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第三十五節「消失の大地 革新の地にて 相反する二つの意思」

~だからこそ私達は全力で立ち向かう事にしよう~

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 勇達がアルクトゥーンへ帰還を果たしていた頃。
 【救世同盟】勢もまたそれぞれの足で帰還を果たしていた。

 彼等の拠点はもっぱらデュランの屋敷。
 そこに衣食住の全てが詰め込まれ、仲間達同士で共同生活を送っている。
 それぞれの部屋も設けられていて、住み込むには申し分無い環境だ。
 もっとも、ピューリーの様な少女が住むには一般的に考えて不相応ではあるだろうが。
 
 そんな屋敷の中のとある一室―――

 一切の明かりが灯っていない室内。
 外に続く窓も無く、扉もしっかりと仕切られて外の光が入る余地さえ無い。
 元々重厚な造りな所為か、浸透する光さえ全く無い―――暗闇一色だ。
   
 その部屋に置かれたベッドの上で腰を落としているのは、一人の女。
 しかしその様相はと言えば、一糸纏わぬあられもない姿で。

「んっ……あぁっ」

 更には悦なる声を漏らし、下半身に伸ばした手を妖しくまさぐらせていて。
 刺激が走る度に、その身をピクリと跳ねさせる。

「はっ、はっ……んうっ」

 次第に〝穴〟に出入りする指の動きが激しさを増し始め。
 その度に生温かい体液が溢れ出し。
 刺激の間隔が欲するままに加速していく。

 その度に背筋を、首を、堪らず「ビクビク」と跳ね上げさせて。
 連続的な刺激は一つの快楽として、彼女の欲求を存分に満たさせていた。

「ンッ―――」

 そしてその快楽が最高潮へと達した時―――
 膝さえもが彼女の体を跳ね上げて、快楽のままにその身を大きく反らさせる。
 全身を絶えずビクビクと震わせながら。

「……はぁ、はぁ……」

 たちまち「へたり」と腰が落ち、ベッドへとその身を横たわらせ。
 体液が絡みついた自身の手を自分の口元へと運ぶ。
 しかも何の躊躇いも無く、「ペロリ」と舐め上げて。

 浮かばせるのは、光悦なる笑み。



 するとその時突然、部屋の扉が「バタンッ」と開かれる。

 その様にして見境なく現れたのはパーシィ。
 それも何故かカツラであろうピンクの長い髪を頭部に纏いながら。

「キャロ、デュラン様がお呼びよん―――ってアンタまたそれヤってんの!?」

 しかし部屋に訪れた途端、まるで嫌な物を見るかの様なしかめっ面が浮かび上がる。
 どうやらパーシィは彼女が何をしていたのかすぐにわかってしまった様だ。

「ごめんなさい。 昂って抑えられなくて」

 自分の体をまさぐっていたのはあのシスターキャロ。
 でもそう謝っておきながらも彼女は未だマイペースを貫いたまま。
 妖しい笑みを浮かべたまま、テラテラとした輝きを放つ体液をむしゃぶる様に舐め尽くす。
 人が居ようとも抑えるどころか、見てくれと言わんばかりに激しさを増す一方である。

「オゲェ……アンタそんな事ばっかしてるといつかわよ」

 そんな行為もパーシィにとっては嫌悪の対象な様だ。
 まるで腫れ物を避けるかの様に、手で払いながら部屋から去っていく。
 ご丁寧に扉まで閉めないままで。

 でもそれが不意に彼女の姿の輪郭をハッキリと映し出した。
 パーシィが去った事で、彼の体で塞がれていた入口から光が強く射し込んだのだ。



 そうして露わとなったのは―――真っ赤に染まり上がった姿。



 まさぐっていた手も、その顔も、ブロンドの髪さえも。
 深紅の赤に染まり、鼻を突く異臭を絶えず放っていて。
 指を挿れていた〝穴〟からは未だ赤い体液が「ゴポゴポ」と溢れ続けている。

 それでもシスターキャロはまるで痛がる節すら見せず、悦なる笑顔のまま。
 まるでその体液が失われて冷えていく感覚さえも快楽の素であると言わんばかりに。
 


 その時彼女は何を考え、何を想ってそんな行為に耽ったのだろうか。

 常軌を逸した力と、常軌を逸した行為。
 どちらもを嗜むシスターキャロという存在は仲間でさえも計り知れない。





◇◇◇





「―――遅れてしまい、申し訳ありません」

 その声と共にシスターキャロが屋敷内のとある部屋へと訪れる。
 先程の戦闘時と同じデザインの新しい修道服を身に纏って。

 そんな部屋にはデュランを中心にした彼の仲間達が全て集まっていた。
 その数はデュランを含めて七人。

 パーシィ、エクィオ、ピューリー、アルバはもちろんの事。
 全体的にがっしりとした体付きで迷彩色の戦闘服を身に纏う男が一人。
 そして金の刺繍が施された東洋風の着物を着込む、優しげな目付きの男が一人。

 いずれもデュランが誇る精鋭達である。
 
「パーシィから話は聞いたよ。 君自身の事だから強く言えないが、やり過ぎは良くない」

「はい、自戒致します」

 デュランもシスターキャロの〝行為〟がどの様な事か知っているのだろう。
 優しく伝えてはいるが、どこか厳しさも交える鋭い口ぶりだ。

 シスターキャロもまたそんな厳しい言葉を前に反論一つ上げず俯くのみ。
 でもそれは単に、こうして集まった場が余計な話をするべきではない場所だとわかっているから。

 今は言わば深夜帯。
 にも拘らずこうして全員が集められたという事。
 それはつまり、それ程までの重要な発表が行われる為に他ならないのだから。

 たちまち場が静まり返り、全員がデュランへと視線を送る。
 期待と不安の入り混じった想いを乗せて。

「もう皆わかっていると思うが、グランディーヴァは次の狙いを私達に定めた様だ。 同志アルディとエイミー氏が堕ちた以上、それは当然のシナリオなのかもしれないがね」

 こうして語られ始めたのは当然―――勇達の動向。

 今、勇達は確実にデュランの喉元へと迫っている。
 すぐに見つかったからいいものの、彼等の侵入は実に巧妙そのもので。
 もし入国監査で見つかっていなければ、デュラン達にどれだけの痛手を負わせる事になっていたか。

 でもこれはデュラン達にも予見しえた事だったからこそ防げたとも言える。

 【救世同盟】三大勢力と言われていた大規模団体は既にデュラン達のみ。
 そこで勇達が手を緩めず必ず来ると踏んでいたからこそ、予防線を張る事が出来ていたのだ。

「今回の侵入は皆が頑張ってくれたおかげで返り討ちに出来た。 しかしきっと彼等は諦めていない。 きっと大規模な戦力を投入して直接私達を狙ってくるだろう」

 しかも相手の研究をデュランは欠かさない。
 勇達の行動原理は既に手の内だ。

 彼は既に読んでいるのである。
 グランディーヴァがフランス自体を攻めず、短期戦で自分達に決戦を仕掛けて来るのだと。
 直接関係の無い国民に被害を与えない為に。

 そしてそれはデュランとしても願ったりな事だ。

 デュラン達の率いる団体は言わば国内専門。
 理念こそ世界に波及しているが、行動は基本的にフランスと関わる事案のみに限られている。
 それは彼もまた愛国者であり、国を守ろうとしているからこそ。
 国民を巻き込まない戦いという選択肢があるならば、例え不利でも喜んでそれを選ぶだろう。

「だからこそ私達は全力で立ち向かう事にしよう。 真っ向からぶつかり、グランディーヴァを完膚なきまでに叩き潰し、討ち倒す。 そうする事で私達の正義が証明されるだろう。 皆、どうか私に力を貸して欲しい。 彼等を止める為の力を。 世界を救う為に……!」

 その時、デュランが拳を胸の前に曝け出す。
 震える程に強く握り締められた拳を。

 そこから垣間見えるのはデュランという一人の人間の意思。
 世界を救う為に戦い続けて来た男のちっぽけな想いだ。

 でもそれは仲間達も良く知っている事で。
 今まで何度もそんな意思を見せた彼を見て来たから。
 だからそんな様子を見せるデュランに揃って頷く事が出来る。

 その愛国心が決して独りよがりな物では無いという事を理解しているから。

 仲間達全員がフランス人という訳では無いのだろう。
 『あちら側』の人間であるエクィオも居れば、訛り交じり米国英語を喋るアルバも居る。
 東洋風の男もまた明らかに西洋人ではない。

 それでも付いていくのは何故か。
 これはとても簡単な答えだ。

 彼等は仲間としてデュランを愛している。 
 世界を愛し、この国を愛し、人を愛するデュランという男を心から敬愛しているのだ。

「ありがとう皆。 後は彼等が私の計画通りに動いてくれるのを待つだけだ」

「計画……?」

 しかしそんな彼等でもデュランの〝計画〟とやらは何も知らされていない様で。
 途端に仲間達同士で顔を向け合い始める。

「ああ。 と言っても、私としても本当にこうなるとは思っても見なかったけどね。 後はリデルが上手くやってくれる事を祈るだけさ」

 その心、その名に潜むのは如何な策略か。
 事実を知るのはまだデュランのみ。

 そしてそこに秘めたる要素が勝機に繋がる事を直感しているからこそ―――



「上手くいけば、グランディーヴァは間違いなく―――堕ちる!」



 ―――こう、言い切る事が出来るのだ。

 その自信に満ち溢れた一言は仲間達に士気を齎す事となり。
 たちまち誰しもが喜びを露わにし、ワイワイと騒ぎ立て始める。
 電光石火の如き戦果を揚げるグランディーヴァの打倒、それが確実な物と宣言されれば当然だろう。

 ただし、一人を除いては。
 
「デュラン、リデルさんに何を仕込んだんですか?」

 それはエクィオ。
 彼だけがリデルの名に反応し、浮かない表情を浮かべていて。
 やはり優しいだけに、彼女が事を心配しているのだろう。

「いや、仕込んだという程ではないんだがね。 彼女には伝えてあるのさ。 『もし君が敵性勢力に攫われる事があった場合は、助けを請いて私達の居るをバラすんだ』とね。 そうすれば彼女の身は一旦危険から逃れられるだろうから」

「なるほど……それを返り討ちにするという事なんですね」

「そういう事さ。 少し骨は折れるかもしれないがね」

 この様に語るデュランの口元に穏やかな微笑みが浮かぶ。
 その笑みは彼の優しさ故か、それとも作戦に対する自信の表れか。

 しかしそんな話がこうも始まれば、潜んでいた疑問が浮上してくるもので。

「にしてもぉ、なんでリデルちゃんが狙われたのかしら」

 そう、これは彼等にとっての最もな疑問だ。

 デュランとリデルの関係は言わば愛人同士。
 加えてリデルは一般人で、人質として攫うには最適な存在とも言えるだろう。
 故にその繋がりはほぼ極秘事項、フランス政府も一切の記録から彼女を省いている。

 なのにも拘らず、こうしてものの見事に連れ去られてしまったのだから。

「もしかしたらグランディーヴァはデュラン様と彼女の繋がりに気付いたのかもしれません」

「そうかもしれない。 アメリカも絡んでいるから何かしらの情報が出ても不思議ではないからね」

 ただその理由や目的は彼等にもわからないままだ。
 グランディーヴァの講じようとしている手段もまたわからないからこそ。

 とはいえ、デュランとしてはそれほど心配はしていない様だ。

「でも間違ってもユウ=フジサキ達が彼女に手を出す事は無いさ。 それだけは信じられる。 敵を信じるというのも不思議な話だが」

「確かに。 あの方と戦って感じた戦意はどちらかと言えば愛に近しいものでしたから」

「そりゃあアンタにとってはでしょうが……ったく」

 理由がどうあろうとリデルの身の安全が保障されている事には間違いない。
 そう信じられるからこそ、デュランはこうして平然として居られる。

 この様にどっしりと構えられる所もまた、彼の持つカリスマ性を象徴すると言える点なのである。
 
「短いけれどこれで終わりにしよう、ピューリーも眠そうだしね。 でも覚えておいて欲しい。 戦いはきっと一週間以内に起きる。 だからそれまで皆は英気を養っておいてくれ」

 最後の言葉を笑顔で締めて不安を取り除く。
 これを自然に出来る事もまた同様にカリスマ性の成せる業か。



 こんな自信家とも言える姿が人を惹き付け、ここまで【救世同盟】を大きくした。
 その心に誘われたのは仲間達だけでは無い。
 世界中の多くの人々だ。

 それでも中には「デュゼローの人気を利用した、虎の威を借る狐だ」と揶揄する者も居るだろう。

 だが、直接相対した者は揃ってこう言う。
 「そう言えるのはデューク=デュランの真の恐ろしさを知らないからだ」と。



 人を惹き付け、心を揺り動かし、力を奮わせたくなる存在。
 それが【救世同盟】の始祖、デューク=デュラン。
 
 その心に秘める真意は―――これから勇とどう絡み合う事となるのだろうか。





 間も無く世界が動く。
 人間同士の戦いにて雌雄を決する為に。

 かつての革命の地で、世界は―――次の時代へ続く真革を迎える。





第三十五節 完


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