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8話 先輩から見た後輩くんは控えめに言って有能
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凪紗にCモーニングセットを提供したのを皮切りに、常連だろうお客が少しずつ来店し始めた。
この時間帯に来店する常連客の多くは、マスターの隣に立つ新しいアルバイト――誠の姿を見て、気軽に声をかけている。
「いやぁ、兄ちゃんしっかりしてんなぁ。この間までいた奴とは大違いだ」
ふと、常連客の一人が誠の働きぶりを見てそう評した。
「飲食店のバイトをいくつかやって来てたんですよ。……この間までいた奴って言うのは?」
昨夜にマスターが愚痴をこぼすように言っていた、出禁になったアルバイトだろうかと思いつつも、相手は続きを話したがっているようなので、誠は続きを促すように応じる。
「おぅ、ちょっと前にここでバイトしてた奴がいたんだけどな。入ったばっかの時は真面目にやってると思ってたけど、速水ちゃん……そこのお嬢さんがここに来るって知ってからは、この娘に話しかけてばっかでなぁ」
「ははぁ、そうだったんですね」
何となく想像はしていたけど、と誠は声にせずに相槌を打って合わせる。
その出禁になった元アルバイトが、凪紗にストーカー紛いな行動に走ったのだろう。
「……別に面白くもない話だよ。その人、結局出禁になったしね」
横からそれを聞いていた凪紗は、心底から興味なさげ――"不攻不落の速水城塞”の顔と声で応じた。
「まぁまぁ、過ぎたことはもういいとして。今は椥辻君って出来る子が入ってきたから、ある意味怪我の功名ではあるんだけども」
マスターはせっせとオーダーに合わせたコーヒーを次々に焙煎し、誠はその様子を横から見学している。
そのアルバイトが出禁になったからこそ、マスターは甥っ子の渉に相談することになり、巡りめぐって誠を引き合わせたとも言えるのだ。
開店から一時間後、九時頃になって、凪紗はお冷やを飲み干して席を立った。
「マスター、ごちそうさまでした」
「はいよ、いつもありがとうね。椥辻君、会計してもらえる?」
「はい。えーと、代金は……」
誠は出入口付近のレジに留めてある伝票を見て、凪紗のオーダーしたモーニングCセットの代金を確認する。
「モーニングCセット、750円になります」
「はーい」
香美屋は現金払いのみだ。
凪紗は財布から750円ちょうどを取り出して誠に差し出す。
「それじゃ、バイト頑張ってね。なぎ……椥辻、君」
「へ、あっ、はい……」
そう言い残して香美屋を後にしていく凪紗に、誠はドアベルの音で反射的に「ありがとうございました、またお越しくださいませ」と挨拶する。
「(……びっくりした)」
まさか凪紗から、励ましの言葉に加えて名字とは言え名前を呼ばれるとは思っていなかった誠だが、
ドッ ドタタッ
「きゃっ、いった……」
ドアの向こうから、何かが落っこちたような物音と、凪紗の声が聞こえる。
「あっ……マスターすみません、ちょっと」
マスターに一言断ってから、誠はドアを開けて出入口を出ると、
案の定と言うべきか、登り階段に躓いたのか、凪紗が両手と両膝を床に着けていた。
「あの、速水先輩?大丈夫ですか?」
何故こんなただの階段で転んでしまったのか。
「え?あぁ、ごめん。考え事してたら、躓いちゃって」
「怪我はしてませんか?」
「平気平気。よっと」
勢いよく立ち上がってみせる凪紗は、そのまま階段を駆け上がっていった。
考え事をしていただけで転ぶような運動神経の持ち主でもないはず、と思い込んだ誠だったが、凪紗に何も無かったので、すぐに店に戻っていった。
少し前に遡って。
凪紗はルーチンワークのように、行き付けの喫茶店――香美屋の開店時間に合わせて入店したら、最近になってここでアルバイトを始めた、同じ翠乃愛学園の……薙刀のような名前の、よく覚えていないが、二年生の男子もいた。
てっきり放課後だけだと思っていたのだが、土日は朝から来ているらしい。
それと正しい名前は、椥辻誠と言う。
彼の働きぶりは、控えめに言っても有能だ。
コーヒーの焙煎はまだ出来ないようだが、それ以外の調理の手際が良く、動きに無駄がなく丁寧。
お客に対して無愛想ではなく、なおかつ軽薄過ぎない、ちょうどよい塩梅の愛想の良さを持ち合わせ、せっせと手早く調理や洗い物をしていく姿は、
「(執事みたいだ)」
接客業もこなしたことがあるのか所作も丁寧で、まるで執事のようだった。本物の執事は見たことが無いので創作物から見覚えたものだ。そうでなかったとしても私服にエプロン姿の執事はそうそういないだろうが。
やがて常連客も増え始め、いつしか話題は誠がここへ来る前までアルバイトをやっていた出禁男のことについてになり、若干嫌な気分になった。
あの男が香美屋でアルバイトを始めてからと言うもの、放課後は一人静かに過ごしたいのに、業務を二の次にして自分に話し掛けてくるものだから、"不攻不落の速水城塞"で塩対応にあしらっているにも関わらずしつこく話し掛けてきて、それが数日も続いた極めつけは、店から出たところを待ち伏せしてくるときた。
これには閉口し、踵を返して香美屋に駆け戻り、ストーカーとして110番通報をお願いしたものだ。
当然と言えば当然の結果で、その男は解雇と出禁、さらには香美屋に防犯登録までしてもらった。
これでようやく諦めてくれたと思うところだが、ここら一帯の帰り道はどうしても不安になる。
どうしたものかとマスターに愚痴を溢していた矢先に、彼――椥辻誠が香美屋にアルバイトに来た。
最初は、あの男と同類ではないかと疑ったものだが、面接の時の態度や今日までの仕事ぶりを見る限り、どうやらそうでは無さそうで。
誠相手なら、そこまで警戒することも無いのかもしれない――そう思いながら店を出て、
ドッ ドタタッ
「きゃっ、いった……」
思わず階段を踏み外して転んでしまった。
この時間帯に来店する常連客の多くは、マスターの隣に立つ新しいアルバイト――誠の姿を見て、気軽に声をかけている。
「いやぁ、兄ちゃんしっかりしてんなぁ。この間までいた奴とは大違いだ」
ふと、常連客の一人が誠の働きぶりを見てそう評した。
「飲食店のバイトをいくつかやって来てたんですよ。……この間までいた奴って言うのは?」
昨夜にマスターが愚痴をこぼすように言っていた、出禁になったアルバイトだろうかと思いつつも、相手は続きを話したがっているようなので、誠は続きを促すように応じる。
「おぅ、ちょっと前にここでバイトしてた奴がいたんだけどな。入ったばっかの時は真面目にやってると思ってたけど、速水ちゃん……そこのお嬢さんがここに来るって知ってからは、この娘に話しかけてばっかでなぁ」
「ははぁ、そうだったんですね」
何となく想像はしていたけど、と誠は声にせずに相槌を打って合わせる。
その出禁になった元アルバイトが、凪紗にストーカー紛いな行動に走ったのだろう。
「……別に面白くもない話だよ。その人、結局出禁になったしね」
横からそれを聞いていた凪紗は、心底から興味なさげ――"不攻不落の速水城塞”の顔と声で応じた。
「まぁまぁ、過ぎたことはもういいとして。今は椥辻君って出来る子が入ってきたから、ある意味怪我の功名ではあるんだけども」
マスターはせっせとオーダーに合わせたコーヒーを次々に焙煎し、誠はその様子を横から見学している。
そのアルバイトが出禁になったからこそ、マスターは甥っ子の渉に相談することになり、巡りめぐって誠を引き合わせたとも言えるのだ。
開店から一時間後、九時頃になって、凪紗はお冷やを飲み干して席を立った。
「マスター、ごちそうさまでした」
「はいよ、いつもありがとうね。椥辻君、会計してもらえる?」
「はい。えーと、代金は……」
誠は出入口付近のレジに留めてある伝票を見て、凪紗のオーダーしたモーニングCセットの代金を確認する。
「モーニングCセット、750円になります」
「はーい」
香美屋は現金払いのみだ。
凪紗は財布から750円ちょうどを取り出して誠に差し出す。
「それじゃ、バイト頑張ってね。なぎ……椥辻、君」
「へ、あっ、はい……」
そう言い残して香美屋を後にしていく凪紗に、誠はドアベルの音で反射的に「ありがとうございました、またお越しくださいませ」と挨拶する。
「(……びっくりした)」
まさか凪紗から、励ましの言葉に加えて名字とは言え名前を呼ばれるとは思っていなかった誠だが、
ドッ ドタタッ
「きゃっ、いった……」
ドアの向こうから、何かが落っこちたような物音と、凪紗の声が聞こえる。
「あっ……マスターすみません、ちょっと」
マスターに一言断ってから、誠はドアを開けて出入口を出ると、
案の定と言うべきか、登り階段に躓いたのか、凪紗が両手と両膝を床に着けていた。
「あの、速水先輩?大丈夫ですか?」
何故こんなただの階段で転んでしまったのか。
「え?あぁ、ごめん。考え事してたら、躓いちゃって」
「怪我はしてませんか?」
「平気平気。よっと」
勢いよく立ち上がってみせる凪紗は、そのまま階段を駆け上がっていった。
考え事をしていただけで転ぶような運動神経の持ち主でもないはず、と思い込んだ誠だったが、凪紗に何も無かったので、すぐに店に戻っていった。
少し前に遡って。
凪紗はルーチンワークのように、行き付けの喫茶店――香美屋の開店時間に合わせて入店したら、最近になってここでアルバイトを始めた、同じ翠乃愛学園の……薙刀のような名前の、よく覚えていないが、二年生の男子もいた。
てっきり放課後だけだと思っていたのだが、土日は朝から来ているらしい。
それと正しい名前は、椥辻誠と言う。
彼の働きぶりは、控えめに言っても有能だ。
コーヒーの焙煎はまだ出来ないようだが、それ以外の調理の手際が良く、動きに無駄がなく丁寧。
お客に対して無愛想ではなく、なおかつ軽薄過ぎない、ちょうどよい塩梅の愛想の良さを持ち合わせ、せっせと手早く調理や洗い物をしていく姿は、
「(執事みたいだ)」
接客業もこなしたことがあるのか所作も丁寧で、まるで執事のようだった。本物の執事は見たことが無いので創作物から見覚えたものだ。そうでなかったとしても私服にエプロン姿の執事はそうそういないだろうが。
やがて常連客も増え始め、いつしか話題は誠がここへ来る前までアルバイトをやっていた出禁男のことについてになり、若干嫌な気分になった。
あの男が香美屋でアルバイトを始めてからと言うもの、放課後は一人静かに過ごしたいのに、業務を二の次にして自分に話し掛けてくるものだから、"不攻不落の速水城塞"で塩対応にあしらっているにも関わらずしつこく話し掛けてきて、それが数日も続いた極めつけは、店から出たところを待ち伏せしてくるときた。
これには閉口し、踵を返して香美屋に駆け戻り、ストーカーとして110番通報をお願いしたものだ。
当然と言えば当然の結果で、その男は解雇と出禁、さらには香美屋に防犯登録までしてもらった。
これでようやく諦めてくれたと思うところだが、ここら一帯の帰り道はどうしても不安になる。
どうしたものかとマスターに愚痴を溢していた矢先に、彼――椥辻誠が香美屋にアルバイトに来た。
最初は、あの男と同類ではないかと疑ったものだが、面接の時の態度や今日までの仕事ぶりを見る限り、どうやらそうでは無さそうで。
誠相手なら、そこまで警戒することも無いのかもしれない――そう思いながら店を出て、
ドッ ドタタッ
「きゃっ、いった……」
思わず階段を踏み外して転んでしまった。
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