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高校1年-9月
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しおりを挟む秋緒はそっと家のドアを開けた。早朝に仕事が終わり、始発で帰ってきたのだ。それでも家に着いたのは朝7時。
春菜、起きてるかな・・・。
万が一眠ってたら、起こすのは忍びない。そう思って忍び足で玄関に踏み入った。するとキッチンからのいい匂いと水音がした。
「なーんだ、起きてたのか。」
そう呟いて、秋緒はパンプスを脱いでリビングへと向かった。
「ただいまー。」
「あ、おかえり。」
秋緒の声に春菜が振り返り、微笑む。それを見て、秋緒もようやく我が家に帰ってきたのだと実感した。
「はぁ、疲れたー。もう徹夜は勘弁してほしい。」
そう言ってソファにばたっと倒れ込む。それをくすくす笑いながら春菜は朝食作りへと戻る。
「秋緒、御飯は?食べる?」
「あー・・・どうしよう。睡眠欲と食欲が今、争ってるわ。うーん・・・やっぱ、いいや。これからすぐに寝るし。」
「わかった。」
春菜は再び手を動かし始める。秋緒は目を瞑り、音と香りを感じながら数か月前までの風景を思い出していた。
そう、こんな感じだった・・・。
お母さんが朝食の準備をして、そして春菜がそれを手伝って。私はいつも遅れて部屋から出てきて・・・。お父さんは私達が出掛ける頃に起きてきて。懐かしい気持ちに襲われ、秋緒は思わず顔が綻ぶ。
「秋緒?寝るなら部屋で寝ないと風邪ひいちゃうよ。」
春菜の控え目な声で現実に戻る。秋緒はのそりと起き上がり、
「うん・・・顔、洗って寝るね。」
「あ、そうだ。あのね、今日友達がうちに泊まりに来るんだ。結構な人数で。だからちょっとうるさくなるかも。」
「何、それ。」
「ほら、もうすぐ学園祭だから。私のクラスは演劇をすることになって、衣裳係の人達が間に合わないから私の家ですることになったの。」
「へぇ・・・。春菜も衣裳係なんだ。」
「え?あ、ううん。私は・・・・・・別の係り。けど学校のミシンだけだと間に合わないみたいで・・・。」
「ふーん。じゃあもちろん優香も来るんだよね。」
「あーどうだろう。誘ってはないけど。」
「いーや、絶対に来るね。最悪は朝一番でやってきそうだわ。」
「ははは、それはないよ。だって優香は朝に弱いもの。」
「そうだっけ?ま、いいや。とりあえず顔、洗ってくる。」
そう言ってリビングを出ると、そのまま洗面所に入った。
ふぅー・・・人がくるってことは存分に寝れないってことだよね?
秋緒はそんなことを考えながら、メイクを落としていく。そして顔を洗い終えて、目の前の鏡を見ながら歯磨きに入る。すると洗面所の入り口のドアが開いていることに気づく。
あれ?私、開けっぱだったっけ?ま、いっか。
そう思っていると、Tシャツの裾がぐいっと引っ張られた。
「な、なに?」
歯ブラシを加えたまま、その方向を振り返る。
自分よりも50cmほど下に‘それ’はいた。
「トイレ…。」
目をこすりながらそう呟く少女を見て、秋緒は動きが止まった。
だ、だれ?この子。ってか、これは夢?!この家にこんな小さい子なんていないし!
秋緒はいったん前を向き、歯ブラシを口から離すともう一度振り返った。
しかしそこには誰もいない。たらりと背中に汗が伝う。秋緒は慌ててうがいをして歯ブラシを雑に洗うと、
「は、はるなー!で、出た!出たの!」
叫びながらリビングに走り戻った。テーブルに朝食を並べていた春菜は驚きながら、秋緒を見返す。
「出たって何が?」
「だ、だから幽霊!」
「幽霊って。夢でも見たの?」
くすくすと笑いながら春菜は動きを再開した。
「もう!本当だって!私の後ろでね、トイレって言って・・・」
秋緒が混乱しながら説明をしている時、少し遠いところ、まさにトイレから水の流れる音が聞こえた。
「ほ、ほら!トイレの水が勝手に・・・。」
春菜も動きを止めて、そして思いだす。
「あ、そうそう!もう一つ言うの、忘れてた。今ね、友達の妹さんを預かってるの。」
「預かってる?」
「うん。ちょっとわけあってね。小学3年生の女の子なんだけど。」
「小学3年・・・そのくらいだったような。」
自分の見たものが幻ではないことがわかり、秋緒はほっとした。そして話題の出たつぐみが眠そうな顔でようやくリビングに姿を現した。それを春菜が見つけ、笑顔で声をかけた。
「おはよう、つぐみちゃん。」
「?・・・あ!はるなお姉ちゃん!おはよー。」
寝ぼけていたつぐみは今自分のいる場所がどこかわかると、春菜に向かってパタパタと春菜に走り寄った。そしてぼすっと春菜に抱きつく。それを受け止め、春菜はつぐみの目線に合わせ、しゃがみこんだ。
「よく眠れた?」
「うん!はるなお姉ちゃんと一緒だったから。」
「良かった。あ、つぐみちゃんに紹介するね。ほら昨日話した私の妹の秋緒お姉ちゃんだよ。」
つぐみはその言葉で近くにいた秋緒を見上げた。それまで呆気に取られて二人を見ていた秋緒は我に返り、
「初めまして。秋緒です。よろしくね、つぐみちゃん。」
そう言ってにっこりと笑顔を向けた。しかしつぐみは秋緒と目が合うと慌てて春菜の後ろに隠れるように逃げた。
「つぐみちゃん?」
「あらら、人見知りしたのかな。」
つぐみは春菜の後ろから少しだけ顔を出して、秋緒を盗み見するように見上げていた。それを苦笑しながら秋緒は春菜に視線を移した。
「ま、仕方ないか。じゃあ私、部屋に戻って寝るね。つぐみちゃん、またね。」
最後につぐみに声をかけ、秋緒はリビングを出ていった。それを見送った春菜は、
「驚かせちゃったね。ごめんね、つぐみちゃん。」
そう言うと、つぐみは俯いて首を横に振った。春菜はつぐみの頭を撫でて、
「さてと、お腹すいたなー。つぐみちゃん、御飯食べるよね。用意するからその間に顔を洗ってこようか。」
優しく接する春菜にようやくつぐみが顔を上げた。そして嬉しそうな笑顔を春菜に向け大きく頷いた。
春菜とつぐみが食卓に着いた時、春菜の携帯が鳴った。つぐみに食べててと伝え、春菜が電話に出てみると祐介からだった。
『春菜?』
「あ、おはよう、祐介君。」
『悪い、寝てたか?』
「ううん。大丈夫だよ。」
『つぐみは?』
「もう起きて、これから二人で朝ごはんを食べるところなんだ。」
『そっか。じゃあ、少し時間をおいてからそっちに行くよ。』
「うん。あ、祐介君、朝ごはんは?食べたの?」
『いや。』
「だったら今から来ない?一緒に食べようよ。つぐみちゃんも喜ぶし。」
『いいのか?』
「うん。大勢で食べた方が楽しいし。じゃあ用意して待ってるね。」
『ああ。じゃあな。』
電話を切り、携帯をテーブルに置くと待ってましたとばかりにつぐみが口を開いた。
「おにいちゃん?」
「うん。もうすぐ来るって。一緒に朝ごはん食べるんだよ。」
「わぁ、やったぁ!」
手を叩きながら喜ぶつぐみに春菜も自然と笑顔になる。
祐介が来たのはそれからしばらくしてからだった。春菜がもう一人分を用意している時、玄関からピンポーンという音が聞こえてきた。その音に食べていたつぐみが反応した。
「お兄ちゃんだ!」
そう言って椅子から飛び降り、玄関へと走っていく。春菜もその後を追うように玄関に向かうと、すでにつぐみが玄関のドアを開けているところだった。
「おにいちゃん!」
「おはよう、つぐみ。ちゃんと春菜の言う事を聞いてたか?」
「うん!」
「よし、えらい!」
「へへっ。」
兄妹の会話らしい会話を聞きながら、春菜もその場所にたどり着く。
「いらっしゃい、祐介君。」
「悪かったな。つぐみの面倒見させて。」
「ううん。それより上がって。」
「お兄ちゃん、行こ!」
「あ、おい!待てって。」
つぐみに手を引っ張られ、祐介は倒れそうになりながら靴を脱いだ。リビングに向かう廊下ではすでに朝食の良い匂いが漂っていた。
「うまそうな匂いだな。余計に腹がすくよ。」
「じゃあいっぱい食べて。」
「食べて。」
春菜の言葉を復唱するようにつぐみが言葉を重ねる。二人に言われ、祐介は苦笑しながら、
「動けなくなるくらい食べてやる。」
そう言ってリビングへと入っていった。
「祐介君はここ。つぐみちゃんの隣りね。」
春菜は椅子を少し引いて、祐介を促す。そしてそのままキッチンへ向かい、再び食事の用意を続けた。目の前ではつぐみと祐介の会話が聞こえてくる。それを聞きながら、春菜は楽しそうに手を動かす。
すると、ダダッと階段を駆け下りる音が聞こえ、
「春菜!私、隣りで寝ることにするからー。」
その声とともに秋緒がリビングに現れた。そして目の前に広がった光景に秋緒の動きが一瞬止まった。しかし次の瞬間、
「なんで?!なんであんたがここにいるのよ!」
祐介を指さし、秋緒が怒りをあらわにした。
「よぉ!」
それに動じず、祐介はにこやかに手を軽く上げた。それにより秋緒の顔がさらに険しくなる。
「ここはあんたが来るようなところじゃないの!さっさと出て行って!」
「秋緒!」
春菜が慌ててキッチンから飛び出してきて秋緒を止める。
「あのねっ、私が誘ったの。祐介君はね、つぐみちゃんのお兄さんなんだよ。だから・・・」
「誘ったって・・・春菜、言ったでしょ?こいつに関わらない方がいいって。」
「秋緒は心配しすぎだよ。皆には誤解されがちだけど、祐介君はとてもいい人なの。」
「春菜は甘いよ!あいつは絶対にいい人じゃない!むしろ危険人物よ!春菜もそのうち傷つく・・・」
「秋緒!」
パシッ。言葉とともに春菜の手が秋緒の頬を打つ。それには秋緒も驚きを隠せない。祐介もまた言葉も出せず、目を見開いていた。
「春菜・・・?」
打たれた痛みよりも驚きが勝っていた。
「言い過ぎだよ、秋緒。祐介君に謝って。あとつぐみちゃんにも。」
その時ようやくつぐみの存在を思い出し、秋緒をはっと口を手で押さえた。
「最初から祐介君のことを良く思ってないことはわかってたよ。でもそれは見た目で判断してるだけでしょ?ちゃんと祐介君の中身を見てないよね?それってすごく失礼なことだと思う。」
「でも!」
「秋緒はそんな経験がないからわからないかもしれないけど、それがどれだけ人を傷つけているのか、考えてほしい。」
そう言って悲しそうな瞳を見せた春菜に、秋緒は何も言えなくなる。
「つぐみちゃんだってそう。お兄ちゃんのことをそんな風に言われて傷つかないわけないでしょ?」
「・・・うん。」
春菜の言葉が秋緒の胸に突き刺さる。
「秋緒が私の心配をしてくれるのはすごく有難いし、感謝してる。でももう私は小さな子供じゃない。ちゃんと自分のことは自分で考えられる。考えなきゃいけないんだよ。」
「春菜・・・。」
すると、それまで黙って見ていた祐介がようやく口を開いた。
「あのさー、そろそろ飯にしねぇ?俺、腹減って死にそう。」
そう言ってお腹を擦る。春菜は慌てて、
「あ、ごめんね。すぐに準備するから。」
そう言ってキッチンへと戻った。祐介はそれを見届けると、
「別に気にしてねーから。」
ぼそっとそう言ってつぐみの頭を撫でた。春菜は水音で聞こえていない。秋緒はそれが自分に向けられた言葉だと気付き、バツが悪くなる。
私、いつの間にこんなやな女になったんだろう。
見た目で判断・・・感情が持てなかった時、春菜もきっとされてたんだろう。一番してはいけなかったことなのに。
秋緒はゆっくりとキッチンへと向かった。
そして、
「春菜・・・ごめん。」
秋緒の声に春菜がその方向を向く。
「秋緒・・・。ううん、私こそ叩いちゃってごめん。」
「春菜は悪くないよ。だから謝らないで。」
「・・・わかった。」
春菜がぎこちなく微笑む。暗い雰囲気を払拭するように秋緒が声を上げた。
「あ、そうそう。私、将樹の家で寝ることにしたんだ。将樹はもう朝練で家を出たらしくっておばさんもどうぞって言ってくれたの。」
「そっか。その方がゆっくり寝れるもんね。ここで寝ても騒がしくて寝られないかもしれないし。」
「うん。じゃあ・・・行ってくる。」
そう言って秋緒がキッチンを出ていく。
その後ろ姿を見ながらいつもの秋緒に戻ったことに春菜はほっとした。
キッチンを出た秋緒はちらっと祐介とつぐみを横目で見ながらリビングを通り過ぎた。
やっぱ、謝らなきゃね。
そう思ってリビングの入り口のところで二人を振り返った。
「さっきは言い過ぎた。ごめん。」
そう言って頭を下げ、秋緒は二人の反応を見ずにすぐにリビングを出ていった。祐介はその行動にびっくりして何も言えずにいたが、すぐに秋緒の後を追った。秋緒は追ってくる足音に気付いたが、振り返ることなく靴を履く。
「俺、春菜を傷つけるつもりねーよ。」
その言葉にようやく秋緒は顔を上げて祐介を見た。
「今、ここにいるのもたまたまだし。もうここに来ることはないし・・・春菜にもこれ以上、近づかねーし。だから安心していい。」
それだけ言うと祐介は秋緒をその場に残し、リビングへと戻っていった。一方、秋緒は祐介が立ち去る瞬間の表情を見て、やるせなくなっていた。
なんで・・・あんなに孤独な顔を見せんのよ。
秋緒の中で赤城祐介という人間の印象が少しだけ変わった瞬間だった。
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