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第三十七節「二天に集え 剣勇の誓い 蛇岩の矛は空を尽くす」
~海に堕、想に砲杖裂光す~
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茶奈は用途に応じて魔剣を使い分けている。
例えば【ユーグリッツァー】は主に対多人数戦で―――つまり白兵型。
【イルリスエーヴェ】は長距離移動後の戦闘用に―――つまり強襲型。
基本的にはこの二本で全てをまかない、不足点も強引に乗り切って来た。
前線で戦う事が久しく、それだけで何もかもが圧倒出来たから。
しかし茶奈が本来得意とするのは、何と言っても支援砲撃だろう。
彼女は魔剣を手に入れた時から、ずっとそのスタイルを貫き続けて来て。
勇の背中を守り、時に遠方を薙ぎ払い、敵をことごとく吹き飛ばしてきたのだから。
では覚えているだろうか。
かつて茶奈が有していた魔剣の中に、『砲撃型』と呼ばれる物が存在していた事を。
それは長い戦いの歴史の中で殆ど使われる事無く。
余りの強さ故に封印され、その歴史に埋もれてフェードアウトしていった。
一度使えば、たったそれだけで多くが消し飛ぶから。
だからもう使う必要は無いだろうと心に決めて。
「行きましょう、【クゥファーライデ】……!! 貴方ならこの蛇岩も破壊出来るハズ!!」
その封印が今、遂に破られる。
それが茶奈の誇る最強最高の魔剣【クゥファーライデ・イクザリオ】。
カプロが初めて造り上げた有機構式砲撃魔剣であり、その完全完成型。
それでいて、一度も使われる事無く仕舞われていた至高の一品である。
手放そうにも手放せなかったのだ。
茶奈初の自分専用魔剣【クゥファーライデ】、その後継器たるこの魔剣には思い入れがあるから。
アイデンティティとして、自信の源としても。
砲撃魔剣こそが彼女の原点であり、唯一他者に誇れる力だから。
その性能は砲撃能力だけならば、ざっと【ユーグリッツァー】の六倍。
【命力超増幅機構】を使ってもなお届かないという驚異の出力を誇る。
だからほんの少し力を籠めて撃つだけで山が吹き飛ぶだろう。
だからほんの少し刃を解き放つだけで街が真っ二つになるだろう。
これが封印される事となった由縁。
けれどいつかこんな日がくるかもしれないと、ずっと【エフタリオン】に仕舞い込んできた。
カプロに頼み込み、仕舞える様な機構へと改造して貰って。
ジャキンッ!!
それ程の力を誇る魔剣をその手に、茶奈が空を突き抜ける。
魔剣を長大な杖状へと変形させて。
ただ、例えそれだけの出力を誇っていても、先程と同じ方法で撃てば結果は変わらない。
大きな成果は得られるだろうが、蛇岩を止める事は出来ないだろう。
だから決定的な一手を。
その為にも、今はとにかく接近しなければ。
だがそんな時、突如として状況が大きな変化を見せる。
なんと蛇岩がその体を大きく縦にうねらせて降下を始めたのだ。
「そんなッ!? まだ海溝までは遠いのに!!」
今の海域はマリアナ海溝までそれなりにまだ距離がある。
故にもう少し余裕があると思っていたのだが、どうやらその考えは甘かったらしい。
蛇岩にとってはそんな距離など何の関係無いのだろう。
その圧倒的質量を前にすれば、海溝を囲う海底岩壁さえも崩して進む事が出来るから。
つまり、勇達の予想は奇しくも正解だという事だ。
間違いなく、蛇岩の狙いはマリアナ海溝への自沈。
そしてその結末さえも意図した通りか。
でもまだ茶奈は蛇岩の表皮には辿り着けていない。
岩塊との攻防が激し過ぎて、距離を大きく離し過ぎていた所為で。
このままでは、蛇岩が海溝深くへ沈む所を眺めるだけだ。
「やらせない……やらせない、絶対にッッ!!!」
今、何が何でも止めなければ世界が海に沈んでしまう。
勇と約束した事がふいになってしまう。
―――必ずアレを壊して帰ってきますからね―――
あの一言はなんて事の無い口約束に過ぎない。
けれど茶奈には何よりも大事な約束だから。
その約束を果たす為ならば。
世界を救う役に立つ目ならば。
この状況を打破する為なら、もうなりふり構ってはいられない。
何があろうともこの巨体を完全消滅させなくては。
その覚悟が、茶奈を海中へと飛び込まさせる。
もちろん、海中であろうとも岩塊が追ってくるだろう。
だから五つの星を迎撃に回し、残り十五の星達で突貫の手助けを行う。
海水を掻き分け、少しでも抵抗を減らす為に。
基本的には海中も空と同じ。
でも水という抵抗は物体にまとわりつく。
その特性が故に、限り無く速度を減衰させていくのだ。
それも、深度が深ければ深い程際限なく。
だから茶奈はその水圧という抵抗を防ぎつつ速度を維持、または越えなければならない。
さもなければ、蛇岩に到達するなどほぼほぼ不可能だ。
故に、星達が力を撃ち放って水圧を押し退ける必要がある。
それだけで茶奈の速度は空と何ら変わらない速度を維持出来るのだから。
加えて【エフタリオン】の力を最大限に発揮し、強力な推力を生み。
超硬度の円錐状空気圧フィールドを形成し、海水を掻き出して進む。
それはさながら海中を貫く螺旋鋲の如く。
背後に迫る岩塊は増していく一方。
対して、正面からも迫る岩塊が容赦無く茶奈の戦力を削っていく。
星達が一つ、また一つと砕け、潰され、藻屑と消えて。
それを補う為に残った星達が力を振り絞り、活路を拓き。
茶奈はそれに目も暮れず、ただ一心に蛇岩へと向けて潜航していく。
その必死さが。
そのひたむきさが。
遂に茶奈を、蛇岩の口先へと到達させる事となる。
すると突然、【エフタリオン】から伸びた四枚の巨大な翼が捻じれて変形を始めたではないか。
水圧と、命力塊の強引な形状変更に伴う異音を「メキメキ」と掻き鳴らしながら。
こうして現れたのは、まるで四本の巨大な爪。
それをあろう事か、蛇岩の口先へと突き刺して。
更には突き刺した途端に蛇岩へと命力の根を打ち込む。
それも多大な命力を誇る、幾重もの深くに至る強靭な根を。
そう、【剛命功】だ。
秘技がその翼と蛇岩の口元を限り無く強固に繋いだのだ。
―――うわあああーーーーーーーーーッッッ!!!!!―――
導いた可能性を掴み取る為に、今茶奈はその力を奮う。
心の叫びと、己の身体の迸りを全て打ち放って。
その心に一つ抱く、逆転の道筋を誘う為に。
そしてその道筋が遂に開かれる。
なんと、蛇岩の口が開いたのだ。
茶奈が強引に押し広げたのである。
蛇岩からしてみれば、ただ唇の先がほんの少し広げられただけだろう。
でも、人間からして見れば―――
それは全長一〇メートルにも及ぶ、巨大な窪みの誕生だ。
それだけの窪みがあれば、力は充分に内部へ届くことだろう。
全てを穿つかの一撃ならば確実に。
そうして見せたのは、残った星全てを駆使した十芒星の【命力超増幅機構】。
しかも【ユーグリッツァー】を十字に重ね合わせる【クロッシング】をも体現させて。
ここまでして生まれる出力はもはや計算不能。
その力が今、海深くより閃光を差して解き放たれる。
今この時、海底が激しく輝いた。
幾里もの先へと、閃光が行き渡る程に強く強く。
それも、海面から覗く蛇岩をも包む様にして。
いや、それは少し違う。
光が―――蛇岩から溢れていたのである。
節々から、隙間無く、とめどなく。
それも大陸が如きその巨体の尾が、空へと高く高く持ち上がりながら。
それどころか膨らみながら、その尾を強引に宇宙へ突き上げる。
まるで、空気を詰められた破裂寸前の棒風船の如く。
そう、それはもう破裂寸前だったのだ。
当然だろう。
無限にも足る星の光を内包してしまえば、その子たる大陸如きに耐えられる訳が無い。
そして万を穿つ星の光は邪岩の矛を空へと還す。
その輝きに抱かれて今、千の児星の瞬きと成ろう。
再びの【星穿煌】が蛇岩を完全に消し去ったのである。
巻き込んだ海水や大気をも貫き蒸発させて。
たちまち、大穴の空いた海が渦を巻いて元の姿へと戻っていく。
何事も無かったかの様な、いつもの海の形へと。
星巫女を底に留めたままで……。
例えば【ユーグリッツァー】は主に対多人数戦で―――つまり白兵型。
【イルリスエーヴェ】は長距離移動後の戦闘用に―――つまり強襲型。
基本的にはこの二本で全てをまかない、不足点も強引に乗り切って来た。
前線で戦う事が久しく、それだけで何もかもが圧倒出来たから。
しかし茶奈が本来得意とするのは、何と言っても支援砲撃だろう。
彼女は魔剣を手に入れた時から、ずっとそのスタイルを貫き続けて来て。
勇の背中を守り、時に遠方を薙ぎ払い、敵をことごとく吹き飛ばしてきたのだから。
では覚えているだろうか。
かつて茶奈が有していた魔剣の中に、『砲撃型』と呼ばれる物が存在していた事を。
それは長い戦いの歴史の中で殆ど使われる事無く。
余りの強さ故に封印され、その歴史に埋もれてフェードアウトしていった。
一度使えば、たったそれだけで多くが消し飛ぶから。
だからもう使う必要は無いだろうと心に決めて。
「行きましょう、【クゥファーライデ】……!! 貴方ならこの蛇岩も破壊出来るハズ!!」
その封印が今、遂に破られる。
それが茶奈の誇る最強最高の魔剣【クゥファーライデ・イクザリオ】。
カプロが初めて造り上げた有機構式砲撃魔剣であり、その完全完成型。
それでいて、一度も使われる事無く仕舞われていた至高の一品である。
手放そうにも手放せなかったのだ。
茶奈初の自分専用魔剣【クゥファーライデ】、その後継器たるこの魔剣には思い入れがあるから。
アイデンティティとして、自信の源としても。
砲撃魔剣こそが彼女の原点であり、唯一他者に誇れる力だから。
その性能は砲撃能力だけならば、ざっと【ユーグリッツァー】の六倍。
【命力超増幅機構】を使ってもなお届かないという驚異の出力を誇る。
だからほんの少し力を籠めて撃つだけで山が吹き飛ぶだろう。
だからほんの少し刃を解き放つだけで街が真っ二つになるだろう。
これが封印される事となった由縁。
けれどいつかこんな日がくるかもしれないと、ずっと【エフタリオン】に仕舞い込んできた。
カプロに頼み込み、仕舞える様な機構へと改造して貰って。
ジャキンッ!!
それ程の力を誇る魔剣をその手に、茶奈が空を突き抜ける。
魔剣を長大な杖状へと変形させて。
ただ、例えそれだけの出力を誇っていても、先程と同じ方法で撃てば結果は変わらない。
大きな成果は得られるだろうが、蛇岩を止める事は出来ないだろう。
だから決定的な一手を。
その為にも、今はとにかく接近しなければ。
だがそんな時、突如として状況が大きな変化を見せる。
なんと蛇岩がその体を大きく縦にうねらせて降下を始めたのだ。
「そんなッ!? まだ海溝までは遠いのに!!」
今の海域はマリアナ海溝までそれなりにまだ距離がある。
故にもう少し余裕があると思っていたのだが、どうやらその考えは甘かったらしい。
蛇岩にとってはそんな距離など何の関係無いのだろう。
その圧倒的質量を前にすれば、海溝を囲う海底岩壁さえも崩して進む事が出来るから。
つまり、勇達の予想は奇しくも正解だという事だ。
間違いなく、蛇岩の狙いはマリアナ海溝への自沈。
そしてその結末さえも意図した通りか。
でもまだ茶奈は蛇岩の表皮には辿り着けていない。
岩塊との攻防が激し過ぎて、距離を大きく離し過ぎていた所為で。
このままでは、蛇岩が海溝深くへ沈む所を眺めるだけだ。
「やらせない……やらせない、絶対にッッ!!!」
今、何が何でも止めなければ世界が海に沈んでしまう。
勇と約束した事がふいになってしまう。
―――必ずアレを壊して帰ってきますからね―――
あの一言はなんて事の無い口約束に過ぎない。
けれど茶奈には何よりも大事な約束だから。
その約束を果たす為ならば。
世界を救う役に立つ目ならば。
この状況を打破する為なら、もうなりふり構ってはいられない。
何があろうともこの巨体を完全消滅させなくては。
その覚悟が、茶奈を海中へと飛び込まさせる。
もちろん、海中であろうとも岩塊が追ってくるだろう。
だから五つの星を迎撃に回し、残り十五の星達で突貫の手助けを行う。
海水を掻き分け、少しでも抵抗を減らす為に。
基本的には海中も空と同じ。
でも水という抵抗は物体にまとわりつく。
その特性が故に、限り無く速度を減衰させていくのだ。
それも、深度が深ければ深い程際限なく。
だから茶奈はその水圧という抵抗を防ぎつつ速度を維持、または越えなければならない。
さもなければ、蛇岩に到達するなどほぼほぼ不可能だ。
故に、星達が力を撃ち放って水圧を押し退ける必要がある。
それだけで茶奈の速度は空と何ら変わらない速度を維持出来るのだから。
加えて【エフタリオン】の力を最大限に発揮し、強力な推力を生み。
超硬度の円錐状空気圧フィールドを形成し、海水を掻き出して進む。
それはさながら海中を貫く螺旋鋲の如く。
背後に迫る岩塊は増していく一方。
対して、正面からも迫る岩塊が容赦無く茶奈の戦力を削っていく。
星達が一つ、また一つと砕け、潰され、藻屑と消えて。
それを補う為に残った星達が力を振り絞り、活路を拓き。
茶奈はそれに目も暮れず、ただ一心に蛇岩へと向けて潜航していく。
その必死さが。
そのひたむきさが。
遂に茶奈を、蛇岩の口先へと到達させる事となる。
すると突然、【エフタリオン】から伸びた四枚の巨大な翼が捻じれて変形を始めたではないか。
水圧と、命力塊の強引な形状変更に伴う異音を「メキメキ」と掻き鳴らしながら。
こうして現れたのは、まるで四本の巨大な爪。
それをあろう事か、蛇岩の口先へと突き刺して。
更には突き刺した途端に蛇岩へと命力の根を打ち込む。
それも多大な命力を誇る、幾重もの深くに至る強靭な根を。
そう、【剛命功】だ。
秘技がその翼と蛇岩の口元を限り無く強固に繋いだのだ。
―――うわあああーーーーーーーーーッッッ!!!!!―――
導いた可能性を掴み取る為に、今茶奈はその力を奮う。
心の叫びと、己の身体の迸りを全て打ち放って。
その心に一つ抱く、逆転の道筋を誘う為に。
そしてその道筋が遂に開かれる。
なんと、蛇岩の口が開いたのだ。
茶奈が強引に押し広げたのである。
蛇岩からしてみれば、ただ唇の先がほんの少し広げられただけだろう。
でも、人間からして見れば―――
それは全長一〇メートルにも及ぶ、巨大な窪みの誕生だ。
それだけの窪みがあれば、力は充分に内部へ届くことだろう。
全てを穿つかの一撃ならば確実に。
そうして見せたのは、残った星全てを駆使した十芒星の【命力超増幅機構】。
しかも【ユーグリッツァー】を十字に重ね合わせる【クロッシング】をも体現させて。
ここまでして生まれる出力はもはや計算不能。
その力が今、海深くより閃光を差して解き放たれる。
今この時、海底が激しく輝いた。
幾里もの先へと、閃光が行き渡る程に強く強く。
それも、海面から覗く蛇岩をも包む様にして。
いや、それは少し違う。
光が―――蛇岩から溢れていたのである。
節々から、隙間無く、とめどなく。
それも大陸が如きその巨体の尾が、空へと高く高く持ち上がりながら。
それどころか膨らみながら、その尾を強引に宇宙へ突き上げる。
まるで、空気を詰められた破裂寸前の棒風船の如く。
そう、それはもう破裂寸前だったのだ。
当然だろう。
無限にも足る星の光を内包してしまえば、その子たる大陸如きに耐えられる訳が無い。
そして万を穿つ星の光は邪岩の矛を空へと還す。
その輝きに抱かれて今、千の児星の瞬きと成ろう。
再びの【星穿煌】が蛇岩を完全に消し去ったのである。
巻き込んだ海水や大気をも貫き蒸発させて。
たちまち、大穴の空いた海が渦を巻いて元の姿へと戻っていく。
何事も無かったかの様な、いつもの海の形へと。
星巫女を底に留めたままで……。
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