521 / 1,197
第十九節「Uの世界 師と死重ね 裏返る力」
~勇 の 世 界~
しおりを挟む
灰色とも黒とも取れる何も無い空間が周囲を支配していた。
体も動かない。
声も出ない。
息も出来ない。
生きているのか、死んでいるのか、それすらもわからない。
何故ここに居るのだろう?
わからない。
どうしてこうなったのか?
わからない。
そもそも自分は誰なのか?
わからない。
ぼんやりとした意識だけが、自身を認識出来る。
―――俺の名前は……―――
そう、思った時……突如彼の視界が大きく広がり、白い光が黒い景色を一瞬で満たしていった。
ヒュゥゥーーーーーーン―――
風が空を切る様な、そんな音が耳を通して脳裏へ届く。
白く塗りつぶされた視界は変わる事無く、ぼんやりとした音だけがシトシトと聞こえていた。
コトトン、コトトン……
電車の音だろうか?
ワァァァ……
人混みの雑音だろうか?
「……イ、逃げ―――」
誰かの叫ぶ声だ。
まるで耳一杯に水が詰まったような、そんな感覚の音だけが「ドンドン」と響く。
見開かれた視界に見えるのは、僅かな淡い色彩を伴った何かがゆらゆら振れるだけだ。
そんな風景が次第に色を浮かび上がらせていく。
次第にぼやけた光景が輪郭を帯び、上下に揺れた景色が象り始めた。
―――なんだろう、気持ち悪いこの感じは……―――
しかしそれと同時に襲い来るのは……悪寒だった。
腹の底から持ち上がってくる感覚が急に襲い掛かり、吐き気を催す。
だが、その感覚も収まっては現れを繰り返し……次第に落ち着いていった。
そんな気分に見舞われた最中も景色は色付きを続ける。
遂にはその形がハッキリと読み取れる程に見え始めていた。
そこに見えるのは男が一人。
暗い影の下で地べたに座り何かを語り掛けてくる。
その声は依然耳に水が入った振動の様なぼやけた音で聞こえるだけだが。
すると不意に……視界が大きく揺れ動き、物影から真っ直ぐに正面……光差す場所へと動き始めた。
そこへ辿り着いた途端、黄色のコントラストを孕んだ白が視界を一瞬だけ包みこむ。
その時、ハッキリとした声が耳に飛び込んで来た。
「行かせねぇ!! この先はッ!! 俺があッ!!」
―――ウゥッ!!??―――
その瞬間、彼は「ハッ」とする。
聞いた事のある声、聞いた事のある台詞。
突然開けた視界、突然透き通る様になった音。
そして彼は認識する。
自身が「藤咲勇」である事に。
両手に魔剣【翠星剣】と【アラクラルフ】を携えた魔剣使いである事に。
「この……声は……!?」
俯いた顔を上げ、そこにある光景を見て勇は驚愕した。
そこに居たのはデッキブラシを構え、異形の者を前に対峙する一人の少年―――
―――司城 統也だったのだから。
ドクッ、ドクッ……!!
高まる心音、かつての記憶が蘇る。
その光景、かつて勇が見る事の叶わなかった親友統也の死の瞬間。
そうあったであろう瞬間の一歩前の彼の姿がそこにあったのだ。
そしてそうなった姿を脳裏で重ねた時……勇は既に行動していた。
異形の者が腕を振りかざし、統也に向けて腕を振り下ろそうとした瞬間―――
キュォォォーーーンッ!!
鋭い命力が籠った翠星剣の切っ先が一筋の軌道を描き、迸る残光を引きながら目にも止まらぬ速さで駆け抜けていった。
ッギュオンッ!!
それは一瞬の出来事だった。
光の軌跡を刻んだ翠星剣が、腕を振り上げていた異形の者……ダッゾ族の体を貫いたのだ。
ズザザッ!!
足を踏みしめ突撃の勢いを殺す。
僅かな土埃が立ち込み、間も無く訪れる静寂。
彼以外認識する事の出来ない出来事にただ佇む事しか出来ないでいた。
途端、ダッゾの胴体が「ズルリ」と割れ動く。
たちまち真っ二つに別れ……肉塊が「ゴトリ」と地面へと転がり落ちた。
鋭敏となった感覚が、肉塊から流れ出る血の臭いを拾う。
不快な臭いだが……それが事の終わりを示し、妙な安堵感を呼ん込んでいた。
「ハァッ、ハァッ……!!」
無我夢中だった。
ただ、その光景を……かつて死んだ親友の死に様を目にしたくなくて。
我に返ったのは、体が動き終えた後であった。
「あ、あのォ……」
そんな時、不意に声が掛かった。
勇がそれに気付き「ハッ」とする。
ゆっくり後ろを向くと……そこに居たのは、目を見開かせ、戸惑いの声で話し掛けて来る統也であった。
「た、助けて頂いて……ありがとうございます」
だが返って来る声はどこかよそよそしい。
まるで勇が見知らぬ者である様な態度だ。
「えっ……俺が誰だかわからないのか?」
不意に応えてしまうが……統也は頭に指を充てて考え始める。
しかし一向にその眉間にはシワを寄せたまま……依然わからない様だ。
「えーッとすんません、ちょっとわからなくて……どなたでしたっけ?」
「あ、いや……」
無理も無いだろう。
何故こうなったのかはわからないが、彼は死んだ当時の姿のまま。
……つまり二年前の統也。
となれば、二年の月日で大きく成長した勇を見てわからないのも仕方ない事なのかもしれない。
―――でもなんで統也が……―――
ただ不思議だった。
死んだはずの統也が目の前で生きており、こうして今の自分と相対している。
在り得ないはずの光景。
だが妙に状況を受け入れている勇がそこにいた。
再び統也と会う事が出来たからか。
それとも統也を助ける事が出来たからか。
あるいは両方か。
そこで勇は考え込む。
―――もしこれが過去なのだとしたら……「俺」も居るのかな……―――
そう考えついた時……ふと、勇は自身の名前を出す事に抵抗を感じ始めていた。
「えーっと、俺は……剣聖っていうんだ。 怪我は無いかい?」
いつか真似た恩師の名を再び名乗り、その場をやり過ごす。
一度経験すれば意外と手馴れたものか……口調こそ違えど自然に振る舞う事が出来ていた。
「あ、ええ、おかげさまで助かりました……剣聖さんって凄いッすね……もしかして軍隊の方とかだったりするんスか?」
相変わらずの度胸の強さなのか、先程の緊張など無かったかのようにヒョウヒョウとした態度を取る統也。
そんな彼の姿を見て、勇は「相変わらずだな」と心に思い笑みを浮かべる。
「ハハ、ま、まぁそんなとこかな……? と、所で友達が向こうに逃げて行ったけど……彼は追わなくて平気なのか?」
「そうだ、やっべェ……勇の奴、ちゃんと逃げ切れたかな……」
どうやら逃げる先までは考えてなかった様で。
途端、統也の表情に不安が過る。
「大丈夫さ、彼は生きてるよ」
「本当ですか!? ッてかよくわかりますね?」
「え? あ、あぁ、なんとなくね」
生きていなければ、自身がここに居ないのだから当然だろう。
そもそも、ここに居るという事がどういう事なのかすらわかりようもないが。
思い返すと、ここに至るまでの経緯が思い出せない。
自身が「藤咲勇」である……これは理解出来るが、それ以外は全く思い出せないのだ。
記憶喪失か、それともただの夢なのか。
だが、夢にしてはハッキリし過ぎている……。
ただ、定義は曖昧ではあるが統也の事はわかるし、この先何が起きたかもハッキリわかる。
どこから夢で、どこまでが現実なのか、その境界があまりにも曖昧で。
「今まで色々やってきた事」がぼんやりまどろむ様に存在し、自分自身の定義すらあやふやになっていく様だった……。
体も動かない。
声も出ない。
息も出来ない。
生きているのか、死んでいるのか、それすらもわからない。
何故ここに居るのだろう?
わからない。
どうしてこうなったのか?
わからない。
そもそも自分は誰なのか?
わからない。
ぼんやりとした意識だけが、自身を認識出来る。
―――俺の名前は……―――
そう、思った時……突如彼の視界が大きく広がり、白い光が黒い景色を一瞬で満たしていった。
ヒュゥゥーーーーーーン―――
風が空を切る様な、そんな音が耳を通して脳裏へ届く。
白く塗りつぶされた視界は変わる事無く、ぼんやりとした音だけがシトシトと聞こえていた。
コトトン、コトトン……
電車の音だろうか?
ワァァァ……
人混みの雑音だろうか?
「……イ、逃げ―――」
誰かの叫ぶ声だ。
まるで耳一杯に水が詰まったような、そんな感覚の音だけが「ドンドン」と響く。
見開かれた視界に見えるのは、僅かな淡い色彩を伴った何かがゆらゆら振れるだけだ。
そんな風景が次第に色を浮かび上がらせていく。
次第にぼやけた光景が輪郭を帯び、上下に揺れた景色が象り始めた。
―――なんだろう、気持ち悪いこの感じは……―――
しかしそれと同時に襲い来るのは……悪寒だった。
腹の底から持ち上がってくる感覚が急に襲い掛かり、吐き気を催す。
だが、その感覚も収まっては現れを繰り返し……次第に落ち着いていった。
そんな気分に見舞われた最中も景色は色付きを続ける。
遂にはその形がハッキリと読み取れる程に見え始めていた。
そこに見えるのは男が一人。
暗い影の下で地べたに座り何かを語り掛けてくる。
その声は依然耳に水が入った振動の様なぼやけた音で聞こえるだけだが。
すると不意に……視界が大きく揺れ動き、物影から真っ直ぐに正面……光差す場所へと動き始めた。
そこへ辿り着いた途端、黄色のコントラストを孕んだ白が視界を一瞬だけ包みこむ。
その時、ハッキリとした声が耳に飛び込んで来た。
「行かせねぇ!! この先はッ!! 俺があッ!!」
―――ウゥッ!!??―――
その瞬間、彼は「ハッ」とする。
聞いた事のある声、聞いた事のある台詞。
突然開けた視界、突然透き通る様になった音。
そして彼は認識する。
自身が「藤咲勇」である事に。
両手に魔剣【翠星剣】と【アラクラルフ】を携えた魔剣使いである事に。
「この……声は……!?」
俯いた顔を上げ、そこにある光景を見て勇は驚愕した。
そこに居たのはデッキブラシを構え、異形の者を前に対峙する一人の少年―――
―――司城 統也だったのだから。
ドクッ、ドクッ……!!
高まる心音、かつての記憶が蘇る。
その光景、かつて勇が見る事の叶わなかった親友統也の死の瞬間。
そうあったであろう瞬間の一歩前の彼の姿がそこにあったのだ。
そしてそうなった姿を脳裏で重ねた時……勇は既に行動していた。
異形の者が腕を振りかざし、統也に向けて腕を振り下ろそうとした瞬間―――
キュォォォーーーンッ!!
鋭い命力が籠った翠星剣の切っ先が一筋の軌道を描き、迸る残光を引きながら目にも止まらぬ速さで駆け抜けていった。
ッギュオンッ!!
それは一瞬の出来事だった。
光の軌跡を刻んだ翠星剣が、腕を振り上げていた異形の者……ダッゾ族の体を貫いたのだ。
ズザザッ!!
足を踏みしめ突撃の勢いを殺す。
僅かな土埃が立ち込み、間も無く訪れる静寂。
彼以外認識する事の出来ない出来事にただ佇む事しか出来ないでいた。
途端、ダッゾの胴体が「ズルリ」と割れ動く。
たちまち真っ二つに別れ……肉塊が「ゴトリ」と地面へと転がり落ちた。
鋭敏となった感覚が、肉塊から流れ出る血の臭いを拾う。
不快な臭いだが……それが事の終わりを示し、妙な安堵感を呼ん込んでいた。
「ハァッ、ハァッ……!!」
無我夢中だった。
ただ、その光景を……かつて死んだ親友の死に様を目にしたくなくて。
我に返ったのは、体が動き終えた後であった。
「あ、あのォ……」
そんな時、不意に声が掛かった。
勇がそれに気付き「ハッ」とする。
ゆっくり後ろを向くと……そこに居たのは、目を見開かせ、戸惑いの声で話し掛けて来る統也であった。
「た、助けて頂いて……ありがとうございます」
だが返って来る声はどこかよそよそしい。
まるで勇が見知らぬ者である様な態度だ。
「えっ……俺が誰だかわからないのか?」
不意に応えてしまうが……統也は頭に指を充てて考え始める。
しかし一向にその眉間にはシワを寄せたまま……依然わからない様だ。
「えーッとすんません、ちょっとわからなくて……どなたでしたっけ?」
「あ、いや……」
無理も無いだろう。
何故こうなったのかはわからないが、彼は死んだ当時の姿のまま。
……つまり二年前の統也。
となれば、二年の月日で大きく成長した勇を見てわからないのも仕方ない事なのかもしれない。
―――でもなんで統也が……―――
ただ不思議だった。
死んだはずの統也が目の前で生きており、こうして今の自分と相対している。
在り得ないはずの光景。
だが妙に状況を受け入れている勇がそこにいた。
再び統也と会う事が出来たからか。
それとも統也を助ける事が出来たからか。
あるいは両方か。
そこで勇は考え込む。
―――もしこれが過去なのだとしたら……「俺」も居るのかな……―――
そう考えついた時……ふと、勇は自身の名前を出す事に抵抗を感じ始めていた。
「えーっと、俺は……剣聖っていうんだ。 怪我は無いかい?」
いつか真似た恩師の名を再び名乗り、その場をやり過ごす。
一度経験すれば意外と手馴れたものか……口調こそ違えど自然に振る舞う事が出来ていた。
「あ、ええ、おかげさまで助かりました……剣聖さんって凄いッすね……もしかして軍隊の方とかだったりするんスか?」
相変わらずの度胸の強さなのか、先程の緊張など無かったかのようにヒョウヒョウとした態度を取る統也。
そんな彼の姿を見て、勇は「相変わらずだな」と心に思い笑みを浮かべる。
「ハハ、ま、まぁそんなとこかな……? と、所で友達が向こうに逃げて行ったけど……彼は追わなくて平気なのか?」
「そうだ、やっべェ……勇の奴、ちゃんと逃げ切れたかな……」
どうやら逃げる先までは考えてなかった様で。
途端、統也の表情に不安が過る。
「大丈夫さ、彼は生きてるよ」
「本当ですか!? ッてかよくわかりますね?」
「え? あ、あぁ、なんとなくね」
生きていなければ、自身がここに居ないのだから当然だろう。
そもそも、ここに居るという事がどういう事なのかすらわかりようもないが。
思い返すと、ここに至るまでの経緯が思い出せない。
自身が「藤咲勇」である……これは理解出来るが、それ以外は全く思い出せないのだ。
記憶喪失か、それともただの夢なのか。
だが、夢にしてはハッキリし過ぎている……。
ただ、定義は曖昧ではあるが統也の事はわかるし、この先何が起きたかもハッキリわかる。
どこから夢で、どこまでが現実なのか、その境界があまりにも曖昧で。
「今まで色々やってきた事」がぼんやりまどろむ様に存在し、自分自身の定義すらあやふやになっていく様だった……。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる