そこでようやく足が踏み止まり、進軍が塞ぎ止まる事となる。
砦傍の、広々と開けた場の前で。
グシャッ……
すると間も無くマヴォの足元へ、今先ほど足蹴にしたモノが落ちて。
その傍へとやってきた勇達もが目を見張らせる。
「こ、これって……!?」
「嘘、そんな……ッ!!」
それは、肉だった。
人間だった者の、成れの果てだったのだ。
「つまらぬ相手だった。ロクな戦い方も知らぬ己惚れ者らしい、な」
そんなモノに視線が奪われた中、一人の声が勇達の下へと届く。
とても落ち着いていて、それでいてとてつもない殺気を纏った声が。
勇が堪らずゾクリとさせてしまう程の。
その声に誘われ、視界を上げる。
目の前に出来た空間へと向けて。
その先には、特別大きな者が立っていた。
そそり立つ姿はまさに人間と近しい在り方だった。
その顔は凛々しく面長で、頬裏のエラが輪郭を映えさせるかのよう。
更に頭部からは湿気を帯びつつもハリのある青緑髪さえ伸びていて。
身体には当然ヒレを幾つも有し、魚らしい青肌からは光沢も感じられる。
その身長はおおよそ二メートル半くらいか。
長身の割には比較的細身、しかして引き締まる程の筋肉質。
兵士と違って上半身は露わで、防具は腰に備える皮鎧だけ。
しかし露出した肌には幾多の古傷痕を残す。
そして強張りある鋭い眼で見下ろしてくるという。
その力強い拳に、身丈までをも遥かに超す長銀槍を立て携えながら。
そんな槍の柄先が足元の何かを潰し壊す。
【エブレ】の造形にも近い、硬い物体を。
一切眼を向ける事も無く。
「だが思わぬ獲物が釣れた様だ。まさか人間と徒党を組む魔者とは驚いたぞ」
しかもその者はあろう事か――笑っていた。
肉塊と化したモノを放り投げ、敵と対峙しているにも拘らず。
その肉塊や潰した何かを一切気に掛ける事も無いままに。
「まさかこれって魔剣使いなのかッ!?」
「そうだ。しかし取るに足らん小物よ。魔剣使いと宣うなど烏滸がましい程のな。【アゾーネ】の切り札というから遊んでやったが、退屈凌ぎにもならぬ」
とはいえ、話は通じるらしい。
勇の問い掛けにこうして普通に返してくれる辺りは。
ただ、だからといって交渉が通じる相手とは到底思えないが。
普通の魔者は大概、ここからでも個人的な理屈を押し通してくるから。
そこから温和的に解決した事など殆ど無い。
それに何せ、王自らがここまで出張ってきているのだから。
そう、恐らくこの者が王なのだろう。
訊くまでも無く、それ程までの実力と存在感を示しているからこそ。
さすが戦闘種族、好戦的と言われるだけの事はある。
まさかの王自身がこうして前線へと赴く位なだけに。
「しかし、貴公らは骨がありそうだ。少なくともそこの肉塊などよりは余程な」
だから勇達とも戦う気なのだ。
この者に興味があるのはただそれだけ。
人間と魔者が一緒に居る事などほぼ歯牙にもかけていない。
彼等には立場や常識など関係無いのだろう。
只戦えればそれでいいのだと。
「故に所望する。我と戦え。そして至高の戦いを提供せよ。この決闘に勝つ以外に貴公らの生き残る道は無いと思え」
「やはり聞いた通りだったな。こいつら、決闘の為になら手段を択ばねぇって事か」
「それが我等【ナイーヴァ】の血命なれば。この槍に誓い、死力を奮わん」
しかもその王が一度、誓いの槍とやらを大地へと打ち突けばどうだろう。
たちまち周囲の兵達もが槍同士を打ち合い、大音を奏でさせる。
戦いを鼓舞し、戦意を発起させんばかりに。
「なら俺が――」
「いや待ちな。ここは俺がやる」
「――ッ!? マヴォさんが!?」
でもどうやら、ここまで焚き付けられて黙っても居られなかったのだろう。
マヴォが前に出ようとする勇を腕で塞ぎ、己自身を一歩踏み立たせて。
そして遂に、熊たりし者と魚たりし者が相まみえる。
「久々に本気を出して戦いたかったからなぁ、丁度いいぜ。ついでにアンタをブチ倒して兄者に認めて貰う。更にそのついでにその魔剣もへし折って目的も完遂させて頂くぜ」
「ほう、その気概にして命力の昂りに偽り無し……只者では無いな」
「おうよ! 我が名はマヴォ、【白の兄弟】が一人なりィ!!」
その気迫は既に命力として昂っている。
腕を開いて構えられた双斧が戦意をも見せつけて。
故に相手とて身構えずにはいられない。
「なるほど、銘有りならば納得も出来る。さすれば我も名乗ろう。我が名はサヴィディア、【ナイーヴァ族】が戦神にして勇戦士達を束ねし者であるッ!!」
「ならばサヴィディアとやらよ、この力を前に頭を垂れよッ!!」
たちまち長槍が素早く振り回され、背面へと立ち聳える事に。
余りにも素早く振られたが故に、無数の円環斬痕が大地へと刻まれる中で。
どちらも垣間見せた実力は並ではない。
だからこそ勇は魔剣と腕を壁にして心輝達と共に下がっていく。
近くに居れば間違い無く、この戦いに水を差す事となるから。
二人が一対一の決闘を望んでいるなら、今は見守る他無い。
マヴォの意思も止める事は叶わないからこそ、干渉する訳にもいかないのだ。
例えこの戦いに意味など何も無いのだとしても。
こうしてマヴォと戦神サヴィディアの戦いが今にも始まろうとしていた。
だがその力は互いに未知数。
二人の戦いは勇でさえ見極める事など出来はしない。
そうはさせないと言わんばかりに立ち塞がる魔者達を張り倒しつつ。
地上を行くマヴォと、頭上を駆ける勇。
二人の進軍はもはや雑兵如きでは抑える事さえ出来はしない。
以前の熊本戦では大群に囲まれないよう戦わなければならなかった。
けど今は違う。
ちゃなは居ないがマヴォが居る。
道を切り開く者が二人いて、しかも当時よりもずっと戦力は高い。
そして仲間達のサポートが追撃を許さないからこそ進軍は顕著だ。
まさしく走るがまま突き進むと言った風に。
ただ、その中でマヴォの表情は浮かない。
敵の布陣が気になっているのだろう。
自分達をただ塞いでいるだけとは思えなくて。
勇達を砦に近づけさせたくないからか。
まるでそう思える程に必死さえも垣間見えるから。
とても思い過ごしとは言えない程に。
「マヴォさんッ!!」
「ぬうッ!?」
だがそんな疑問を脳裏に過らせる最中、勇の叫びが耳へと届いて。
反応するまま、マヴォが周囲を一斉に薙ぎ払う。
するとその途端、視界に謎の影が飛び込んでくる事に。
「何いッ!?」
しかしそこはマヴォ、対処に余念は無かった。
空かさず足蹴で塞き止め、そのまま器用にもう片足で蹴り上げていて。
そこでようやく足が踏み止まり、進軍が塞ぎ止まる事となる。
砦傍の、広々と開けた場の前で。
グシャッ……
すると間も無くマヴォの足元へ、今先ほど足蹴にしたモノが落ちて。
その傍へとやってきた勇達もが目を見張らせる。
「こ、これって……!?」
「嘘、そんな……ッ!!」
それは、肉だった。
人間だった者の、成れの果てだったのだ。
「つまらぬ相手だった。ロクな戦い方も知らぬ己惚れ者らしい、な」
そんなモノに視線が奪われた中、一人の声が勇達の下へと届く。
とても落ち着いていて、それでいてとてつもない殺気を纏った声が。
勇が堪らずゾクリとさせてしまう程の。
その声に誘われ、視界を上げる。
目の前に出来た空間へと向けて。
その先には、特別大きな者が立っていた。
そそり立つ姿はまさに人間と近しい在り方だった。
その顔は凛々しく面長で、頬裏のエラが輪郭を映えさせるかのよう。
更に頭部からは湿気を帯びつつもハリのある青緑髪さえ伸びていて。
身体には当然ヒレを幾つも有し、魚らしい青肌からは光沢も感じられる。
その身長はおおよそ二メートル半くらいか。
長身の割には比較的細身、しかして引き締まる程の筋肉質。
兵士と違って上半身は露わで、防具は腰に備える皮鎧だけ。
しかし露出した肌には幾多の古傷痕を残す。
そして強張りある鋭い眼で見下ろしてくるという。
その力強い拳に、身丈までをも遥かに超す長銀槍を立て携えながら。
そんな槍の柄先が足元の何かを潰し壊す。
【エブレ】の造形にも近い、硬い物体を。
一切眼を向ける事も無く。
「だが思わぬ獲物が釣れた様だ。まさか人間と徒党を組む魔者とは驚いたぞ」
しかもその者はあろう事か――笑っていた。
肉塊と化したモノを放り投げ、敵と対峙しているにも拘らず。
その肉塊や潰した何かを一切気に掛ける事も無いままに。
「まさかこれって魔剣使いなのかッ!?」
「そうだ。しかし取るに足らん小物よ。魔剣使いと宣うなど烏滸がましい程のな。【アゾーネ】の切り札というから遊んでやったが、退屈凌ぎにもならぬ」
とはいえ、話は通じるらしい。
勇の問い掛けにこうして普通に返してくれる辺りは。
ただ、だからといって交渉が通じる相手とは到底思えないが。
普通の魔者は大概、ここからでも個人的な理屈を押し通してくるから。
そこから温和的に解決した事など殆ど無い。
それに何せ、王自らがここまで出張ってきているのだから。
そう、恐らくこの者が王なのだろう。
訊くまでも無く、それ程までの実力と存在感を示しているからこそ。
さすが戦闘種族、好戦的と言われるだけの事はある。
まさかの王自身がこうして前線へと赴く位なだけに。
「しかし、貴公らは骨がありそうだ。少なくともそこの肉塊などよりは余程な」
だから勇達とも戦う気なのだ。
この者に興味があるのはただそれだけ。
人間と魔者が一緒に居る事などほぼ歯牙にもかけていない。
彼等には立場や常識など関係無いのだろう。
只戦えればそれでいいのだと。
「故に所望する。我と戦え。そして至高の戦いを提供せよ。この決闘に勝つ以外に貴公らの生き残る道は無いと思え」
「やはり聞いた通りだったな。こいつら、決闘の為になら手段を択ばねぇって事か」
「それが我等【ナイーヴァ】の血命なれば。この槍に誓い、死力を奮わん」
しかもその王が一度、誓いの槍とやらを大地へと打ち突けばどうだろう。
たちまち周囲の兵達もが槍同士を打ち合い、大音を奏でさせる。
戦いを鼓舞し、戦意を発起させんばかりに。
「なら俺が――」
「いや待ちな。ここは俺がやる」
「――ッ!? マヴォさんが!?」
でもどうやら、ここまで焚き付けられて黙っても居られなかったのだろう。
マヴォが前に出ようとする勇を腕で塞ぎ、己自身を一歩踏み立たせて。
そして遂に、熊たりし者と魚たりし者が相まみえる。
「久々に本気を出して戦いたかったからなぁ、丁度いいぜ。ついでにアンタをブチ倒して兄者に認めて貰う。更にそのついでにその魔剣もへし折って目的も完遂させて頂くぜ」
「ほう、その気概にして命力の昂りに偽り無し……只者では無いな」
「おうよ! 我が名はマヴォ、【白の兄弟】が一人なりィ!!」
その気迫は既に命力として昂っている。
腕を開いて構えられた双斧が戦意をも見せつけて。
故に相手とて身構えずにはいられない。
「なるほど、銘有りならば納得も出来る。さすれば我も名乗ろう。我が名はサヴィディア、【ナイーヴァ族】が戦神にして勇戦士達を束ねし者であるッ!!」
「ならばサヴィディアとやらよ、この力を前に頭を垂れよッ!!」
たちまち長槍が素早く振り回され、背面へと立ち聳える事に。
余りにも素早く振られたが故に、無数の円環斬痕が大地へと刻まれる中で。
どちらも垣間見せた実力は並ではない。
だからこそ勇は魔剣と腕を壁にして心輝達と共に下がっていく。
近くに居れば間違い無く、この戦いに水を差す事となるから。
二人が一対一の決闘を望んでいるなら、今は見守る他無い。
マヴォの意思も止める事は叶わないからこそ、干渉する訳にもいかないのだ。
例えこの戦いに意味など何も無いのだとしても。
こうしてマヴォと戦神サヴィディアの戦いが今にも始まろうとしていた。
だがその力は互いに未知数。
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