SweeT＆BitteR ～甘く甘く 時に苦く 僕らは恋をする～

番外編

６－１５

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　素喜君は世界一可愛い男の子だ。

　僕のツボを的確に突いてくる。

　そんな可愛い男の子、素喜君は、スイッチが入ると超大人になる。

「ん……ん……！」

　可愛い声に、僕の息子さんは大変だ。フルフル震えてしまう。正直な息子さんは、素喜君の可愛い手に握られて嬉しそうだ。

「気持ち……いい？」

　上目遣いに見上げられ、僕は胸がきゅ～～となってしまう。返事の代わりにおでこにキスをしてあげた。

　大きな僕のパジャマを着た素喜君。ベッドに一緒に入ったまでは良かったけれど。時折見える彼の鎖骨に、とうとう僕の息子さんは反応してしまった。

　それを目ざとく見つけた素喜君は真っ赤な顔で、お手伝いする、と言って僕のジャージを引き下ろして握ってしまったから。止められなくなってしまった。

　一生懸命握られている。僕の首筋辺りにおでこを埋めながら、お手伝いしてくれている。

　息が弾んでしまう。汗ばんだ体を抱き合った。彼の腰に回していた手を動かし、ズボンをそっと引き下ろしてあげる。

　僕も彼も、男の子だから。

　出てきた可愛い素喜君の息子さんに触れてあげる。真っ赤になった首筋にキスしながら、一緒に握り合わせてしまう。

　自然と唇を合わせていた。啄ばみながら、深く重ねていく。彼が漏らす吐息に、息子さんはますます元気になる。

「……可愛い……素喜君……」

「修治さんも……可愛いよ」

　とろりと、鋭い目元を緩めた素喜君。僕はもう、爆発寸前だ。

　素喜君は、どんどん、大人になっていく。

　ギュッと握った手の中で、二人の息子さんが弾けていた。慌ててタオルに手を伸ばす。包み込むと、ホッとした。

「はぁ～～気持ち良かったね～～」

「……ぅん」

　小さく頷く素喜君は、僕に体を預けてくれる。タオルで丁寧に拭きあげ、胸に抱き締めた。

「……もうすぐだね、誕生日」

「……うん」

　しがみ付かれ、ますます抱き締める。

「I LOVE YOU、素喜君。精一杯、優しくします！」

「俺も……ちゃんとする！」

「うん！　一緒に大人になろうね！」

　見つめ合った僕達は、微笑み合った。

　我慢に我慢を重ねた僕達は、暴走してしまいそうな体を収める術を得た。お手伝い、だ。お互いに、相手の息子さんを愛してあげる。

　そうするようになって、僕はちょっとだけセーブが利くようになった。これなら彼の誕生日までなんとか我慢できそうだ。

　頬を赤くしている素喜君を見つめた。本当に愛しくて、可愛い。キスしたくて顔を傾けていく。

　赤く潤う唇にキスをした。甘くて、甘くて、幸せだ。

「…………ぁ」

　感じ入った声に顔を上げれば、彼は目元を潤ませている。

「…………元気になってる」

「……あ！！」

　息子さんは復活していた。素喜君の目がキラリと光る。

「お、俺が……！」

「……ぅ……お願いします」

　再び包まれた息子さんは、丁寧に丁寧に撫でられる。

「ん……ぅん……」

　真剣な素喜君の顔と、甘い吐息に、息子さんは元気フルパワーだった。