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第十四節「新たな道 時を越え 心を越えて」
~園部亜月と友人達~
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食堂から一直線に進んだ先にある玄関口……昼休みともなれば食後の運動等に校庭へ足を延ばす者も多く、ちらほらとそこへ向けて人が歩く姿が見える。
茶奈が勇を追い掛ける為に進む先はそんな場所。
すると、その付近であずーと愛希達の戯れる姿が彼女の視界に映った。
「あ、愛希ちゃん、あずちゃん!」
「あっ、茶奈ちゃんだ!」
「あれっ、茶奈アンタ勇さんとこ行ったんじゃないの?」
どうやら二人はまた何かバトルしていた模様。
お互いがまるで威嚇するかの様に両手を上げて構え合いながら対峙していた。
茶奈の突然の登場に……二人がその構えのまま彼女に振り向き言葉を交わす。
「二人共何してるの?」
「そりゃ何って勇さんにたかる悪い虫をはいzyゴフェ!?」
ドッゴォ!!
茶奈の質問に丁寧に答える愛希の脇腹にあずーのタックルが炸裂した。
不意にかまされ、会話の途中で二人の体が体勢を崩して廊下に転げまわる。
最近のあずーのタックルは命力を伴った身体強化の甲斐?もあり、日々強くなっている。
常人であればこの様に人を吹き飛ばす事すら造作ではない。
「アッキーに絡まれたので人生の厳しさを教えている所なの!」
「まずアンタが厳しさを知れェ!! つかアッキーって呼ぶなぁー!!」
命力で強化されている筈のあずーに抵抗する愛希の必死具合が伺える。
この二人が分かり合う日は来るのだろうか。
「二人共いつもいつも元気だねぇ」
教師すら止める事の無い日常の風景。
仲が良いと思われているのだろう……少なくともあずーは楽しそうではあるが。
「がんばれアッキー」
「ファイトーアッキー」
「なんでさ!?」
当人の必死さなど居にも介さず、風香や藍も負けじと茶化す様に応援して周囲の笑いを呼ぶ。
しかし抵抗も空しく……愛希の四肢は完全ホールドされて身動きが取れない。
命力の籠ったあずーの体はなお愛希の体を締め続けていく。
「亜月ホールド!!」
「ぎゃああああああ!!」
「あず、パンツ見える見える」
「今日は見せパン!」
しっかり対策済みのあずー……付け入る隙を見せない今日の彼女はどこか本気だ。
そんな様子を笑いながら見つめる茶奈に藍がそっと声を掛けた。
「藤咲先輩ならさっき一人で外出てったよ、今なら追いつけるんじゃないかな?」
「あ、藍ちゃんありがとう、行ってみるね」
愛希が四肢を強烈に締め付けられ、目を見開かせた苦悶の顔を浮かべながら叫び声を上げる。
茶奈はそんな彼女を前に「今日も楽しそうだなぁ」とぽつり呟くと……彼女達に向けて手を振り、その場を去っていった。
下履きに履き替え玄関口から出ていく彼女の背後で途端「アギョッ!!」という声が上がり……その最後の言葉に、玄関から漏れていた叫び声はピタリと止んだのだった。
茶奈が勇を追い掛ける為に進む先はそんな場所。
すると、その付近であずーと愛希達の戯れる姿が彼女の視界に映った。
「あ、愛希ちゃん、あずちゃん!」
「あっ、茶奈ちゃんだ!」
「あれっ、茶奈アンタ勇さんとこ行ったんじゃないの?」
どうやら二人はまた何かバトルしていた模様。
お互いがまるで威嚇するかの様に両手を上げて構え合いながら対峙していた。
茶奈の突然の登場に……二人がその構えのまま彼女に振り向き言葉を交わす。
「二人共何してるの?」
「そりゃ何って勇さんにたかる悪い虫をはいzyゴフェ!?」
ドッゴォ!!
茶奈の質問に丁寧に答える愛希の脇腹にあずーのタックルが炸裂した。
不意にかまされ、会話の途中で二人の体が体勢を崩して廊下に転げまわる。
最近のあずーのタックルは命力を伴った身体強化の甲斐?もあり、日々強くなっている。
常人であればこの様に人を吹き飛ばす事すら造作ではない。
「アッキーに絡まれたので人生の厳しさを教えている所なの!」
「まずアンタが厳しさを知れェ!! つかアッキーって呼ぶなぁー!!」
命力で強化されている筈のあずーに抵抗する愛希の必死具合が伺える。
この二人が分かり合う日は来るのだろうか。
「二人共いつもいつも元気だねぇ」
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仲が良いと思われているのだろう……少なくともあずーは楽しそうではあるが。
「がんばれアッキー」
「ファイトーアッキー」
「なんでさ!?」
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しかし抵抗も空しく……愛希の四肢は完全ホールドされて身動きが取れない。
命力の籠ったあずーの体はなお愛希の体を締め続けていく。
「亜月ホールド!!」
「ぎゃああああああ!!」
「あず、パンツ見える見える」
「今日は見せパン!」
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そんな様子を笑いながら見つめる茶奈に藍がそっと声を掛けた。
「藤咲先輩ならさっき一人で外出てったよ、今なら追いつけるんじゃないかな?」
「あ、藍ちゃんありがとう、行ってみるね」
愛希が四肢を強烈に締め付けられ、目を見開かせた苦悶の顔を浮かべながら叫び声を上げる。
茶奈はそんな彼女を前に「今日も楽しそうだなぁ」とぽつり呟くと……彼女達に向けて手を振り、その場を去っていった。
下履きに履き替え玄関口から出ていく彼女の背後で途端「アギョッ!!」という声が上がり……その最後の言葉に、玄関から漏れていた叫び声はピタリと止んだのだった。
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