88 / 189
第4章
人の噂も七十五日㉑ ~春樹からのプレゼント~
しおりを挟む歩の強引な命令によって忍の見舞いに行くことになった二郎は学校からそのまますぐには成田家に行かずにあるお店に向かっていた。
「いらっしゃいませー」
「どうも、こんちわ」
慣れた様子で入ったお店は二郎が行きつけにしている四葉のバイト先である『焼きたてパン工房 佐藤さん』だった。
「おぅ、二郎君かぁ。この間はありがとうな。本当に助かったよ。今日は部活の帰りかい」
二郎に気さくに話し掛けたのはこの店の店主である春樹だった。春樹は花火大会の日に屋台に出店していた店の片付けの際に四葉とのデートを終えた二郎がそのまま片付けを手伝ってくれたことに対して改めて感謝を言った。
「いやいや、さすがの俺もあのまま自分だけ帰れるほど人でなしじゃないですよ。それに余りのパンを沢山もらいましたし、母も凄くおいしかったと喜んでくれましたし、逆に自分の方がありがとうございました」
二郎は春樹の謝辞をもう気にしないで大丈夫と言った口ぶりで受け取った。
「そうかい、いや、君がなかなかしっかりしていておじさんとしては嬉しい限りで、安心して四葉ちゃんを任せられるよ。これからも四葉ちゃんを大切にしてくれよ」
春樹が冗談交じりであり、若干本気な口ぶりで二郎に話しているとバイト姿に着替えた四葉が店の奥から姿を現し春樹の言葉にツッコミを入れた。
「ちょっと春樹さん、私がいない間に何を話しているんですか、もう。二郎君も春樹さんがバカな事言ったら怒って良いんだよ」
四葉は困ったいたずらをする子供を叱るように両手を腰につけて春樹と二郎の前で頬を膨らませて怒ったポースを取って見せた。
「四葉さん、そんな怖い顔しないでくれよ。俺一応お客さんなんだから怒るなら店長さんだけにしてくれや」
「おいおい二郎君。俺たち四葉ちゃんを共に悪い輩から守ると誓った同士ではないか。笑うときも、泣くときも、そして怒られるときも一緒だぞ」
春樹の悪乗りに二郎が付き合ってられないと呆れた表情をしていると四葉がさらに言葉を告げた。
「もう春樹さん、二郎君も困っているじゃないですか。もうパンも焼き上がりますし、レジは私がやりますから早く奥に戻ってくださいよ」
四葉の剣幕にはっはと笑いながら、春樹が作業場へ戻ろうとしたところで二郎が春樹に声を掛けた。
「店長さん、すいません。手が空いた時で良いので聞いてもらいたい話があって少し時間を頂けませんか」
「うん、なんだ一体。俺に相談なんてなんかあったのか」
「いや、たいしたことではないのですが、俺だけではなんとも判断しがたい案件があって、大人の店長さんに助言を頂きたいことがあるんです。5分も取らせませんので手が空いたらで良いのでお願いします」
二郎の説明を聞き、わかったと返事をした春樹はそのまま奥へ入っていった。
「二郎君、春樹さんに相談って何かあったの」
「いや、その四葉さんには関係の無い話だから気にしないで大丈夫だよ。それにしても久しぶりだね。この前の祭り以来学校でもなかなか話し掛けるタイミングが無くてごめんよ」
二郎は話を逸らすように話題を替えて言った。
「そうなの。まぁそれなら良いけど。・・・確かに久しぶりだね。あ、そういえばあの日は片付け手伝ってくれて本当にありがとうね。二人だと大変だったから二郎君が手伝ってくれて本当に助かったって春樹さんと話していたんだよ」
「そのことはさっき店長さんにも言われたけど、俺もその見返りに沢山パンもらったから気にしないで大丈夫だよ。あそこで四葉さん達を置いて俺だけ一人帰る方が心苦しかったし、お互い様だよ」
「そうだったの。でも本当にありがとう。屋台の位置から車のある場所まで結構離れているから、荷物を運ぶの本当に大変で、それでいてあの人混みの中で作業するのは結構骨が折れる事だったから」
「そっか、まぁ役に立てたのなら良かったよ。それよりも、あの噂の事って四葉さんでも何か聞いたりしているか」
四葉の謝意を素直に受け取った二郎は気になっていた学校での噂話の事を恐る恐る聞いた。
「え、噂?あぁもしかして、二郎君の友達の話のことだったよね。みかちゃんとか成田さんが告白されたとかって言う話しだよね」
「そうだけど、知っているのはそれだけかい。例えば俺のこととか何か聞いてない」
二郎は4つのウチ2つの噂だけを答えた四葉に疑問を持ちながら再度問いかけた。
「二郎君の噂?私はよく知らないけど、噂とは違うけど金曜日に突然生徒会副会長の二階堂先輩がウチのクラスに来て、私を探していたってレベッカが話していたけど、それとは何か関係があるのかな」
「はぁ凜先輩、何やってんだかな。それに関しては無視で大丈夫だから四葉さんが気にすることないよ。あの人ちょっと変な人でたまに意味不明な行動を取るだけだから気にしないで大丈夫だよ」
二郎は四葉を極力凜に関わらせないためにバッサリと切り捨てるように言った。
「そうなの、なんかものすごく怖かったってレベッカも奈々ちゃんも言っていて凄く気になっていて。正直二階堂先輩とは一度も話しもしたこともないし、何か私したかなと心配だったの。でも、二郎君は随分先輩のことを知っている口ぶりだね。そんなに仲良くしているの」
四葉は疑問と不安の表情で答えつつ二郎と凜の関係性について問いかけた。
「まぁ中学時代からの先輩で友達が生徒会をやっている関係で少し関わりがあるんだよ。それで少し知っているんだよ」
「ふーん、意外と二郎君って私と違って顔が広いんだね。私は本当に友達が少ないから他の人の交友関係とかには詳しくなくて。はぁ」
四葉は自分の交友関係の狭さを痛感して苦笑いで言った。
「まぁそれは人それぞれじゃないか。君は勉強やバイトを一生懸命やっているじゃんか。俺から言わせれば目標に向かって頑張る君の方が健全な気がするけど、そうだね、もし四葉さんが他のクラスの人とも知り合いになりたいと言うなら、ウチのクラスの女子とでも話してみるかい。この前1度会った成田忍の事は覚えているかい、それと陸部の馬場三佳とかあの辺の女子とは俺も最近交友が出来たから、そうだな、今度テスト勉強の時にでも一緒にやればすぐに仲良くなれるよ。あいつらいつもテスト前に勉強会をしてるからさ」
二郎はお節介と思いつつも初めて他者に興味を持つようなことを言った四葉の変化を感じ取って自分が唯一紹介できるすみれグループと引き合わせようと提案をした。
「うん、ありがとう二郎君。機会があれば是非よろしくね。私もこのままじゃイケないと思っていたから、良いきっかけかもしれないもんね。それに三佳ちゃんとは私友達だから入っていき易いと思うから」
「そうなのか、そりゃ良かったよ。今度あいつらに話してみるから、その時になったらまた伝えるよ」
二郎と四葉がそんな話をしていると春樹が作業を終えて店先に再び顔を出した。
「おぉ待たせたね、それで俺に相談ってなんだい、二郎君」
「店長さん、忙しいところすいません。あの出来れば二人で話したいことなんですが・・・」
二郎は四葉に目配せをしながらこの場を外して欲しいというサインを出すが、それを怪しんだ四葉が怪訝そうに反応し、それを聞いた春樹が突拍子もない言葉を発した。
「二郎君、私が聞いたらまずい話しなの」
「まさか、二郎君。四葉ちゃんとやったのか!」
春樹の言葉に二郎が全力で否定する横で、絶句して顔を真っ赤にした四葉が固まって春樹を睨み付けた。
「な、何をいきなり言ってんだ、あんたは」
「何って四葉ちゃんがいたら気まずいなんてそう言うことだろうが」
「なんでそうなるんですか!どうしたら俺が四葉さんとやるって話になるんですか、ったく、しょうがねーな、このおっさんは。なぁ」
二人のやり取りを聞いていた四葉に二郎が同意を求めると四葉が我慢の限界と言わんばかりの表情で激怒した。
「もう何がやるだの、やらないだの、バカな事言っているんですか。もうセクハラで二人とも訴えますよ。もう春樹さんと二郎君のバカ、スケベ、おたんこなす!!」
そう叫びながら四葉は店の奥へ駆け込んでいった。
「おたんこなすって久しぶりに聞いたな。・・・店長さん、あんた四葉さんに後でしこたま説教されますよ。彼女あんな可愛い顔して結構怖いですから。俺もこの前痛い目に遭いましたからね」
「ははは、ちょっとからかいすぎたかね。今日はお土産のパンを一杯持たせなきゃイケないかもな」
二人は冷や汗をかきながらこの後展開されるであろう四葉の説教を想像しながら顔を見合わせた。
「それはそうとして、今店長さんの言ったお土産の事で相談したくて」
「なんだそりゃ、お土産のこと?」
二郎は部活の同級生の女子が生理で体調を崩しており、なぜか自分が見舞いの差し入れを持って行くことになった事を話し、こんな時に何を差し入れすれば良いのかどうしても分からず、身近な大人である春樹を訪ねたことを簡単に説明した。
「なるほどな。確かにこんな事は同級生の女の子には聞けないよな。そうだな、パン屋の俺としてはウチの美味いパンでも持って行けと言いたいところだけど、さすがにそれは無理だろうから、うーん、・・・そうだ。ちょっと待ってな」
春樹は少し考えると、作業場へ姿を消しすぐに何か瓶のようなモノを持って戻ってきた。
「これが良いと思うぞ。弱った体にはこれが一番だよ」
そう言って春樹が二郎に手渡したのは蜂蜜だった。二郎は突然手渡された蜂蜜と春樹の顔を交互に見ながら言った。
「あの、店長さん、これは・・」
「なに、見たとおり蜂蜜だよ。確かこんな時は普通の食事は胃に良くないから、蜂蜜をお湯でといてレモンでも搾って飲むのが体にも良いし、栄養もたっぷりで元気もきっと出るさ。これは店で使ってるとっておきの蜂蜜だからその辺のスーパーで買う奴よりも格別に美味いからきっとその子も喜んでくれると思うぞ」
「そうなんですか、ありがとうございます。でも、これいくらになりますか。今日余り手持ちがなくて・・・」
二郎は心許ない懐事情を気にしていかにも高価そうな蜂蜜を持ちながら不安そうに春樹に聞いた。
「何お金の事なんて気にするな。これは俺からの君へのプレゼントさ。いつも四葉ちゃんに良くしてくれるし、この前のお礼も残りのパンじゃ申し訳ないと思っていたから、気にせず持って行きなさい」
「でもいいんですか」
「こういう時は大人に大人しく甘えることを覚えるのも大切なことだよ。君が今言うべきは遠慮の言葉じゃないさ」
二郎は今までふざけとことばかり言う気の良いおっさんだと思っていた春樹の真面目な表情を見て、背を伸ばして言った。
「そうですね、ありがとうございます。ありがたく頂戴します」
「うん、若者はそれでいい。すまないがレモンだけはどこかで買って持って行っいてくれな」
「はい、本当に何から何までありがとうございます。それでは俺は遅くなる前に行ってきます。また今度パンを買いに来ます。四葉さんにもよろしく伝えてください」
二郎は懸念事項だった差し入れの品が決まり、残すは忍の家に行くのみと気持ちを切り替えて店を後にするのだった。
その背を見送った春樹が誰もいないはずの後ろに向かって言葉を掛けた。
「良い奴じゃないか、部活の子を心配して家まで見舞いに行くなんて優しい男だな二郎君は。それにちゃんと相手のことを考えて差し入れのモノをわざわざ俺に相談までしに来るなんて、余程大事な相手なのかな。なぁ四葉ちゃん。聞いていたんだろ」
そう言われた四葉はこっそり隠れていたドアの後ろから姿を見せると恥ずかしそうに言った。
「どうして分かったの、春樹さん」
「なに、さっき1度作業場に戻るときに脇に隠れるその可愛いお尻が見えただけだよ。頭隠して尻隠さずってか。そんなに気になるなら素直に出てくれば良かったのに」
春樹の言葉に赤面する四葉はごまかすように言った。
「別に気になんかならないけど、また二人でバカな事を話してないか監視していただけですから。ほら春樹さんは早く次のパンを焼く準備してくださいよ。すぐにお客さんがたくさん来る時間になりますよ。あ、いらっしゃいませ!今ちょうどクロワッサンが焼きたてですよ。良かったらお一つどうぞ!」
そう言ってレジの前に立ちつつも落ち着かない様子で四葉は入店してきた常連の老夫婦に挨拶をするのであった。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
連れ子が中学生に成長して胸が膨らむ・・・1人での快感にも目覚て恥ずかしそうにベッドの上で寝る
マッキーの世界
大衆娯楽
連れ子が成長し、中学生になった。
思春期ということもあり、反抗的な態度をとられる。
だが、そんな反抗的な表情も妙に俺の心を捉えて離さない。
「ああ、抱きたい・・・」
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
修行のため、女装して高校に通っています
らいち
青春
沢村由紀也の家は大衆演劇を営んでいて、由紀也はそこの看板女形だ。
人気もそこそこあるし、由紀也自身も自分の女形の出来にはある程度自信を持っていたのだが……。
団長である父親は、由紀也の女形の出来がどうしても気に入らなかったらしく、とんでもない要求を由紀也によこす。
それは修行のために、女装して高校に通えという事だった。
女装した美少年が美少女に変身したために起こる、楽しくてちょっぴり迷惑な物語♪(ちゃんと修行もしています)
※以前他サイトに投稿していた作品です。現在は下げており、タイトルも変えています。
彼女たちは爛れたい ~貞操観念のおかしな彼女たちと普通の青春を送りたい俺がオトナになってしまうまで~
邑樹 政典
青春
【ちょっとエッチな青春ラブコメディ】(EP2以降はちょっとではないかも……)
EP1.
高校一年生の春、俺は中学生時代からの同級生である塚本深雪から告白された。
だが、俺にはもうすでに綾小路優那という恋人がいた。
しかし、優那は自分などに構わずどんどん恋人を増やせと言ってきて……。
EP2.
すっかり爛れた生活を送る俺たちだったが、中間テストの結果発表や生徒会会長選の案内の折り、優那に不穏な態度をとるクラスメイト服部香澄の存在に気づく。
また、服部の周辺を調べているうちに、どうやら彼女が優那の虐めに加担していた姫宮繭佳と同じ中学校の出身であることが判明する……。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
本作は学生としてごく普通の青春を謳歌したい『俺』ことセトセイジロウくんと、その周りに集まるちょっと貞操観念のおかしな少女たちによるドタバタ『性春』ラブコメディです。
時にはトラブルに巻き込まれることもありますが、陰湿な展開には一切なりませんので安心して読み進めていただければと思います。
エッチなことに興味津々な女の子たちに囲まれて、それでも普通の青春を送りたいと願う『俺』はいったいどこまで正気を保っていられるのでしょうか……?
※今作は直接的な性描写はこそありませんが、それに近い描写やそれを匂わせる描写は出てきます。とくにEP2以降は本気で爛れてきますので、そういったものに不快に感じられる方はあらかじめご注意ください。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる