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本編
3.地下室に来た人達
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長い間地下室に閉じ込められていたマインには、今が何月何日の何曜日なのかわからない。それどころか、ここにどのくらい閉じ込められていたのかも。
体内時計は、一日を過ごす中でも自然と狂ってくるのだという。それをリセットし正常に戻すのが太陽の光だ。そんな知識を得たのはどこでだったか。
太陽の光を浴びることも許されなかったマインの狂いに狂った体内時計では、自分がどのくらい眠っていたのかすらもわからない。
もしかしたら一日眠っていたのかもしれないし、一時間程しか眠れていないのかもしれない。そんな曖昧な覚醒と微睡みを繰り返していたマインは、ふとした違和感を覚えた。
「お腹……空いた……」
普段なら、激しい空腹を感じる前にメイドか召使いの誰かしらが食事を持ってくる。それが今、マインは激しい空腹を感じていた。
最後に食事が運ばれてきたのはいつだろう。正確には覚えていないけれど、もう随分前のような気がする。
(ああ……ついに見限られてしまったのかな……)
いつだったかに来たメイドが、自分が死んでしまうとあの男に怒られると言っていた。それが誰も食事を運んでこなくなったということは、もういつ自分が死んでも支障がなくなったということだ。
もしかしたら、欠陥品の宝石しか作り出すことが出来ないマインよりも大金を稼ぐ他の方法を、彼らは見付け出したのかもしれない。そうして自分への興味は薄れ、忘れられてしまったのだろう。
(それはそれで……好都合かも……)
長く続く痛みや苦しみから解放されるのなら。どんな形だって終わってくれるのなら。
(次に目が覚めたら、温かい場所がいいな……)
地下室は寒過ぎて、石の床は冷た過ぎた。
きっと次に眠ってしまえば、何もかもから解放されている時だと思うから。だから次に目が覚めたら、まともな暮らしが出来ている人生を送れますように。
そう願いながら、マインは目を閉じた。
~*~*~*~
次に目が覚めたら、温かい場所にいたい。そんな彼女の願いは、そう簡単には叶わなかった。
「何だこの扉は? 地下室か……?」
「間取り図にこんな場所はなかったが……あのクソ野郎め、こんな場所に何を隠していたんだ」
扉の外から話し声が聞こえ、彼女は目を覚ます。
どのくらい眠っていたのだろう。やっぱりそれはわからなかった。
「鍵がかかっているな……ヤツから押収した鍵束に、それらしいものはあったか?」
「待っていろ、試してみる」
会話の内容はよく聞こえないけれど、聞こえる声は彼女の知らない声ばかりだ。もしかしたら新しい召使い達かもしれない。
ガチャガチャと聞こえるけれど、どうも扉を開けようとして手こずっているらしい。鍵は、あの男から受け取っていないのだろうか。
やがて、ガチャンと施錠が外れる音がする。
「開いたぞ!」
「中から音は……聞こえないな」
「油断はするなよ? なんせ悪徳男爵が、隠し部屋まで作って隠そうとしていた物だ。何が中にいるかわかったもんじゃない」
「わァってるよ」
ノブがゆっくりと回され、扉が開く。入ってきたのは二人。両方共に男だろう。顔は暗くてよく見えないけれど、足音と共にガチャガチャと金属が鳴る音がしている。鎧でも着ているのだろうか。
「しかし暗ぇな……」
「うわっ、何だこの臭い……何かいるのか?」
「暗くて何も……いや待て、何かあるぞ……?」
部屋の隅に眠っていた彼女を、二人の男は見付けたらしい。
「待ってくれ、明かりをつける」
室内を照らし出した明かりの眩しさに、彼女は少し目をしかめる。
「子供……じゃないか……!?」
「子供ォ? この家には、ジュスティーヌ以外の子供はいねぇはずだぞ?」
近付いてきた二人の男が着ているのは、彼女が見たことのない鎧だ。その雰囲気は、〝新しい召使い〟とは言い難い。
「ひでぇ怪我だ……死んでるのか?」
「いや、辛うじて呼吸はしてるみたいだ。ただこのまま放置してたら……」
「お、おい待て! この顔……この方は……!」
半ば無理矢理、顔が上を向かされる。彼女の顔を覗き込む二人の男の表情が、瞬く間に驚愕なものへと変わっていった。
「っ、す、すぐに公子様をお連れしろ!」
「あ、ああ!」
一人の男が、慌ただしく地下室を出ていく。
(一体何……?)
彼らが何者なのか、今がどういう状況なのかはわからない。しかしそれを彼らに直接問いかけるような体力は、もう残されてはいなかった。
「公女様ッ! お気を確かに……!」
公女、とは一体誰のことだろうか。わからないけれど、男の言葉が自分に向いていることは確かだった。
「……ぁ、う」
しかし答えようにも、声が掠れて上手く出ない。
「ッ、あのクソ野郎、なんてことしやがった……!」
強い怒りをはらんだ悪態が聞こえ、次いで体がふわりと浮く感覚がする。浮くというよりは、男に抱き上げられたという方が正解だろうか。
彼女を抱き抱えたまま、彼は地下室の扉の方へと歩いていく。
「あ……」
ダメ、と思ったのは、長い間あの男から地下室の外へは出てはいけないと言い付けられていたからだろうか。出てしまったら、何をされるかわからない。
彼女が体を硬直させたことに、男は気が付いたらしい。
「大丈夫です。もうあのクソ野郎共はここにはいません。いたとしても、俺達がもう手出はさせません」
男は、歩みを止めることなく地下室の扉から外へと出た。階段を上がるにつれ、屋敷内の騒がしさに気付く。それと同時に、窓から差し込んでくる長く浴びていなかった太陽の光が眩しくて、彼女はぎゅうと目を閉じた。
知らない匂いに知らない声。どこか屋敷内の様子がおかしい。しかし様子を確かめようにも、目が霞んで周りの様子がよく目えないのだ。
「おい! 軍医を連れてこい! 早急にだ!」
「は、はい!」
男の怒鳴り声と共に、複数人が慌ただしく動き出すような足音や声が聞こえる。
自分はどうなるのだろう。これから何をされるのだろう。わけのわからない現状と、これからのこととに不安を感じて。
やがてこちらに向かってくる二つの足音に気が付いた。
「確かなのか!?」
「はい! 間違いなく公女様です!」
ひとつは先程地下室に来た男のものだ。もうひとつは、足音も声も聞いたことのない男のもので。
その足音がすぐ近くまで来た時、ゆっくりと止まった。
「ぁ……リリィ」
誰かを呼ぶ愕然とした声と共に、ゆっくり、ゆっくりと足音が近付いてくる。
あの男から貰った自分の名前は〝マイン〟だったはずだ。しかし、力ない声で何度も呼ばれる〝リリィ〟という名前が、どうしてだか自分の名前だと認識出来てしまって。
「リリィ……ああ、リリィ……どうして、こんな……」
彼の手が、彼女の頬へと触れる。
「体中傷だらけで、ひどく衰弱もしています。辛うじて生きてはいますが、早く対処しなければ……今、軍医を呼んでいます」
「ッ、馬車も用意しろ。ここでは応急処置程度しか出来ない。それと、我がルヴェール邸と王宮へ……ジュードへ使いを走らせろ。リリィは絶対、死なせるな」
「はっ、御意に」
彼女の体に、もう一組の腕が添えられた。きっと彼のものだろう。今まで触れていた男の腕が離れ、自分の体が明け渡されたのだとわかった。
「リリィ、僕だ。わかるかい?」
霞む視界の中、彼が覗き込んでくる。はっきりとは見えないけれど、その顔に見覚えはなかった。けれどどうしてだろうか、懐かしさも感じて。
彼女はその服の襟を、弱く引く。
「おなか……すい、た……」
これから自分を害するかもしれない男に助けを乞うなんて笑えてしまうけれど。しかしそれでも安心感を覚えてしまったのは、彼の腕の温かさにやられてしまったからだろうか。
しかしやっぱり、体力がなくなりすぎてしまったらしい。だんだんと、瞼が重くなる。
「リ、リィ……? ダメだ、リリィッ……!」
何度も何度も名前らしきものを呼ばれているけれど、それに応えて目を開ける体力はもう残っていない。
せっかく外へ出してもらったのに、自分はここで死んでしまうんだろうか。悔しいけれど、これはこれでいいのかもしれない。
どうしてだか自分のために泣いてくれる彼の涙が頬に落ちてくるのを感じながら、彼女の意識はゆっくりと沈んでいった。
体内時計は、一日を過ごす中でも自然と狂ってくるのだという。それをリセットし正常に戻すのが太陽の光だ。そんな知識を得たのはどこでだったか。
太陽の光を浴びることも許されなかったマインの狂いに狂った体内時計では、自分がどのくらい眠っていたのかすらもわからない。
もしかしたら一日眠っていたのかもしれないし、一時間程しか眠れていないのかもしれない。そんな曖昧な覚醒と微睡みを繰り返していたマインは、ふとした違和感を覚えた。
「お腹……空いた……」
普段なら、激しい空腹を感じる前にメイドか召使いの誰かしらが食事を持ってくる。それが今、マインは激しい空腹を感じていた。
最後に食事が運ばれてきたのはいつだろう。正確には覚えていないけれど、もう随分前のような気がする。
(ああ……ついに見限られてしまったのかな……)
いつだったかに来たメイドが、自分が死んでしまうとあの男に怒られると言っていた。それが誰も食事を運んでこなくなったということは、もういつ自分が死んでも支障がなくなったということだ。
もしかしたら、欠陥品の宝石しか作り出すことが出来ないマインよりも大金を稼ぐ他の方法を、彼らは見付け出したのかもしれない。そうして自分への興味は薄れ、忘れられてしまったのだろう。
(それはそれで……好都合かも……)
長く続く痛みや苦しみから解放されるのなら。どんな形だって終わってくれるのなら。
(次に目が覚めたら、温かい場所がいいな……)
地下室は寒過ぎて、石の床は冷た過ぎた。
きっと次に眠ってしまえば、何もかもから解放されている時だと思うから。だから次に目が覚めたら、まともな暮らしが出来ている人生を送れますように。
そう願いながら、マインは目を閉じた。
~*~*~*~
次に目が覚めたら、温かい場所にいたい。そんな彼女の願いは、そう簡単には叶わなかった。
「何だこの扉は? 地下室か……?」
「間取り図にこんな場所はなかったが……あのクソ野郎め、こんな場所に何を隠していたんだ」
扉の外から話し声が聞こえ、彼女は目を覚ます。
どのくらい眠っていたのだろう。やっぱりそれはわからなかった。
「鍵がかかっているな……ヤツから押収した鍵束に、それらしいものはあったか?」
「待っていろ、試してみる」
会話の内容はよく聞こえないけれど、聞こえる声は彼女の知らない声ばかりだ。もしかしたら新しい召使い達かもしれない。
ガチャガチャと聞こえるけれど、どうも扉を開けようとして手こずっているらしい。鍵は、あの男から受け取っていないのだろうか。
やがて、ガチャンと施錠が外れる音がする。
「開いたぞ!」
「中から音は……聞こえないな」
「油断はするなよ? なんせ悪徳男爵が、隠し部屋まで作って隠そうとしていた物だ。何が中にいるかわかったもんじゃない」
「わァってるよ」
ノブがゆっくりと回され、扉が開く。入ってきたのは二人。両方共に男だろう。顔は暗くてよく見えないけれど、足音と共にガチャガチャと金属が鳴る音がしている。鎧でも着ているのだろうか。
「しかし暗ぇな……」
「うわっ、何だこの臭い……何かいるのか?」
「暗くて何も……いや待て、何かあるぞ……?」
部屋の隅に眠っていた彼女を、二人の男は見付けたらしい。
「待ってくれ、明かりをつける」
室内を照らし出した明かりの眩しさに、彼女は少し目をしかめる。
「子供……じゃないか……!?」
「子供ォ? この家には、ジュスティーヌ以外の子供はいねぇはずだぞ?」
近付いてきた二人の男が着ているのは、彼女が見たことのない鎧だ。その雰囲気は、〝新しい召使い〟とは言い難い。
「ひでぇ怪我だ……死んでるのか?」
「いや、辛うじて呼吸はしてるみたいだ。ただこのまま放置してたら……」
「お、おい待て! この顔……この方は……!」
半ば無理矢理、顔が上を向かされる。彼女の顔を覗き込む二人の男の表情が、瞬く間に驚愕なものへと変わっていった。
「っ、す、すぐに公子様をお連れしろ!」
「あ、ああ!」
一人の男が、慌ただしく地下室を出ていく。
(一体何……?)
彼らが何者なのか、今がどういう状況なのかはわからない。しかしそれを彼らに直接問いかけるような体力は、もう残されてはいなかった。
「公女様ッ! お気を確かに……!」
公女、とは一体誰のことだろうか。わからないけれど、男の言葉が自分に向いていることは確かだった。
「……ぁ、う」
しかし答えようにも、声が掠れて上手く出ない。
「ッ、あのクソ野郎、なんてことしやがった……!」
強い怒りをはらんだ悪態が聞こえ、次いで体がふわりと浮く感覚がする。浮くというよりは、男に抱き上げられたという方が正解だろうか。
彼女を抱き抱えたまま、彼は地下室の扉の方へと歩いていく。
「あ……」
ダメ、と思ったのは、長い間あの男から地下室の外へは出てはいけないと言い付けられていたからだろうか。出てしまったら、何をされるかわからない。
彼女が体を硬直させたことに、男は気が付いたらしい。
「大丈夫です。もうあのクソ野郎共はここにはいません。いたとしても、俺達がもう手出はさせません」
男は、歩みを止めることなく地下室の扉から外へと出た。階段を上がるにつれ、屋敷内の騒がしさに気付く。それと同時に、窓から差し込んでくる長く浴びていなかった太陽の光が眩しくて、彼女はぎゅうと目を閉じた。
知らない匂いに知らない声。どこか屋敷内の様子がおかしい。しかし様子を確かめようにも、目が霞んで周りの様子がよく目えないのだ。
「おい! 軍医を連れてこい! 早急にだ!」
「は、はい!」
男の怒鳴り声と共に、複数人が慌ただしく動き出すような足音や声が聞こえる。
自分はどうなるのだろう。これから何をされるのだろう。わけのわからない現状と、これからのこととに不安を感じて。
やがてこちらに向かってくる二つの足音に気が付いた。
「確かなのか!?」
「はい! 間違いなく公女様です!」
ひとつは先程地下室に来た男のものだ。もうひとつは、足音も声も聞いたことのない男のもので。
その足音がすぐ近くまで来た時、ゆっくりと止まった。
「ぁ……リリィ」
誰かを呼ぶ愕然とした声と共に、ゆっくり、ゆっくりと足音が近付いてくる。
あの男から貰った自分の名前は〝マイン〟だったはずだ。しかし、力ない声で何度も呼ばれる〝リリィ〟という名前が、どうしてだか自分の名前だと認識出来てしまって。
「リリィ……ああ、リリィ……どうして、こんな……」
彼の手が、彼女の頬へと触れる。
「体中傷だらけで、ひどく衰弱もしています。辛うじて生きてはいますが、早く対処しなければ……今、軍医を呼んでいます」
「ッ、馬車も用意しろ。ここでは応急処置程度しか出来ない。それと、我がルヴェール邸と王宮へ……ジュードへ使いを走らせろ。リリィは絶対、死なせるな」
「はっ、御意に」
彼女の体に、もう一組の腕が添えられた。きっと彼のものだろう。今まで触れていた男の腕が離れ、自分の体が明け渡されたのだとわかった。
「リリィ、僕だ。わかるかい?」
霞む視界の中、彼が覗き込んでくる。はっきりとは見えないけれど、その顔に見覚えはなかった。けれどどうしてだろうか、懐かしさも感じて。
彼女はその服の襟を、弱く引く。
「おなか……すい、た……」
これから自分を害するかもしれない男に助けを乞うなんて笑えてしまうけれど。しかしそれでも安心感を覚えてしまったのは、彼の腕の温かさにやられてしまったからだろうか。
しかしやっぱり、体力がなくなりすぎてしまったらしい。だんだんと、瞼が重くなる。
「リ、リィ……? ダメだ、リリィッ……!」
何度も何度も名前らしきものを呼ばれているけれど、それに応えて目を開ける体力はもう残っていない。
せっかく外へ出してもらったのに、自分はここで死んでしまうんだろうか。悔しいけれど、これはこれでいいのかもしれない。
どうしてだか自分のために泣いてくれる彼の涙が頬に落ちてくるのを感じながら、彼女の意識はゆっくりと沈んでいった。
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