妖艶幽玄絵巻

樹々

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妖艶幽玄小巻

6-2

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***



 苛立ちは、日を追うごとに重くなっていく。

 俺にまとわりつく半透明なモノが、そうさせているのだろうか。

「では、今宵はこれにて」

「……ああ」

 渋い顔をした真之介が、腕を組んで頷いた。引っかかりはしたけれど、気にする余裕はない。

 早く女を抱きたい。

 抱いて紛らわしたい。

 足早に自室に戻ると、時が過ぎるのをじりじりと待った。皆が寝静まる頃に抜けだし、起き出す頃に戻ってくる。

 俺の腕なら何の問題もない。

 敷いていた布団の上で時を待っていた俺は、スッと障子の前に立った仲間に体を起こした。

「旦那様がお呼びだ。急ぎ支度せよ」

「……旦那様が?」

 何の用だろうか。仕方がなく、部屋に行く。

 いつもならもう、就寝しているはずなのに。布団も敷かれておらず、蝋燭の明かりが室内を照らしている。それに廊下で別の影が二人、見張っているはずなのに。引かせているのか、誰も居なかった。

「……こちらに来て座れ」

 命じられ、障子を閉めると真之介の側に寄って座った。

「両腕を出せ」

「……?」

 言われた通りに差し出した。

「違う、後ろにだ」

「……後ろ……でございますか?」

「そうだ。命令だ、はよう」

 促され、訳が分からず両腕を後ろに回した。立ち上がった真之介が、俺の背後に回る。正直、落ち着かない。背後を取られることは、死を握られているのと同じだから。

 主とはいえ、簡単に影の後ろに立ってほしくはなかった。

「動くでないぞ」

 そう命じられ、じっとしていた俺の腕を縄で縛り上げてくる。さすがに戸惑い、顔を向けたけれど。グルグル巻きにされた両腕は固定されてしまった。用意に外れそうにない。

「旦那様……?」

 俺の問い掛けを無視した真之介は、いきなり俯せに倒してきた。受け身も取れず、顔を強打してしまう。

 何を、口を開き掛けた時、腰に回った大きな手が俺の影の装束を解き始めた。足首まで引き下ろされ、狭い中へ無理矢理突っ込まれていた。

 背中を走る激痛に呻いた。叫ぶなんて、みっともない真似はできない。影の意地がある。

 けれど好き勝手に中を行き来され、潤いもないままに広げられた場所が切れていた。

「だ、旦那様……! 何をなさるのです……!」

 顔を向けようとしても、痛みが全身に広がって動けない。腰を打ち付けられ、体が軋んでいる。

 こんな事をされたのは初めてだ。

 一番優秀な影として生きてきた俺に、なんという侮辱だろう。

 主の性処理を請け負わされるなんて。

「お……おなごが抱きたいのであれば……ご、ご用意……致します……故! お止め……ぅああ!!」

 押し付けてきた。根元まで入れ込み、奥を何度も押し付けられている。

 たまらない痛みだった。腕を斬られるより痛む。

 なにより屈辱で、怒りが沸いてきた。



 何で俺が?



 一番の影だぞ!



 真之介を守ると、産まれた時から定められていたのに……!



「……殺して……やる」

 好き勝手に出入りする彼が、憎らしい。

 憎くて、憎くて、たまらない。

「絶対……殺してやる! 殺してやる! 殺して…………あ……ああ! あああ!」

 中で、出されていた。気持ちが悪い。

 男に出されるなんて。何もできないままに。

 怒りに噛み締めた唇が切れていた。滲んだ血の味に、正気を保とうとしたけれど。

 装束の下が完全に取り払われていた。下半身が露わになっている。広げられなかった足が、膝を折り曲げるようにして広げられていく。

 そうすると、あそこが開いていた。未だ入れられたままの真之介のモノが、ヒクついている。

 無言だった。彼はずっと無言のまま、再び腰を振り始める。中で出された物が、ぐちゃぐちゃと俺の耳に不快な音をさせ、僅かに不安を感じた。

 体が震えた。

 分からない何かに、怯えている。



 この俺が、怯えている?



 そんな馬鹿な。

 俺は影だ。

 今更感じる恐怖など、何もないはずなのに。

 グッと押し込まれた奥が痛み、違う何かを感じた気がして。打たれている尻に力が入る。

 敏感に感じ取った真之介が、俺の左足を持ち上げ、繋がったまま仰向けに返してきた。

 顔を寄せてきたら喉を噛み切ってやろう。松田家など知ったことではない。

 俺以上の影が居ないのだ、いくらでも逃げおおせる。

 この男を殺して、俺は……。

「…………ひっ」

 喉が鳴ってしまった。

 見上げた先に、幾つもの人の顔が浮かんでいた。

 顔を寄せてくる半透明のモノを振り払おうとしたけれど、縛られた両腕は背中の下敷きになっている。

 足も封じられ、男に掘られ。

 身を守ることができない。

 両腕を使えない恐怖が、大きく圧し掛かってくる。

 振り払えない。

 闘えない。



 何もできない……!



 それが分かっているのか、ヒタヒタと顔に手を当てるように触れてくる。感触はなくても、寄せられた顔に、身を守れない不安が大きく膨らんだ。

 体が震えた。

「……くる……な!」

 尻を打つ痛みなど、忘れてしまうほどに。

「……いやだ……くる……な!」

 寄せられた顔。



 顔。



 顔。



 俺を恨む、何百という顔。



「……ぁ……ぁ……っ!」

 喉がヒクヒクと動くばかりで、まともな言葉は出てこなくなる。

 息が苦しくなる。

 半透明なモノ達に囲まれ。

 真之介に中を犯され。

 逃げるように瞼を閉じた。

 もう、そうすることしかできなかった。

 震えた俺を、真之介は一言も話さず、抱いていた。



***



 縛られた両腕は、ずっと背中の下敷きにされていたせいで、痺れて動こうとはしなかった。

 尻からは受けきれなかった白濁が溢れ、畳を汚している。

 下半身剥きだしのまま、大の字で放置された俺を、ずっと半透明なモノ達は見下ろしていて。

 声を出すことも、震えることも、できなくなっていた。体はピクリとも動かない。

「お前がしたことは、これと同じ事だ」

 夜が明けたのか、白けた障子の光を背に浴びながら、真之介がようやく口を開いた。ぼうっと半透明なモノを見上げている俺に、膝一つ分だけ、近付いてくる。

「闇の中で襲われたおなご達の気持ちが、少しは分かったか?」

 偉そうな、口を動かそうとして失敗した。カサカサに乾燥している。

「お前のやりようは目に余る。身をもって感じてもらうため、俺がお前を襲った」

 大きな手が、俺の頭を撫でている。

 体に力が戻ったら、すぐに殺してやる。こんな男、腕さえ自由だったなら、すぐにやれたのに。

 見上げた俺を、真之介も見つめていた。ゆったりと、撫で続けている。

「痛かったであろう……だがの、喜一。お前が襲ったおなごの一人が身籠もり、それを苦に身投げをしたのだぞ」

 彼の言葉に、僅かばかり鼓動が跳ねる。頭から頬へ手を移した彼は、俺の頬を包み込んだ。

「夫に申し訳がないと、な……。そこにおるおなごだ。お前が襲ったおなごの一人だ」

 そこ、と真之介が指差している。半透明のモノの中に、見知らぬ女が居た。女を襲う時、顔まで確認してはいないから。

 夜這いをしかけた内の一人。顔さえ覚えていない自分に、胸が苦しくなってくる。

「夜な夜な俺の所に出てくるのでな。調べさせた。影達に言うても、お前を止められる者がおらぬと言うた。故に、俺が仕置きをせねばと思うたのだが……」

 真之介が顔を寄せてくる。俺の頬を、まるで愛しむように撫でてくる。

「お前も辛かったのだな……」

 彼の一言に、体が震えてしまう。

「見えておるのだろう?」

 抱き上げられ、膝に乗せられた。

「この世に残る者達が……」

 大きな手が、俺の頭や背中を撫でてくる。



 誰にも、そんなことをされたことは無かった。



 生き残るためには、相手をやるしかない。

 たとえ仲間でも、俺が生きるために、相手を葬るしかなくて。

「……お前の気持ちも、俺には分かる……辛かったな、喜一」

 抱き込まれると、目頭が熱くなっていた。熱い雫の塊が溢れてくる。

 とっくに枯れたと思っていた涙が、次々に溢れてくる。

「影として生きるには辛かろう。俺から皆に話してやる故、影を抜けよ」

 半透明のモノ達が見つめている。隠すように大きな体が抱き込んでくれた。



 俺があやめた者達。



 生き残るためにあやめた者達。



 俺のせいで、命を絶ったおんな。



 皆、皆……俺が生きるために……!



 何かがこみ上げてくる。

 押し込んでいた何かが、影として生きるために捨てたはずの何かが。

 こみ上げてきて仕方がない。

「……ごめ……な……さ……!」

「喜一……」

「ごめ……なさい……! ごめんなさい……ごめんなさい……!!」

 抱き込まれた体に何度も謝っていた。

 溢れた涙は、真之介が受け止めてくれた。

 取り囲んでいた半透明のモノ達は、ずっと側に居た。



***



 精も根も尽き果て、寝かされた布団の中でずっと夢の中に居た。

 俺の夢はいつも決まって黒い。黒くて、溶け込んでしまいそうなほどに。

 その黒い夢の中に、淡い白い光が混ざっていた。僅かに混ざるその白い物は何だろうと、ぼんやり見つめていた俺は、震えた瞼を開いていた。

 光が大きくなったのかと思った。数度瞬きを繰り返した俺を覗き込むように、顔が寄せられる。

「気が付いたか?」

「……旦那様……?」

「体は拭いてやったが……まだだるかろう。寝ていて良いぞ」

 そう言って、顔に手拭いが当てられる。見下ろせば、裸にされていて。すでに拭き終わった後だった。

 跳ね起きようとしたら腰が痛くてできなかった。政務に出たはずの真之介がどうしてここに居るのだろう?

「これ、動くでない」

「し、しかし……! 私のことなど構いなさいますな! 影が庇われるなどと……!」

「もう終わらせてきた! 案ずるな!」

 簡単に抱え上げられていた。布団に戻される。

 昨晩、あれほど激しく抱いておきながら、打って変わって優しい態度に、戸惑わずにはいられない。まして俺は影なのに。体調が悪くなろうが、主が構うことではないのに。

 相変わらず俺を見ている半透明の者達も、部屋に集まっていた。日が昇っているとはいえ、見えるモノは見えている。俺達の様子をじっと窺っている。

「今、粥を作らせておる」

「俺のことはどうか……」

「のう、喜一」

 主を見上げる俺に、にこりと笑っている。

「ようやく、本当のお前が見えた気がしたよ」

「……本当の……俺?」

「あやめた命い対する償いは必要だ。良いな?」

 諭すような言葉に、知らず頷いていた。真之介も頷き、外から掛かる声に答えている。

 運ばれてきた粥を自ら引き寄せ、俺の体を抱き起こしてくる。自分で食えるからと、突っぱねても無駄だった。

 匙を差し出され、仕方が無く口に入れていく。

 どうして、俺の世話などするのだろう? 俺は家臣で、影で、守る側なのに。

 放り込まれる粥を食べながら、そう言えばと半透明のモノ達を見つめた。俺に、詰め寄ってこない。

 この部屋には居るけれど、真之介の側近くに寄り添っている。静かに、見守るように、浮かんでいる。

「……どうした?」

 問われ、慌てた。

 また、涙がこみ上げていて。

「な、何でも……ありませぬ!」

 腕で擦った俺を、真之介の逞しい腕が抱き締めてくる。そうされると、何て心地良いのだろう。

 そろりと、手を伸ばしてみた。広い背中に抱き付いた。

「泣くな、喜一。泣いている暇はないぞ」

「……はい」

「俺も一緒に、見送ろう」

 大きな手に背中を撫でられ、見つめている半透明のモノ達を思い切って見つめ返す。

 今まで押し隠していた謝罪の念に押し潰されそうな俺の体を、真之介はずっと支えてくれた。

 俺が潰れてしまわないように。

 逃げないように。

 ずっと、ずっと、側で諭してくれた。



***



 俺が俺になれるように。

 旦那はそう言った。

 松田家を去ることになった旦那を、俺も当然追い掛けた。

 初めてだった。この人の影になりたいと、心底願ったのは。影を辞めても良いと言ってくれたけれど、俺は影であり続けたのに。

 旦那を守る影でありたかったのに。


『俺の影である限り、お前は影を捨てきれまい。捜せ、お前の中のお前を、な』


 ついて行くことを許してくれなかった。

 旦那は寺に入り、俺は後を継いだ松田幸之助の影になったけれど。あの男、俺を抱こうとしやがった。

 股間を握り潰してやろうかと思ったけれど、そうすればまた、旦那が引き戻されてしまう。松田の家を嫌っていた旦那を引き戻すようなことはできない。

 仕方が無く、一発喰らわせて気絶させ、影を抜けた。

 追い掛けてきた奴は殺す、そう脅せば誰も追っては来なかった。一人旅に出て、暫くは自分を捜した。



 俺はどうしたい?



 俺はどうなりたい?



 陽気な面を被って生きてみた。強い霊感を買われ、霊媒師にもなってみた。

 だが、俺はどこに居るのか。

 本当の俺とは?

 分からないまま時は過ぎ、出来上がった分厚い面を被って旦那に再会した。


『ずいぶん変わったな』


 そう言って笑った旦那に、抱き付きたかったけれど。

 俺が変わったように、旦那も変わっていた。

 旦那の心にはもう、小さな七乃助が住んでいた。俺が離れている間に、心を奪われた存在。

 大事な存在を見つけた旦那の目は、どこか穏やかで。俺には見せなかった心を、七乃助には見せていた。

 側に居てはいけないと、俺は霊媒師としての仕事を続け、時々、旦那と七乃助の様子を見守っていた。

 分厚い面は被り続けた。陽気な俺であり続けた。

 それが旦那を安心させる俺の姿だったから。

 三郎に見抜かれるまで、誰にも気付かせたことはなかったのに。





「……喜一」

 名を呼ばれただけで、体中が震えた。しがみ付くように俺の袖を握っていた三郎の手をそっと外す。一歩、足が踏み出していた。

 解いていた髪を風が吹き上げている。背中から風を受けている人を見つめる。

「暫くの間、俺に仕えてくれ」

 この人の影になりたいと、願った人が、俺を求めてくれている。

「……はい、旦那様」

 震える声を押し隠し、忠誠を誓った。

 一時の間であろう。混乱している江戸を復興させる間、その間だけ、俺を影として求めてくれている。

 側に仕える者として。

 七乃助よりも、一歩近い位置に、置いてくれる。

 胸が張り裂けてしまいそうなほど、鼓動が高鳴った。



 ごめん、三郎ちゃん。



 俺はやっぱり。



 旦那の側で死にたい。



 歩き出す旦那の背を追い掛ける。上に立つと、宣言した彼を支えるために。

 後ろから聞こえた微かな泣き声は、俺には届かず、風の音に掻き消えた。




小巻六 完

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