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第五話
そして僕等は冒険者稼業
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女神AI曰く、いくらなんでもいきなり世界が崩壊することはないという。
あくまでも予兆があって天変地異や魔物の異変、そして最後は審判が行われるらしい。
よく考えたら、彼奴らには寿命とかがないので時間の捉え方が根本から違うんだよね。
ともあれ、一安心だが宇宙人テクノロジーを使う奴等の詳細は不明のため地道に探し出すしかなさそうである。
そして世界の崩壊云々以前に自分達の生活も大事なわけで、冒険者として依頼を受けていかねばならない。
そして今はギルドに来て依頼を探している真っ最中である。
「うーん、なにかちょうど良い感じの依頼はないものか……」
「ねえ、それよりもいいの?」
「何が?」
「あれ」
デルは背後で仁王立ちしているアンリに目線を向ける。
「彼女は別に街中だけの話なんでしょ」
「戦いならお任せください!」
「えっ、まじかよ……」
アティウラとセレーネに息巻くアンリは暗に冒険に参加すると言っていた。
「勘弁してくれよ」
「彼女が参加するとなると一つ面倒な問題があるんだけど」
ため息交じりにデルは言う。
「面倒な問題?」
「僕やアティウラはともかくセレーネにMP供与どうやってするつもり?」
「え……あ!? そうだった」
アンリの目があるところでセレーネとキスなんかしようものなら……それどころか結構濃厚だから、下手すると殺されるかもしれない。
「でも一応冒険者以外はさ」
「予め冒険者として登録してるんだって、神官戦士兼治療術士として」
「なんだってぇ!?」
「わたくしは反対です。とても危険なのですよ」
「いや、それはセレーネも同じなのでは……あっ……ごめん」
慌てて俺は自分の口を塞いだ。
「私も反対」
「僕も実戦経験がないのを連れて行くのは心配だよ」
「でも何事も初めてはあるわけで……」
「勇者様?」
「主様?」
「あんたねぇ」
「あ、いやその……つい」
思わず出た言葉はアンリを擁護するモノになってしまった。
「私は戦士として人を護れるようになって、そして回復術士としても精進して少しでも人のお役に立ちたいのです!」
目をキラキラさせて語るアンリ。その言葉に嘘偽りはないのだろう。
「それに回復術士として稀少な薬草が手に入る可能性が高くなりますし」
なるほど、言っていることは最もらしかった。
「何時までもお姉様に護られる存在ではなく、お姉様を護るのはおこがましいですが、せめて横に立てる存在になりたいんです」
「いやいや、そんな簡単に強くなんてなれるものじゃないし。でしょ?」
「アンリ……いつの間にかそんなに成長していたのですね」
「分かる」
デルだけは呆れ気味だったが、セレーネとアティウラはアンリの言葉に感動していた。
お前等本当にちょろいな!
「ああもう好きにしなさい」
「アンリ、頑張りなさい」
「ファイト」
「ありがとうございます!」
丁寧にお辞儀をするアンリ。
結局連れて行くことになってしまった。
あくまでも予兆があって天変地異や魔物の異変、そして最後は審判が行われるらしい。
よく考えたら、彼奴らには寿命とかがないので時間の捉え方が根本から違うんだよね。
ともあれ、一安心だが宇宙人テクノロジーを使う奴等の詳細は不明のため地道に探し出すしかなさそうである。
そして世界の崩壊云々以前に自分達の生活も大事なわけで、冒険者として依頼を受けていかねばならない。
そして今はギルドに来て依頼を探している真っ最中である。
「うーん、なにかちょうど良い感じの依頼はないものか……」
「ねえ、それよりもいいの?」
「何が?」
「あれ」
デルは背後で仁王立ちしているアンリに目線を向ける。
「彼女は別に街中だけの話なんでしょ」
「戦いならお任せください!」
「えっ、まじかよ……」
アティウラとセレーネに息巻くアンリは暗に冒険に参加すると言っていた。
「勘弁してくれよ」
「彼女が参加するとなると一つ面倒な問題があるんだけど」
ため息交じりにデルは言う。
「面倒な問題?」
「僕やアティウラはともかくセレーネにMP供与どうやってするつもり?」
「え……あ!? そうだった」
アンリの目があるところでセレーネとキスなんかしようものなら……それどころか結構濃厚だから、下手すると殺されるかもしれない。
「でも一応冒険者以外はさ」
「予め冒険者として登録してるんだって、神官戦士兼治療術士として」
「なんだってぇ!?」
「わたくしは反対です。とても危険なのですよ」
「いや、それはセレーネも同じなのでは……あっ……ごめん」
慌てて俺は自分の口を塞いだ。
「私も反対」
「僕も実戦経験がないのを連れて行くのは心配だよ」
「でも何事も初めてはあるわけで……」
「勇者様?」
「主様?」
「あんたねぇ」
「あ、いやその……つい」
思わず出た言葉はアンリを擁護するモノになってしまった。
「私は戦士として人を護れるようになって、そして回復術士としても精進して少しでも人のお役に立ちたいのです!」
目をキラキラさせて語るアンリ。その言葉に嘘偽りはないのだろう。
「それに回復術士として稀少な薬草が手に入る可能性が高くなりますし」
なるほど、言っていることは最もらしかった。
「何時までもお姉様に護られる存在ではなく、お姉様を護るのはおこがましいですが、せめて横に立てる存在になりたいんです」
「いやいや、そんな簡単に強くなんてなれるものじゃないし。でしょ?」
「アンリ……いつの間にかそんなに成長していたのですね」
「分かる」
デルだけは呆れ気味だったが、セレーネとアティウラはアンリの言葉に感動していた。
お前等本当にちょろいな!
「ああもう好きにしなさい」
「アンリ、頑張りなさい」
「ファイト」
「ありがとうございます!」
丁寧にお辞儀をするアンリ。
結局連れて行くことになってしまった。
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