72 / 1,197
第三節「未知の園 交わる願い 少年の道」
~王も兵士も皆家族~
しおりを挟む
勇達『こちら側』と剣聖達『あちら側』。
二つの世界は言語も文化も理さえも全く異なっている。
言葉が通じるというのも、勇達だけがずっと勘違いしてたという事に他ならない。
勇達が体験してきたのは奇しくも魔剣使いと魔者という存在だけが織り成す限定的な世界だったからこそ、気付く事が出来なかったのである。
もちろんまだわからない事は多いままだ。
世界が違う者同士の会話を成り立たせる事が出来る命力という力。
これを元来認知していたはずの『あちら側』の人間もがこの特性を知らなかった。
剣聖の様な卓越した魔剣使いでも、である。
勇も剣聖もその不可解な謎には気付いていた。
それが世界が混ざった事と何か関係しているのではないか、と。
そこに今起きている事件の真相の秘密が隠されている、そんな気にさせてならなかったのだ。
言語の相互不理解という問題が解決し、ようやく話が進もうとしていた時。
フェノーダラ王は剣聖にではなく、あろう事か勇へと視線を向けていた。
そう、言語の事実が発覚したからこそ、勇の持つ秘密もまた露わとなったからだ。
「時に、そうなると君は魔剣使いという事になるが。 それは間違いないかな?」
「えっ、あ、はいっ!」
解れていたはずの緊張が再び勇の体に纏わりつき。
たちまち直立した体が先程の石の様な硬さを取り戻していく。
「名前はなんというのかね?」
「えっと、ぼ、僕は藤咲勇と申します。 彼女が田中ちゃなさんといいます。 この人が僕の父親で藤咲徹と言います」
放つ言葉は実に単調で。
まるで書いた文字を見たままに読んだ様な棒読みである。
どうやら彼の口を動かす筋肉も緊張でまともに動かない様だ。
「そうか。 魔剣は剣聖殿から頂いたのかね?」
「は、はいっ!!」
例え気軽にしろと言われても、相手が王様では話は別だ。
勇の感覚からしてみれば、不敬を働けば打ち首拷問、果ては極刑島流し。
一体どんな中世ファンタジーだと揶揄されそうな想像ではあるが、知らなければ大概そうも思えてしまうもので。
余りにも強張り過ぎて、両脚に充てた手まで震える始末だ。
「フフッ、君は相変わらずだな。 何を緊張する必要がある? 私はフェノーダラだぞ!?」
「こいつらぁフェノーダラって言ったって通じねぇよぉ。 生まれた世界が違うんだぜ?」
「ああ、そうであった。 こうも流暢に会話が成り立つとどうにも忘れて堪らんなぁ~」
そんな一言と共に嬉々として高らかな笑いを上げるフェノーダラ王。
その柔らかな物腰は勇だけでなく、ちゃなや勇の父親ですら唖然としてしまう程に自由そのもので。
こんな姿が彼の素顔なのだと理解させるには時間も掛からなかった。
「余計な敬語は不要だよ、フジサキユウ。 この口ぶりは癖みたいなものだから気にしないで欲しい。 それと私は王ではあるが長ではない。 フェノーダラを守る者達の代表に過ぎないのだよ」
「そ、そうなのですか」
「この城と城壁は元来より魔者から壁内の国民を守る為の要であり、我々はそれを監視し防衛する国防連隊に過ぎん。 皆、家族の様なものだよ」
つまり彼等は、魔者専門の自警団の様な存在だという事である。
王とは言うが、彼等の王は言わば自警団長。
指揮や統率を行う皆の代表者という訳だ。
警察では無く自警団。
それは役職では無く、自分達の志で人々の暮らしを守る者達という事。
警察や軍隊という言葉が伝わらなかったのは、勇達と彼等とで警備の概念が異なっていたからだ。
彼等にとっては自警団という存在が無ければ生きていけないという程に厳しい世の中なのだから。
「それならお言葉に甘えて……俺は剣聖さんに魔剣エブレをもらいました。 田中さんもアメロプテをもらった魔剣使いです」
敬語も必要無く、緊張もたちまち掻き消えて。
縛る物が無くなった勇の言葉は先程までと違って実に軽快だった。
まるで自由を得た鳥、水を得た魚の様に。
フェノーダラ王もまんざらでもなく、「それでいい」と言わんばかりの頷きを見せていた。
名前を挙げられた事で、ちゃなも勇に続く様に会釈を向けて敬意を示す。
彼女の場合は元々口数が少ないからこそ語る事は無かったが。
「まぁ色々あったが、コイツァなんだかんだで奴を倒しちまったんだぜ、ウッヒッヒ!」
「ほぉ!! まさかこの少年が!?」
「おうよ! 実際に見てはいねぇが、あの独特の命力の波が消えたのは間違いねぇよぉ」
そんな一言は勇を呆然とさせるには充分な程に意外で。
剣聖は最初から知っていたのだ。
ダッゾ王が倒れた事を。
勇はダッゾ王を倒したという証拠は何一つ持ち帰ってはいない。
それでも剣聖は何の疑いも無く、勇達が成した事を信じていた。
何故ならヴェイリや壁の魔剣使いが持っていた魔剣を持ち帰った事が彼にとってはこれ以上に無い証拠となったからだ。
魔剣使いが魔剣を手放すという事。
それはすなわち自分の命を手放すという意味に他ならない。
にも拘らずこうして持ち帰れば、おのずと気付く事になるのだ。
そしてそれを勇が生きて帰って成した。
つまり、勇という存在そのものが証となって証明したのである。
「才能はねぇがやる事はしっかりやりやがる。 きっと斬っては千切り、斬っては千切りとだなぁ」
「け、剣聖さん!? いや、俺はそこまで大した事してないですよ!? とどめを刺しただけで―――」
途端に始まる剣聖の全身を使って踊る様な大袈裟な演技に、赤面した勇が堪らず制しようと慌てて飛び跳ねる。
しかし剣聖はそれも愉快でしょうがなかったのか、腕を掴んだ勇ごと振り回さんばかりに暴れ踊っていて……
剣聖は当初、怖気付いた末に仇の懇願までした勇に呆れとも言える感情を見せていた。
それも今となっては成長を喜ぶ様に踊り、おちょくり回す程だ。
剣聖は勇がこうして短期間でここまで心を強くさせた事が余程嬉しかったのだろう。
曲がりなりにもダッゾ王という強敵を制し、こうして生きている。
例えそれを口に出さなくとも、楽しそうな笑顔を見ればそれは明白だったから。
勇もちゃなも勇の父親も、三人ともきっとその事には気付いていないだろう。
だが剣聖をよく知るフェノーダラ王だけは、そう感じずにはいられない。
これ程までに楽しそうにする剣聖を、彼は見た事が無かったから。
気付けば王もまた、そんな彼等の騒ぎに乗じた大きな笑顔を浮かべていた……。
二つの世界は言語も文化も理さえも全く異なっている。
言葉が通じるというのも、勇達だけがずっと勘違いしてたという事に他ならない。
勇達が体験してきたのは奇しくも魔剣使いと魔者という存在だけが織り成す限定的な世界だったからこそ、気付く事が出来なかったのである。
もちろんまだわからない事は多いままだ。
世界が違う者同士の会話を成り立たせる事が出来る命力という力。
これを元来認知していたはずの『あちら側』の人間もがこの特性を知らなかった。
剣聖の様な卓越した魔剣使いでも、である。
勇も剣聖もその不可解な謎には気付いていた。
それが世界が混ざった事と何か関係しているのではないか、と。
そこに今起きている事件の真相の秘密が隠されている、そんな気にさせてならなかったのだ。
言語の相互不理解という問題が解決し、ようやく話が進もうとしていた時。
フェノーダラ王は剣聖にではなく、あろう事か勇へと視線を向けていた。
そう、言語の事実が発覚したからこそ、勇の持つ秘密もまた露わとなったからだ。
