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第3章
夏休み その1 ペンギンランド⑦ ~遊園地の最後にはお土産を忘れずに~
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二郎達が昼ご飯を調達し、テーブルに戻ってから10分程ですみれたちが合流した。
「お帰り4人とも、先に頂いているよ。皆の分も適当に買ってきたけど大丈夫か」
「おう、サンキュー。ちょうど腹減っていたからありがたいわ」
「用意してくれてありがとうね」
「気にしないで大丈夫だよ。私ら何もしてないしさ。そういえば、どうだった。お化け屋敷は怖かった?」
「まぁ子供騙しだけど、女子には少し怖かったかもね。エリカは大丈夫だったか」
「私、苦手だから拓実が一緒じゃなければ入れなかったよ」
「私も駄目だ。剛君がいたからなんとか最後までいけたよ」
四人は絶叫組とは別のアトラクションをそれなりに満喫できたようだった。
皆が感想を話している中で、一がすみれにこっそり話しかけた。
「すーみん、良かったな。つよぽんと二人で回れて」
「うん、ありがとうね」
食事と休憩を終えると午後1時になるところだった。そこで剛が皆に向かって午後の計画を話した。
「午後の流れだけど、奥の広場でアシカショーが見られるんだ。時間は3時からだからみんなで行こうよ。それとゴーカートも近くで乗れるみたいなんだ。アシカショーが始まるまで時間つぶしに乗りに行くのはどうかな」
「いいね、私も気になっていたから、賛成!」
「いんじゃねーか。さすがサッカー部のモテ男。ちゃんとしたプラン考えているじゃんか」
「剛、さすが本気だね」
皆が剛を持ち上げるように賛成して、午後は剛のプランで回ることになった。
この頃になると午前中に見られた遠慮やぎこちなさが薄れて、皆がそれなりに打ち解けて良い雰囲気になっていた。
剛のプランは予定通り進み、皆が満足と言った表情でアシカショーの会場を後にしていた。
「いやー、アシカの赤ちゃん可愛かったね」
「初めてこういうショーを見たけど、色々できてびっくりしちゃったよ。最後のアクロバティックは本当に凄かったわ」
「私なんて写真一杯撮っちゃったよ」
「本当に、見せて、見せて」
女子達がキャッキャと感想を言い合っていたその後ろで男子トークが静かに展開されていた。
「剛、ナイスチョイスだったな」
「つよぽん、グッジョブだよ。女子達が楽しそうにしているのが、一番平和だからね」
「一が言うと重みがあるわ」
「どういうことだ、二郎」
「こいつ姉貴と妹にいつも振り回されていて女の恐ろしさを実感しているから、女がご機嫌を損ねることを一番恐れているんだよ」
「そうか、それはいつもご苦労様。まぁでも皆喜んでくれて、俺も良かったよ」
剛が一のいつもの苦労を想像しながら、皆からの労いを素直に受け取った。
「剛、この後は何か考えているか。時間はちょうど4時になるところだけど」
「うん、5時頃にはここを出て、どこに移動して夜ごはんでも食べに行けたらと思っているんだけど、どうかな。皆がそれで良ければあと一時間位は自由行動できるよ。おかわりでまたジェットコースターに乗りたいなら行けば良いし、お土産とか買ったり、少しゆっくりするのも良いと思うからさ」
「確かにあまり閉園ギリギリまで居ると帰りの電車も混むし、俺も剛の案に賛成だ」
「俺もそれでいいと思うよ」
「俺もかまわないぞ」
拓実が剛のプランに賛成すると一と二郎も同意を示した。
「それじゃ女子達にも話してみるよ」
剛が女子達に話をして剛プランが採用されることとなった。
まず初めに動いたのは三佳だった。
「二郎君、あのジェットコースター乗りに行こうよ。また乗りたいって朝言ってたよね」
「おう、そうだな。俺はお土産とか買う予定ないし、行くか。忍もどうだ」
「あぁまぁ私も行くよ」
忍は一瞬三佳の顔を見たが、特に深い意味で二郎を誘ったわけではなさそうだったため、気にせず2人に同行することにした。
「私はお土産を見たいから、店に行くよ。拓実も付き合ってよ」
「了解、俺は買い物組だな」
「私も絶叫系は無理だから買い物行くね」
「剛もお土産見たいって言っていただろう、行こうぜ」
「おお、そうだな」
「俺もお土産買って来るように姉貴と妹に頼まれているからこっち行くわ」
エリカ、拓実、すみれ、剛が買い物に行くと決めた後で、一もお土産組に加わることになった。
こうして絶叫組の三佳、二郎、忍とお土産、休憩組のエリカ、拓実、すみれ、剛、一の二手に分かれた。
「お帰り4人とも、先に頂いているよ。皆の分も適当に買ってきたけど大丈夫か」
「おう、サンキュー。ちょうど腹減っていたからありがたいわ」
「用意してくれてありがとうね」
「気にしないで大丈夫だよ。私ら何もしてないしさ。そういえば、どうだった。お化け屋敷は怖かった?」
「まぁ子供騙しだけど、女子には少し怖かったかもね。エリカは大丈夫だったか」
「私、苦手だから拓実が一緒じゃなければ入れなかったよ」
「私も駄目だ。剛君がいたからなんとか最後までいけたよ」
四人は絶叫組とは別のアトラクションをそれなりに満喫できたようだった。
皆が感想を話している中で、一がすみれにこっそり話しかけた。
「すーみん、良かったな。つよぽんと二人で回れて」
「うん、ありがとうね」
食事と休憩を終えると午後1時になるところだった。そこで剛が皆に向かって午後の計画を話した。
「午後の流れだけど、奥の広場でアシカショーが見られるんだ。時間は3時からだからみんなで行こうよ。それとゴーカートも近くで乗れるみたいなんだ。アシカショーが始まるまで時間つぶしに乗りに行くのはどうかな」
「いいね、私も気になっていたから、賛成!」
「いんじゃねーか。さすがサッカー部のモテ男。ちゃんとしたプラン考えているじゃんか」
「剛、さすが本気だね」
皆が剛を持ち上げるように賛成して、午後は剛のプランで回ることになった。
この頃になると午前中に見られた遠慮やぎこちなさが薄れて、皆がそれなりに打ち解けて良い雰囲気になっていた。
剛のプランは予定通り進み、皆が満足と言った表情でアシカショーの会場を後にしていた。
「いやー、アシカの赤ちゃん可愛かったね」
「初めてこういうショーを見たけど、色々できてびっくりしちゃったよ。最後のアクロバティックは本当に凄かったわ」
「私なんて写真一杯撮っちゃったよ」
「本当に、見せて、見せて」
女子達がキャッキャと感想を言い合っていたその後ろで男子トークが静かに展開されていた。
「剛、ナイスチョイスだったな」
「つよぽん、グッジョブだよ。女子達が楽しそうにしているのが、一番平和だからね」
「一が言うと重みがあるわ」
「どういうことだ、二郎」
「こいつ姉貴と妹にいつも振り回されていて女の恐ろしさを実感しているから、女がご機嫌を損ねることを一番恐れているんだよ」
「そうか、それはいつもご苦労様。まぁでも皆喜んでくれて、俺も良かったよ」
剛が一のいつもの苦労を想像しながら、皆からの労いを素直に受け取った。
「剛、この後は何か考えているか。時間はちょうど4時になるところだけど」
「うん、5時頃にはここを出て、どこに移動して夜ごはんでも食べに行けたらと思っているんだけど、どうかな。皆がそれで良ければあと一時間位は自由行動できるよ。おかわりでまたジェットコースターに乗りたいなら行けば良いし、お土産とか買ったり、少しゆっくりするのも良いと思うからさ」
「確かにあまり閉園ギリギリまで居ると帰りの電車も混むし、俺も剛の案に賛成だ」
「俺もそれでいいと思うよ」
「俺もかまわないぞ」
拓実が剛のプランに賛成すると一と二郎も同意を示した。
「それじゃ女子達にも話してみるよ」
剛が女子達に話をして剛プランが採用されることとなった。
まず初めに動いたのは三佳だった。
「二郎君、あのジェットコースター乗りに行こうよ。また乗りたいって朝言ってたよね」
「おう、そうだな。俺はお土産とか買う予定ないし、行くか。忍もどうだ」
「あぁまぁ私も行くよ」
忍は一瞬三佳の顔を見たが、特に深い意味で二郎を誘ったわけではなさそうだったため、気にせず2人に同行することにした。
「私はお土産を見たいから、店に行くよ。拓実も付き合ってよ」
「了解、俺は買い物組だな」
「私も絶叫系は無理だから買い物行くね」
「剛もお土産見たいって言っていただろう、行こうぜ」
「おお、そうだな」
「俺もお土産買って来るように姉貴と妹に頼まれているからこっち行くわ」
エリカ、拓実、すみれ、剛が買い物に行くと決めた後で、一もお土産組に加わることになった。
こうして絶叫組の三佳、二郎、忍とお土産、休憩組のエリカ、拓実、すみれ、剛、一の二手に分かれた。
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