宇宙人からの日本人への挑戦状

第二十七話

「駄目だ、上手い事連想がつながらない」
「そんな事って……」
　励ましの言葉が出て来ません。ワタシは無力な存在です。

　夕方四時のチャイムが鳴りました。宇宙人が指定していた制限時間も午後四時です。
「後半の六個は何にも出来なかった。他の人が正解してくれているといいんだけど。宇宙人のサイトを確認しよう」

　炎助さんがパソコンを操作しています。

「駄目だった、残りの六種類は誰も正解者がいなかった」

　落胆した表情と声で炎助さんがサイトの文字を読み上げてくれています。
「十六問中十問の正解、このままでは最終問題に挑戦させても正解者が出ないのは明白である。拠って、十六問全ての解答を示す。
　一、金太郎。二、地震雷火事親父。三、八岐大蛇。四、コウノトリ。五、朝顔につるべ取られてもらい水。六、七草粥。七、へそで茶を沸かす。八、かぐや姫。九、武蔵坊弁慶。十、暑さ寒さも彼岸まで。十一、桃太郎。十二、干支。十三、冥土の土産。十四、七夕。十五、東雲。十六、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」

　やはり金太郎は入っていましたね。