「時に、そうなると君は魔剣使いという事になるが。 それは間違いないかな?」
「えっ、あ、はいっ!」
解れていたはずの緊張が再び勇の体に纏わりつき。
たちまち直立した体が先程の石の様な硬さを取り戻していく。
「名前はなんというのかね?」
「えっと、ぼ、僕は藤咲勇と申します。 彼女が田中ちゃなさんといいます。 この人が僕の父親で藤咲徹と言います」
放つ言葉は実に単調で。
まるで書いた文字を見たままに読んだ様な棒読みである。
どうやら彼の口を動かす筋肉も緊張でまともに動かない様だ。
「そうか。 魔剣は剣聖殿から頂いたのかね?」
「は、はいっ!!」
例え気軽にしろと言われても、相手が王様では話は別だ。
勇の感覚からしてみれば、不敬を働けば打ち首拷問、果ては極刑島流し。
一体どんな中世ファンタジーだと揶揄されそうな想像ではあるが、知らなければ大概そうも思えてしまうもので。
余りにも強張り過ぎて、両脚に充てた手まで震える始末だ。
「フフッ、君は相変わらずだな。 何を緊張する必要がある? 私はフェノーダラだぞ!?」
「こいつらぁフェノーダラって言ったって通じねぇよぉ。 生まれた世界が違うんだぜ?」
「ああ、そうであった。 こうも流暢に会話が成り立つとどうにも忘れて堪らんなぁ~」
そんな一言と共に嬉々として高らかな笑いを上げるフェノーダラ王。
その柔らかな物腰は勇だけでなく、ちゃなや勇の父親ですら唖然としてしまう程に自由そのもので。
こんな姿が彼の素顔なのだと理解させるには時間も掛からなかった。
「余計な敬語は不要だよ、フジサキユウ。 この口ぶりは癖みたいなものだから気にしないで欲しい。 それと私は王ではあるが長ではない。 フェノーダラを守る者達の代表に過ぎないのだよ」
「そ、そうなのですか」
「この城と城壁は元来より魔者から壁内の国民を守る為の要であり、我々はそれを監視し防衛する国防連隊に過ぎん。 皆、家族の様なものだよ」
つまり彼等は、魔者専門の自警団の様な存在だという事である。
王とは言うが、彼等の王は言わば自警団長。
指揮や統率を行う皆の代表者という訳だ。
警察では無く自警団。
それは役職では無く、自分達の志で人々の暮らしを守る者達という事。
警察や軍隊という言葉が伝わらなかったのは、勇達と彼等とで警備の概念が異なっていたからだ。
彼等にとっては自警団という存在が無ければ生きていけないという程に厳しい世の中なのだから。
「それならお言葉に甘えて……俺は剣聖さんに魔剣エブレをもらいました。 田中さんもアメロプテをもらった魔剣使いです」
敬語も必要無く、緊張もたちまち掻き消えて。
縛る物が無くなった勇の言葉は先程までと違って実に軽快だった。
まるで自由を得た鳥、水を得た魚の様に。
フェノーダラ王もまんざらでもなく、「それでいい」と言わんばかりの頷きを見せていた。
名前を挙げられた事で、ちゃなも勇に続く様に会釈を向けて敬意を示す。
彼女の場合は元々口数が少ないからこそ語る事は無かったが。
「まぁ色々あったが、コイツァなんだかんだで奴を倒しちまったんだぜ、ウッヒッヒ!」
「ほぉ!! まさかこの少年が!?」
「おうよ! 実際に見てはいねぇが、あの独特の命力の波が消えたのは間違いねぇよぉ」
そんな一言は勇を呆然とさせるには充分な程に意外で。
剣聖は最初から知っていたのだ。
ダッゾ王が倒れた事を。
勇はダッゾ王を倒したという証拠は何一つ持ち帰ってはいない。
それでも剣聖は何の疑いも無く、勇達が成した事を信じていた。
何故ならヴェイリや壁の魔剣使いが持っていた魔剣を持ち帰った事が彼にとってはこれ以上に無い証拠となったからだ。
魔剣使いが魔剣を手放すという事。
それはすなわち自分の命を手放すという意味に他ならない。
にも拘らずこうして持ち帰れば、おのずと気付く事になるのだ。
そしてそれを勇が生きて帰って成した。
つまり、勇という存在そのものが証となって証明したのである。
「才能はねぇがやる事はしっかりやりやがる。 きっと斬っては千切り、斬っては千切りとだなぁ」
「け、剣聖さん!? いや、俺はそこまで大した事してないですよ!? とどめを刺しただけで―――」
途端に始まる剣聖の全身を使って踊る様な大袈裟な演技に、赤面した勇が堪らず制しようと慌てて飛び跳ねる。
しかし剣聖はそれも愉快でしょうがなかったのか、腕を掴んだ勇ごと振り回さんばかりに暴れ踊っていて……
剣聖は当初、怖気付いた末に仇の懇願までした勇に呆れとも言える感情を見せていた。
それも今となっては成長を喜ぶ様に踊り、おちょくり回す程だ。
剣聖は勇がこうして短期間でここまで心を強くさせた事が余程嬉しかったのだろう。
曲がりなりにもダッゾ王という強敵を制し、こうして生きている。
例えそれを口に出さなくとも、楽しそうな笑顔を見ればそれは明白だったから。
勇もちゃなも勇の父親も、三人ともきっとその事には気付いていないだろう。
だが剣聖をよく知るフェノーダラ王だけは、そう感じずにはいられない。
これ程までに楽しそうにする剣聖を、彼は見た事が無かったから。
気付けば王もまた、そんな彼等の騒ぎに乗じた大きな笑顔を浮かべていた……。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
悠久の機甲歩兵
竹氏
ファンタジー
文明が崩壊してから800年。文化や技術がリセットされた世界に、その理由を知っている人間は居なくなっていた。 彼はその世界で目覚めた。綻びだらけの太古の文明の記憶と機甲歩兵マキナを操る技術を持って。 文明が崩壊し変わり果てた世界で彼は生きる。今は放浪者として。
※現在毎日更新中
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
龍騎士イリス☆ユグドラシルの霊樹の下で
ウッド
ファンタジー
霊樹ユグドラシルの根っこにあるウッドエルフの集落に住む少女イリス。
入ったらダメと言われたら入り、登ったらダメと言われたら登る。
ええい!小娘!ダメだっちゅーとろーが!
だからターザンごっこすんなぁーーー!!
こんな破天荒娘の教育係になった私、緑の大精霊シルフェリア。
寿命を迎える前に何とかせにゃならん!
果たして暴走小娘イリスを教育する事が出来るのか?!
そんな私の奮闘記です。
しかし途中からあんまし出てこなくなっちゃう・・・
おい作者よ裏で話し合おうじゃないか・・・
・・・つーかタイトル何とかならんかったんかい!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
対人恐怖症は異世界でも下を向きがち
こう7
ファンタジー
円堂 康太(えんどう こうた)は、小学生時代のトラウマから対人恐怖症に陥っていた。学校にほとんど行かず、最大移動距離は200m先のコンビニ。
そんな彼は、とある事故をきっかけに神様と出会う。
そして、過保護な神様は異世界フィルロードで生きてもらうために多くの力を与える。
人と極力関わりたくない彼を、老若男女のフラグさん達がじわじわと近づいてくる。
容赦なく迫ってくるフラグさん。
康太は回避するのか、それとも受け入れて前へと進むのか。
なるべく間隔を空けず更新しようと思います!
よかったら、読んでください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる