くじゃくのはね

彩城あやと

文字の大きさ
上 下
1 / 11
混乱させるな

混乱させるな その1

しおりを挟む
「36番 藤宮 蓮さん」
 唐突に名前を呼ばれ、伏せていた顔を上げると、控え室の扉の前で20代後半だろうディレクターが手招きをしていた。
 視界の隅に映る壁時計を見れば、ドラマ『夜はまだ終わらない』のオーディション審査結果まで1時間以上あるのが確認できる。
 ディレクターが蓮を呼び出した目的は、おそらく、アレだろう。
 控え室の中は結果待ちで興奮しながら立ち話をしてる奴や、意味なくうろついている奴らでごった返していた。
 この人だかりをかき分けディレクターの呼び出しに応じるのは正直、面倒くさいように思える。
 ――こんな時間に呼び出しか?
 そう言わんばかりの視線を受け流しながら、蓮が扉の前までたどり着くと、一見、爽やかに見えなくもないが、その実、爽やかに見られたいと意識しているようなディレクターが立っていた。
 白のシャツ、ベージュのチノパン、黒髪短髪、甘い顔立ちでつるりとした肌はすこぶる健康そうなおぼっちゃまをイメージさせるが、笑顔はどこか、黒い。
「俺に何の用ですか?」
「藤宮蓮……間近で見ると、格別にいい男だね。場所を変えよう。さぁ、こっちへ」
 ディレクターは蓮を連れて人通りのない廊下まで移動したが、それでも誰も居ないかと辺りをキョロキョロと確認している。
 ハッキリ言って挙動不審だ。そう指摘してやりたくなる。
「俺に何の用です?」
「役、欲しくないか?」
 ディレクターのやや肉厚のある指先が動き、人差し指と中指で耳たぶ挟み、捏ね始める。
 この耳たぶを捏ねる仕草は、業界内でもほとんど知られていない『お前はゲイか?俺と楽しまないか?』という合図だった。
 耳たぶの合図を使い「役が欲しくないか?」と聞くのだから、今回もオーディションで役が取れなかったという事になるのだろう。蓮は物憂げにため息を付つくと、ディレクターの顔色が少し曇った。不安そうに176センチ程の高さがある蓮を見上げてくる。
「嫌?」
「いいや、役は欲しい」
 瞬時にして、ディレクターの顔の顔が晴れやかになり、逃がさないとばかりに蓮の腕を取る。
 逃げやしない。逃げる気ならハナから断っている。
 ディレクターは最初から、その気だったのだろう。ひとつの鍵を取り出すと、小さな会議室への中へと蓮を引きずり込んだ。
 そして。
 小さな会議室に、荒い息遣いが響き始める。
「蓮……手、手はもういいから……時間がないから、早く、早く、咥えてくれないか?」
「役にもよるだろ。通行人の役程度なら断る」
 蓮が下半身を剥き出しにしたディレクターのモノをより強く扱くと、無意識だろうディレクターの腰が軽く揺れ始める。
「……う、うっ、分かってる。主人公の弟の役だ。それならいいだろ?」
 蓮は何度も読んだ台本の中を頭の中で反芻し、主人公の弟役がどんな役だったか思い出してみる。
 ……あほらしい。
 蓮はディレクターのモノを強く扱きあげた。
「ほとんど、出番ねぇじゃねぇか」
「お、俺が抜擢出来るのはそこまでの役だ。役が欲しくないのか? ほら、早く咥えろよ」
「……分かったよ」
 ここまでして役が取れなくなるのも癪に障る。役のためだと割り切り、ディレクターのそそり勃つモノを咥え込んだ。
「うっ、いいな。蓮……君の顔、すごい好みなんだよ。太一ちゃんから聞いてたが、まさか今日会えるなんて……ああ、いいよ。すごくいい。口の中に出すから、ちゃんと飲んでくれよ? ……あぁ……ほら、イクよ?」
 冗談じゃねぇ。そんなショボイ役でそこまでしてやれるか。
 口の中に広がる青臭い液体を飲み込まず、静かに唇の端から垂れ流した。
「ああ。蓮、いけない子だね。ちゃんと飲んでくれないと。でもその顔もすごくいやらしくていい。参ったな、癖になりそうだ」
 ……こいつ、面倒くせぇな。一人で盛り上がってやがる。


 *


 藤宮蓮は地方の都市に生まれて普通の家庭で育ったが、際立つ容貌を生まれ持ったせいか、ロクでもない性体験で思春期を過ごした。
 初体験は小6の時。友達の姉が高校の制服姿で「蓮くんってカッコイイね」とまたがってきたので、そのまま済ませまったし、その後も女達は「蓮に好きな人がいてもいていいの」と口を揃えて言うので、好き放題抱いていたような気がする。
 そんな蓮が俳優を目指そうと決めたのは、高校2年生の時。学園祭での生徒会の出し物『ロミオとジュリエット』という劇で、ロミオ役を演じたのがきっかけとなっている。
 もちろん蓮が喜んで役を引き受けた訳ではない。
 蓮をロミオ役に抜擢し、口説き落としたのはクソが付くほど真面目な生徒会長だった。そのクソが付くほど真面目な生徒会長が蓮に四六時中付きまとい、学校中を追い掛け回してきたのだ。
「お願いだー、ロミオになってくれー」
 辟易した。いい加減、面倒になってきた。だから蓮はロミオ役を引き受けた。それだけだった。
 さて。引き受けたはいいが、練習さえも面倒だ。セリフは覚えたものの、練習は適当な理由を付けてボイコットし、よくよく迎えた学園祭当日。
 蓮は庭にホースで水を撒くように、覚えたセリフをはき出した。
 文句言われても、ブーイング食らっても、劇さえ終わればそれで良かった。ひどいロミオ役だと言われても、後の祭。うまい言葉がこの世にはある。
 だが演劇中、突如、蓮の空虚な胸の空洞にソレが入り込んできた。
 ソレはロミオだった。
 ロミオが、蓮の空虚な胸の空洞に入り込んで、勝手に動き、気持ちを訴える。
 演技を終え、劇の幕が降りても体育館を包む拍手喝采が鳴り止まることはなく、蓮はもう一度あの不思議な感覚を、あの高揚感を、味わいたくて、高校を卒業して速攻、俳優になってやろうと心を決めた。
 だが蓮の親は蓮の将来を思い測り「俳優を目指すにしても大学を卒業してからにするように」と、蓮を説得し、蓮が俳優を目指し上京したのは地元の大学を卒業後の事だ。
 事務所入りは簡単だった。容姿にもソコソコ自信があった。すぐに芽が出ると思っていた。
 だが地方の女達に騒がれた蓮の顔は、整形を繰り返した俳優の卵達とそうそう変わり映えしないものだった。大学在学中に演技の勉強なんて一切してこなかった蓮に、セリフのないエキストラ程度の役しか回ってこなかったと言うのも、当然と言えば、当然。
 輝かしい俳優なんて夢の夢。待っていたのは貧しすぎて水で腹を膨らませるような毎日だった。
 これなら適当に働いて遊び暮らす方が、まだマシかと思い始めた頃、同じ売れない役者から、とあるディレクターを紹介したいという話が舞い込んできた。
 紹介されたディレクターは「役が欲しくないか」と囁き、耳たぶの合図の意味をそこで教えてくれた。
 ――お前はゲイか? 俺と楽しまないか?
 男とセックスしたいと思ったことはおろか、楽しめるまでの思想を持ち合わせているはずのない蓮は当然、断ざるを、得なかった。
「役は欲しくても、越えられない壁があるんで」
「君ってゲイ好みの顔してるのに、まだ経験ないなんて意外だなぁ……そうだなぁ、手と口で奉仕してくれるだけでいいよ。ノンケってだけでもけっこうクるし。君の顔、見れば見るほど綺麗だから。どうだ? 役、欲しいだろ?」
 頭の中で、身体を売って役を取る奴の顔が思い浮かんだ。
 このディレクターを紹介してきた奴の顔も思い浮かんだ。
 ……この業界、そんなものなのかもしれない。
「俺の体に触らないと約束するなら」
「本気、手と口だけかよ?」
「嫌なら他を当ればいいだろ?」
 確かに役は欲しかった。だが与えるのはまだ良くても、与えられるなんて冗談じゃない。
「まぁ、待て。それで手を打とう。君をここで逃すのは惜しすぎる」
 その日からだ。
 役を取る為に蓮は『奉仕』を覚えた。


 *


 小さな会議室に蓮を呼び出したディレクターの舩本は上手くやってくれたようだ。
 既に『夜はまだ終わらない』のドラマの撮影は元より、撮影と並行した放映も既に始まっていたが、主人公の弟役に抜擢された蓮は無事、明日がクランクインとなっている。
 クランクインはまだでも蓮は連日撮影場訪れ、役者の台本への取り組み方や、撮影風景を見学していた。
 チャンスなのだ。ステップアップするための。だからディレクターの誘いに乗り、チョイ役だろうと何だろうと掴み取った。
 監督のカットが入る。
 主人公役の真鍋 直樹(まなべ なおき)が全身をフルに使ったようオーバーな演技がさっきから目に付いていた。原因はそれだろう。監督が頭を冷やせと真鍋に向かって叫んでいる。
 真鍋はミュージカル出身の俳優だと誰かが言っていた。
 オーバージェスチャー気味な演技は否めないが、聡明さを滲ませる雰囲気に男の色気を醸し出し「恋の為に道を踏み外した男」という役柄を見事に演じている事は確な事だ。視聴者の心をわし掴みにし、視聴率として結果も出している。
 監督はこだわりを持って撮影に挑み、それを真鍋も必死に答えるからこそ、叱咤されるのだろうが、真鍋の精悍に整った顔色があまりすぐれないようにも思える。相当追い詰められていそうだ。
 撮影は休憩に入ってしまった。
 蓮はパラパラと忙しなく動くスタッフを避けてトイレで用をたし、手を洗っていると、隣の男がバシャバシャと派手な水音をたてながら、顔を洗っていた。
「ふぅ」
 顔を上げたのは真鍋だった。
 ぽたり。きめ細やかな肌をした頬に雫が滑り落ちる。
 遠目で見る真鍋は群を抜いて背が高く、立派な骨格に無駄なぜい肉をひとつ付けていない立派な体格をもつそれなりの男前だと思っていたが、近くで見れば顔がハッキリと見て取れる。
 パーツひとつひとつが綺麗に整い、人の目を惹く精悍な顔立ちをしている。
 ぽたり。真鍋の顎から落ちる雫が衣装だろうシャツにひとつ、シミを作った。
 何故、そんな事をしてやろうかと思ったのか、後で考えても分からない。気が付けば、真鍋にハンカチを差し出していた。
 ぽたり。
 またひとつ。真鍋の形のいい顎から水滴が溢れ落ちる。
「ありがとう、藤宮さん」
 真鍋はハンカチを受け取ると、屈託のない笑顔でにっこりと蓮に微笑みかけてくる。
 何故名前を知っているのか? 一瞬疑問に思わないでもなかったが、主人公役を演る真鍋が、弟役を演じる蓮を知っていてもおかしくはない。
 全て共演する俳優の名前を覚えている真鍋はマメな奴なのだろう。蓮には到底真似できそうにもないが。
「シャツ、濡れるぞ」
「あ、はい」
 ぽたり。ぽたり。水滴はまだ真鍋の綺麗な肌を滑っている。シャツに染みを作っていく。それなのに真鍋は蓮を見下ろし食い入るように見ているままだ。
 ジロジロ見るな。そう言ってやろうと思った矢先に真鍋が口を開いた。
「『桜の木の下』の死体役で藤宮さん出演されてたでしょう? あの映像、何度も使われていたので鮮明に記憶に残ってるんです。何であんなに自然体でいられたんですか?」
 死体役で褒められても嬉しくもなんともない。「さぁ?」としか答えられない。
 小さな水の雫が真鍋の唇をつるり、滑っていく。
「あの……唐突な質問なんですけど、自分の力量以上のことを期待された時、藤宮さんならどうしますか?」
「自分の成長につながると思い込むしかないだろうな」
 ぽたり。喉を低く鳴らし笑う真鍋の顎から雫が滑り落ちた。
「あ、すみません。意外な返答に驚いて。そうですか。藤宮さんは前向きにマインドコントロールする訳ですか」
 意外な返答とは何だ。「関係ない」とでも言うと思ったのだろうか。
 真鍋の視線が蓮から外れ、鏡を見た。表情が強く、堅くなる。『真鍋』が消え、主人公の『秋』に切り替わる。
 まるで仮面を被ったようだった。
 もう真鍋は蓮を見ていない。鏡越し『秋』を見ている。水を滴らせ映る『秋』は懊悩する男そのものだ。真鍋はもう蓮を見ることもないだろう。存在さえ忘れてしまったのかもしれない。
 何も言わず、静かに扉を開くと「あ、俺も一緒に戻ります」と真鍋が後ろから慌てて駆けてきた。
 何故、蓮が撮影所に戻ると思うのか。不可思議な気持ちで真鍋を見上げると、真鍋が軽く息を飲んだ。
「藤宮さん……さっきから思ってたんですけど、生で見る方が断然綺麗な顔をしてますね」
「ジロジロ見るな。敬語はやめろ」
「藤宮さんは27歳で俺よりふたつ歳上ですから。そう言う訳にはいきませんよ」
 真鍋は屈託なく笑うが、変な理屈だ。この業界、そんなものでもないだろうに。


 *


 次の日。
 クランクイン入りした蓮の演技といえば、ほんの少しのセリフといくつかの背景程度の映り込みで終わってしまった。
 携帯で時間を確認すれば、まだ午後四時を過ぎた頃。撮影の為、コンビニのバイトを深夜シフトに切り替えていたので時間にはたっぷりと余裕が、ある。撮影を見ておくかと、いくつも伸びるコードを避け、撮影所の隅へと移動すると、そこで撮影は休憩に入ってしまった。役者達やスタッフ達は思い思いの方向に緩急つけてバラバラと散り始める。
 タイミングの悪い。帰るか。踵を返すと真鍋に呼び止められた。
「蓮さん、昨日はありがとうございました」
 真鍋は綺麗に洗い、アイロンをかけたと思われる皺(しわ)ひとつないハンカチを差し出してくる。
「別に返さなくて良かったのに」
「いえ、助かりました。お礼と言っては何ですが、この後メシでもご馳走させて下さい」
 にっこりと笑う真鍋の長い指先が動き、コリっと音さえ聞こえてきそうな強い動きで、人差し指と中指が耳たぶを挟み、捏ね始める。
「…………っ!」
 それは見間違うはずもない耳たぶの合図。
 ……真鍋もゲイか?
 いや、こんな人前で堂々と耳たぶの合図を使うはずがない。ただの偶然だろう。
「悪い。今日はこれからバイトが入ってるんだ」
「じゃあ、いつなら空いてます?」
 嫣然と微笑み耳たぶを捏ね続ける真鍋は、やはりゲイだ。確信を持ってコネコネと捏ね続けている。
 俺はゲイじゃない。真鍋に「奉仕」しても仕事が増える訳じゃない。関わらないほうがいい。
「他の奴を誘え」
 無愛想さを隠さず蓮が足を踏み出すと、「俺は藤宮さんだから、誘っているんですよ!」と声だけが追いかけてきた。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

フローブルー

とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。 高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

愛人は嫌だったので別れることにしました。

伊吹咲夜
BL
会社の先輩である健二と達哉は、先輩・後輩の間柄であり、身体の関係も持っていた。そんな健二のことを達哉は自分を愛してくれている恋人だとずっと思っていた。 しかし健二との関係は身体だけで、それ以上のことはない。疑問に思っていた日、健二が結婚したと朝礼で報告が。健二は達哉のことを愛してはいなかったのか?

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

フルチン魔王と雄っぱい勇者

ミクリ21
BL
フルチンの魔王と、雄っぱいが素晴らしい勇者の話。

処理中です...