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第三十八節「反旗に誓いと祈りを 六崩恐襲 救世主達は今を願いて」

~生命が真に願うモノ イシュライト達 対 憎悦⑥~

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 これは、永遠への微睡みの中に映るかつての記憶。
 追憶と言うにはとても鮮明で、それでいて何故か他視的で。
 まるでかつての自分を別の誰かが見ているかの様な光景がそこにある。
 頁の様に切り取られた世界が幾つも並んでいて、どこか好奇心旺盛な傍観者を誘うかのよう。
 
 その不思議な記憶の景色を前にして、拳道を志した青年は何を思うのだろうか。
 在りし日の自身の姿を見て、何を想起するだろうか。

 願わくば、せめてもの手向けとなれ。
 拳と生き、拳と散った者への鎮魂景として。
  




――――――
――――
――






 彼方に見えるあの風景はなんでしょう?
 もしかして、これが噂に聞く走馬灯というものなのでしょうか。

 おお、なんて懐かしい。
 この光景は今でも思い出せます。
 そう、あれが全ての始まりでした。
 私が拳の道を志したのは、あの何気無い一言があったから―――



「ぼくね、大きくなったらおじいちゃんみたいな強い拳士になるんだ!」

「ホゥ!? イシュライトは才能があるからのぉ、もしかしたらあっという間になれるかもしれんなぁ!」

 あれは家族総出で里を歩いていた時の事。
 一族最強の拳士である祖父に憧れて、私はこう言い放っていたのでしたね。
 それを祖父は快く返し、私を存分に喜ばせてくれたものです。

 ……という事は、あの二人もまだ傍に居るのでしょう。

「でもなイシュライト、その前にお父さんがお爺ちゃんを超えてみせるぞ!」

「ふふ、じゃあお父さんとイシュライトのどっちが先にお爺ちゃんを超えられるか、競争ね」

 ああっ、父上と母上、懐かしいお姿を。
 お二人の姿はもう思い出すのも難しいというのに、こんな鮮明に……。

「じゃが儂はそう簡単には負けはせんぞ? では早速、儂に追い付いて見せぇい! ぬははは~!!」

「あ! 待ってー!」

 あの頃からずっと、祖父はお茶目でしたね。
 こうやって私をからかって、両親をも困らせる事が多かったと覚えています。
 面倒見が良いのか、それとも心が単に幼いだけなのか。



 そんなやりとりがあったから、私は祖父と父上と共に稽古を始めたのでしたね。
 でもその頃はまだ最強になるというよりも、ただ単に強くなりたいと思っていただけですけど。

「えいッ! えいやーッ!!」

「どうしたイシュライトォ!! そんなへっぴり腰では、出る命力など小便にも敵わんぞぉ!!」

「師父殿、イシュライトはまだ五つです。 命力技法を覚えるのはまだまだ先では」

「馬鹿モォン!! こやつの才能は儂がよぉくわかっとる! イシュライトなら出来る! 他のモンとは訳が違うぞォ!!」

 何故祖父がここまで私を推してくれていたのか、その理由は今もわかりません。
 ですが、幼い頃の私にとってはそれが励みとなったのは確かです。
 だからこそ、祖父に応える為に必死だったのを憶えています。
 少しでも早く、祖父の様に強く強く強くなりたかったから。

 父上も母上もそんな私の事を心配し、いつも付き添ってくれましたね。
 それもあったから私は頑張れたのかもしれません。



「おじいちゃん! 僕やったよ! 一番になれたよ! おじいちゃんとお父さんが一杯教えてくれたお陰だ!!」

「よぉぉぉし、よぉくやったぁイシュライトォ!! それでこそ我が孫よォ!!」

「お父さんもお母さんも誉れ高いぞ!」

 それから二年ほど後、私は同年代の子達との組手大会で優勝したのです。
 とはいえ、まだろくに命力も使えない子供達ばかりの、遊戯大会の様なものでしたが。
 でも拳の志を主とするイ・ドゥールにとって、この大会での勝利は大きな進歩となります。
 それに初挑戦で優勝する事は誉れ、今後の存在意義にも大きく関わってくるのですから。
 
 その事もあって、祖父も両親も大いに祝ってくれたものです。
 祖父も同じく優勝したのだと豪語し、かつての思い出を語っていましたね。
 ちなみに父上も母上も大会で優勝した事は無かったそうな。

 とはいえ、当時の私にはそんな事など関係無かった。
 皆が喜んでくれれば、ただそれだけで良かったのですから。



 それからは時が流れるのが本当に早かった。
 まるで川をせせり流れる水の様に。

 誰よりも早く模倣技術を極め、その後には祖父の拳を真似し始めました。
 時には父上と母上から座学を受け、若き同胞達と拳を交えながら。

 けれど、その頃からでしょうか。
 父上と母上に余裕というものが無くなっていったのは。
 私に拳を教える事も減り、己の鍛錬だけに日々を費やす事が増え始めたのです。

 そんな体たらくだったので、私を好きな祖父がどやす事も少なくはなく。
 その度に二人とも飛び出してはボロボロになって帰ってきたり。
 遂には私に構う事も無くなり、食事も給仕係に任せっきりになって。
 修行の為なのか、家に居る事自体がめっきり減っていたものです。



 おや、幼い私が焦って走っている。
 そうか、あの日が遂に訪れたのですね。
 拳士の運命へと走る事を決定付けた分岐点が。



 それは私が一二歳になった時のある日の事。
 父上と母上がとうとう帰ってこなくなりました。
 とはいえ里を離れたという訳では無く、修行で山へ籠っていただけですが。

 その事は、二人を見掛けた同胞から聞いて知っていました。
 でも不安は拭えなくて、気が付いたら走っていて。
 どうしてそこまでして強くなろうとしているのか、全くわからなかったから。

 昔みたいな笑顔を見せて欲しい。
 また楽しい日々を共に過ごしたい。
 そんな想いを告げようと、二人の居る修行場へと向かったのでしたね。

 ですが、里から出ようとしたその時―――祖父が突然目の前に現れました。
 それも、赤塗りで染まり上がった体を見せつけながら立ち塞がったのです。
 まるで〝外に出る事まかりならん〟と訴える様に。

「おじいちゃん、お父さんとお母さんの所に行きたいんだ!! お願いだから通してよ!!」

「その必要は無い」

 そうです、この時の祖父は怖いと思える程に頑なでした。
 ただ、それでも両親の心配の方が大きくて、負けじと足を踏み出したものです。

 しかしそれも間も無く、再び止まる事となりましたが。



「二人は儂が殺した。 余りにも不甲斐無い拳を奮っていたのでな」



 私はこの時、何が何だかわからなくて固まっていました。
 祖父が何を言っているのか、さっぱり理解出来なくて。
 でも実感だけがジワリジワリと漂ってきたのをハッキリと憶えています。
 祖父はそんな嘘は付かないと、よく知っていたから。

 ああ、私はあの様に泣いていたのですね。
 声も漏らさず、顔も体も動かさず、涙だけを流して。

「儂が憎いか? 恨めしいか? ならば怨めば良い。 その怨みを力に換えて儂を討つのも良かろう」 

 祖父はこんな事を言っていたのですね。
 この時私は頭がグチャグチャで、さすがにここまでは憶えていませんでしたよ。

 けど、どう返したかはしっかりと記憶に残っています。



「い、いいえ……イ・ドゥールの拳士にとって死とはよ、喜び、血肉は勝者の糧となりっ、志をもひ、引き継ぐ、グスッ。 だ、だがら僕は、父上ど、母上の死を、喜びまず……ッ!!」



 必死でした。
 悲しみを堪えて、掟に殉じる事を選ぶのは。
 まだ子供だった私にとって、その選択は余りにも酷だったから。

 父を母を棄てる事を選ぶなど、普通は同族でもしませんから。

 でもその選択を行った私に対し、祖父はまた褒め称えてくれました。
 どんな事を言っていたのか、うろ覚えでしかありませんが。

「よく言うたッ!! ならば儂の拳を一つ余さず憶え、鍛え上げてみせよ!! 全てを学び、全てを血肉と換え、全てを拳に注ぎ込めえぃ!! そしてその末に儂を討ってみよ!! 父と母の血肉を無駄にせんが為にいッ!!」

「はいッ!! 僕はいつか、おじいちゃんを―――師父殿を、絶対に殺してみせますッ!!」

 ……そうでした、今やっと思い出しましたよ。
 この誓いは、祖父から言い出したものだったのですね。

 これはきっと、手に掛けた二人に対する祖父なりの懺悔だったのでしょう。
 自身を倒せる程までに成長させられなかった息子への。
 同様に強く出来ず、伴侶までも失わせてしまった娘への。

 しかしこの懺悔たる誓いが私を強くしました。
 無心で力を求められる様になった事で。
 打って、打って、打って打って打ちまくり。
 蹴って、蹴って、蹴って蹴って蹴りまくり。
 何度も何度も技を繰り返し、血反吐を吐くまで動き回って。
 極限まで自身を追い込み続け、その全てを乗り越えてきた。

 誰よりも強く、誰よりも早く、祖父を討てる男へとなる為に。



 そして私は、貴方より強くなりましたよ。
 力を使いこなし、全てを討つ事が出来ました。
 残念ながら、貴方自身を討つ事は出来ませんでしたが。

 どうやら追憶もここまでの様です。
 だから待っていてください。
 今すぐ貴方の下へ向かいます。
 「ざまぁみろ」とその膨れっ面をひっぱたきにね。

 その時の悔しがる顔が目に浮かぶようですよ。
 きっとそんな情けない顔を、父上と母上も喜んで弄ってくれる事でしょう。
 


 ああ、なんて楽しみな―――






――
――――
――――――





 追憶の光景が闇へと消える。
 そしてその後イシュライトの目に映ったのは、一面の深蒼天だった。

 陰り一つ無い暗空と、間を裂く微かな風の音。
 その様な穏やかとも言える情景を前にして、どこか懐かしさを感じさせてならない。
 かつての思い出に、それだけ長く長く浸っていたからだろうか。

 でもそんな中で少し違った物音が微かにして。
 ふと誘われる様に首を捻って見てみれば―――

 すぐ隣には、地面にへたり込んだアルバとサイの姿が。

「おや? もしかして、貴方達も死んだのですか?」

「いやいや、僕達は生きてるよ。 縁起でもない事を言わないでおくれよ」

 そう、激戦を終えて疲れ切ったままの二人だ。
 全身どこかしくもボロボロで、疲弊の色も隠せない程にヘトヘトで。
 でもどちらも不思議と目を丸くしていて、どこか驚いているかのよう。

「では私も生きている? 何故、生きているのでしょう?」

「それはこっちが訊きたいよ。 どうして生きているのさ? 君は確かに死んだはずなのに」

「うむ。 心臓も止まり、心の光も消えていたのだが……」

 どうやら驚いているのは、イシュライトがこうして話しているかららしい。

 イシュライト自身も不思議でしょうがない様だ。
 間違い無く、自分は死んだという実感があった。
 最後の光を放った時にはもう、全身の感覚を失っていたから。
 それで全てを消耗し尽くしたのだと。

 ただその疑問へと思考を巡らせる前に、とある事に気が付く。
 アルバとサイの視線が自分からほんの少しズレていた事に。

 そんな視線に引かれ、首を反対側へとまた捻る。
 すると、その先には居るはずも無い者の姿があって。

 うつ伏せに倒れたウィグルイが、何故かそこに居たのだ。

 彼の亡骸はそれなりの遠くに安置してあったはず。
 でも今何故かここに在って。
 だからこそどうしてと、なお疑問が収まらない。
 思わず唖然としてしまう程に。

「その爺さんが歩いてきてさ、君に命力を注ぎ込んだんだ。 でもその後すぐに倒れて。 そうしたら君が起きてね。 とてもびっくりしたよ」

「奇跡かと思った。 何が起きたのか理解する前に全てが終わっていたがな」

 それも、この様な話を聞いてもなお。

 ウィグルイは確かに死んでいたはずだった。
 命力も心も消えて、残っていたのはただの亡骸で。
 腹が貫かれていたから失血も並々ならず、もう致死量はゆうに超えていたはず。
 現に今見える体からはもう流れ出る血は無くて。

 なのに何故動けたというのか。

 全くわからない。
 何もかもがわからない。
 けれど、そんな疑問や生きていた喜びよりも何よりも。
 イシュライトの中で沸々と湧き上がる一つの感情が押し退け、身体を震わせる。

 この様なをしでかした、祖父への怒りによって。

「何故です、何故貴方は私を生かしたのですか……? 私は貴方を超えて満足出来た。 セリへの想いも断ち切った! 一族の悲願でさえ成就して!! だからもう私に成したい事など何も無いというのにッ!!!」

 もう今のイシュライトには何も残されていない。
 想いも全てを断ち切って最期の力を振り絞ったから。
 死を覚悟していたからこそ、後悔の無い様にと。

 しかしこうして一方的に蘇らせられた。
 これに理不尽だと怒らない訳が無い。

 体は秘術の反動でロクに動かせない。
 それだけの消耗と、魂の一時的離躍による心身乖離の影響で。
 そうであろうとも拳だけは動かせたから、その感情を握り拳でも示しだす。

「何故だクソジジィ、私にこれ以上何をさせようと言うのですか……!!」

 幼い頃の思い出と、当時の覚悟が今を創り出して。
 それが全てだったから、もう思える事は何も無い。
 募った恨み節を亡き者にぶつける事しか。

「それはきっと、君自身が望む事全てなんじゃあないかな?」
「―――ッ!?」

 ただそんな恨み節も、サイの一言によって間も無く塞き止められる。
 人として当たり前の、誰もが持ちうる答えを以って。

「僕は君もお爺さんの事も何も知らないから、これはただの想像でしかないけれど。 世の中には拳を志す以外にもやれる事は一杯あるものさ。 もしかしたらお爺さんは君にそんな新しい志を見つけて欲しいと願ったんじゃないかって、そう思えてならないよ」

「ああ。 あの輝きは希望に満ち溢れていた。 貴殿を願う強い強い希望が。 それがもしサイの言う通りの願いならば、俺も願わずにはいられん。 人とは常々にして、己の願いに殉じて活きる生き物なのだからな」

「己の願いに殉じる、生き物……」

 イシュライトの拳に賭けた想いは、言わば借りものだ。
 それを遥か昔に祖父より叩き付けられ、思いのままに誓い、貫き続けた。
 そしてその想いを果たしたのならば、今度は新しい目標を立てればいい。

 今度こそ、自分自身が望む願いを果たす為に。

 今はその願いがわからなくてもいい。
 いつか思い立った時に立ち上がり、走り始めればそれだけで。
 人はそうやって人生を紡ぎ、世界を創り上げ続けたのだから。

「何なら俺が夢を斡旋してやってもいいぞ! 全てが終わり、世界が元に戻ったならば、敢えてこの世界に残ってだな。 そうしたら俺が叔父に掛け合って色々と都合してみせよう! なぁに世界を救った英雄になるのだ、大統領権限でも何でも行使させてやろうではないか!!」

「え、嘘、君ってブライアン大統領の親族だったの……?」

「あ。 しまったぁぁぁ!! 俺のマッスルマウスが大勝利の余りに緩んでしまったぁぁぁ!!!」

 そう、だからこそ彼等は今でも明るくしていられる。
 戦いの終わりが人生の終わりではない事を知っているから。
 むしろ彼等にとって、この戦いの終わりこそが真の始まりなのだと思っているからこそ。

 そんな明るい二人を前にしたら、イシュライトも笑わずには居られない。
 彼にとっては、今の二人がとても希望に満ち溢れている様にしか見えなくて。
 お陰で、さっきまで煮え滾っていた怒りが嘘の様に消えていく。

 勝利の実感がようやく湧き上がり、今度は喜びが心を包んでいく。

「それでどうする? 答えは出来れば早い方が良い。 ブライアンの任期はもうすぐ切れるからな」

「ははは……その好意、とても嬉しいです。 ですが思い出しましたよ。 私にはやりたい夢が残っていた事を。 なので今度はそれを成したいと思います」

「へぇ? それはどんな夢なんだい?」

 希望があるから、見える事もある。
 心が照らされたから、明らかになる事もある。
 その心の奥底に仕舞い込んでいた、諦めかけていた夢をもが。



「それは―――強くて凛々しい嫁と共に、末永く幸せに暮らす事です」



 それは、何の変哲も無い細やかな夢。
 でも、人生を懸けて紡がれる壮大な夢である。

 拳を志していた時は諦めた事もあっただろう。
 それも瀬玲が現れて、僅かな希望を持ったものだが。
 だとしても、成就出来ない事など最初からわかっていた。
 最終的には拳に殉じると心に誓っていたからこそ。

 だが、その拳を取る必要が無くなったならば。
 イシュライトは今より、その愛に殉じる夢を迷う事無く追い続けられるだろう。

 故に願う。
 故に求める。
 真の愛を、願うべき人生を。
 今度は己の拳を糧にして、あるべき者を探す人生が始まる。

 拳の誓いを立てた祖父により、宿命から解き放たれた事によって。

「素晴らしい夢であぁる!! ならば是非とも探してくれ!! 俺は同じ筋肉の友として、いつも貴殿の事を応援しているぞぉぉぉ!!」

「そんな事を言うけども、アルバも一緒に探した方がいいんじゃないかい?」

「何を言う!! 俺にはもうワイフが居るぞ。 俺の事を長く待ち続けてくれる最良最愛の女がな」

「「うそォ!!?」」

 でもこれは生物として当たり前の事で。
 きっとイシュライトはこれからも当たり前の事に苦悩し、立ち止まる事もあるだろう。

 ただもう心配は要らない。
 その当たり前の夢は、絶対に潰える事が無いから。
 人生という時間は、秘術なんかよりもずっとずっと長く、そして優しいから。

「これが俺の嫁だ!! 写真も常々、筋肉に挟んで大事にしているッ!!」

「しかも金髪美女って。 一体どうやったら筋肉魔人がこんな人を娶れるんだよ……」

「世界の七不思議ですねぇ」

 その人生の始まりを以って、イシュライトはようやくヒトになれた。
 世界の敵を屠るという大業も成したからこそ、もう恐れる事など何も無い。

 後はただ、己の思うがままに生きよう。
 多く出会った仲間達と共に。

 そしていつか現れるであろう最愛の伴侶と共に。



 その為の世界は、もう間も無く拓かれるだろう。
 邪神を真に打ち倒す事で。

 だからこそ今は、明日が来る事を願わずには居られない。


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