時き継幻想フララジカ

日奈 うさぎ

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第三十六節「謀略回生 ぶつかり合う力 天と天が繋がる時」

~Ceux noyés dans le pouvoir <力に溺れし者> マヴォとアージ②~

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 パラパラと土砂が降りしきる中、マヴォが一歩一歩を踏みしめる。
 遠くへ弾かれ倒れたアージの下へと、ゆっくりと、確実に。

 手足に備えた【ギュラ・メフェシュ】は伊達では無い。
 完全に完成した今、その威力はもはや極地の域へと達する。

「ぐ、うぅぅ……!!」

 ただそれでも、アージはまだ完全には折れてはいなかった。
 圧倒的な一撃をもろに喰らおうとも。

 確かに今のアージの実力は勇達と比べれば高くは無い。
 しかしそれでも生まれ持った体格がある。
 その上で鍛え上げた強靭な肉体があるからこそ、今の一撃にも辛うじて耐えきったのだ。

 遠くからマヴォが迫りくる中で、ふらりと体を揺らしつつその身を起こす。
 それでもやはり渾身の一撃を貰ったのは大きかったのだろう。
 既に膝は笑い、立つのもやっとの状態で。

 後は気力だけが彼を支える。
 闘志はまだ萎えていない。
 体が如何に砕かれようとも戦える気概が、アージにはあるのだから。

「強い……言うだけの事はある。 武器捌きも洗練されているな……グフッ!」

 口からは血が溢れ、語りも呼吸も乱す。
 受けたダメージは表層よりもむしろ内部の方が大きい様だ。
 並みの者ならこの時点でもう戦闘意欲を削がれてもおかしくは無いだろう。

 堂々と立つ強大な相手を前にしてしまえば。

「当然だ。 俺は幼少の頃から師匠の下でずっと武芸を嗜んで来た。 ありとあらゆる武器の技術をな。 アンタが一族の復讐だのなんだのと走り回ってるその時に」

「そうか、あの頃からお前は励んでいたんだったな……」

 二人の間に垣間見えるのはその過去。
 二人だけに秘められた懐かしき思い出だ。

 そんな二人の記憶の間には、必ずのかの者の姿があった。
 それがカノバト……彼等の父であり、武芸を教えた師匠でもあった老人。
 かつて【東京事変】においてアージが殺めた恩人である。

「その力が今、俺の心に宿ってこうして実力に結び付いた。 全て父でもあるカノバト師匠のお陰だ。 アンタだってそれは同じのハズだ。 なのに何故殺した……ッ!!」

「……そうしなければ勝てなかったからだ。 ただの【アストルディ】では。 お前達を守る為に必死だったのだ」

 かのカノバトとの戦いにおいて、アージは劣勢を強いられた。
 魔剣の強さの差を見せつけられ、動きの差を突かれて。

 だから解くしかなかったのだ。
 【アストルディ】に秘められし封印を。
 それでしか勝つ事が出来なかったから。

「それは違うぞアージッ!!」

「ッ!?」

 だが、当事者だからこそ見えなかった事実もそこには存在する。
 時間を置いたからこそ見えて来る事実が。

「あの戦いの後、多くの検証が行われた。 その結果わかったのは……アンタが師匠と戦う事に注視し過ぎて雑兵を垂れ流しにしていた事だ」

「それはッ……!!」

「そしてあの師匠も、アンタを倒すつもりなんて無かった」

「なッ!?」

 現代には数多くの監視システムが存在する。
 監視カメラや盗聴器、衛星写真やドローン撮影など、挙げればきりがない程の。

 それは当然、あの旧魔特隊本部にも存在していた。
 万が一に備え、施設から脱走者や、外からの余計な侵入者を監視する為に。

 あの大破壊が行われた後でも残っていたのだ。
 その監視システムの一つが残した記録が。

「師匠の動きは転前独歩てんぜんどっぽ※、引き際に見せる動きだった。 つまり師匠はアンタを抑え付けると同時に仲間達への退路を確保していたに過ぎない!!」 ※『あちら側』の四字熟語

「なんだとッ!?」

「全ての事が終わった時、あの人は決着を付けずとも引くつもりだった。 決着が付いたとしても、命を奪う気なんてさらさら無かったんだッ!!」

 二人の戦いはしっかりとカメラに収められていた。
 その上で二人の戦いをマヴォは何度も何度も見返した。
 魔特隊が公になった事もあって検証機関も利用され、現場検証も行われた。

 その結果、マヴォはこの結論を見出したのである。

「師匠の教えをしっかりと身に付けていればわかった事だ。 でもアンタはそれさえも忘れ、目の前の勝利に拘った。 そして師匠を殺して、何かを聴いて逃げたんだ」

「に、逃げたのではないッ!! 俺は―――」

「同じ事だッ!! 恐らく師匠から【救世】の持つ何かの情報を得てそうするに至ったんだろう。 だが敢えてもう一度言う!! それは!! 同じ事だあッ!!」

 途端、マヴォの握る魔剣の柄が大地を「ドズンッ」と突き。
 たちまち地表に「ズズズ」と地響きをもたらす。
 命力が籠った一突きならば、こんな芸当など容易だ。

 その言葉が、その威嚇が、たちまちアージを押し黙らせる。

「仲間から逃げ、真実から逃げ、そして今、デュラン達の仲間として俺達の前に立ち塞がった!! そんなアンタを、俺はもう兄とは認めん!! その考えが改まるまで徹底的に叩き潰す!! それが勇殿を信じる俺の信念だッ!!」

 マヴォはアージが去った後も諦めず。
 例え真実が闇の中にあろうとも、仲間を信じ、勇を信じ続け。

 そして勇が【創世の鍵】を手に入れた事で報われたのだ。

 自分の信じた道が間違っていなかった事に。
 世界は『平和』を望んでいたのだと。



「フフッ、そうか……信念か、フハハ」



 しかしそんな強気の姿勢を前に、アージは笑っていた。
 自分の道を貫いたマヴォを嘲笑うかの様に。
 
「何が可笑しいッ!?」

「フンッ、当然だ。 結局お前達がやろうとしている事は俺達と何ら変わらん。 世界を争いの無い世界に導く為に、こうして力に頼り、叩き伏せる。 結局は暴力だ。 その先に見える道はどちらも変わらんのだ。 それを自慢げに語られれば笑いもしよう」

「なんだとおッ!?」

「ならばデュラン殿の様に力でねじ伏せると豪語している方がまだずっと正直だッ!! 何をしているかもわからんお前等と違ってな!!」

 これも考え方の相違というものなのかもしれない。

 アージは勇側とデュラン側の考えを両方理解し、その上で後者に付いている。
 そういう意味で言えば、彼の方がずっと物事を理解していて、考えて動いていると言えるだろう。
 対してマヴォは半ば勇への信奉にさえ見えかねない。

 だからアージは嘲笑ったのだ。
 盲目的に力でねじ伏せて来る『平和派』のマヴォを。
 余りにも滑稽で、可笑しかったから。

 例え真実が勇側に傾いていようとも、そんな事はアージには関係無い。
 デュラン達の方がずっと目に見えて世界を纏め上げられていると言えたから。
 世界を回って、人を知って、多くを見て来たアージには、その方がずっと『平和的』だったのだ。

 このフランスが今、【救世同盟】の下で一致団結した。
 以前はあれ程移民問題でゴタゴタしていたのにも拘らず。
 その変化した姿を良く知っているから、アージはこうと言い切れる。

「お前達の目指す『平和』とやらも!! 結局は人の屍を乗り越えて目指さねばならぬ境地だ!! 例え望もうと望まなくとも!! そこに介在するのは、他者をねじ伏せる力だけだ!!」
 
 全ては力が無ければ何も成せない。
 末の平和を得る為には。

 そこに正義や悪などという概念のピースなど、本来当て嵌める事すら出来ない。
 ピースの大きさが、形が余りにも違い過ぎるから。

 もはやそこに善悪を比べる事こそが無意味。



「それをお前は今、魔剣の力で叩き伏せようとしている!! 強き力を得て嬉しいか!? ならば正しいのか!? それはただの思い込みだマヴォッ!! 力を得た者の特権に溺れて浸り、思考が溺死しているだけに過ぎぬわッ!!!」



 力が大きいから、強いから。
 だから正義だ、正しいのだと。
 そんなのはただの思考停止に過ぎないのだと。 

 だからこそアージは胸を張ってマヴォと対峙する。
 例え力が至らなくとも。
 例えマヴォが正しくとも。

 その理想を盾にする限り、彼が心から折れる事は無いだろう。

「そうか。 それがアンタの信念なんだな」

「違うな、これは信念ではない。 現実を受け入れて悟っただけだ。 その現実を、お前が打ち崩せる材料など無いという事だ」

 もうアージは理想に生きる事を辞めた。
 カノバトから真実を聞かされた時から。

 現想と幻想を混同せぬよう。
 真実と現実に向き合い、本当の救いを得る為に。

 例え進む道を間違えたとしても、すぐに正せる様に。

「ならば、アンタのその悟りとやらが力を得たらどうする? 同じ様に叩き潰すか?」

「無論だ。 力があるのなら行使する。 邪魔者を全て排除する為にな」

「そうか……わかった」

 アージの見せた現実への悟りはもはやマヴォの言葉を受け付けない。
 受け付けるとしたら、それは間違いなく力だけだろう。

 でもその力をこれ以上行使すれば、アージにとってのマヴォの理想はもはや偽物となる。
 きっともう、アージはマヴォ達を信じる事は無くなるだろう。

 その二つの可能性はもう躱す事が出来ないのだろうか?



 いや、もう既にマヴォの中ではそれ以外の答えがもう導き出されている。



 力を行使する事も無く。
 正義を押し付ける事無く。

 信念だけを貫く唯一の方法が。

 マヴォがその方法を実行し始めた時、アージは驚く事となる。
 余りにも予想外で、非現実的過ぎる行為の目の当たりにしたから。



 なんと、マヴォが魔剣を捨て始めたのである。



 【アンフェルジィ】を後方に投げ捨て、【ギュラ・メフェシュ】も外して同様に。
 果てには魔霊装までをも脱ぎ、その場に放り捨てる。

 そうして見せたのは体毛が露わとなった上半身。

 そしてそれだけではない。
 アンダーウェアに備えたポケットに手を突っ込み、何かを取り出して。
 それをあろう事か、アージの足元へと投げ付ける。

 それはアージも知っている、とあるモノ。

「これはッ!? どういうつもりだマヴォ!?」

「見ての通りだ。 アンタがいつか戻って来た時、渡そうと思っていてずっと持っていたんだ」

 マヴォが投げたのは―――【アストルディ】用の補助モジュールユニット。
 いつかカプロが造った、魔剣の力を最大限に発揮する為の追加パーツだ。

 そう、かつてカノバトを死に追いやり、魔特隊本部の一部を消し飛ばしたあの力の源である。

「これでアンタの方が力は上になった。 その力を俺にぶつけてみろ。 師匠にしたのと同じ様に!!」

「ヌ、ヌゥ!?」

「だが俺はその上で耐えて見せよう。 俺の持つ信念が、覚悟が、その力よりも上だという事を証明して見せるッ!!」

 もはやマヴォの身を守る物は何も無い。
 己の信念が生み出す命力以外は。

 対するアージは―――これで究極にも近い力を得る事となる。

「お前がした事は認めるが、こればかりは無理だと言わせてもらう。 【アスタヴェルペダン】の力は想像を絶する力なのだから―――」

「御託は要らん!!」

「ッ!?」

 だがそれでもマヴォはもう怯まない。
 その心に誰にも負けない信念を抱き続ける限り。

 その巨大な両腕が眼前で交差し、強く引き絞られる。
 肉体と命力と血潮が今、彼の壁となって固められたのだ。

「来るがいい!! アンタの信じる力で俺を叩き潰して見ろォ!! アァーーージッ!!!」

「よかろう……ならばもう躊躇わん!! 最高最大の一撃でお前を葬り、俺が世界の行く末を見届けようぞォ!!」

 その心意気をアージ程の者が買わぬ訳が無かった。
 空かさず足元に転がるモジュールを掴み取り、魔剣へと取り付けて。
 途端に燻った巨斧から鳴動が響き始める。

「久しぶりだ、この脈動……何もかもをも破壊せんとばかりの鼓動はッ!!」

 たちまちモジュールが回転し、火花を散らし始め。
 命力が、闘志が、走光となって魔剣胴体を駆け巡っていく。

ガコンッ!! ガンッ!! ゴコンッ!!

 部品がスライドし、駆け巡り、形を変えて。
 節々から命力波動が溢れんばかりに吹き出飛ぶ。

「見ろ!! この力の奔流を!! これこそが【アスタヴェルペダン】!! 古代三十種が欠番にして最強の魔剣の再臨だあッ!!」

 そうして姿が遂に巨大な大剣へと形替わる。
 「ドグン、ドグン」と脈動を鳴り響かせる、不気味なまでに禍々しい気配を放つ魔剣へと。

 その力を、その姿を目の当たりにした時。
 まるでアージは喜びに打ち震えた様な叫びを上げる。
 この圧倒的なまでの力に魅入られてしまったかの様に。

「この力を前に砕けぬ物など何も無いッ!! 例えお前が魔剣を持とうともォ!! 今なら拾えるぞ、拾っても構わんぞォ!?」

「……見苦しいな、アンタは」

「ッ!!」

「力に囚われて、溺れたのはどちらか……もうわからん。 俺はもう、そんなアンタが既に死んでいる様にしか見えん」

 もしかしたらアージの手にする魔剣【アスタヴェルペダン】には、所持者の理性を奪う力があるのかもしれない。
 その力を発揮した時、躊躇なく撃ち放てる為に。

 でもそうして露わとなった感情は、皮肉にも先程と真逆の様相を映し出していて。
 それが不思議と、マヴォの煮えたぎっていた心に冷静さを与える事となる。

 「この力だけには負ける気がしない」とも思える冷静さを。



 鬼気 対 信念。
 二人の戦士の究極のぶつかり合いが間も無く始まる。

 原初の魔剣が頂点にして最強最高の力を誇る【アスタヴェルペダン】。
 その力を前にして、マヴォは耐えられるのだろうか。

 その信念は、果たしてアージの心に届くのだろうか……。


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