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第三十一 多数派又は少数派 その十六

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二番「使用する」

それは不味い。

不味いけど、私語禁止だから止められない。


推定だが、実際の所は
A・二番、三番
B・一番、四番、五番
になっている筈。

これを二番がどう認識しているかが問題だね。

発言に嘘がないとすれば、
二番の頭の中では
A・二番、三番、五番
B・一番、四番
になっている筈。

だけど、前二問で裏切り者が居るのは全員分かっているから。

二番が誰を裏切り者だと認識しているかが鍵になる。

結局の所、もう何も出来ないんだけど。


アナウンス「では番号を指定しなさい」

二番は指を差して、一言放った。

二番「三番を」

二番の頭の中では三番が裏切り者だと思ったんだ。

四番の発言を受けての事だろう。

ありがとう四番。

アナウンス「承知した。
      これで全五問が終了した。
      この時点で四番の特殊ルールが発動される」

小屋のシャッターが閉まった。
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