379 / 1,197
第十二節「折れた翼 友の想い 希望の片翼」
~あの人やっぱり少し怪しい~
しおりを挟む
魔剣製造手段を知ってから一ヵ月が過ぎた。
季節は二月中旬、もう間も無く年度末へ向けた準備が始まる。
例えば学年末の期末テストとか。
人によっては就職・進学活動を始めている者も居るだろう。
あるいはもう内定を貰った人も居るかもしれない。
となると勇達も勉強で忙しくなる。
特に勇とちゃなは今までのツケを払うので必死だ。
時には補習を受け、真面目に復習などを頑張っていて。
その間の心輝達はと言えば、しっかりと毎日の様に訓練棟へ。
こちらはこちらでやるべき事をちゃんとこなしている様子。
ようやく慣れ始めたといった具合だそうな。
とはいえまだまだ実戦には早いのだとか。
アージの見る目が厳しいのもあるが、精神的にも未熟だというので。
こればかりは勇も否定出来なかった。
それで今日も訓練棟に行く事に。
勇もこの日は補習が無かった様で、珍しく随伴である。
「で、今どれだけ強くなったんだ?」
「ん、私はとりあえず一〇発まで普通に撃てるくらいにはなったかな。後は(命力の)節約術を学んだ方が良いって言われてる」
「一〇発かぁ……結構絶妙だよな」
とはいえ今は二年生組だけで。
一年生組はまだ授業中の様で、遅れて一時間後に合流予定だ。
それで下駄箱で履き換えて外へ。
例えそんな中だろうと三人の話は留まる所を知らない。
「そろそろ実戦経験積みてぇな。なぁ勇、今日俺とガチバトルしようぜ!」
「いや、お前まだ(魔剣)無しで力使えないじゃん。まさか真剣で戦うつもりか?」
「ダメなのかぁ!?」
「ダメでしょ」
何せ勇としては三人の成長具合が気になって仕方がないもので。
アージはまだまだと言うが、ハードルが元々高いから指標にしにくい。
それを言えばあのマヴォでさえ未熟となってしまうのだから。
それに心輝達もやっぱり語りたい。
ついでに言えばもっと実感したい。
毎日の訓練は割と辛いけれども。
という訳で周りに人が居ようが所構わずという。
「んっがぁ!! ならば高まれ、俺の命力ゥ!!」
「ちょっと、恥ずかしいから止めてくんない?」
なお心輝は自他共に認めるオタクなので、こんな台詞を吐いても問題無い。
どこかのアニメの話かと鼻で笑われるだけだから。
本人も全く歯牙に掛けていないのでノーダメージな模様。
もっとも、一緒に歩く勇と瀬玲としては迷惑極まりない訳だが。
この様な感じで話し合い、進捗を確認し合う。
もちろん勇の補習具合も同様にして。
進学出来なければ何の意味もないので。
そんな勉強の話にさえ華を咲かせていた時の事だった。
「あ、あれって……」
校門の辺りまで来て初めて気付く。
あの純白の車が泊まっていた事に。
そう、福留である。
「マ、マジか、この時が来ちまったのか……!?」
「えぇ、お迎えに上がる時が来ました」
「あ、福留さん」
当人は出来るだけ目立たないよう校門の壁面に寄っていて。
車の傍に寄った時、ようやく勇達がその存在に気付く。
「とはいえ今日はそこまでではありません。ですのでしばらく車の中でお待ちいただけますか? ちゃなさんと亜月さんが来るまでの間だけ」
その様子はと言えばいつも通りで。
先月の【グリュダン】戦と比べると随分と余裕がある。
ただ、勇としては少し疑問を隠せない。
何故呼ばれるのか、それがイマイチわからなくて。
今の日本には呼ばれるくらいの問題は無いはずだから。
となるとまた海外出向なのだろうか。
ともあれ説明されるまでは大人しく従うしかない。
それで三人ともささっと後部座席に乗り込んで時を待つ事に。
「福留さんって結構人使い荒いよね。一ヵ月前にあれだけボロボロになったのにもう勇を投入するなんてさ」
「まぁ今はもう回復したし、俺は構わないよ。最初は一ヵ月に三回戦ったとかもあったしな」
すると今度は福留に関する話へと切り替わっていて。
当人が外に居るのをよい事に色々と言いたい放題だ。
「カプロもよく魔剣を渡したよなぁ。悪いけど俺よ、まだあの人よくわかんねーんだ」
「私も。優しいのはわかるけど、ちょっとなんか裏がありそうっていうか」
「そりゃ裏くらいあるだろ? ていうか俺達に見せてるのも百ある内の一つだけだろうし。それくらい深いんだよ、あの人。俺はそれも含めて福留さんらしいって思ってるけどな」
もちろんけなしている訳では無いのだが。
本音をぶちまけるとどうしても「怪しい人」に落ち着いてしまう。
危険人物ではない事は総理大臣と繋がりがある時点でわかるのだけど。
何せ議員バッジが無い。
政府職員である証拠が無い。
政治家どころか公務員であるかどうかすら怪しいのだ。
目立たない様にする為の工夫なのだろうかと勘繰ってしまうくらいに。
「多分カプロもそれをわかって魔剣を渡したんだろうな。アイツなんだかんだで頭柔らかいし、多分魔剣譲渡ルールも良い意味で捻じ曲げたんだと思う」
「アイツ、フリーダムだからな」
「そうねー」
それでもやっている事は間違い無く日本の為だ。
なら今は信じるしかない。
カプロが魔剣を渡した様に。
「にしてもよ、あのデカ珠ってもう命力溜まったのかよ?」
「ああ、もうだいぶ溜まってるよ。ここまで随分かかったけどな」
すると今度は勇の魔剣の話題へ。
アルライの里を出る時に預かった珠は今でも懐に入れている。
服が膨らまない様にと、腰の小ポーチに常々入れて。
で、その証拠の為にといざ取り出してみれば。
「うおおおッ!? ちょま、近づけんな!!」
「何で取り出すのよぉおおお!?」
たちまち中心の勇から離れる様に、二人が窓へと貼り付くという。
これには勇もなんだか面白く感じてならなかった様だ。
遂には珠を持った手が左右に不自然なくらいフラフラと。
近づく度に交互で悲鳴が上がり、ドッタンバッタンと車が揺れ始める。
それも外の福留が苦笑いしてしまうくらいに激しく。
「ちょっとふざけないでよ!」
「悪い悪い。けど言ってなかったっけ? この状態なら俺以外は大丈夫だって」
「マジかよ、それ早く言えよ!」
どうやらそんな勇の命懸けの悪ふざけはフェイクだったらしい。
というのも、今の珠は格子のお陰で所持者を固定出来ているのだそうな。
勇が長く持ち続けたお陰で、命力吸収の矛先がその先だけに向いていて。
だから他の人が触れても今は平気なのだという。
例えるならS極とM極同士でくっつく磁石と同じ仕組みといったところか。
すなわちこの格子は簡易魔剣なのだ。
そういった命力の流れる先をコントロールしてくれる様な。
「なんでも、新しい魔剣は珠と分離出来る様にするらしい。俺が毎日魔剣を持たずに済む様に、だってさ」
「ほう、つまりは合体か……熱いな」
これもカプロの用意した安全対策の一種なのだろう。
勇の生活を鑑みて、かつ周囲への安全性も考慮して。
それを寝不足の状態で考えたというのだから驚くばかりだ。
つまり、このコンセプトはもう勇達がアルライの里を出る時から考えられていた。
となれば完成形の構想も大体は思い浮かんでいたのではないだろうか。
そうも考えると、もしかしたら完成は意外とすぐなのでは。
そんな期待さえ過らさせてならない。
その後、ちゃなとあずーが合流して早速本部へと赴く事に。
そんな彼等を待つのは果たしてどの様な依頼なのだろうか。
季節は二月中旬、もう間も無く年度末へ向けた準備が始まる。
例えば学年末の期末テストとか。
人によっては就職・進学活動を始めている者も居るだろう。
あるいはもう内定を貰った人も居るかもしれない。
となると勇達も勉強で忙しくなる。
特に勇とちゃなは今までのツケを払うので必死だ。
時には補習を受け、真面目に復習などを頑張っていて。
その間の心輝達はと言えば、しっかりと毎日の様に訓練棟へ。
こちらはこちらでやるべき事をちゃんとこなしている様子。
ようやく慣れ始めたといった具合だそうな。
とはいえまだまだ実戦には早いのだとか。
アージの見る目が厳しいのもあるが、精神的にも未熟だというので。
こればかりは勇も否定出来なかった。
それで今日も訓練棟に行く事に。
勇もこの日は補習が無かった様で、珍しく随伴である。
「で、今どれだけ強くなったんだ?」
「ん、私はとりあえず一〇発まで普通に撃てるくらいにはなったかな。後は(命力の)節約術を学んだ方が良いって言われてる」
「一〇発かぁ……結構絶妙だよな」
とはいえ今は二年生組だけで。
一年生組はまだ授業中の様で、遅れて一時間後に合流予定だ。
それで下駄箱で履き換えて外へ。
例えそんな中だろうと三人の話は留まる所を知らない。
「そろそろ実戦経験積みてぇな。なぁ勇、今日俺とガチバトルしようぜ!」
「いや、お前まだ(魔剣)無しで力使えないじゃん。まさか真剣で戦うつもりか?」
「ダメなのかぁ!?」
「ダメでしょ」
何せ勇としては三人の成長具合が気になって仕方がないもので。
アージはまだまだと言うが、ハードルが元々高いから指標にしにくい。
それを言えばあのマヴォでさえ未熟となってしまうのだから。
それに心輝達もやっぱり語りたい。
ついでに言えばもっと実感したい。
毎日の訓練は割と辛いけれども。
という訳で周りに人が居ようが所構わずという。
「んっがぁ!! ならば高まれ、俺の命力ゥ!!」
「ちょっと、恥ずかしいから止めてくんない?」
なお心輝は自他共に認めるオタクなので、こんな台詞を吐いても問題無い。
どこかのアニメの話かと鼻で笑われるだけだから。
本人も全く歯牙に掛けていないのでノーダメージな模様。
もっとも、一緒に歩く勇と瀬玲としては迷惑極まりない訳だが。
この様な感じで話し合い、進捗を確認し合う。
もちろん勇の補習具合も同様にして。
進学出来なければ何の意味もないので。
そんな勉強の話にさえ華を咲かせていた時の事だった。
「あ、あれって……」
校門の辺りまで来て初めて気付く。
あの純白の車が泊まっていた事に。
そう、福留である。
「マ、マジか、この時が来ちまったのか……!?」
「えぇ、お迎えに上がる時が来ました」
「あ、福留さん」
当人は出来るだけ目立たないよう校門の壁面に寄っていて。
車の傍に寄った時、ようやく勇達がその存在に気付く。
「とはいえ今日はそこまでではありません。ですのでしばらく車の中でお待ちいただけますか? ちゃなさんと亜月さんが来るまでの間だけ」
その様子はと言えばいつも通りで。
先月の【グリュダン】戦と比べると随分と余裕がある。
ただ、勇としては少し疑問を隠せない。
何故呼ばれるのか、それがイマイチわからなくて。
今の日本には呼ばれるくらいの問題は無いはずだから。
となるとまた海外出向なのだろうか。
ともあれ説明されるまでは大人しく従うしかない。
それで三人ともささっと後部座席に乗り込んで時を待つ事に。
「福留さんって結構人使い荒いよね。一ヵ月前にあれだけボロボロになったのにもう勇を投入するなんてさ」
「まぁ今はもう回復したし、俺は構わないよ。最初は一ヵ月に三回戦ったとかもあったしな」
すると今度は福留に関する話へと切り替わっていて。
当人が外に居るのをよい事に色々と言いたい放題だ。
「カプロもよく魔剣を渡したよなぁ。悪いけど俺よ、まだあの人よくわかんねーんだ」
「私も。優しいのはわかるけど、ちょっとなんか裏がありそうっていうか」
「そりゃ裏くらいあるだろ? ていうか俺達に見せてるのも百ある内の一つだけだろうし。それくらい深いんだよ、あの人。俺はそれも含めて福留さんらしいって思ってるけどな」
もちろんけなしている訳では無いのだが。
本音をぶちまけるとどうしても「怪しい人」に落ち着いてしまう。
危険人物ではない事は総理大臣と繋がりがある時点でわかるのだけど。
何せ議員バッジが無い。
政府職員である証拠が無い。
政治家どころか公務員であるかどうかすら怪しいのだ。
目立たない様にする為の工夫なのだろうかと勘繰ってしまうくらいに。
「多分カプロもそれをわかって魔剣を渡したんだろうな。アイツなんだかんだで頭柔らかいし、多分魔剣譲渡ルールも良い意味で捻じ曲げたんだと思う」
「アイツ、フリーダムだからな」
「そうねー」
それでもやっている事は間違い無く日本の為だ。
なら今は信じるしかない。
カプロが魔剣を渡した様に。
「にしてもよ、あのデカ珠ってもう命力溜まったのかよ?」
「ああ、もうだいぶ溜まってるよ。ここまで随分かかったけどな」
すると今度は勇の魔剣の話題へ。
アルライの里を出る時に預かった珠は今でも懐に入れている。
服が膨らまない様にと、腰の小ポーチに常々入れて。
で、その証拠の為にといざ取り出してみれば。
「うおおおッ!? ちょま、近づけんな!!」
「何で取り出すのよぉおおお!?」
たちまち中心の勇から離れる様に、二人が窓へと貼り付くという。
これには勇もなんだか面白く感じてならなかった様だ。
遂には珠を持った手が左右に不自然なくらいフラフラと。
近づく度に交互で悲鳴が上がり、ドッタンバッタンと車が揺れ始める。
それも外の福留が苦笑いしてしまうくらいに激しく。
「ちょっとふざけないでよ!」
「悪い悪い。けど言ってなかったっけ? この状態なら俺以外は大丈夫だって」
「マジかよ、それ早く言えよ!」
どうやらそんな勇の命懸けの悪ふざけはフェイクだったらしい。
というのも、今の珠は格子のお陰で所持者を固定出来ているのだそうな。
勇が長く持ち続けたお陰で、命力吸収の矛先がその先だけに向いていて。
だから他の人が触れても今は平気なのだという。
例えるならS極とM極同士でくっつく磁石と同じ仕組みといったところか。
すなわちこの格子は簡易魔剣なのだ。
そういった命力の流れる先をコントロールしてくれる様な。
「なんでも、新しい魔剣は珠と分離出来る様にするらしい。俺が毎日魔剣を持たずに済む様に、だってさ」
「ほう、つまりは合体か……熱いな」
これもカプロの用意した安全対策の一種なのだろう。
勇の生活を鑑みて、かつ周囲への安全性も考慮して。
それを寝不足の状態で考えたというのだから驚くばかりだ。
つまり、このコンセプトはもう勇達がアルライの里を出る時から考えられていた。
となれば完成形の構想も大体は思い浮かんでいたのではないだろうか。
そうも考えると、もしかしたら完成は意外とすぐなのでは。
そんな期待さえ過らさせてならない。
その後、ちゃなとあずーが合流して早速本部へと赴く事に。
そんな彼等を待つのは果たしてどの様な依頼なのだろうか。
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

隷属の勇者 -俺、魔王城の料理人になりました-
高柳神羅
ファンタジー
「余は異世界の馳走とやらに興味がある。作ってみせよ」
相田真央は魔王討伐のために異世界である日本から召喚された勇者である。歴戦の戦士顔負けの戦闘技能と魔法技術を身に宿した彼は、仲間と共に魔王討伐の旅に出発した……が、返り討ちに遭い魔王城の奥深くに幽閉されてしまう。
彼を捕らえた魔王は、彼に隷属の首輪を填めて「異世界の馳走を作れ」と命令した。本心ではそんなことなどやりたくない真央だったが、首輪の魔力には逆らえず、渋々魔王城の料理人になることに──
勇者の明日はどっちだ?
これは、異世界から召喚された勇者が剣ではなくフライパンを片手に厨房という名の戦場を駆け回る戦いの物語である。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる