520 / 1,197
第十八節「策士笑えど 光衣身に纏いて 全てが収束せん」
~恋心晒せし 繋がり紡ぎ継ぎたりて世界~
しおりを挟む
勇達が日本に戻り三日が過ぎた。
しとしとと小雨が降るその日、心輝が勇の家に訪れ……二人が勇の部屋の中央に座り込み話し合う姿があった。
その日、仕事のある両親は元より、茶奈も体の最終検査を行う為に魔特隊事務所へと呼ばれていた為……二人だけの会合。
「んで、大事な相談ってなんなんだよ?」
心輝が差し入れたであろうコケッコーラを口に含み、勇がそう呟くと……心輝は言いづらそうに真っ赤に染まった頬を掻きながら口をパクパクと動かしていた。
「あぁ、その、んと……あれだ……なんつーか……」
相談をしたいと申し出たのは当然心輝ではあるが……妙にソワソワしており話が進まない。
「言いたい事が有るならはっきり言えよ……つか、事務所じゃダメなのかよ?」
「事務所は色々問題があるからダメだッ!!」
何か思う事が有るのだろう、即座に否定するも……その続きが上手く発せられない心輝に勇の苛立ちが募る。
「あー……じゃあもう帰れよ……これいつまで続くかわからないだろ……」
「んなっ……じゃあ今飲んだコケッコーラ返せ、今すぐ返せ」
「どうしてそうなるんだよ……んじゃあ早く言えよ!」
「うぐっ……わ、わかった……言うぜ……言ってやんよ!!」
あぐらをかいた心輝の両膝に両手が力強く圧し掛かり……勇を睨み付けるかの様に視線を向けると、勇もごくりと唾を飲んだ。
「……俺、レン姐さんに恋しちまった」
「……はぁ……!?」
途端、心輝がその両手ですぐさま恥ずかしさと共に顔を覆い隠した。
「あの人ヤベェ……今でも思い出すと鼓動が高鳴ってヤベェー!!」
まるで乙女の様に顔を左右に振る心輝を前に、驚いていた勇の顔が徐々に青ざめていく。
「俺はどうすればいい、あの人に想いを告げるにはどうしたらいい?」
「……なんでそうなったかキッカケはわからないけどさ。 それ、俺に聞くか普通?」
突然のカミングアウトもさることながら、まさかの相談内容に勇は茶を濁すかの様に対応する。
だが心輝はゆっくりと首を振り勇が思っている事を代弁し始めた。
「確かに、その疑問はわかる……けどよ、まずセリ、あいつはダメだ。 俺がそんな感情持ったって事知ったら絶対面白がる」
「まぁ確かに。 簡単にばらしはしないと思うけどな」
瀬玲が高笑いする姿が目に浮かぶ様だ。
考えてみればそういう点では二人は似た者同士なのかもしれない。
そう思うと、「同族嫌悪」程では無いが好きになれないのは無理もないのだろう。
恋バナで語り合った事もあり……勇にはなんとなくそれが理解出来ていた。
「あずと茶奈ちゃんは論外。 福留さんは忙しすぎるから相談し辛い、カプロはダメだろ? アージとマヴォはまず奥手だろ、ジョゾウさんはあの性格だぜ? 笠本さんと平野さんは独身……つか接点少ないから相談しにくいし、剣聖さんはアレだし、ラクアンツェさんは今いねぇじゃん」
「さりげなくジョゾウさんけなすなよ」
マトモに考えたら確かに相談出来る人物なんてレンネィくらいしか居ない。
そのレンネィが対象なのだからおのずと相談相手は絞られてしまう。
「かといって、俺も言う程恋愛事情詳しくないんだけど……むしろ疎いっていうか」
「お前しか居ないんだよぉ~!! 俺の気持ちを相談出来る奴はお前しか居ないんだってばよぉー!!」
となると結局結果はこうなる訳で。
「茶奈ちゃんと和解出来た話術を俺に伝授してくれっ!!」
「どんな話術だよ!?」
「そりゃもうあれよ、茶奈ちゃんを手籠めにした話術」
「手籠めにしてねぇよ!!」
「してないのかよッ!?」
例え人と分かり合う事が出来ても、こうやって次から次へと無作為に生まれてくる誤解は防ぎようがない。
「じゃあ俺は誰に相談したらいいんだァー!!」
「そもそもそれは相談する事じゃないだろ……」
そんなバカみたいなやり取りを行っていると……不意に勇のスマートフォンが振動し電話が掛かってきた事を伝える。
それをおもむろに手に取ると、画面には「福留さん」と描かれた文字が大きく浮かび上がっていた。
通話ボタンを押し、そっと耳に充てると……福留の声が聞こえてくる。
『おぉ、勇君……今平気でしょうか?』
「はい、どうしましたか?」
頭を抱え悩み続ける心輝を前に勇が通話を続ける。
『帰って来たばかりで申し訳ないのですが……先方からの依頼で勇君に出っ張って頂きたくて……』
「そうですか……翠星剣の力はまだ残っていますし、多分平気ですよ」
『申し訳ありませんねぇ……作戦開始は二日後になります。 編成は勇君プラスCチームを予定していますのでよろしくお願い致します』
そう答えると電話が途切れ……それに気付いた勇はそっと耳からスマートフォンを離した。
「今の福留さんか?」
「よくわかったな……その通り、二日後Cチーム出撃だってよ」
「二日後かよ!? まぁた急だなぁ福留さぁん……」
「まぁ仕方ないさ。 俺も行く事になったからよろしく頼むな」
勇が普段あまり見せない「ニカッ」とした笑顔を見せると、心輝も同じく歯を見せて笑顔を返す。
男の親友同士だからこそのやり取り……二人だけの時は大概こんな感じだ。
「しゃあねぇ……レン姐さんへの告白はもう少し考えてからにするぜ」
「そん時は俺を巻き込むなよォ?」
お互いが部屋で大笑いし、談笑にふける。
いつかはそんな日々も日常であったが、今となってはそれも希有な彼等の非日常。
多くの仲間達が己の想いを交錯させ、絆を深めていく。
これは仲間達だけでなく、出会った多くの人々とも繋ぎ、紡がれ、継がれていく。
勇と茶奈、二人の一本の絆から始まった繋がりは、複雑に絡み合い、ほつれもするだろう。
だがそれも、修復する事はなんら造作もない。
人は想いを交わす生き物だからこそ……彼等は何が有ろうと、なお紡ぎ続けるのだ。
ほつれた事すら忘れ、真っ直ぐとなった布地を作り出す様に。
第十八節 完
しとしとと小雨が降るその日、心輝が勇の家に訪れ……二人が勇の部屋の中央に座り込み話し合う姿があった。
その日、仕事のある両親は元より、茶奈も体の最終検査を行う為に魔特隊事務所へと呼ばれていた為……二人だけの会合。
「んで、大事な相談ってなんなんだよ?」
心輝が差し入れたであろうコケッコーラを口に含み、勇がそう呟くと……心輝は言いづらそうに真っ赤に染まった頬を掻きながら口をパクパクと動かしていた。
「あぁ、その、んと……あれだ……なんつーか……」
相談をしたいと申し出たのは当然心輝ではあるが……妙にソワソワしており話が進まない。
「言いたい事が有るならはっきり言えよ……つか、事務所じゃダメなのかよ?」
「事務所は色々問題があるからダメだッ!!」
何か思う事が有るのだろう、即座に否定するも……その続きが上手く発せられない心輝に勇の苛立ちが募る。
「あー……じゃあもう帰れよ……これいつまで続くかわからないだろ……」
「んなっ……じゃあ今飲んだコケッコーラ返せ、今すぐ返せ」
「どうしてそうなるんだよ……んじゃあ早く言えよ!」
「うぐっ……わ、わかった……言うぜ……言ってやんよ!!」
あぐらをかいた心輝の両膝に両手が力強く圧し掛かり……勇を睨み付けるかの様に視線を向けると、勇もごくりと唾を飲んだ。
「……俺、レン姐さんに恋しちまった」
「……はぁ……!?」
途端、心輝がその両手ですぐさま恥ずかしさと共に顔を覆い隠した。
「あの人ヤベェ……今でも思い出すと鼓動が高鳴ってヤベェー!!」
まるで乙女の様に顔を左右に振る心輝を前に、驚いていた勇の顔が徐々に青ざめていく。
「俺はどうすればいい、あの人に想いを告げるにはどうしたらいい?」
「……なんでそうなったかキッカケはわからないけどさ。 それ、俺に聞くか普通?」
突然のカミングアウトもさることながら、まさかの相談内容に勇は茶を濁すかの様に対応する。
だが心輝はゆっくりと首を振り勇が思っている事を代弁し始めた。
「確かに、その疑問はわかる……けどよ、まずセリ、あいつはダメだ。 俺がそんな感情持ったって事知ったら絶対面白がる」
「まぁ確かに。 簡単にばらしはしないと思うけどな」
瀬玲が高笑いする姿が目に浮かぶ様だ。
考えてみればそういう点では二人は似た者同士なのかもしれない。
そう思うと、「同族嫌悪」程では無いが好きになれないのは無理もないのだろう。
恋バナで語り合った事もあり……勇にはなんとなくそれが理解出来ていた。
「あずと茶奈ちゃんは論外。 福留さんは忙しすぎるから相談し辛い、カプロはダメだろ? アージとマヴォはまず奥手だろ、ジョゾウさんはあの性格だぜ? 笠本さんと平野さんは独身……つか接点少ないから相談しにくいし、剣聖さんはアレだし、ラクアンツェさんは今いねぇじゃん」
「さりげなくジョゾウさんけなすなよ」
マトモに考えたら確かに相談出来る人物なんてレンネィくらいしか居ない。
そのレンネィが対象なのだからおのずと相談相手は絞られてしまう。
「かといって、俺も言う程恋愛事情詳しくないんだけど……むしろ疎いっていうか」
「お前しか居ないんだよぉ~!! 俺の気持ちを相談出来る奴はお前しか居ないんだってばよぉー!!」
となると結局結果はこうなる訳で。
「茶奈ちゃんと和解出来た話術を俺に伝授してくれっ!!」
「どんな話術だよ!?」
「そりゃもうあれよ、茶奈ちゃんを手籠めにした話術」
「手籠めにしてねぇよ!!」
「してないのかよッ!?」
例え人と分かり合う事が出来ても、こうやって次から次へと無作為に生まれてくる誤解は防ぎようがない。
「じゃあ俺は誰に相談したらいいんだァー!!」
「そもそもそれは相談する事じゃないだろ……」
そんなバカみたいなやり取りを行っていると……不意に勇のスマートフォンが振動し電話が掛かってきた事を伝える。
それをおもむろに手に取ると、画面には「福留さん」と描かれた文字が大きく浮かび上がっていた。
通話ボタンを押し、そっと耳に充てると……福留の声が聞こえてくる。
『おぉ、勇君……今平気でしょうか?』
「はい、どうしましたか?」
頭を抱え悩み続ける心輝を前に勇が通話を続ける。
『帰って来たばかりで申し訳ないのですが……先方からの依頼で勇君に出っ張って頂きたくて……』
「そうですか……翠星剣の力はまだ残っていますし、多分平気ですよ」
『申し訳ありませんねぇ……作戦開始は二日後になります。 編成は勇君プラスCチームを予定していますのでよろしくお願い致します』
そう答えると電話が途切れ……それに気付いた勇はそっと耳からスマートフォンを離した。
「今の福留さんか?」
「よくわかったな……その通り、二日後Cチーム出撃だってよ」
「二日後かよ!? まぁた急だなぁ福留さぁん……」
「まぁ仕方ないさ。 俺も行く事になったからよろしく頼むな」
勇が普段あまり見せない「ニカッ」とした笑顔を見せると、心輝も同じく歯を見せて笑顔を返す。
男の親友同士だからこそのやり取り……二人だけの時は大概こんな感じだ。
「しゃあねぇ……レン姐さんへの告白はもう少し考えてからにするぜ」
「そん時は俺を巻き込むなよォ?」
お互いが部屋で大笑いし、談笑にふける。
いつかはそんな日々も日常であったが、今となってはそれも希有な彼等の非日常。
多くの仲間達が己の想いを交錯させ、絆を深めていく。
これは仲間達だけでなく、出会った多くの人々とも繋ぎ、紡がれ、継がれていく。
勇と茶奈、二人の一本の絆から始まった繋がりは、複雑に絡み合い、ほつれもするだろう。
だがそれも、修復する事はなんら造作もない。
人は想いを交わす生き物だからこそ……彼等は何が有ろうと、なお紡ぎ続けるのだ。
ほつれた事すら忘れ、真っ直ぐとなった布地を作り出す様に。
第十八節 完
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
幻想美男子蒐集鑑~夢幻月華の書~
紗吽猫
ファンタジー
ーー さぁ、世界を繋ぐ旅を綴ろう ーー
自称美男子愛好家の主人公オルメカと共に旅する好青年のソロモン。旅の目的はオルメカコレクションー夢幻月下の書に美男子達との召喚契約をすること。美男子の噂を聞きつけてはどんな街でも、時には異世界だって旅して回っている。でもどうやらこの旅、ただの逆ハーレムな旅とはいかないようでー…?
美男子を見付けることのみに特化した心眼を持つ自称美男子愛好家は出逢う美男子達を取り巻く事件を解決し、無事に魔導書を完成させることは出来るのか…!?
時に出逢い、時に闘い、時に事件を解決し…
旅の中で出逢う様々な美男子と取り巻く仲間達との複数世界を旅する物語。
※この作品はエブリスタでも連載中です。
けだものだもの~虎になった男の異世界酔夢譚~
ちょろぎ
ファンタジー
神の悪戯か悪魔の慈悲か――
アラフォー×1社畜のサラリーマン、何故か虎男として異世界に転移?する。
何の説明も助けもないまま、手探りで人里へ向かえば、言葉は通じず石を投げられ騎兵にまで追われる有様。
試行錯誤と幾ばくかの幸運の末になんとか人里に迎えられた虎男が、無駄に高い身体能力と、現代日本の無駄知識で、他人を巻き込んだり巻き込まれたりしながら、地盤を作って異世界で生きていく、日常描写多めのそんな物語。
第13章が終了しました。
申し訳ありませんが、第14話を区切りに長期(予定数か月)の休載に入ります。
再開の暁にはまたよろしくお願いいたします。
この作品は小説家になろうさんでも掲載しています。
同名のコミック、HP、曲がありますが、それらとは一切関係はありません。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
男装の皇族姫
shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。
領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。
しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。
だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。
そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。
なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
『ラノベ作家のおっさん…異世界に転生する』
来夢
ファンタジー
『あらすじ』
心臓病を患っている、主人公である鈴也(レイヤ)は、幼少の時から見た夢を脚色しながら物語にして、ライトノベルの作品として投稿しようと書き始めた。
そんなある日…鈴也は小説を書き始めたのが切っ掛けなのか、10年振りに夢の続きを見る。
すると、今まで見た夢の中の男の子と女の子は、青年の姿に成長していて、自分の書いている物語の主人公でもあるヴェルは、理由は分からないが呪いの攻撃を受けて横たわっていた。
ジュリエッタというヒロインの聖女は「ホーリーライト!デスペル!!」と、仲間の静止を聞かず、涙を流しながら呪いを解く魔法を掛け続けるが、ついには力尽きて死んでしまった。
「へっ?そんな馬鹿な!主人公が死んだら物語の続きはどうするんだ!」
そんな後味の悪い夢から覚め、風呂に入ると心臓発作で鈴也は死んでしまう。
その後、直ぐに世界が暗転。神様に会うようなセレモニーも無く、チートスキルを授かる事もなく、ただ日本にいた記憶を残したまま赤ん坊になって、自分の書いた小説の中の世界へと転生をする。
”自分の書いた小説に抗える事が出来るのか?いや、抗わないと周りの人達が不幸になる。書いた以上責任もあるし、物語が進めば転生をしてしまった自分も青年になると死んでしまう
そう思い、自分の書いた物語に抗う事を決意する。
家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。
3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。
そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!!
こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!!
感想やご意見楽しみにしております!
尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる