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第3章 番外編
凜と二郎の不思議な関係 出会いの中学編⑦ ~正義の味方とドヤ顔~
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「正義の味方は遅れて登場!って、そんな簡単には返すわけにはいきませんよ。白井先輩。これからが本番ですから」
場の重苦しい空気を吹き飛ばすように垢抜けた声で瑠美を引き留めた一が姿を現した。
「え!??」
「誰だ、お前は!」
「今度は一体何なの?」
瑠美が突然現れた人影に驚き、純と千和子が驚いた顔で一の方に顔向けた。
「初めまして先輩方、俺はそこにいる山田の同級生で生徒会副会長の一ノ瀬一ですよ。いつも凜先輩がお世話になっています」
一が一見笑顔で自己紹介をするも生徒会と言う言葉を聞いて3年の3人は顔を顰めた。
「どうして生徒会のガキがこんなところにいるんだよ」
純が他の二人の声を代弁するように一に言った。
「そりゃ決まっているでしょ。あんたらを成敗するためですよ」
一は笑顔から怒りを露わにして純を睨み付けるように言い放った。
「ふざけるな。何が生徒会だ。たいしたこともやって無いくせに偉そうにしやがって。俺らと何が違うってんだ。中身はただの中学生とかわらないだろが」
純の捨て台詞を一が正論で論破した。
「少なくともあんたらみたいに誰かを逆恨みして、他人を貶めようとする人間は生徒会にはいません。あんたが会長選挙を落選したのは皆あんたの性格の悪さに気づいていたんじゃ無いですか。凜先輩が出て無くてもあんたはきっと誰かに負けていたよ」
一は本質を見抜くようにして純の言葉をバッサリと切り捨てた。
「うるさい、何も知らないくせに。あいつのせいで俺は親にいつも公立の中学ごときで学年一位をとれない出来損ないと言われ、結果を出せないのは勉強をしない俺の怠慢だと怒られ、兄弟には馬鹿にされて、どんなに俺が頑張ったって誰も俺を認めようとしないんだ。アイツさえいなければ俺はもっと親に褒められて兄弟からも仲間はずれにされずに済むんだ」
純は誰も聞いてもいない身の上話を言い訳がましく二郎や一に怒鳴り聞かせた。
「あんたの話なんてどうでも良いし、二階堂先輩に嫌がらせをして許される理由にはならないんだよ、バカ野郎が」
一の登場で大人しくしていた二郎が純のあまりにも身勝手な言い訳に我慢できずに言い返した。
「いずれにせよ、先輩方にはきっちり落とし前をつけてもらいますよ。このことを生徒会副会長として先生に報告しますので覚悟して下さい」
一が二郎に文句を言うのを任せて、今後の対応について冷静に説明した。
すると純が不気味な笑いを浮かべながら、再び悪知恵を思い浮かべた様に叫び始めた。
「バーカが、お前らがいくら言っても最後に勝つのは俺なんだよ。そうだ、二階堂のストーカーはお前、一ノ瀬という事にしよう。一ノ瀬が普段友達のいないこいつを駒として操って二階堂に嫌がらせをさせていたところを俺たちが阻止して、それに腹を立てたお前が適当な嘘を言って俺たちを陥れようとしたことにしよう。そうだ、こいつが内藤に落書きをバレたところで、いきなり襲いかかってきたことにするのはどうだ。そこを偶然俺と白井が見つけて助けたことにすれ話がつながるな。内藤、お前ワイシャツの胸元のボタンでも二つくらいちぎっておけ、発情してこの根暗のガキが襲ってきたことにでもしてやれ。そうすれば先公達は俺らを信じるだろうよ。それに女の白井が証言すれば信憑性もあがるだろ。お前達は所詮は思春期真っ只中の中学2年だし、それを助けた俺は学校の英雄として褒められるってことだ。ははは、これで完璧だぞ。俺みたいな天才になればどんな問題も解決できるんだよ。お前らみたいなバカなガキとは違うんだよ。分かったか、このガキどもが!」
純は仏のように心が広く一度も怒った事もない人ですら確実に苛つかせる完璧なドヤ顔で二人を見下すように三文小説にも出てこないであろう余りにもくだらない絵に描いた餅のような話を披露した。
二郎と一は同時にため息をつき、バカにつける薬は無いなといった諦めの表情で首を横にゆっくりと振った。
「一ノ瀬、頼むわ」
「あいよ。・・・すみません、バカな話に付き合わせてしまい。こちらにお願いします」
一が敬語で教室の外へ声を掛けると、この話の最後の登場人物がゆっくりと姿を現した。
場の重苦しい空気を吹き飛ばすように垢抜けた声で瑠美を引き留めた一が姿を現した。
「え!??」
「誰だ、お前は!」
「今度は一体何なの?」
瑠美が突然現れた人影に驚き、純と千和子が驚いた顔で一の方に顔向けた。
「初めまして先輩方、俺はそこにいる山田の同級生で生徒会副会長の一ノ瀬一ですよ。いつも凜先輩がお世話になっています」
一が一見笑顔で自己紹介をするも生徒会と言う言葉を聞いて3年の3人は顔を顰めた。
「どうして生徒会のガキがこんなところにいるんだよ」
純が他の二人の声を代弁するように一に言った。
「そりゃ決まっているでしょ。あんたらを成敗するためですよ」
一は笑顔から怒りを露わにして純を睨み付けるように言い放った。
「ふざけるな。何が生徒会だ。たいしたこともやって無いくせに偉そうにしやがって。俺らと何が違うってんだ。中身はただの中学生とかわらないだろが」
純の捨て台詞を一が正論で論破した。
「少なくともあんたらみたいに誰かを逆恨みして、他人を貶めようとする人間は生徒会にはいません。あんたが会長選挙を落選したのは皆あんたの性格の悪さに気づいていたんじゃ無いですか。凜先輩が出て無くてもあんたはきっと誰かに負けていたよ」
一は本質を見抜くようにして純の言葉をバッサリと切り捨てた。
「うるさい、何も知らないくせに。あいつのせいで俺は親にいつも公立の中学ごときで学年一位をとれない出来損ないと言われ、結果を出せないのは勉強をしない俺の怠慢だと怒られ、兄弟には馬鹿にされて、どんなに俺が頑張ったって誰も俺を認めようとしないんだ。アイツさえいなければ俺はもっと親に褒められて兄弟からも仲間はずれにされずに済むんだ」
純は誰も聞いてもいない身の上話を言い訳がましく二郎や一に怒鳴り聞かせた。
「あんたの話なんてどうでも良いし、二階堂先輩に嫌がらせをして許される理由にはならないんだよ、バカ野郎が」
一の登場で大人しくしていた二郎が純のあまりにも身勝手な言い訳に我慢できずに言い返した。
「いずれにせよ、先輩方にはきっちり落とし前をつけてもらいますよ。このことを生徒会副会長として先生に報告しますので覚悟して下さい」
一が二郎に文句を言うのを任せて、今後の対応について冷静に説明した。
すると純が不気味な笑いを浮かべながら、再び悪知恵を思い浮かべた様に叫び始めた。
「バーカが、お前らがいくら言っても最後に勝つのは俺なんだよ。そうだ、二階堂のストーカーはお前、一ノ瀬という事にしよう。一ノ瀬が普段友達のいないこいつを駒として操って二階堂に嫌がらせをさせていたところを俺たちが阻止して、それに腹を立てたお前が適当な嘘を言って俺たちを陥れようとしたことにしよう。そうだ、こいつが内藤に落書きをバレたところで、いきなり襲いかかってきたことにするのはどうだ。そこを偶然俺と白井が見つけて助けたことにすれ話がつながるな。内藤、お前ワイシャツの胸元のボタンでも二つくらいちぎっておけ、発情してこの根暗のガキが襲ってきたことにでもしてやれ。そうすれば先公達は俺らを信じるだろうよ。それに女の白井が証言すれば信憑性もあがるだろ。お前達は所詮は思春期真っ只中の中学2年だし、それを助けた俺は学校の英雄として褒められるってことだ。ははは、これで完璧だぞ。俺みたいな天才になればどんな問題も解決できるんだよ。お前らみたいなバカなガキとは違うんだよ。分かったか、このガキどもが!」
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二郎と一は同時にため息をつき、バカにつける薬は無いなといった諦めの表情で首を横にゆっくりと振った。
「一ノ瀬、頼むわ」
「あいよ。・・・すみません、バカな話に付き合わせてしまい。こちらにお願いします」
一が敬語で教室の外へ声を掛けると、この話の最後の登場人物がゆっくりと姿を現した。
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