205 / 359
完結後の小話
人狼ゲームに参加権を貰えない…。
しおりを挟む
「と言う訳でついったーでやってた人狼ゲームを、奴(作者)がついったーでやり切れなかったので、こっちで改めてやって行こうと思うのですが」
「美鈴。その前にその前回にやっていた人狼ゲームの答えだけは言っておけ」
「あ、そうだねっ!鴇お兄ちゃん。前回の続きをやろうと思ったんだけど、どんな会話をしたか覚えてない上に呟いた内容が消失しちゃったから、答えだけ言っておくね。まずは人狼だーれだっ」
「「はーい」」
「うんうん。棗お兄ちゃんと大地お兄ちゃんでしたー。で占い師だぁれ」
「オレー」
「はい。陸実くんでしたー。騎士はだぁれ」
「…スー…」
「はい、そこで寝てる海里くんですねー。次に霊媒師、だぁれー」
「………」
「返事をしない空良くんでしたー。最後裏切者。これは私と」
「俺だな」
「でしたー。他の皆は村人でしたー」
「姫と鴇が裏切者な時点で勝てる気はしないな…」
「ふっふっふっ」
「だから今回は参加不可な」
「えーっ!?」
「鴇も参加不可なー」
「…まぁ、構わないが」
「透馬お兄ちゃん、酷い…」
「姫ちゃんがしょんぼりしちゃったぞ、透馬」
「こればっかりはしゃーないな。二人がいるだけでゲームバランス崩れるからな」
「…美鈴。諦めろ。これはもう決定事項だ」
「うぅぅ…。じゃあせめてゲームマスターやるもん。ゲームには関わってやるんだから。むぅ…」
「なら俺は美鈴の補佐をするって建前でゲームを楽しむことにしよう」
「早速役職決めのあみだくじを作ってー。まずはルールと参加者を説明しまーす」
「美鈴がくじと役職を参加者に伝えてる間に俺が説明しよう」
「そもそも人狼ゲームとは、ある国で考案された市民とマフィアが…ん?美鈴?服を引っ張ってどうした?もう少し端的の方が良い?解った。
『人狼ゲームとは。味方に成りすました嘘つきを会話で見つけ出すゲーム。村人は自分が襲われる前に村人に扮した人狼を村から追放しなければならない。
追放出来るのは一日に一人。日暮れ前に多数決で決定。夜になると誰か一人が人狼に教われ、翌朝、追放扱いとなる。追放された人の正体は、決着がつくまで解らない。
こうして昼と夜を繰り返しているうちに、村人の数は減少していく。
結果何人追放されたとしても人狼を全て追放したら村人の勝ちで村が平和になり、逆に昼に村人を追放、夜に襲撃をして人狼より村人の数を少なくする事が出来たなら人狼の勝ちで村は壊滅となる。
人狼はお互いを人狼だと知っているので仲間を庇ったり嘘で推理のミスリードを誘う事が可能。
一方村人には能力者と裏切者がいる。今回のゲームでは能力者は騎士と占い師。裏切者は狂人となっている。
占い師は、怪しいと思った相手の正体を夜に見抜く事が出来る。今回は第一夜から始まるので最初に一人正体を教えて貰える。ただし占い師が解るのは人狼か村人かと言うだけで能力者や裏切者と言う役職については解らない。
騎士は、夜に選んだ誰か1名を翌朝まで人知れず人狼から守る事が出来る。人狼のターゲットを騎士が守った場合人狼は襲撃失敗。村人を減らす事は出来ない。ただ、騎士は自分自身、あと2夜連続で同じ人を守れないと言う制約がある。
狂人は、村人なのに人狼を勝たせる為に行動する狂った村人だ。特別な能力を持っている訳ではないが、死を恐れずどんな嘘でもつく事が可能。何故なら自分の死で村人が1名減ればその分人狼の勝利に近づく為である。尚人狼と狂人は味方同士ではあれどお互いの正体を知らない。
役職はランダムで決定される。その為自分以外の誰がどの役職を担っているか解らない。しかしどの役職が何人いるかを最初に説明されるのでそれがヒントになる。
他細かい事は詳しいサイトなどを参照すべし。
今回の参加者は、白鳥葵、白鳥棗、天川透馬、丑而摩大地、嵯峨子奏輔、樹龍也、猪塚要、花島優兎、申護持陸実、申護持海里、申護持空良、の11名』
以上だ。美鈴、何か間違いはあるか?」
「多分ないでーす。じゃあ早速皆に役職の書かれた紙が入った封筒を配りまーす。しゅばばばばっ」
「美鈴。手裏剣のように投げて飛ばすな。全部手元に落ちてる」
「ふみ?」
「お前ら、美鈴の足下に落ちた封筒適当にもってけ。俺は美鈴を持ってるから」
「ふみみ?鴇お兄ちゃん。これは持ってると言うか抱えてるが正しい気が…」
参加メンバー全員封筒をゲット。
「誰にも見えないように中の紙を確認して下さーい」
参加メンバー中身をヒソヒソ確認。
「海里くーん。寝てないで確認してねー」
「なんであいつは目を閉じながら封筒を開けれるんだ…?」
参加メンバー役職確認完了。
「じゃあ皆椅子に座って座ってー。これよりゲームを開始しまーす」
『おーっ!』
「では、皆様。村で最初の夜が明けました。第一被害者は…猪塚先輩ですっ!」
「また僕ーっ!?」
「猪塚先輩、撤収ーっ!華菜ちゃん、よろしくっ!」
「そぉいっ!」
「えっ!?ロープっ!?投げ縄っ!?あ、ちょっ、待ってっ、白鳥さぁーんっ!!」
猪塚要人狼に襲撃され追放。別室で花崎に凹にされています。
「では、これから村で追放会議が行われます。皆様に与えられている文字数は」
『文字数っ!?』
「え?駄目?だってこれ小説だよ?分でやったって解んないじゃない?」
「だからって鈴ちゃん。流石に文字数は無理だよ。特にあの三人」
「美鈴センパイ、オレ、無理っ!」
「……………とり先輩。おれも、無理」
「むしろ単語でしか話してないからイケると思ったんだけど。海里くんに至っては寝てるし」
「ならせめて発言数にしとくか、美鈴」
「あ、そうだね。そうしようか鴇お兄ちゃん。じゃあ…全員発言は二回までっ!じゃあ今度こそスタートっ!」
一日目、昼。会議開始。
優兎「…回数制限されてるからちょっと勿体ないけど、会議しないのも可笑しいから。僕が先陣を切るよ。僕が怪しいと思ってるのは葵兄と天川先生かな。理由はさっき美鈴ちゃんに真っ先に突っ込みをいれてたから」
葵「それはちょっと強引じゃない?優兎。僕はただ素直に鈴ちゃんに突っ込みをいれただけ。それを言うなら僕だけじゃなくそっちの三つ子も充分怪しいし」
透馬「そもそも俺に言わせて貰えば話し始めが怪しいぞ。俺の中では優兎が怪しいが、このままここだけで会話しているのも無駄だからな。ちょっと散らしてみるか。棗。お前はどう思う?」
棗「そう、ですね。ひとまず僕は人間だから、人間だって事を前提に言わせて貰えば、樹を追放したい」
樹「それ完全の私情だろうがっ!言っとくけどなっ!俺は追放するのは避けた方がいいっ。いずれ追放されるとしても今ではないっ」
奏輔「…樹。そりゃ悪手や。人狼に俺を狙ってくれって言ってるようなもんやろ。棗も根拠がないのに疑うのはどうかと思うで。…とは言えなぁ。このゲームは疑う所から始まる訳やし…。透馬の言う事も一理ある。まだ話してない奴の言葉も聞くべきやね。さっきから黙ってる大地。お前はどう思う?」
大地「正直まだ断定をする事は出来ないけどー。オレとしては自分が人間だから、皆をフラットな視線で見てるつもりー。そんな中でオレは棗は白…村人なんじゃないかって確定してる。理由は私情でもなんでもまず樹を追放したいって意思表示があったからなー。…陸実?さっきから視点が空にあるがどうしたー?」
陸実「…師匠。オレ、断言していいっすか?…オレ…まだこの仁朗ゲームのルール理解してないっすっ!」
空良「……………おれもー。でも陸が一人違うゲームをしている気がする…。それと陸がもし人狼なら、ルールを理解していない陸なら自分が人狼だって宣言しそう…」
海里「…………すやー……」
透馬「いや、寝るな。ゲームに参加しろ。参加しないなら真っ先に追放するぞ。さっさと起きて喋れ」
海里「透馬兄、頭を叩くと痛いです。えーっと…怪しい人が誰か?んー…ぼくは樹先輩、かなぁ?さっきの様子が怪しい気がする」
優兎「えー?樹先輩そこまで怪しいかなぁ?本人は怪しいし信用出来ないけど、でもそこまで疑う事もないんじゃ?」
樹「優兎、お前…良い奴だなって言いたかったのに、何か途中ディスってなかったか?」
葵「龍也は確かに怪しいけど…うーん…。龍也の潜伏の仕方ってなんか違う気がするんだよね。ね?棗」
棗「まぁ確かに。樹が人狼ならもう少し上手く潜伏するだろうし…」
奏輔「けどこれで万が一樹が役職持ちだとしても、今回は追放を見送った方が良いやろな。となると今回誰を追放するか、なんやろうけど…」
大地「誰に入れるか、かー。オレは…あー…迷うなー…。ただ申護持三人の票は期待しない方が良いだろうなー。むしろそれが刃になる可能性があるからー」
陸実「?、師匠どう言う意味だ?」
空良「……………解らない」
「はいっ!終了ーっ!投票のお時間でーすっ!皆様別室に移動っ!一人ずつ呼ぶので投票してきてくださーいっ!あと鴇お兄ちゃんはそろそろ私を小脇から降ろして下さーい。お腹が痛いでーすっ!」
一日目、昼。追放投票。
「投票の結果ー…一日目の昼追放されるのは…陸実くんですっ!」
「へっ!?オレっ!?」
「陸実くんっ。何か遺言あるー?」
「え?ゆいごん…?あ、いや、えっと、オレは人間」
「華菜ちゃんっ、カモンッ!」
「らじゃーっ!そぉいっ!!」
「美鈴センパイ、オレまだ話してる最中、ってうわあっ!?縄が、縄がぁっ!!ぎゃああああっ!!」
申護持陸実が追放。別室にて猪塚と二人仲良く花崎に凹られてます。
二日目、夜。人狼の襲撃。
「そして夜が明けました。夜、襲撃されたのは奏輔お兄ちゃんです。奏輔お兄ちゃんは別室へどうぞー。なんにも喋っちゃ駄目ですよー」
嵯峨子奏輔、人狼に襲撃され追放。
「ではでは二日目の昼。発言は二回まで。開始ーっ!」
二日目、昼。会議開始。
樹「今回追放されたのが陸実で人狼に襲撃されたのが嵯峨子先生か。嵯峨子先生が出て行く時笑ってた気がするが…もしかして人狼が誰か理解してるのかも知れないな。で?どうする?セオリー通りで行くならそろそろ占い師カミングアウトするか?」
棗「まだ早いんじゃない?この中にまだ人狼は確実にいる。けど一人か二人なのかは解らない。そんな中最後の頼みの綱である占い師を炙り出すのはまだ早い気がする。村人側の余裕もまだあるし騎士が生きてる可能性もあるしね」
優兎「僕は占い師カミングアウトありだと思うな。騎士が生きている事に賭けて自分を守って貰った方が良いよ。そうすれば一日は保てる」
大地「いやー、優兎。それはちょっと待った方が良くないー?対抗が出て来た場合騎士はどちらを守らせるのー?」
海里「………すやー…」
空良「………海、起きろ」
透馬「そうだぞ。海里。ゲームに参加しろ」
海里「………むにゃ。ゲームに参加…?そうだ。対抗ってどう言う意味?」
優兎「村人に対抗する側。要は人狼側って意味だよ。そう言えば、これ聞きたかったんだけど。陸実くんに入れた人って誰か聞いても良い?」
大地「オレ入れたよー。役に立たなそうだったから」
葵「あ、僕も入れた。同じ理由だったけど、今は少し後悔してる。役に立たなそうと言えど村人を一人減らす事になったかもしれないし」
樹「あぁ、追放された時の遺言がオレは人間、だったからな。それは俺も失敗したかって思った」
空良「………………おれは陸実には入れてない。直感で違うって思ったから」
棗「じゃあ誰に入れたの、って聞き返したいのに、空良はもう発言権がない、か。…兄弟の直感って結構侮れないんだよね」
透馬「怖ぇーこと言うなぁ。ちょっと勝負に出てみるか。実は俺が占い師だ。発言権に回数があるから先に占い結果だけ言ってしまうが、俺が占ったのは一日目奏輔で村人だった。二日目に占ったのが葵で…葵は人狼だった」
葵「ふぅん…。じゃあ僕も言うね。天川先生は嘘つきだね。僕こそ占い師なのに。因みに一日目は嵯峨子先生を占って村人で、二日目に占ったのが龍也でやっぱり村人だった」
「はいっ!唐突なカミングアウトで二日目の会議終了ーっ!投票のお時間でーすっ!」
「美鈴が投票を集めている間、一日目の追放投票を誰が誰に入れたかを開示しておこう」
一日目の追放投票内訳。
【葵、大地、樹→陸実 棗、奏輔→優兎 優兎、陸実→樹 海里、空良→奏輔 透馬→棗】
「以上だ。…ふっ、どちらも踏ん張ってるな」
「こら、鴇お兄ちゃん。ゲームに水差さないのっ!」
二日目、昼。追放投票結果。
「じゃ、二日目の投票結果を発表しまーすっ!本日追放されるのはー…空良くんでーすっ!」
「……………おれ?」
「そう空良くん。遺言ある?」
「………………おれに入れるって…もしかし」
「はーい、華菜ちゃん、カモンっ!」
「あいさーっ!そぉいっ!!」
「………縄…、痛い…」
申護持空良、追放。花崎に別室で追い掛け回されてます。
三日目、夜。人狼の襲撃。
「そして夜が明けました。夜、襲撃されたのは…棗お兄ちゃんですっ!棗お兄ちゃんは私とぎゅーした後別室にどうぞー。なんにも喋っちゃ駄目ですよー」
「…美鈴。棗とのハグはいるのか?」
「絶対に必要です」
「そうか…」
白鳥棗、人狼に襲撃され追放。
「ではではーっ!三日目昼っ!発言権は一回だーっ!皆ファイトーっ!!」
三日目、昼。追放会議開始。
樹「発言権一回だし、そろそろ本腰入れて人狼見つけなきゃやばくないか?取りあえず俺の発言の後に占い師カミングアウトした二人に新しく占った人を聞くとして。ただ俺としては…俺を村人だと言った葵を信じるつもりでいる」
透馬「なら樹の中で俺は人狼側って事か、面白い。じゃあ俺が昨日の夜占った結果を言うぜ?大地を占って結果は村人だった。俺としては対抗として出て来た葵を信用出来る訳がない」
葵「それは僕のセリフですよ、天川先生。僕は僕を疑っている天川先生を占いませんでした。僕からしたら天川先生が人狼なのは確定なので。なので僕が占ったのは優兎です。優兎は村人だった」
優兎「さっすが葵兄。でもさ、葵兄。僕、天川先生の言葉も捨てられないんですよ。天川先生も実は正しい占い師なんじゃないかって可能性捨てきれないんだ」
海里「………すやー………」
大地「そろそろ起きて本気でゲームに参加しろー。……難しいなー。でも俺を村人だと言った透馬を信じたいんだけどー……正直、胡散臭い気がするんだよなー。透馬が」
「はいっ!そこまでーっ!三日目の会議終了ーっ!投票のお時間でーすっ!!」
「先程と同じく美鈴が投票を確認している間に二日目の追放投票の内訳を開示しておく」
二日目の追放投票内訳。
【樹、優兎、海里→空良 葵、棗→透馬 透馬→葵 大地→優兎 空良→海里】
「以上だ。そろそろ誰が人狼か見えて来たんじゃないか?」
「ではではっ!投票結果を発表しまーすっ!!本日追放されるのはー…優兎くんでーすっ!」
「えっ!?僕っ!?うわー…昼の追放は予想外だった。んー…ま、いいや。皆頑張ってねー。あ、美鈴ちゃん。華菜ちゃん呼ばなくてもいいからね?僕自分で行くから」
「そうはいかないっ!」
「あ、あれ?華菜ちゃん?」
「優兎くん、覚悟ーっ!!」
「え?わっ、うわあああっ!!華菜ちゃん、縄をしまってぇーっ!!」
「………優兎くん、ふぁいとっ!」
「美鈴ちゃんっ、とっても良い笑顔で言うの止めてーっ!!」
花島優兎、追放。だいぶ頑張りましたが花崎に捕獲され連行されました。
四日目、夜。人狼襲撃。
「そして夜が明けました。夜、襲撃されたのは…なんとおりませんでしたっ!それでは四日目昼っ!発言権は大奮発の三回っ!スタートぉーっ!!」
人狼の襲撃はなしの為追放は無し。
四日目、昼。追放会議開始。
葵「夜の追放なし。って事は騎士が生きてるって事だね。もう後がないからもう騎士カミングアウトしちゃってよ。誰を守ったかが解ればおのずと正解に辿り着ける筈だし」
樹「騎士は俺だ。二日目の夜、俺は丑而摩先生を守った。三日目夜に天川先生を。で四日目の夜に葵を守った。四日目に葵を守って人狼の襲撃を守った事によって葵は本物の村人と確証を得た。従って人狼は天川先生って事になる」
透馬「面白い事言うなぁ。だが樹。お前一つ抜けてる事がないか?まだ一つ人狼サイドの役職があるだろう?」
大地「狂人かー。確かになー?でもオレは狂人は優兎じゃないかって思ってるんだよねー」
海里「……すやー……」
透馬「優兎が狂人?何でそう思う?」
大地「言っている事が常にどっちつかずだったからかなー」
葵「それは僕もそう思ってた。それに僕は優兎を占って村人だったと知っている」
樹「とは言え…葵を正しい占い師だと断定しても、葵が人狼が誰か占い切れていないのが痛いな」
葵「ちょっと、それどう言う意味?僕はちゃんと昨夜の占いで天川先生が人狼だって確証を得たから。僕は天川先生に投票する」
樹「恐らく騎士である俺は今日襲撃されるはずだ。だから遺言として残して置く。俺は葵を信じて天川先生に投票する」
大地「あー…。うん。俺も透馬に投票しよう。…じたばた抗っていないのが気になる所だけどなー」
海里「………牛肉…すやー…」
透馬「おい、牛肉ってなんだ牛肉って。ったく、寄ってたかって俺を苛めやがって。大地すら庇ってくれないのか。薄情な奴め」
海里「………………丑而摩先生、透馬兄と仲良し……すよー…」
「はいっ!終了ーっ!!四日目昼。投票に入るよーっ!」
「集計に時間はかからないだろうが、三日目の投票内訳だ」
【透馬、海里→優兎 葵→透馬 大地→樹 優兎→葵 樹→海里】
「となっている。さぁ、どうなるかな」
「集計が完了しましたーっ!それでは今日追放されるのは…透馬お兄ちゃんでーすっ!何か遺言はありますかー?」
「別にないな。じゃあ頑張れよ、大地」
「天川先生、覚悟ーっ!!」
「っと、あぶねっ。おい、花崎。少し手加減しろって」
「てぇーいっ!あっ!?」
「はいはい。ほら、行くぞー」
天川透馬、追放。花崎の攻撃を見事回避し逆にずるずると引っ張って別室に移動。
五日目夜。人狼の襲撃。
「そして夜が明けました。夜、襲撃されたのは…葵お兄ちゃんですっ!葵お兄ちゃんは何も発言してはいけませーんっ!」
白鳥葵、人狼に襲撃され追放。
「それでは五日目昼っ。会議開始っ!発言権は今回も三回っ!スタートぉーっ!!」
五日目昼。追放会議開始。
樹「……色々想定外だ」
大地「ここで葵を噛んでくるとは思わなかったなー。しかも残ったメンツが意外過ぎるー」
樹「流石にここで寝るのはもう許されないぞ。海里、起きろっ。お前何か発言しろっ」
海里「……ふぁ~あ。…えっと発言ですか。そう、ですね。なんでボクここまで生き残ってるんでしょうか」
樹「そんなの俺が知りたいっ!…ってしまった…。発言権を一回無駄にしてしまった…。と、とにかく、だ。五日目の昼まで続いたって事は人狼がまだ生き残っているって事だ。俺は騎士だって確定しているから、後はどっちを俺が信じるかで勝負が決まるって事か」
大地「なら悩む事ないだろー。海里が人狼だ」
海里「ボクが?人狼?なんで?」
大地「なんでだろうなー。多分役職振られたからだろうなー。恐らくオレの予想だと透馬がもう一人の人狼だと思うんだけどー」
海里「?、なんで解るんですか?って言うか、もし透馬兄だとして、透馬兄が一番気にかけてたの丑而摩先生だと思うんですが…こーゆーの何て言うんだっけ?えっと…値打ち切り?」
「はいっ、終了でーすっ!因みに最後の海里くんの言いたかったのは身内切りかなーっ!?さーさー、投票のお時間ですよーっ!」
「恐らくこの投票が最後の投票になるな。説明すると、人狼が二人残っていた場合、もうゲームは終了している。人数が同数になるからな。そして生き残っていた人狼が一人だった場合、残りの二人はどんな役職と言えど村人になる。この昼の追放会議で村人を選んだ場合は人狼と村人の数が同数になり人狼の勝利が確定。逆に人狼を選んだ場合は人狼を追放したとなり村人の勝利が確定する。さて、最後だ。四日目の昼の投票を公開する」
【葵、樹、大地→透馬 海里→樹 透馬→大地】
「これでもう大体人狼が誰か解ったな。解らない奴がいたらそれは完全に文章を書く方の人間の問題だ。全く気にする事はない。作者はこっちの方で刺しておく」
「さっ、投票が終了しましたーっ!今回、昼に追放されるのはー……誰もいませんっ!!」
「……は?美鈴、それはどうなんだ?」
「どうなんだって言われてもね。実際そうなんだから仕方ないよねー。各それぞれ票が一票ずつ入ったんだもん」
五日目昼。追放者なし。
六日目の夜。人狼の襲撃。
「そして夜が明けましたっ!夜、襲撃されたのは…樹先輩ですっ!さぁ、この時点で人狼と村人の数が同数となりましたのでゲームセットっ!人狼側の勝ちですっ!!きゃーっ、海里くん、おめでとーっ!!」
樹龍也、人狼に襲撃され追放。
ゲームセット。
「皆に戻って来て貰いましょーっ。へいっ、華菜ちゃんっ」
「りょっ!」
ゲーム終了の為プレイヤーが戻ってきました。
「海里ー、良くやったっ!」
「やったっ!透馬兄に褒められたっ!」
「龍也。お前なんでよりにもよって最後の最後でポカるんだよ」
「ポカるつもりはなかったんだが…」
「葵。樹は大事な所でいつもポカるんだから仕方ないよ」
「皆、落ち着けー。まずはネタ晴らしして行こうよー」
ゲームマスター(美鈴)を中心に集まる。
美鈴怖くて鴇の後ろへ逃走。
「ではまず人狼から。人狼だーれだ」
「はーい」
「……すやー…」
「いや、寝るな」
「ねぇねぇ、透馬お兄ちゃん。海里くんと組むって決まった時にどうするか二人で作戦立てたと思うんだけど、どんな作戦にしたの?」
「どんなっつってもな。海里がこうなのは誰にでも解るだろ?となると、俺がやるしかないだろ」
「そりゃそうだ。うんうん」
「姫さん、大きな同意ありがとよ。だが逆に言うと海里は潜伏に向いてるんだよな。ずーっと寝てる印象を逆手にとった訳だ。でまず海里を残す為に、奏輔は正直滅茶苦茶邪魔だったからとっとと噛んだ」
「そやろな。あの時、あーお前やろなーって想像ついたわ」
「で、次に棗を噛んだ訳だが」
「あそこで棗お兄ちゃんに行った意味はあるの?」
「いいや?奏輔と同じ理由だ。頭の働く奴を残して置くと後々面倒だからな」
「着実に村人側の頭を減らして訳ね?」
「どうせ皆おふざけするだろうと思ってな。そうなりゃ陸実、空良もそうそうに追放するだろうと踏んでいた。が、そこで海里が狙われると不味いと思って葵を噛もうと思ったんだがなー。上手い事騎士にガードされちまった。会話をするターンを増やすと俺達が不利だからな。なら俺はあのターンの追放で消えようと思って、いなくなった訳だ。残された海里には極力寝ている様にってのと狙う相手が解らなくなったら取りあえず樹以外の誰かを狙えって指示を出しておいた」
「なんで俺以外…?」
「樹は大事な場面でポカするような人間だからな。追い詰めれば追い詰めるほど焦ってとちる」
「うぐっ…」
「成程ー。じゃあ海里くんがあの時葵お兄ちゃんを噛んだ理由は?」
「…丑而摩先生と透馬兄が仲良くしてるようだったから、てっきり丑而摩先生は狂人なんだと思って」
「あー、成程ー。実際はオレただの村人だったけどねー」
「ふふっ。それがこのゲームの面白い所だよねー。人狼は透馬お兄ちゃんと海里くんでしたー。はい、次に、占い師、だーれ?」
「僕だね」
「葵お兄ちゃんでしたー。葵お兄ちゃん、今回尽く占いでハズレ引いてたね」
「そうなんだよね。人狼のどっちかを当てられていたらもっと強く出れたはずなんだけど。悔しいなぁ」
「こればっかりは運要素が強いからねぇ。葵お兄ちゃんも頑張ったんだけどね」
「相手が悪かったね」
「透馬お兄ちゃんだからね~。さて、次は狂人はだーれ」
「はーい」
「あ、やっぱり優兎だったか。お前が頑張って引っ掻き回そうとしてんの解ったぜ?」
「って言っても天川先生にモロバレだったって事は皆にもバレバレだったって事じゃないですか」
「でもお前が人狼のふりをしてくれていたおかげで海里が潜伏出来たからな」
「役に立ったなら良かったです」
「こう聞くと海里全く仕事してねーな」
「そのセリフブーメランにして龍也に返してやるよ。騎士の癖に全く仕事してなかったじゃないか」
「う…い、いや、最後まで残ったし、い、一回はちゃんと襲撃阻止出来ただろ」
「で、最後の最後に大地お兄ちゃんに投票して各それぞれ投票一ずつになって投票がばらけてしまい、追放がなくなって結果負けに導いた、騎士の樹先輩でしたー♪」
「美鈴、追い打ちかけんなっ」
「その他の人達は皆村人でした。と言う事で今回の人狼ゲーム勝者は人狼チームでしたーっ!またお会いしましょうーっ!」
閉幕。
「美鈴。その前にその前回にやっていた人狼ゲームの答えだけは言っておけ」
「あ、そうだねっ!鴇お兄ちゃん。前回の続きをやろうと思ったんだけど、どんな会話をしたか覚えてない上に呟いた内容が消失しちゃったから、答えだけ言っておくね。まずは人狼だーれだっ」
「「はーい」」
「うんうん。棗お兄ちゃんと大地お兄ちゃんでしたー。で占い師だぁれ」
「オレー」
「はい。陸実くんでしたー。騎士はだぁれ」
「…スー…」
「はい、そこで寝てる海里くんですねー。次に霊媒師、だぁれー」
「………」
「返事をしない空良くんでしたー。最後裏切者。これは私と」
「俺だな」
「でしたー。他の皆は村人でしたー」
「姫と鴇が裏切者な時点で勝てる気はしないな…」
「ふっふっふっ」
「だから今回は参加不可な」
「えーっ!?」
「鴇も参加不可なー」
「…まぁ、構わないが」
「透馬お兄ちゃん、酷い…」
「姫ちゃんがしょんぼりしちゃったぞ、透馬」
「こればっかりはしゃーないな。二人がいるだけでゲームバランス崩れるからな」
「…美鈴。諦めろ。これはもう決定事項だ」
「うぅぅ…。じゃあせめてゲームマスターやるもん。ゲームには関わってやるんだから。むぅ…」
「なら俺は美鈴の補佐をするって建前でゲームを楽しむことにしよう」
「早速役職決めのあみだくじを作ってー。まずはルールと参加者を説明しまーす」
「美鈴がくじと役職を参加者に伝えてる間に俺が説明しよう」
「そもそも人狼ゲームとは、ある国で考案された市民とマフィアが…ん?美鈴?服を引っ張ってどうした?もう少し端的の方が良い?解った。
『人狼ゲームとは。味方に成りすました嘘つきを会話で見つけ出すゲーム。村人は自分が襲われる前に村人に扮した人狼を村から追放しなければならない。
追放出来るのは一日に一人。日暮れ前に多数決で決定。夜になると誰か一人が人狼に教われ、翌朝、追放扱いとなる。追放された人の正体は、決着がつくまで解らない。
こうして昼と夜を繰り返しているうちに、村人の数は減少していく。
結果何人追放されたとしても人狼を全て追放したら村人の勝ちで村が平和になり、逆に昼に村人を追放、夜に襲撃をして人狼より村人の数を少なくする事が出来たなら人狼の勝ちで村は壊滅となる。
人狼はお互いを人狼だと知っているので仲間を庇ったり嘘で推理のミスリードを誘う事が可能。
一方村人には能力者と裏切者がいる。今回のゲームでは能力者は騎士と占い師。裏切者は狂人となっている。
占い師は、怪しいと思った相手の正体を夜に見抜く事が出来る。今回は第一夜から始まるので最初に一人正体を教えて貰える。ただし占い師が解るのは人狼か村人かと言うだけで能力者や裏切者と言う役職については解らない。
騎士は、夜に選んだ誰か1名を翌朝まで人知れず人狼から守る事が出来る。人狼のターゲットを騎士が守った場合人狼は襲撃失敗。村人を減らす事は出来ない。ただ、騎士は自分自身、あと2夜連続で同じ人を守れないと言う制約がある。
狂人は、村人なのに人狼を勝たせる為に行動する狂った村人だ。特別な能力を持っている訳ではないが、死を恐れずどんな嘘でもつく事が可能。何故なら自分の死で村人が1名減ればその分人狼の勝利に近づく為である。尚人狼と狂人は味方同士ではあれどお互いの正体を知らない。
役職はランダムで決定される。その為自分以外の誰がどの役職を担っているか解らない。しかしどの役職が何人いるかを最初に説明されるのでそれがヒントになる。
他細かい事は詳しいサイトなどを参照すべし。
今回の参加者は、白鳥葵、白鳥棗、天川透馬、丑而摩大地、嵯峨子奏輔、樹龍也、猪塚要、花島優兎、申護持陸実、申護持海里、申護持空良、の11名』
以上だ。美鈴、何か間違いはあるか?」
「多分ないでーす。じゃあ早速皆に役職の書かれた紙が入った封筒を配りまーす。しゅばばばばっ」
「美鈴。手裏剣のように投げて飛ばすな。全部手元に落ちてる」
「ふみ?」
「お前ら、美鈴の足下に落ちた封筒適当にもってけ。俺は美鈴を持ってるから」
「ふみみ?鴇お兄ちゃん。これは持ってると言うか抱えてるが正しい気が…」
参加メンバー全員封筒をゲット。
「誰にも見えないように中の紙を確認して下さーい」
参加メンバー中身をヒソヒソ確認。
「海里くーん。寝てないで確認してねー」
「なんであいつは目を閉じながら封筒を開けれるんだ…?」
参加メンバー役職確認完了。
「じゃあ皆椅子に座って座ってー。これよりゲームを開始しまーす」
『おーっ!』
「では、皆様。村で最初の夜が明けました。第一被害者は…猪塚先輩ですっ!」
「また僕ーっ!?」
「猪塚先輩、撤収ーっ!華菜ちゃん、よろしくっ!」
「そぉいっ!」
「えっ!?ロープっ!?投げ縄っ!?あ、ちょっ、待ってっ、白鳥さぁーんっ!!」
猪塚要人狼に襲撃され追放。別室で花崎に凹にされています。
「では、これから村で追放会議が行われます。皆様に与えられている文字数は」
『文字数っ!?』
「え?駄目?だってこれ小説だよ?分でやったって解んないじゃない?」
「だからって鈴ちゃん。流石に文字数は無理だよ。特にあの三人」
「美鈴センパイ、オレ、無理っ!」
「……………とり先輩。おれも、無理」
「むしろ単語でしか話してないからイケると思ったんだけど。海里くんに至っては寝てるし」
「ならせめて発言数にしとくか、美鈴」
「あ、そうだね。そうしようか鴇お兄ちゃん。じゃあ…全員発言は二回までっ!じゃあ今度こそスタートっ!」
一日目、昼。会議開始。
優兎「…回数制限されてるからちょっと勿体ないけど、会議しないのも可笑しいから。僕が先陣を切るよ。僕が怪しいと思ってるのは葵兄と天川先生かな。理由はさっき美鈴ちゃんに真っ先に突っ込みをいれてたから」
葵「それはちょっと強引じゃない?優兎。僕はただ素直に鈴ちゃんに突っ込みをいれただけ。それを言うなら僕だけじゃなくそっちの三つ子も充分怪しいし」
透馬「そもそも俺に言わせて貰えば話し始めが怪しいぞ。俺の中では優兎が怪しいが、このままここだけで会話しているのも無駄だからな。ちょっと散らしてみるか。棗。お前はどう思う?」
棗「そう、ですね。ひとまず僕は人間だから、人間だって事を前提に言わせて貰えば、樹を追放したい」
樹「それ完全の私情だろうがっ!言っとくけどなっ!俺は追放するのは避けた方がいいっ。いずれ追放されるとしても今ではないっ」
奏輔「…樹。そりゃ悪手や。人狼に俺を狙ってくれって言ってるようなもんやろ。棗も根拠がないのに疑うのはどうかと思うで。…とは言えなぁ。このゲームは疑う所から始まる訳やし…。透馬の言う事も一理ある。まだ話してない奴の言葉も聞くべきやね。さっきから黙ってる大地。お前はどう思う?」
大地「正直まだ断定をする事は出来ないけどー。オレとしては自分が人間だから、皆をフラットな視線で見てるつもりー。そんな中でオレは棗は白…村人なんじゃないかって確定してる。理由は私情でもなんでもまず樹を追放したいって意思表示があったからなー。…陸実?さっきから視点が空にあるがどうしたー?」
陸実「…師匠。オレ、断言していいっすか?…オレ…まだこの仁朗ゲームのルール理解してないっすっ!」
空良「……………おれもー。でも陸が一人違うゲームをしている気がする…。それと陸がもし人狼なら、ルールを理解していない陸なら自分が人狼だって宣言しそう…」
海里「…………すやー……」
透馬「いや、寝るな。ゲームに参加しろ。参加しないなら真っ先に追放するぞ。さっさと起きて喋れ」
海里「透馬兄、頭を叩くと痛いです。えーっと…怪しい人が誰か?んー…ぼくは樹先輩、かなぁ?さっきの様子が怪しい気がする」
優兎「えー?樹先輩そこまで怪しいかなぁ?本人は怪しいし信用出来ないけど、でもそこまで疑う事もないんじゃ?」
樹「優兎、お前…良い奴だなって言いたかったのに、何か途中ディスってなかったか?」
葵「龍也は確かに怪しいけど…うーん…。龍也の潜伏の仕方ってなんか違う気がするんだよね。ね?棗」
棗「まぁ確かに。樹が人狼ならもう少し上手く潜伏するだろうし…」
奏輔「けどこれで万が一樹が役職持ちだとしても、今回は追放を見送った方が良いやろな。となると今回誰を追放するか、なんやろうけど…」
大地「誰に入れるか、かー。オレは…あー…迷うなー…。ただ申護持三人の票は期待しない方が良いだろうなー。むしろそれが刃になる可能性があるからー」
陸実「?、師匠どう言う意味だ?」
空良「……………解らない」
「はいっ!終了ーっ!投票のお時間でーすっ!皆様別室に移動っ!一人ずつ呼ぶので投票してきてくださーいっ!あと鴇お兄ちゃんはそろそろ私を小脇から降ろして下さーい。お腹が痛いでーすっ!」
一日目、昼。追放投票。
「投票の結果ー…一日目の昼追放されるのは…陸実くんですっ!」
「へっ!?オレっ!?」
「陸実くんっ。何か遺言あるー?」
「え?ゆいごん…?あ、いや、えっと、オレは人間」
「華菜ちゃんっ、カモンッ!」
「らじゃーっ!そぉいっ!!」
「美鈴センパイ、オレまだ話してる最中、ってうわあっ!?縄が、縄がぁっ!!ぎゃああああっ!!」
申護持陸実が追放。別室にて猪塚と二人仲良く花崎に凹られてます。
二日目、夜。人狼の襲撃。
「そして夜が明けました。夜、襲撃されたのは奏輔お兄ちゃんです。奏輔お兄ちゃんは別室へどうぞー。なんにも喋っちゃ駄目ですよー」
嵯峨子奏輔、人狼に襲撃され追放。
「ではでは二日目の昼。発言は二回まで。開始ーっ!」
二日目、昼。会議開始。
樹「今回追放されたのが陸実で人狼に襲撃されたのが嵯峨子先生か。嵯峨子先生が出て行く時笑ってた気がするが…もしかして人狼が誰か理解してるのかも知れないな。で?どうする?セオリー通りで行くならそろそろ占い師カミングアウトするか?」
棗「まだ早いんじゃない?この中にまだ人狼は確実にいる。けど一人か二人なのかは解らない。そんな中最後の頼みの綱である占い師を炙り出すのはまだ早い気がする。村人側の余裕もまだあるし騎士が生きてる可能性もあるしね」
優兎「僕は占い師カミングアウトありだと思うな。騎士が生きている事に賭けて自分を守って貰った方が良いよ。そうすれば一日は保てる」
大地「いやー、優兎。それはちょっと待った方が良くないー?対抗が出て来た場合騎士はどちらを守らせるのー?」
海里「………すやー…」
空良「………海、起きろ」
透馬「そうだぞ。海里。ゲームに参加しろ」
海里「………むにゃ。ゲームに参加…?そうだ。対抗ってどう言う意味?」
優兎「村人に対抗する側。要は人狼側って意味だよ。そう言えば、これ聞きたかったんだけど。陸実くんに入れた人って誰か聞いても良い?」
大地「オレ入れたよー。役に立たなそうだったから」
葵「あ、僕も入れた。同じ理由だったけど、今は少し後悔してる。役に立たなそうと言えど村人を一人減らす事になったかもしれないし」
樹「あぁ、追放された時の遺言がオレは人間、だったからな。それは俺も失敗したかって思った」
空良「………………おれは陸実には入れてない。直感で違うって思ったから」
棗「じゃあ誰に入れたの、って聞き返したいのに、空良はもう発言権がない、か。…兄弟の直感って結構侮れないんだよね」
透馬「怖ぇーこと言うなぁ。ちょっと勝負に出てみるか。実は俺が占い師だ。発言権に回数があるから先に占い結果だけ言ってしまうが、俺が占ったのは一日目奏輔で村人だった。二日目に占ったのが葵で…葵は人狼だった」
葵「ふぅん…。じゃあ僕も言うね。天川先生は嘘つきだね。僕こそ占い師なのに。因みに一日目は嵯峨子先生を占って村人で、二日目に占ったのが龍也でやっぱり村人だった」
「はいっ!唐突なカミングアウトで二日目の会議終了ーっ!投票のお時間でーすっ!」
「美鈴が投票を集めている間、一日目の追放投票を誰が誰に入れたかを開示しておこう」
一日目の追放投票内訳。
【葵、大地、樹→陸実 棗、奏輔→優兎 優兎、陸実→樹 海里、空良→奏輔 透馬→棗】
「以上だ。…ふっ、どちらも踏ん張ってるな」
「こら、鴇お兄ちゃん。ゲームに水差さないのっ!」
二日目、昼。追放投票結果。
「じゃ、二日目の投票結果を発表しまーすっ!本日追放されるのはー…空良くんでーすっ!」
「……………おれ?」
「そう空良くん。遺言ある?」
「………………おれに入れるって…もしかし」
「はーい、華菜ちゃん、カモンっ!」
「あいさーっ!そぉいっ!!」
「………縄…、痛い…」
申護持空良、追放。花崎に別室で追い掛け回されてます。
三日目、夜。人狼の襲撃。
「そして夜が明けました。夜、襲撃されたのは…棗お兄ちゃんですっ!棗お兄ちゃんは私とぎゅーした後別室にどうぞー。なんにも喋っちゃ駄目ですよー」
「…美鈴。棗とのハグはいるのか?」
「絶対に必要です」
「そうか…」
白鳥棗、人狼に襲撃され追放。
「ではではーっ!三日目昼っ!発言権は一回だーっ!皆ファイトーっ!!」
三日目、昼。追放会議開始。
樹「発言権一回だし、そろそろ本腰入れて人狼見つけなきゃやばくないか?取りあえず俺の発言の後に占い師カミングアウトした二人に新しく占った人を聞くとして。ただ俺としては…俺を村人だと言った葵を信じるつもりでいる」
透馬「なら樹の中で俺は人狼側って事か、面白い。じゃあ俺が昨日の夜占った結果を言うぜ?大地を占って結果は村人だった。俺としては対抗として出て来た葵を信用出来る訳がない」
葵「それは僕のセリフですよ、天川先生。僕は僕を疑っている天川先生を占いませんでした。僕からしたら天川先生が人狼なのは確定なので。なので僕が占ったのは優兎です。優兎は村人だった」
優兎「さっすが葵兄。でもさ、葵兄。僕、天川先生の言葉も捨てられないんですよ。天川先生も実は正しい占い師なんじゃないかって可能性捨てきれないんだ」
海里「………すやー………」
大地「そろそろ起きて本気でゲームに参加しろー。……難しいなー。でも俺を村人だと言った透馬を信じたいんだけどー……正直、胡散臭い気がするんだよなー。透馬が」
「はいっ!そこまでーっ!三日目の会議終了ーっ!投票のお時間でーすっ!!」
「先程と同じく美鈴が投票を確認している間に二日目の追放投票の内訳を開示しておく」
二日目の追放投票内訳。
【樹、優兎、海里→空良 葵、棗→透馬 透馬→葵 大地→優兎 空良→海里】
「以上だ。そろそろ誰が人狼か見えて来たんじゃないか?」
「ではではっ!投票結果を発表しまーすっ!!本日追放されるのはー…優兎くんでーすっ!」
「えっ!?僕っ!?うわー…昼の追放は予想外だった。んー…ま、いいや。皆頑張ってねー。あ、美鈴ちゃん。華菜ちゃん呼ばなくてもいいからね?僕自分で行くから」
「そうはいかないっ!」
「あ、あれ?華菜ちゃん?」
「優兎くん、覚悟ーっ!!」
「え?わっ、うわあああっ!!華菜ちゃん、縄をしまってぇーっ!!」
「………優兎くん、ふぁいとっ!」
「美鈴ちゃんっ、とっても良い笑顔で言うの止めてーっ!!」
花島優兎、追放。だいぶ頑張りましたが花崎に捕獲され連行されました。
四日目、夜。人狼襲撃。
「そして夜が明けました。夜、襲撃されたのは…なんとおりませんでしたっ!それでは四日目昼っ!発言権は大奮発の三回っ!スタートぉーっ!!」
人狼の襲撃はなしの為追放は無し。
四日目、昼。追放会議開始。
葵「夜の追放なし。って事は騎士が生きてるって事だね。もう後がないからもう騎士カミングアウトしちゃってよ。誰を守ったかが解ればおのずと正解に辿り着ける筈だし」
樹「騎士は俺だ。二日目の夜、俺は丑而摩先生を守った。三日目夜に天川先生を。で四日目の夜に葵を守った。四日目に葵を守って人狼の襲撃を守った事によって葵は本物の村人と確証を得た。従って人狼は天川先生って事になる」
透馬「面白い事言うなぁ。だが樹。お前一つ抜けてる事がないか?まだ一つ人狼サイドの役職があるだろう?」
大地「狂人かー。確かになー?でもオレは狂人は優兎じゃないかって思ってるんだよねー」
海里「……すやー……」
透馬「優兎が狂人?何でそう思う?」
大地「言っている事が常にどっちつかずだったからかなー」
葵「それは僕もそう思ってた。それに僕は優兎を占って村人だったと知っている」
樹「とは言え…葵を正しい占い師だと断定しても、葵が人狼が誰か占い切れていないのが痛いな」
葵「ちょっと、それどう言う意味?僕はちゃんと昨夜の占いで天川先生が人狼だって確証を得たから。僕は天川先生に投票する」
樹「恐らく騎士である俺は今日襲撃されるはずだ。だから遺言として残して置く。俺は葵を信じて天川先生に投票する」
大地「あー…。うん。俺も透馬に投票しよう。…じたばた抗っていないのが気になる所だけどなー」
海里「………牛肉…すやー…」
透馬「おい、牛肉ってなんだ牛肉って。ったく、寄ってたかって俺を苛めやがって。大地すら庇ってくれないのか。薄情な奴め」
海里「………………丑而摩先生、透馬兄と仲良し……すよー…」
「はいっ!終了ーっ!!四日目昼。投票に入るよーっ!」
「集計に時間はかからないだろうが、三日目の投票内訳だ」
【透馬、海里→優兎 葵→透馬 大地→樹 優兎→葵 樹→海里】
「となっている。さぁ、どうなるかな」
「集計が完了しましたーっ!それでは今日追放されるのは…透馬お兄ちゃんでーすっ!何か遺言はありますかー?」
「別にないな。じゃあ頑張れよ、大地」
「天川先生、覚悟ーっ!!」
「っと、あぶねっ。おい、花崎。少し手加減しろって」
「てぇーいっ!あっ!?」
「はいはい。ほら、行くぞー」
天川透馬、追放。花崎の攻撃を見事回避し逆にずるずると引っ張って別室に移動。
五日目夜。人狼の襲撃。
「そして夜が明けました。夜、襲撃されたのは…葵お兄ちゃんですっ!葵お兄ちゃんは何も発言してはいけませーんっ!」
白鳥葵、人狼に襲撃され追放。
「それでは五日目昼っ。会議開始っ!発言権は今回も三回っ!スタートぉーっ!!」
五日目昼。追放会議開始。
樹「……色々想定外だ」
大地「ここで葵を噛んでくるとは思わなかったなー。しかも残ったメンツが意外過ぎるー」
樹「流石にここで寝るのはもう許されないぞ。海里、起きろっ。お前何か発言しろっ」
海里「……ふぁ~あ。…えっと発言ですか。そう、ですね。なんでボクここまで生き残ってるんでしょうか」
樹「そんなの俺が知りたいっ!…ってしまった…。発言権を一回無駄にしてしまった…。と、とにかく、だ。五日目の昼まで続いたって事は人狼がまだ生き残っているって事だ。俺は騎士だって確定しているから、後はどっちを俺が信じるかで勝負が決まるって事か」
大地「なら悩む事ないだろー。海里が人狼だ」
海里「ボクが?人狼?なんで?」
大地「なんでだろうなー。多分役職振られたからだろうなー。恐らくオレの予想だと透馬がもう一人の人狼だと思うんだけどー」
海里「?、なんで解るんですか?って言うか、もし透馬兄だとして、透馬兄が一番気にかけてたの丑而摩先生だと思うんですが…こーゆーの何て言うんだっけ?えっと…値打ち切り?」
「はいっ、終了でーすっ!因みに最後の海里くんの言いたかったのは身内切りかなーっ!?さーさー、投票のお時間ですよーっ!」
「恐らくこの投票が最後の投票になるな。説明すると、人狼が二人残っていた場合、もうゲームは終了している。人数が同数になるからな。そして生き残っていた人狼が一人だった場合、残りの二人はどんな役職と言えど村人になる。この昼の追放会議で村人を選んだ場合は人狼と村人の数が同数になり人狼の勝利が確定。逆に人狼を選んだ場合は人狼を追放したとなり村人の勝利が確定する。さて、最後だ。四日目の昼の投票を公開する」
【葵、樹、大地→透馬 海里→樹 透馬→大地】
「これでもう大体人狼が誰か解ったな。解らない奴がいたらそれは完全に文章を書く方の人間の問題だ。全く気にする事はない。作者はこっちの方で刺しておく」
「さっ、投票が終了しましたーっ!今回、昼に追放されるのはー……誰もいませんっ!!」
「……は?美鈴、それはどうなんだ?」
「どうなんだって言われてもね。実際そうなんだから仕方ないよねー。各それぞれ票が一票ずつ入ったんだもん」
五日目昼。追放者なし。
六日目の夜。人狼の襲撃。
「そして夜が明けましたっ!夜、襲撃されたのは…樹先輩ですっ!さぁ、この時点で人狼と村人の数が同数となりましたのでゲームセットっ!人狼側の勝ちですっ!!きゃーっ、海里くん、おめでとーっ!!」
樹龍也、人狼に襲撃され追放。
ゲームセット。
「皆に戻って来て貰いましょーっ。へいっ、華菜ちゃんっ」
「りょっ!」
ゲーム終了の為プレイヤーが戻ってきました。
「海里ー、良くやったっ!」
「やったっ!透馬兄に褒められたっ!」
「龍也。お前なんでよりにもよって最後の最後でポカるんだよ」
「ポカるつもりはなかったんだが…」
「葵。樹は大事な所でいつもポカるんだから仕方ないよ」
「皆、落ち着けー。まずはネタ晴らしして行こうよー」
ゲームマスター(美鈴)を中心に集まる。
美鈴怖くて鴇の後ろへ逃走。
「ではまず人狼から。人狼だーれだ」
「はーい」
「……すやー…」
「いや、寝るな」
「ねぇねぇ、透馬お兄ちゃん。海里くんと組むって決まった時にどうするか二人で作戦立てたと思うんだけど、どんな作戦にしたの?」
「どんなっつってもな。海里がこうなのは誰にでも解るだろ?となると、俺がやるしかないだろ」
「そりゃそうだ。うんうん」
「姫さん、大きな同意ありがとよ。だが逆に言うと海里は潜伏に向いてるんだよな。ずーっと寝てる印象を逆手にとった訳だ。でまず海里を残す為に、奏輔は正直滅茶苦茶邪魔だったからとっとと噛んだ」
「そやろな。あの時、あーお前やろなーって想像ついたわ」
「で、次に棗を噛んだ訳だが」
「あそこで棗お兄ちゃんに行った意味はあるの?」
「いいや?奏輔と同じ理由だ。頭の働く奴を残して置くと後々面倒だからな」
「着実に村人側の頭を減らして訳ね?」
「どうせ皆おふざけするだろうと思ってな。そうなりゃ陸実、空良もそうそうに追放するだろうと踏んでいた。が、そこで海里が狙われると不味いと思って葵を噛もうと思ったんだがなー。上手い事騎士にガードされちまった。会話をするターンを増やすと俺達が不利だからな。なら俺はあのターンの追放で消えようと思って、いなくなった訳だ。残された海里には極力寝ている様にってのと狙う相手が解らなくなったら取りあえず樹以外の誰かを狙えって指示を出しておいた」
「なんで俺以外…?」
「樹は大事な場面でポカするような人間だからな。追い詰めれば追い詰めるほど焦ってとちる」
「うぐっ…」
「成程ー。じゃあ海里くんがあの時葵お兄ちゃんを噛んだ理由は?」
「…丑而摩先生と透馬兄が仲良くしてるようだったから、てっきり丑而摩先生は狂人なんだと思って」
「あー、成程ー。実際はオレただの村人だったけどねー」
「ふふっ。それがこのゲームの面白い所だよねー。人狼は透馬お兄ちゃんと海里くんでしたー。はい、次に、占い師、だーれ?」
「僕だね」
「葵お兄ちゃんでしたー。葵お兄ちゃん、今回尽く占いでハズレ引いてたね」
「そうなんだよね。人狼のどっちかを当てられていたらもっと強く出れたはずなんだけど。悔しいなぁ」
「こればっかりは運要素が強いからねぇ。葵お兄ちゃんも頑張ったんだけどね」
「相手が悪かったね」
「透馬お兄ちゃんだからね~。さて、次は狂人はだーれ」
「はーい」
「あ、やっぱり優兎だったか。お前が頑張って引っ掻き回そうとしてんの解ったぜ?」
「って言っても天川先生にモロバレだったって事は皆にもバレバレだったって事じゃないですか」
「でもお前が人狼のふりをしてくれていたおかげで海里が潜伏出来たからな」
「役に立ったなら良かったです」
「こう聞くと海里全く仕事してねーな」
「そのセリフブーメランにして龍也に返してやるよ。騎士の癖に全く仕事してなかったじゃないか」
「う…い、いや、最後まで残ったし、い、一回はちゃんと襲撃阻止出来ただろ」
「で、最後の最後に大地お兄ちゃんに投票して各それぞれ投票一ずつになって投票がばらけてしまい、追放がなくなって結果負けに導いた、騎士の樹先輩でしたー♪」
「美鈴、追い打ちかけんなっ」
「その他の人達は皆村人でした。と言う事で今回の人狼ゲーム勝者は人狼チームでしたーっ!またお会いしましょうーっ!」
閉幕。
10
お気に入りに追加
3,734
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
骸骨令嬢の恋×濃〇物語~奪って見せます、王太子っ!~
三木猫
恋愛
とある不幸な事故で命を落とした女の子が異世界に転生しました。
前世でも色々可哀想な人生で今世こそはと奮起(斜め上方向に上昇)する。
今回は恋愛も人生も順風満帆にと願う女の子の、恋…ではなく、濃い物語。
※毎週土曜日14時に更新致します。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる