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第八節「心の色 人の形 力の先」
~明日、それが彼等の望む道~
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空に瞬く太陽の杭が姿を現した時、ちゃなは林の手前へと辿り着いていた。
でもその輝きを前にして、思わずその歩を止める事となる。
「あ……勇さん、一人で倒しちゃったんだ。 すごいなぁ」
おのずと勇の勝利を確信した様だ。
それだけ今の閃光には勇の意思がはっきりと乗っていたから。
離れていても、そう感じ取れるくらいに。
だったらもう、林に入る必要は無い。
後は帰ってくるべき人を待つだけなのだから。
たちまち周囲で光が立ち上り始め、暗闇の農村部を明るく照らす。
そう、信じた通りに全てが終わったのだ。
ちゃながそんな光を眺めながら佇んでいると―――
「あ、田中さん……どうしてここに」
案の定、林の奥から勇の姿が。
その足取りは堂々と。
でも勝利の余韻には浸らず、いつも通りの勇として。
「少しでも力になれたらって思って来たんですけど、遅かったみたい」
「あはは、でも無事でよかったよ」
「ふふっ、勇さんも、です」
あんな戦いの後でもちゃなは相変わらずで。
緩やかな微笑みが、荒んだ勇の心を癒すかのよう。
むしろそうやって癒された事がどれだけ救いだったか。
勇は素直に喜べずにいたから。
志半ばに死んでいったあの兵士達の事を思えばこそ。
ただ、その想いを引き継いでオンズ王を倒す事が出来たから。
「それじゃあ、帰ろうか」
ちゃなにだけは微笑みで返す事が出来る。
自身の心を癒してくれた彼女にだけは。
「疲れただろうし、背負ってあげようか?」
「ううん、疲れたのは勇さんも一緒だから、一緒に歩きます」
だからこうして二人は帰る時も一緒。
同じ様に来て、同じ様に戦ったから、同じ様に歩いて帰る事の望むのだ。
「お二人とも、おかえりなさい」
勇達が長い道程を歩いていると、車が一台走って来て。
その中から頭を出した福留が二人を迎えた。
戦いの終わりに気付き、こうしてやってきたのだ。
歩き疲れた二人にはこれ以上無い助けだった事だろう。
特に、走り回り続けたちゃなにとっては特に。
早速二人も車に乗り込み、倒れる様に座席へ座り込む。
なんだかんだで、勇もやっぱりクタクタだったらしい。
「戦闘お疲れさまでした。 これで計画も頓挫せずに済みそうです。 本当にありがとうございました」
その労いと共に渡されたのは冷えたスポーツドリンク。
火照った体に嬉しい差し入れだ。
そうなれば二人とも、もう我慢出来ないと言わんばかりに口内へ注ぎ込んでいく。
一本目があっという間に空となる程の勢いで。
「はい……でも正直、モヤモヤする戦いでしたよ」
しかし思う所がある所為か、勇だけは二本目に手を出す事は無く。
背もたれにぐったりと倒れ込んでいて。
車の天井を見上げては、「ハァ」と一つ溜息が漏れる。
「何があったんです?」
「えっと、なんていうか……この戦い、俺達側にも非があったんじゃないかって思って。 相手も相手で非道だったんで仕方ないかもしれないですけど」
「ふぅむ?」
それから車が帰路を行く中、勇は語った。
オンズ王から聞いた日本政府の対応の事を。
彼女の異常な性格も合わせて。
もちろん、和睦を望んでいた兵士達の事も。
そんな話を受けて福留も声を唸らせずには居られなかった様だ。
「なるほどぉ」という一声と共に漏れ出るのは、長く深い溜息で。
「【オンズ族】への補償に関しては、実は特事部は関わっていなくてですねぇ……防衛庁対策本部が独自に対応していたのですよ」
「あーあの石頭の人の所かぁ……」
いくら変容事件専門の特事部とはいえ、対応出来る人数は限られている。
その人数の穴を埋める為に防衛庁自体が動いていたのだが。
どうやら交渉自体は上手くいっても、対応の質までは頭が回らなかったらしい。
あの石頭の人らしく、恐らく福留にも相談しなかったのだろう。
それでこの結果となれば、この場の誰しもが苦笑せずにはいられない。
「まぁ現代人類史上初めての異生物との会合ですからねぇ、不備があっても仕方ない事でしょう。 正直な所を言うと私も対応しきれる自信がありませんから、責める事は出来ません」
「ええ、わかってますよ。 それにどうせアイツなら難癖付けてきますから。 倒せてよかったと思います。 アレだけは多分無理だから」
そう、例え対応が充分だとしても、いつかは瓦解するだろう。
少なくとも、あの暴君たるオンズ王ならば。
石頭の人が先導しようがしまいが関係無く。
だからこそ結果的には良かったのかもしれない。
和睦を望む兵士達もが光に消える事になろうとも。
そんな者達を拾い上げる事が出来なかった―――モヤモヤとした感情を残してでも。
「……さて、その話は後にしましょう。 ところで、この後お二人はどうなさいますか?」
すると感慨に耽る勇を悟ったのか、福留がその雰囲気を話題ごと切り替える。
ただその話題はと言えば、思わず首を傾げたくなる様なざっくりとした質問で。
「どうって?」
「はは、明日の始業式ですよ。 思った以上に早く終わったので、深夜中にはお家に帰れると思いますから」
「「あ……」」
どうやら二人ともすっかり忘れていた様だ。
明日が学校の二学期始業式であるという事を。
「行けるなら、行きたいかな」
「うん、愛希ちゃん達にも会いたい」
でもこうして思い出せば、二人とも乗り気だ。
揃って根が真面目な性格だからこそ、サボろうとは思わない。
ただ二人ともクタクタで、まともに参加出来るかどうかは怪しいが。
それでもこうやって意思を見せたなら。
福留達がそれを叶えない訳も無い。
「わかりました。 では出来るだけ早く帰れる様に調整しましょう。 御味君、出来るだけ早くぶっとばしてください」
「わっかりました!! 舌噛まないでくださいね!」
「「ええーっ!?」」
間も無く、彼等の乗る車がとんでもない速度で道路を突き抜けていく。
少年少女の淡い願いを叶える為に。
そしてその翌日、白代高校の始業式。
式を執り行う体育館には、生徒達に紛れた勇とちゃなの二人の姿が。
どうやら疲れは抜けなかった様で、揃って頭をうつらうつらと揺らしていて。
でも、その姿はどこか誇らしげだ。
やりきったから。
成し遂げたから。
だからまた、なんて事の無い毎日が―――始められるから。
人と魔者。
『あちら側』で醸成された憎しみは現代人にも計り知れない程に深く重い。
言葉一つでは到底変えられない程に。
勇達はこの戦いでそこから二つの可能性を見出した。
一つは、決して相容れない存在が居るという可能性。
一つは、隠れ里の魔者でなくとも和睦を結べる者がいるという可能性。
きっとこの可能性は勇の進む道程をより複雑にするだろう。
でもきっと勇なら諦めない。
理も、概念も、倫理も乗り越えて。
蟠りさえも跳ね退けて。
その先に手を取り合う未来があるのなら。
ただひたすらにそこを目指して、留まる事無く走り続けるだろうから。
その心に空の色が灯り続ける限り。
第八節 完
でもその輝きを前にして、思わずその歩を止める事となる。
「あ……勇さん、一人で倒しちゃったんだ。 すごいなぁ」
おのずと勇の勝利を確信した様だ。
それだけ今の閃光には勇の意思がはっきりと乗っていたから。
離れていても、そう感じ取れるくらいに。
だったらもう、林に入る必要は無い。
後は帰ってくるべき人を待つだけなのだから。
たちまち周囲で光が立ち上り始め、暗闇の農村部を明るく照らす。
そう、信じた通りに全てが終わったのだ。
ちゃながそんな光を眺めながら佇んでいると―――
「あ、田中さん……どうしてここに」
案の定、林の奥から勇の姿が。
その足取りは堂々と。
でも勝利の余韻には浸らず、いつも通りの勇として。
「少しでも力になれたらって思って来たんですけど、遅かったみたい」
「あはは、でも無事でよかったよ」
「ふふっ、勇さんも、です」
あんな戦いの後でもちゃなは相変わらずで。
緩やかな微笑みが、荒んだ勇の心を癒すかのよう。
むしろそうやって癒された事がどれだけ救いだったか。
勇は素直に喜べずにいたから。
志半ばに死んでいったあの兵士達の事を思えばこそ。
ただ、その想いを引き継いでオンズ王を倒す事が出来たから。
「それじゃあ、帰ろうか」
ちゃなにだけは微笑みで返す事が出来る。
自身の心を癒してくれた彼女にだけは。
「疲れただろうし、背負ってあげようか?」
「ううん、疲れたのは勇さんも一緒だから、一緒に歩きます」
だからこうして二人は帰る時も一緒。
同じ様に来て、同じ様に戦ったから、同じ様に歩いて帰る事の望むのだ。
「お二人とも、おかえりなさい」
勇達が長い道程を歩いていると、車が一台走って来て。
その中から頭を出した福留が二人を迎えた。
戦いの終わりに気付き、こうしてやってきたのだ。
歩き疲れた二人にはこれ以上無い助けだった事だろう。
特に、走り回り続けたちゃなにとっては特に。
早速二人も車に乗り込み、倒れる様に座席へ座り込む。
なんだかんだで、勇もやっぱりクタクタだったらしい。
「戦闘お疲れさまでした。 これで計画も頓挫せずに済みそうです。 本当にありがとうございました」
その労いと共に渡されたのは冷えたスポーツドリンク。
火照った体に嬉しい差し入れだ。
そうなれば二人とも、もう我慢出来ないと言わんばかりに口内へ注ぎ込んでいく。
一本目があっという間に空となる程の勢いで。
「はい……でも正直、モヤモヤする戦いでしたよ」
しかし思う所がある所為か、勇だけは二本目に手を出す事は無く。
背もたれにぐったりと倒れ込んでいて。
車の天井を見上げては、「ハァ」と一つ溜息が漏れる。
「何があったんです?」
「えっと、なんていうか……この戦い、俺達側にも非があったんじゃないかって思って。 相手も相手で非道だったんで仕方ないかもしれないですけど」
「ふぅむ?」
それから車が帰路を行く中、勇は語った。
オンズ王から聞いた日本政府の対応の事を。
彼女の異常な性格も合わせて。
もちろん、和睦を望んでいた兵士達の事も。
そんな話を受けて福留も声を唸らせずには居られなかった様だ。
「なるほどぉ」という一声と共に漏れ出るのは、長く深い溜息で。
「【オンズ族】への補償に関しては、実は特事部は関わっていなくてですねぇ……防衛庁対策本部が独自に対応していたのですよ」
「あーあの石頭の人の所かぁ……」
いくら変容事件専門の特事部とはいえ、対応出来る人数は限られている。
その人数の穴を埋める為に防衛庁自体が動いていたのだが。
どうやら交渉自体は上手くいっても、対応の質までは頭が回らなかったらしい。
あの石頭の人らしく、恐らく福留にも相談しなかったのだろう。
それでこの結果となれば、この場の誰しもが苦笑せずにはいられない。
「まぁ現代人類史上初めての異生物との会合ですからねぇ、不備があっても仕方ない事でしょう。 正直な所を言うと私も対応しきれる自信がありませんから、責める事は出来ません」
「ええ、わかってますよ。 それにどうせアイツなら難癖付けてきますから。 倒せてよかったと思います。 アレだけは多分無理だから」
そう、例え対応が充分だとしても、いつかは瓦解するだろう。
少なくとも、あの暴君たるオンズ王ならば。
石頭の人が先導しようがしまいが関係無く。
だからこそ結果的には良かったのかもしれない。
和睦を望む兵士達もが光に消える事になろうとも。
そんな者達を拾い上げる事が出来なかった―――モヤモヤとした感情を残してでも。
「……さて、その話は後にしましょう。 ところで、この後お二人はどうなさいますか?」
すると感慨に耽る勇を悟ったのか、福留がその雰囲気を話題ごと切り替える。
ただその話題はと言えば、思わず首を傾げたくなる様なざっくりとした質問で。
「どうって?」
「はは、明日の始業式ですよ。 思った以上に早く終わったので、深夜中にはお家に帰れると思いますから」
「「あ……」」
どうやら二人ともすっかり忘れていた様だ。
明日が学校の二学期始業式であるという事を。
「行けるなら、行きたいかな」
「うん、愛希ちゃん達にも会いたい」
でもこうして思い出せば、二人とも乗り気だ。
揃って根が真面目な性格だからこそ、サボろうとは思わない。
ただ二人ともクタクタで、まともに参加出来るかどうかは怪しいが。
それでもこうやって意思を見せたなら。
福留達がそれを叶えない訳も無い。
「わかりました。 では出来るだけ早く帰れる様に調整しましょう。 御味君、出来るだけ早くぶっとばしてください」
「わっかりました!! 舌噛まないでくださいね!」
「「ええーっ!?」」
間も無く、彼等の乗る車がとんでもない速度で道路を突き抜けていく。
少年少女の淡い願いを叶える為に。
そしてその翌日、白代高校の始業式。
式を執り行う体育館には、生徒達に紛れた勇とちゃなの二人の姿が。
どうやら疲れは抜けなかった様で、揃って頭をうつらうつらと揺らしていて。
でも、その姿はどこか誇らしげだ。
やりきったから。
成し遂げたから。
だからまた、なんて事の無い毎日が―――始められるから。
人と魔者。
『あちら側』で醸成された憎しみは現代人にも計り知れない程に深く重い。
言葉一つでは到底変えられない程に。
勇達はこの戦いでそこから二つの可能性を見出した。
一つは、決して相容れない存在が居るという可能性。
一つは、隠れ里の魔者でなくとも和睦を結べる者がいるという可能性。
きっとこの可能性は勇の進む道程をより複雑にするだろう。
でもきっと勇なら諦めない。
理も、概念も、倫理も乗り越えて。
蟠りさえも跳ね退けて。
その先に手を取り合う未来があるのなら。
ただひたすらにそこを目指して、留まる事無く走り続けるだろうから。
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第八節 完
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