妖艶幽玄絵巻

樹々

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妖艶幽玄小巻

巻ノ十一『孤独の果てに』

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 生きている頃は、空を飛ぶ鳥が羨ましかった。

 鳥になれば、会いたいと思った時、あの人のもとへ飛んでいける。

 手に刀を持ち、戦場を駆け戦っていると、無性に会いたかった。



 それが、こうして願いが叶った今は、飛べなくても良い、会える肉体が欲しかった。





 ふわり、ふわりと浮いている希薄な存在。田上小五郎という名であったことは認識できても、生きている人間が某を認識することは稀になった。

 死んでしまった体を失い、霊となって残ったこの世。舞姫の姿を見ることはできるのに、彼女には某を見ることができなかった。

 江戸城で過ごす舞姫の側で守りたいのに、霊媒師という存在が霊を遠ざけようとする。見えない力に押され、中に留まることができなかった。

 霊媒師が居ないことを確認し、江戸城の中へと入っていこうとしたある日。突然、引っ張られる感覚がして踏みとどまった。強烈な何かが、江戸城のある一角からしている。気を抜けば吸い寄せられそうだ。

 某と同じように空を飛んでいた霊が一人、その見えない力に吸い寄せられるように江戸城へと入っていく。するとその半透明だった霊の姿が、黒い影を噴き出し、もがきながら形を変えていった。

 人の形を保てなくなった霊は、暴れながら江戸城の城内を飛んでいる。どこに隠れていたのか霊媒師が一人、黒く変貌した霊と対峙した。札を貼られた黒い霊はなおも暴れている。苦しげにもがく黒い霊を霊媒師は力でねじ伏せ、強制的にあの世へと送ってしまった。

 某もこのままではあの黒い影に変わり、霊媒師に成仏させられてしまうかもしれない。引っ張れそうになる意識を保ちながら江戸城から離れた。

 かなりの距離を取ったというのに、江戸城からは不思議な力を感じた。様子を伺うように空に集まってきた霊達に、今は近づかない方が良いことを伝えた。

【舞姫様……】

 彼女は無事なのか。心配だったが、どうすることもできない。霊に力を及ぼす何かが居る。新しい霊媒師の術だろうか。

 引っ張られない場所で留まりながら、江戸城から力が消えるのを待って数日後、思い切って城内に入り込んでみた。霊媒師が数名、居るようだが慌ただしく動き、某の存在には気付いていないようだった。

 急いで舞姫のもとへ向かった。彼女が無事であるかを確認しなければ落ち着かない。霊媒師に気をつけながら舞姫のもとへ向かうと、彼女は微笑みながら空を見上げていた。

 その表情は穏やかで。怪我も病気もしていなかった。

 安堵しながらそっと離れた。長居をすればまた、見えない力に引っ張られる可能性がある。城を抜け出そうとした時、部屋から飛び出してきた女を見つけた。

「私の子を返して下さい!」

「子は無事に産まれたではないか!」

「いいえ……いいえ……! あれは子を食ろうた化け物です! 我が子は化け物に食われたのです!」

 長い髪を振り乱した女は、酷くやつれていた。蒼白になった顔からは血の気が引いている。ふらりとよろめいた体が廊下に倒れ込んだ。

「あなた方が我が子に珠を埋め込みさえしなければ……!」

「珠が初めて適応したのだ! 上手くいけば戦場で悪霊になっている者達を成仏させることが容易くなるのだぞ!」

「私は承知していませんでした!」

 はらはらと涙を流した女は起き上がれなかった。肩に手を乗せた男は、女を引き上げようとしたけれど振り払われている。

「旦那様がこれほど惨いお方だとは思いませんでした!」

「某とて致し方がなかったのだ! お家の存続がかかっておる!」

「我が子の命の方が大切ではありませんか!」

「子ならまた作れば良い! あの子は化け物かもしれぬが、言葉が理解できるのであれば導きも容易かろう!」

「私の子ではありません……!」

 叫んだ女は意識を失った。整った顔立ちは完全に血の気が引いている。慌てた男が女を抱き上げると走り去って行った。

 子が化け物とはどういうことなのか。思えども、女から強い力を感じた。珠は持っていないようだが、元は霊媒師かもしれない。姿を見られるのは危険だと判断し、急いで江戸城から離れた。



***



 常に、霊媒師が江戸城に常駐するようになってしまった。不規則に感じる江戸城からの強い力。

 特に白髪の子供が暴れると、意識が引っ張られる感じがした。その子の側に寄るのは危険だと、戦場で鍛えた勘が言っている。

 泣いて、喚いて、時折、力が暴走してしまう子供。大人の霊媒師でさえ手が付けられないようだった。

 子供が暴れている時は城から離れていた。ふわりふわりと空を飛んでみる。生きている時は馬を使っても、遠くへ行くのに数日かかっていたけれど。空を漂う今は、行きたい場所へ苦も無く行けた。

 食べなくても良い。馬を休めてやる必要もない。

 霊媒師のすきをついては舞姫の様子を見守り続けた。気付けば白髪の子供は城から居なくなっていた。



 どれほど経っただろう。



 舞姫はいつ見ても笑っていた。笑いながら空を見上げていて、まるで某が見えているのではないかと思うほどだった。

 けれど一度も視線が絡まらない。見守っては離れて。離れては戻った。

 少し、遠くまで行ってみよう。ふと、思い立ち、空を飛んだ。舞姫は健やかだ。きっと大丈夫。数日後にまた様子を見に行こう。

 時折、同じように空を漂う霊となんとなく挨拶をしながら飛んだ。こうして空を飛んでも、日の光の暑さも、風の感覚も、何も感じない。それを意識すると、自分は死んでいると実感した。

 不思議なものだ。死んでいるのに、生きているかのようにこの世に残っているなんて。成仏したらどこへ行くのだろう。戦場を駆けた自分と、舞姫は同じ場所へ行けるのだろうか。

 ふわりふわりと漂っていると、小さな社を見つけた。その横に建てられた屋敷はやけに立派で、誰が住んでいるのかと興味がわいた。

 霊媒師か、或いは坊主がいるとまずい。用心しながら下りていくと、屋敷の廊下に白髪の男が寝ていた。顔立ちは整っており、あまりにも無防備に寝ている。静かな呼吸を繰り返す男は、まるで死んでいるかのようだった。

 うたた寝でもしているのだろう、どうせ姿は見えないはずだ。その場を離れると、舞姫のもとへと戻った。

 時間だけが過ぎていく毎日。色々な場所を飛んだ。戦が終わった世界では、田も畑も荒らされることなく、作物が実っている。

 戦場で見かけた黒い影になった霊もずいぶん減った。戦場を経験した侍達もずいぶん減った。時折、霊となって残った侍と出会っては、生きていた頃の事を話した。不思議なことに、霊と霊なら話ができた。

 音ではなく、感覚のようなものが伝わってくる。霊同士で話していると生きている錯覚がわきそうで怖かった。

 これ以上の未練は残さない。舞姫とただ、静かに逝きたい。



 時は流れていく。



 舞姫はいつ見ても穏やかで健やかで、笑顔だった。



 目的もなく空を飛んでいると、前に感じたことがある、意識が引っ張れるような感覚が突然、起こった。堪え、空高く逃れた。

 見下ろせば、小さな社がある。側に立つ立派な屋敷に、見覚えがあった。前に見かけた社だ。そこから強い力を感じる。

 かと思うと、力が消えた。考えた末、ゆっくりと降りてみる。警戒しながら降りていくと、社へと続く階段の側で、生きた人間が三人、困ったように話していた。空気に手を当てるような仕草をしては弾かれている。

「困っただで。前の食料もそのまんまだ。野菜が腐ってしもうとる」

「死んでねぇだか? 中に入れねぇと確認できねぇだ」

「お役人様に知らせるしかあるまいて。とにかく、この見えねぇ壁の中に入れとくだよ」

 村人のようだ。籠に入れた野菜や米を押している。見えない壁とやらが、彼らを拒んでいるようだ。

 籠を置いた彼らは足早に村へと戻っていく。その姿を見送りながら、そっと彼らが弾かれたところに触れてみた。

 特に問題なく入ることができた。霊になっている某は通れるようだ。ふわりと浮くと、社まで飛んだ。

 社に人は居なかった。屋敷の方を見て回ろうとした時、子供の霊と、侍の霊とが浮いていた。

【ここに住み着いておる者か?】

【いいや、奇妙な気配がした故、気になってな】

【某もだ。わっぱは離れておった方が良い】

【一人だと怖いよ。お侍様達と一緒に居るよ】

 話していると、急激な力を感じ、三人共引き寄せられてしまう。逆らう事ができない力に吸い寄せられた先に、白髪の男が居て。廊下に横たわった彼の体から、白と緑の光が入り交じりながら放たれていた。

 白髪の男の呼吸は止まっていた。ずいぶん痩せている。白色だった着物も汚れ、髪もからまっていた。

 その姿が黒く淀んでいく。何も、考えられなくなってくる。目の前が真っ黒になり、意識が消えていこうとした。

「……かはっ」

 男が息を吹き返すと、彼から放たれていた奇妙な力が消えた。引っ張られていた意識が戻り、黒く塗り潰されていた世界に色が戻ってくる。

 隣に浮かんでいた侍と子供の霊も同じようだった。呆然と浮かんでいる。

【何だ、今のは】

【分からぬ。だが、見よ。あの男、息を吹き返したぞ】

 死んでいた体が、勝手に息を吹き返すものだろうか。細い呼吸を始めた男は、目覚める気配はなかった。

 その寝ている姿に、まさか、と一歩寄った。

【奇妙な男よの。お主も離れた方が良いぞ】

【この者はずっと、ここに居たのか? 某が見かけた時からずっと】

 横たわっている姿は、一月以上前に見かけた時と同じに見えた。汚れているが、着ている着物も、寝ている姿も、一度見かけた時のままだ。

 あの時から、ずっとここで横たわっていたのか。病で倒れたのだろうか?

 もう一歩、近づこうとした時、男の呼吸が止まった。

【いかん、また引き寄せられるぞ!】

【わっぱも付いて参れ!】

 某達は上空へと逃れた。やはり白と緑の光が男の体を覆うと、霊である某達を引き寄せようとする。力に逆らう様に空へと逃れて見守っていると、光が消えた。

【お主らは離れておれ。あれに、見覚えがある】

【気をつけられよ。行くぞ、わっぱよ】

【うん】

 二人を見送り、再び白髪の男の側に戻った。細く弱々しい呼吸をしている。こうして、何度も死んでは、生き返っているのか。

 やせ細った顔にかかる白色の髪。どれほど前に見かけたか忘れたけれど、江戸城にいた白髪の子供ど重なって見えた。

 あの子も泣いて喚くと強い力が溢れ、霊である某達を引き寄せていた。

 あの子供が、この男なのかもしれない。

 身じろぎもせず、弱々しい呼吸だけを繰り返す男は、また、死にかけている。咄嗟に、横たわっている体に触れた。

 そのまま体の中に吸い寄せられてしまった。生きていた頃に当たり前に感じていた体の感覚がする。力の入らない瞼を押し開けると、霞んだ視界に太陽の光を感じた。

 体が軋んでいる。全く動かしていなかった体はまるで棒のようだ。

「あ……ぐっ……」

 呼吸を、とにかく呼吸をしなければ。水すら口にしていなかったせいか声が出ない。どうにか体を起こすと、上空から見かけた川へ行こうと這っていく。


*……だれ……だ?


 頭の中に声がした。応えずに、震える足で立ち上がる。何度もふらつきながら川を目指した。


*でて……ゆけ……さむらい……め!


 体が堪えらずに崩れ落ちた。男が某を押し出そうとしている。だが力が弱っているのだろう、引き離すことができずにいる。


*死ぬじゃまをするな……!


 弾き出そうとする力に逆らい、体を引きずりながら川に辿りついた。流れている水を前に、喉が鳴る。死んでからずっと、この世の物の感覚を失っている。

 意を決して、川に顔を突っ込んだ。カラカラになっていた喉にも、空っぽになっていた胃にも、冷たい水が流れてくる。

 こんなにも水が旨いものだったとは。夢中になって飲み込んだ。体に力が戻ってくるかのようだ。

「……はっ!」

 息が続く限り飲み込んだ水が、体の中へと充満していく。



 生きている体。



 この体があれば舞姫と会うことができる。



 握りしめた拳を、ゆっくりと解くと男の体から出て行った。すぐに崩れ落ちている。飲み込んだ水を吐き出そうとしている姿を見守った。

「よけいな……ことを! もう少しで死ぬはずであった!」

【死んでおった。だが、お主の体は死ねぬようだ】

「……何?」

 弱々しくやせ細った体は、確かに死んでもおかしくないほどだ。骨が浮き上がり、着ている着物が脱げかけている。

【死んでは、生き返っておった。奇妙な光を放ってな】

「光……?」

 男はそっと自分の胸と腹の間を手で押さえている。カタカタ震えると、大粒の涙をこぼした。

「いらぬ……いらぬいらぬいらぬ!!」

 細くなった手で何度も自分の体を叩いている。噛み締めた唇から赤い血が流れていった。

「死なせてくれ……!」

 絞り出された言葉に、彼の体にもう一度、入った。ふらつく体で立ち上がる。そのまま、麓の村へと続く道をゆっくり下っていく。彼は拒まなかった。

 時折、倒れる体を支え階段を降りていくと、村人が置いていった野菜が見えてくる。一つの籠の中の物は腐っている。新しく置かれた籠の前に座ると、体から出ていった。

【食うのだ】

「……いらぬ」

【食え。お主は食わずとも死なぬ。だが村人は違う。お主が腐らせた食料があれば、あの者達は何日生きられると思う? 食い物を粗末にする者は許せぬ】

 再度、促しても男は動かなかった。力なく座ったままでいる。その体に三度入ると、置かれていた人参を手に取った。少し水分が飛んでいる人参は、あまり良いできではない。今年は不作だからだ。

 幕府に納める分に加え、この男にも運んでいる村人にとって、できの良くない人参も命を繋ぐ大切なものだ。

 それを腐らせることは許せない。手にした人参を口に入れようとする某に逆らう男。人参を持つ手が震えた。

「食わぬ。いつかきっと、限界が来るはずだ。珠の力をもってしても体を維持できなくなれば……」

【そうして、一月以上、お主は何度も生き返っておる】

「……一月……だと?」

【死なぬ。その事実を受け止めよ】

 無理矢理人参を口に押し込んだ。少し土の臭いが残る人参を数度かみ砕くと飲み込んだ。胃に流れていく食べ物の感覚に、生きたいという欲求が生まれそうになる。

 振り切るように男の体から出て行った。呆然としている男は、また、泣いた。汚れていた顔に涙の跡が色濃く残る。

「死ねぬのか……?」

【死ねぬ】

「……うぅ」

 泣いた男は、手にした人参を落としてしまう。

 だが、それを震える手でもう一度握った。口に運ぶと噛みついている。何度も、何度も噛みついた。

【生きよ。せめて苦しまずにな】

 人参を一本、たいらげた男は、籠からもう一本取り出した。空っぽになっていた胃に、生きるための力が流れ込んでいった。


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