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第二十三節「驚異襲来 過ち識りて 誓いの再決闘」
~少 年 咆 哮~
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閑静な住宅街であったその地域にサイレンが鳴り響き、緊急放送が絶えず流れる。
すぐに避難所へと逃げるよう促すその放送が多くの人々を走らせ喧騒を生んでいた。
だがその地面に転がるのは……赤黒い液体を流し動かなくなった人だったもの。
彩りの無い鉄色の甲冑を身に纏い、茶色い毛皮に包まれた獣に跨った魔者が三体揃い街を駆け抜ける。
民家の間の広い公道を走り逃げ惑う民間人を、容赦なくその手に持った槍で貫き殺していった。
車すらも怯む事無く踏み潰し、時には破壊し……縦横無尽に暴れ回る彼等を止められる訳も無い。
彼等クラカッゾは嬉々としてその武器を奮い、目に留まった人間を追い掛け……そして殺していく。
何度も、何度も、大きな道を行ったり曲がったり……多くの人間が居そうな道を駆けずり回り、狩りをするかの様に追い詰め、そして仕留めていった。
一方的な殺戮……そこに慈悲は無い。
建物の中に居ようと、気配を察知されれば建物へとその長い槍を突き入れ家ごと破壊する。
ただ静かに潜み、気付かれない者だけが生き残る事が出来ていた。
野次馬と呼ばれる様な者は既にその周囲には居ない。
全て……血を失った肉の塊へと変貌したのだ。
徹底した惨殺ぶり……それが彼等クラカッゾ族のやり方なのである。
甲冑の隙間から覗く姿は……勇が初めて遭遇した魔者ダッゾ族にも似た、肩肘が大きく股下よりも腕の方が長い、茶褐色の肌を持った人型の種族。
恐らく彼等の亜種的な存在なのだろう。
「こっちにも居たぞおッ!!」
アスファルトを叩くけたたましい爪の音を鳴り響かせながら走る獣の上でそう叫ぶ一人の魔者。
彼等の先に見えたのは、逃げ惑い走る……赤子を抱えた女性であった。
それを見つけた途端、魔者の一人が間髪入れずに飛び出し道路を駆け抜ける。
大きく離れていたはずの母子との間隔をあっという間に詰め寄り、その腕に持った槍先を一直線に向けた。
母子が悲鳴すら上げる事無く魔者の槍に貫かれそうになった時……不意に魔者の視界に影が落ちた。
「―――っだあーーーーーー!!」
ドズンッ!!
その瞬間、叫び声と共に魔者の腕がその体から離れ……手に抱えられていた槍が宙を舞う。
「ヤァーーーーーーッ!!」
そして同時に声質の違う叫び声が響き渡り、雑兵の首が真っ赤な血飛沫を上げながら空へ舞い飛んだ。
間も無く地面へと大音を立てて着地したのは……当然、アンディとナターシャ。
着地した勢いでアスファルトに「ビキビキ」と割れ目が形成される。
「ドズゥーン」と大音を立てて魔者の体が獣からズレ落ち……跨っていた獣は二人を避ける様に走り、遠くへと逃げ去っていった。
「ヒッ、ヒィ!?」
そこでようやく事態が把握出来たのだろう、母親が怯え地面にへたり込む。
だがそんな二人へ、アンディとナターシャが後押しするかの様に声を上げた。
「早く逃げろおッ!!」
「急いで!! 早く!!」
突如として現れた二人の上げた声に、怯えながらも女性は立ち上がる。
彼女の目に映るのは、小さく幼い少年少女二人……だがその姿は堂々とした背中を向けた、頼りある風貌であった。
「あ、ありがとうございます!!」
「ぎゃあぎゃあ!」と叫ぶ子供を抱えた母親は頭を下げ彼等に礼を述べると……彼等を跡目にその場から立ち去っていった。
アンディとナターシャが静かに佇み、道路の先をじっと見つめる。
そこに居たのは残る二体の魔者達。
共にアンディとナターシャに気付き、その視線を向けて臨戦態勢を整えていた。
「ナターシャッ!! やるぞッ!!」
「わかったアニキッ!!」
途端彼等の体に膨大な命力が籠り、光を強く放つ。
持ってして生まれた才能を如何なく発揮し、それぞれが持つ魔剣レイデッターとウェイグルが光の筋を形成し始めた。
じわりじわり……互いの距離をゆっくりと詰め、その出方を伺う。
一瞬の隙が命取りになる。
それはクラカッゾにとっても同様の話。
互いが油断せぬ様、相手の一挙動に注視し出方を見据えていた。
その時、突然クラカッゾ達が走り始め、一気に二人へと距離を詰めてきた。
それに合わせ魔剣を構える二人。
だがクラカッゾ達は互いの間にあった十字路へと差し掛かると、その進路を直角に変えて建物の影へと飛び込み消えた。
別れる様に別方向へ曲がり消えた二人の魔者達。
途端気配が消え、耳障りな放送の音だけが周囲を支配する。
「なっ!?」
走る音も、動き回る音も聞こえない。
騎乗した獣は足音を出さずに走る様に訓練されているのだろう。
建物の影に消えた二人の魔者が駆け抜ける音はほぼ無音であった。
これが彼等の知恵、彼等の策略……狡猾と言われたクラカッゾの戦い方。
対峙する事で初めて理解する、相手の位置がわからない恐怖。
二人は互いの背を充て周囲の気配を探りながら相手の出方を待つが、その心の隅には燻る恐怖が小さく揺らいでいた。
「ハァ……ハァ……」
切れた電線のショートする音や緊急放送の音が鳴り響き、彼等の集中力を削り取っていく。
いつ襲い来るかもわからない状況。
乾燥しているにも関わらず彼等の額から冷や汗が流れ落ち、焦りを呼ぶ。
だが、現実は時として残酷である。
「キャーーーーーーッ!!」
途端、遠くから聞こえる悲鳴……それは先程の母子が逃げた方向であった。
「えっ!? なんでッ!?」
堪らず彼女が逃げた方向へと飛び出し道路を駆け抜け、広い道路へと躍り出ると……見晴らしのいい空間に一人ぽつりと立つ魔者の影。
その足元には……体の大きな獣に遮られて影を落とした、ピクリとも動かない人影が横たわっていた。
泣き叫ぶ事も無い赤子を抱えたまま。
その光景を前にしたアンディの顔に……「ゾワゾワ」とした空気が淀み伝わっていく。
ナターシャもまた……思わぬ出来事を前に、その頬を抑え絶望の顔を浮かべていた。
「あ……ああ……なんでっ……なんでぇー!?」
「クッソォ……お前らあ……ッ!! なんて事ッ……しやんがだあーーーーッ!!」
その瞬間、怒りに囚われたアンディが力を解き放ち、その脚で思い切り地面を叩いていた。
アンディが凄まじい勢いで飛び込む。
魔剣の切っ先から流れる様に刻まれる一本の光の筋が魔者へと向けて軌道を作っていく。
向かうはたった一人の、母子を殺した魔者へ……。
だが魔者は微動だにする事も無く、甲冑に隠れた素顔を影に隠しただじっと佇んでいた。
その顔に浮かぶのは、誰にも気付かれぬ……笑み。
「っざけやがってェーーーーー!!」
怒りのままに飛び掛かり、その斬撃が魔者へと襲い掛かろうとしたその時―――。
―――飛び掛かったアンディの真横から……建物の合間を縫ってもう一匹の魔者が飛び出した。
その槍先はアンディへと向けられ……それに気付いた彼はただ飛び込んだ勢いのままに……その槍の動きを見つめるしか出来なかった。
―――あっ……オイラ……―――
彼の意識の中で槍だけがゆっくり襲い掛かり、今にも突き刺さろうとした瞬間……その体が慣性に逆らい物凄い力で引き戻された。
「アニキィーーッ!!」
彼を引っ張ったのはナターシャ……罠だと気付き、彼を追い掛けていたのだ。
直後、引き留められたアンディの体を掠る様に槍が突き抜けていく。
奇襲が躱された事が悔しかったのだろう……魔者の二人は舌打ちを鳴らし、悔しさをその顔で表していた。
二人が引っ張った時の勢いで大きく宙を舞い、民家の屋根へと着地する。
その顔には共に冷や汗が流れ落ち、状況の緊迫さをありありとさせていた。
「ナ、ナターシャ……ナイス……」
「うん……アイツラ、油断しちゃダメ……なんだかヤバイ!!」
落ち着きを見せたかのようなアンディ……だが、未だ彼の心には怒りの炎が渦巻く。
何故だろうか……彼の心は言い得ぬ程に、無性に腹立たしいまでの憤りが支配していたのだった。
その脳裏に映るのは……母子の顔。
さっきまでは生きていたのに。
あんなに元気よくお礼を言われたのに。
助けられなかった。
そしてもう一つの感情が……ふわりとした真っ白な心の中の光景を映していた。
助けられなかった女性と……脳裏に浮かぶ、顔の無い自身の母親の顔が重なっていたのだ。
ずっと昔、記憶の無いはずの赤子の彼を抱く母親……その薄っすらとした記憶が、殺された母子と重なり自身の境遇と重なる。
気付いた時……彼の目尻から大粒の涙が流れ落ちていた。
「アニキ……」
「アイツラ……許せねぇ……絶対に許しちゃなんねぇ!! 行くぞナターシャッ!!」
共感覚で通じ合った心が二人を突き動かし、心を震わせる。
二人の小さな戦士は猛る心を言葉に換えて、その力を如何なく迸らせるのだった。
すぐに避難所へと逃げるよう促すその放送が多くの人々を走らせ喧騒を生んでいた。
だがその地面に転がるのは……赤黒い液体を流し動かなくなった人だったもの。
彩りの無い鉄色の甲冑を身に纏い、茶色い毛皮に包まれた獣に跨った魔者が三体揃い街を駆け抜ける。
民家の間の広い公道を走り逃げ惑う民間人を、容赦なくその手に持った槍で貫き殺していった。
車すらも怯む事無く踏み潰し、時には破壊し……縦横無尽に暴れ回る彼等を止められる訳も無い。
彼等クラカッゾは嬉々としてその武器を奮い、目に留まった人間を追い掛け……そして殺していく。
何度も、何度も、大きな道を行ったり曲がったり……多くの人間が居そうな道を駆けずり回り、狩りをするかの様に追い詰め、そして仕留めていった。
一方的な殺戮……そこに慈悲は無い。
建物の中に居ようと、気配を察知されれば建物へとその長い槍を突き入れ家ごと破壊する。
ただ静かに潜み、気付かれない者だけが生き残る事が出来ていた。
野次馬と呼ばれる様な者は既にその周囲には居ない。
全て……血を失った肉の塊へと変貌したのだ。
徹底した惨殺ぶり……それが彼等クラカッゾ族のやり方なのである。
甲冑の隙間から覗く姿は……勇が初めて遭遇した魔者ダッゾ族にも似た、肩肘が大きく股下よりも腕の方が長い、茶褐色の肌を持った人型の種族。
恐らく彼等の亜種的な存在なのだろう。
「こっちにも居たぞおッ!!」
アスファルトを叩くけたたましい爪の音を鳴り響かせながら走る獣の上でそう叫ぶ一人の魔者。
彼等の先に見えたのは、逃げ惑い走る……赤子を抱えた女性であった。
それを見つけた途端、魔者の一人が間髪入れずに飛び出し道路を駆け抜ける。
大きく離れていたはずの母子との間隔をあっという間に詰め寄り、その腕に持った槍先を一直線に向けた。
母子が悲鳴すら上げる事無く魔者の槍に貫かれそうになった時……不意に魔者の視界に影が落ちた。
「―――っだあーーーーーー!!」
ドズンッ!!
その瞬間、叫び声と共に魔者の腕がその体から離れ……手に抱えられていた槍が宙を舞う。
「ヤァーーーーーーッ!!」
そして同時に声質の違う叫び声が響き渡り、雑兵の首が真っ赤な血飛沫を上げながら空へ舞い飛んだ。
間も無く地面へと大音を立てて着地したのは……当然、アンディとナターシャ。
着地した勢いでアスファルトに「ビキビキ」と割れ目が形成される。
「ドズゥーン」と大音を立てて魔者の体が獣からズレ落ち……跨っていた獣は二人を避ける様に走り、遠くへと逃げ去っていった。
「ヒッ、ヒィ!?」
そこでようやく事態が把握出来たのだろう、母親が怯え地面にへたり込む。
だがそんな二人へ、アンディとナターシャが後押しするかの様に声を上げた。
「早く逃げろおッ!!」
「急いで!! 早く!!」
突如として現れた二人の上げた声に、怯えながらも女性は立ち上がる。
彼女の目に映るのは、小さく幼い少年少女二人……だがその姿は堂々とした背中を向けた、頼りある風貌であった。
「あ、ありがとうございます!!」
「ぎゃあぎゃあ!」と叫ぶ子供を抱えた母親は頭を下げ彼等に礼を述べると……彼等を跡目にその場から立ち去っていった。
アンディとナターシャが静かに佇み、道路の先をじっと見つめる。
そこに居たのは残る二体の魔者達。
共にアンディとナターシャに気付き、その視線を向けて臨戦態勢を整えていた。
「ナターシャッ!! やるぞッ!!」
「わかったアニキッ!!」
途端彼等の体に膨大な命力が籠り、光を強く放つ。
持ってして生まれた才能を如何なく発揮し、それぞれが持つ魔剣レイデッターとウェイグルが光の筋を形成し始めた。
じわりじわり……互いの距離をゆっくりと詰め、その出方を伺う。
一瞬の隙が命取りになる。
それはクラカッゾにとっても同様の話。
互いが油断せぬ様、相手の一挙動に注視し出方を見据えていた。
その時、突然クラカッゾ達が走り始め、一気に二人へと距離を詰めてきた。
それに合わせ魔剣を構える二人。
だがクラカッゾ達は互いの間にあった十字路へと差し掛かると、その進路を直角に変えて建物の影へと飛び込み消えた。
別れる様に別方向へ曲がり消えた二人の魔者達。
途端気配が消え、耳障りな放送の音だけが周囲を支配する。
「なっ!?」
走る音も、動き回る音も聞こえない。
騎乗した獣は足音を出さずに走る様に訓練されているのだろう。
建物の影に消えた二人の魔者が駆け抜ける音はほぼ無音であった。
これが彼等の知恵、彼等の策略……狡猾と言われたクラカッゾの戦い方。
対峙する事で初めて理解する、相手の位置がわからない恐怖。
二人は互いの背を充て周囲の気配を探りながら相手の出方を待つが、その心の隅には燻る恐怖が小さく揺らいでいた。
「ハァ……ハァ……」
切れた電線のショートする音や緊急放送の音が鳴り響き、彼等の集中力を削り取っていく。
いつ襲い来るかもわからない状況。
乾燥しているにも関わらず彼等の額から冷や汗が流れ落ち、焦りを呼ぶ。
だが、現実は時として残酷である。
「キャーーーーーーッ!!」
途端、遠くから聞こえる悲鳴……それは先程の母子が逃げた方向であった。
「えっ!? なんでッ!?」
堪らず彼女が逃げた方向へと飛び出し道路を駆け抜け、広い道路へと躍り出ると……見晴らしのいい空間に一人ぽつりと立つ魔者の影。
その足元には……体の大きな獣に遮られて影を落とした、ピクリとも動かない人影が横たわっていた。
泣き叫ぶ事も無い赤子を抱えたまま。
その光景を前にしたアンディの顔に……「ゾワゾワ」とした空気が淀み伝わっていく。
ナターシャもまた……思わぬ出来事を前に、その頬を抑え絶望の顔を浮かべていた。
「あ……ああ……なんでっ……なんでぇー!?」
「クッソォ……お前らあ……ッ!! なんて事ッ……しやんがだあーーーーッ!!」
その瞬間、怒りに囚われたアンディが力を解き放ち、その脚で思い切り地面を叩いていた。
アンディが凄まじい勢いで飛び込む。
魔剣の切っ先から流れる様に刻まれる一本の光の筋が魔者へと向けて軌道を作っていく。
向かうはたった一人の、母子を殺した魔者へ……。
だが魔者は微動だにする事も無く、甲冑に隠れた素顔を影に隠しただじっと佇んでいた。
その顔に浮かぶのは、誰にも気付かれぬ……笑み。
「っざけやがってェーーーーー!!」
怒りのままに飛び掛かり、その斬撃が魔者へと襲い掛かろうとしたその時―――。
―――飛び掛かったアンディの真横から……建物の合間を縫ってもう一匹の魔者が飛び出した。
その槍先はアンディへと向けられ……それに気付いた彼はただ飛び込んだ勢いのままに……その槍の動きを見つめるしか出来なかった。
―――あっ……オイラ……―――
彼の意識の中で槍だけがゆっくり襲い掛かり、今にも突き刺さろうとした瞬間……その体が慣性に逆らい物凄い力で引き戻された。
「アニキィーーッ!!」
彼を引っ張ったのはナターシャ……罠だと気付き、彼を追い掛けていたのだ。
直後、引き留められたアンディの体を掠る様に槍が突き抜けていく。
奇襲が躱された事が悔しかったのだろう……魔者の二人は舌打ちを鳴らし、悔しさをその顔で表していた。
二人が引っ張った時の勢いで大きく宙を舞い、民家の屋根へと着地する。
その顔には共に冷や汗が流れ落ち、状況の緊迫さをありありとさせていた。
「ナ、ナターシャ……ナイス……」
「うん……アイツラ、油断しちゃダメ……なんだかヤバイ!!」
落ち着きを見せたかのようなアンディ……だが、未だ彼の心には怒りの炎が渦巻く。
何故だろうか……彼の心は言い得ぬ程に、無性に腹立たしいまでの憤りが支配していたのだった。
その脳裏に映るのは……母子の顔。
さっきまでは生きていたのに。
あんなに元気よくお礼を言われたのに。
助けられなかった。
そしてもう一つの感情が……ふわりとした真っ白な心の中の光景を映していた。
助けられなかった女性と……脳裏に浮かぶ、顔の無い自身の母親の顔が重なっていたのだ。
ずっと昔、記憶の無いはずの赤子の彼を抱く母親……その薄っすらとした記憶が、殺された母子と重なり自身の境遇と重なる。
気付いた時……彼の目尻から大粒の涙が流れ落ちていた。
「アニキ……」
「アイツラ……許せねぇ……絶対に許しちゃなんねぇ!! 行くぞナターシャッ!!」
共感覚で通じ合った心が二人を突き動かし、心を震わせる。
二人の小さな戦士は猛る心を言葉に換えて、その力を如何なく迸らせるのだった。
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