226 / 388
第三話
連行
しおりを挟む
教会への礼拝が終わると、今度は村の出口付近の街道に向かう。
そこにはアティウラとデル、そして3バカが国に差し出すために今や元となった旦那様と、こっちはポータルに引き渡す卿御洲が鎖の繋がった木製の手枷を付けられていた。
卿御洲が恨めしそうに俺を睨むように見ているが知ったことではない。
もうすぐ彼の連れだったオークとノールが村人達の手で公開処刑されるが、さすがにそんなものは見たくもないのでさっさと村を出ようとこっちにいた。
元旦那様はすっかり憔悴したのか元気なく俯いていて、セレーネが心を入れ替えればきっとまだやり直せますとか言葉をかけていた。
「この度は村、ひいては国の危機を救っていただき主に代わり感謝いたします」
ミネディアと呼ばれる3バカの中心人物である女騎士が礼儀に則って挨拶をしてきた。
「どうか丁重に移送するようお願いいたします」
それに対してセレーネも聖職者らしく返答をする。
その間も、卿御洲は俺の方をずっと見ている。すっかり恨まれているようだが、完全に逆恨みだ。
「もちろん、お任せくださ……」
どすん……どすんっ!
「なんの音?」
何か地響きのような重たい音が聞こえた。
「わ、わたくしではありませんよ!」
そりゃそうだろ。
条件反射のようにセレーネが否定してきたが彼女がどんなに重くなってもこんな音は出せない。結構と気にするタイプなんだよな。今後は本当に失言しないように気をつけないと。
「“サーチ”……」
音源を調べてみると、どうやら森の方かららしい。正体は人型の魔物……。
「え……7m級……のトロル……?」
「は? 7mのトロルなんているわけないじゃない。そんなのロードとかキングとかじゃないと……」
デルは何を馬鹿なといった感じだったが、何かに気付いて最後まで言葉が続かなかった。
「どうやら親玉登場かもしれない」
「親玉にしては大きすぎる」
アティウラはポールウェポンの保護を外して戦闘の準備を始めていた。
森にいた鳥達が危険を察したのか一斉に飛び出した。
更に鹿や猪、狼のような動物たちも森から出て来て一直線に逃げていく。それは人よりも恐ろしいのが森にいるって事だ。
「仕方があるまい。ここは我らが行きましょう!」
「いや、アンタ等じゃ無理だろ」
「なんだと!? 我らでは力不足だというのか!」
思いっきり不足しているわ! 小さい方のトロルにですら手も脚も出なかったのに何をどうしたら、そういう考えになるんだよ。
【!!!警告!!!】
「なに?」
ARの如く、目の前に赤い文字が浮かぶと警告音が鳴り響いた。
よほど危険な生物らしく否応なくレーダーが危険だと反応しやがった。
「うわっ……あれなに……」
それは高台にある二階建ての建物の屋根から巨大な何かの頭が見えた。
「嘘だろ……、本当に7mあるのかよ」
「……ごくり」
その場にいる全員の緊張感が伝わってくる。
「セレーネは……重要だから、アティウラ、旦那様の手枷を外してくれ」
「いいの?」
俺は黙って首を縦に振ると、アティウラは懐から鉈のような小剣を取り出すと手枷を力ませに破壊した。
「なんだと!? 何勝手なことをしている!」
「緊急事態だ! おい旦那様、今なら村の中心でこれからモンスター共の処刑があるから人が集まっているはずだ。そこに行ってとにかく逃げるように言え。昨日とは比べものにならないほどの凶悪なのが近づいている」
「……わ、分かった!」
俺と3バカを何度か見渡して、意を決すると旦那様は村の中心に向かって走りだした。
「お、おい! 貴様だから何を勝手な……」
「みんな、悪いが相手は相当強い。少なくとも村の人達が逃げるくらいまでの時間稼ぎだけでもしたい」
「ええ、承りました」
「そうね。村人が居なければまたファイアーボールで焼くって方法もあるもんね」
「さすがに斬れるかな……」
俺が声をかける前から3人は既にやる気になって準備を始めていた。
「な、聖女様!? 何も貴女様が危険な場所に行かなくても……」
女騎士がセレーネに声をかけて止めようとする。
「大丈夫です。勇者様ならきっと全員が生き残るための方法を考えてくれますから」
「こんな低レベルで無名な勇者など、たまたま幸運が重なっていただけです!」
むか……。
「それに彼の者は、一切自分の手を汚さず他者に任せきりではありませんか! 幾ら何でも買い被りすぎです!」
むかむか……。確かに一部自分の手は汚さないってところは少々耳が痛いところではあるが、お前にだけは言われたくない。
なんの策もなく、周りをに迷惑をかけても高性能な鎧のおかげで助かっているだけのくせに。
「貴女様はとても大切な御身なのです! さあ、我らが護ります故一度撤退……、いえ戦略的な後退をするべきです!」
後ろに立つ二人の騎士も、黙って首を縦に振った。
要するにアンタ等でもあれは怖いのね。素直に最初からそう言えば良いと思うが、立場上そうは言えない。なんとも騎士とは面倒な商売である。
いやそもそも、お前達に戦略なんてあるのかと聞いてみたい……。
「わたくしは大丈夫ですので」
「大丈夫ではありません! さあ二人とも、聖女様をお連れするんだ!」
ああなんかもう面倒くさい。
まさか、こんなに早く使うことになるとは。
「お前等3人とも“パージ”!」
ぱすんっ!
「ん、なんだ?」
3バカの鎧からパンクしたような破裂音がすると、鎧が次々と剥がれるように外れていく。
「うわぁ!? ちょ……嘘!? きゃ、きゃああ!!」
昨日彼らの鎧を色々と調べていたら強制的に装備解除のコマンドを見つけていた。
全てを脱がすには沢山のコマンドが必要だったので、それを1ワードで簡単に出来る様にマクロを組んでおいた。
意外なことに悲鳴は普通の女の子であり、しかも結構なものをお持ちであった。
「あ、姐さん! そんなに動いたら見えてしまいます!」
慌てて取り巻きの二人がミネディアを隠すように立ちはだかるが、当然彼らも素っ裸である。
「うわっ、うわっ、うわー!! そんな粗末なものを見せるんじゃない!」
座り込んだミネディアを覆うように立つ二人。
そうなると彼女の眼前には、男性のあれが見えるわけで。
「す、すみません!」
慌てて二人は何故か相方のそれを手で隠した。
これでもう大丈夫とばかりに二人して親指を立てる。
「こ、この、クソ勇者! 元に戻せ! あ、あれ……?」
ミネディアが騎士とは思えないほどの汚い言葉遣いをするが、既に彼らはその場から居なくなっていたのだった。
そこにはアティウラとデル、そして3バカが国に差し出すために今や元となった旦那様と、こっちはポータルに引き渡す卿御洲が鎖の繋がった木製の手枷を付けられていた。
卿御洲が恨めしそうに俺を睨むように見ているが知ったことではない。
もうすぐ彼の連れだったオークとノールが村人達の手で公開処刑されるが、さすがにそんなものは見たくもないのでさっさと村を出ようとこっちにいた。
元旦那様はすっかり憔悴したのか元気なく俯いていて、セレーネが心を入れ替えればきっとまだやり直せますとか言葉をかけていた。
「この度は村、ひいては国の危機を救っていただき主に代わり感謝いたします」
ミネディアと呼ばれる3バカの中心人物である女騎士が礼儀に則って挨拶をしてきた。
「どうか丁重に移送するようお願いいたします」
それに対してセレーネも聖職者らしく返答をする。
その間も、卿御洲は俺の方をずっと見ている。すっかり恨まれているようだが、完全に逆恨みだ。
「もちろん、お任せくださ……」
どすん……どすんっ!
「なんの音?」
何か地響きのような重たい音が聞こえた。
「わ、わたくしではありませんよ!」
そりゃそうだろ。
条件反射のようにセレーネが否定してきたが彼女がどんなに重くなってもこんな音は出せない。結構と気にするタイプなんだよな。今後は本当に失言しないように気をつけないと。
「“サーチ”……」
音源を調べてみると、どうやら森の方かららしい。正体は人型の魔物……。
「え……7m級……のトロル……?」
「は? 7mのトロルなんているわけないじゃない。そんなのロードとかキングとかじゃないと……」
デルは何を馬鹿なといった感じだったが、何かに気付いて最後まで言葉が続かなかった。
「どうやら親玉登場かもしれない」
「親玉にしては大きすぎる」
アティウラはポールウェポンの保護を外して戦闘の準備を始めていた。
森にいた鳥達が危険を察したのか一斉に飛び出した。
更に鹿や猪、狼のような動物たちも森から出て来て一直線に逃げていく。それは人よりも恐ろしいのが森にいるって事だ。
「仕方があるまい。ここは我らが行きましょう!」
「いや、アンタ等じゃ無理だろ」
「なんだと!? 我らでは力不足だというのか!」
思いっきり不足しているわ! 小さい方のトロルにですら手も脚も出なかったのに何をどうしたら、そういう考えになるんだよ。
【!!!警告!!!】
「なに?」
ARの如く、目の前に赤い文字が浮かぶと警告音が鳴り響いた。
よほど危険な生物らしく否応なくレーダーが危険だと反応しやがった。
「うわっ……あれなに……」
それは高台にある二階建ての建物の屋根から巨大な何かの頭が見えた。
「嘘だろ……、本当に7mあるのかよ」
「……ごくり」
その場にいる全員の緊張感が伝わってくる。
「セレーネは……重要だから、アティウラ、旦那様の手枷を外してくれ」
「いいの?」
俺は黙って首を縦に振ると、アティウラは懐から鉈のような小剣を取り出すと手枷を力ませに破壊した。
「なんだと!? 何勝手なことをしている!」
「緊急事態だ! おい旦那様、今なら村の中心でこれからモンスター共の処刑があるから人が集まっているはずだ。そこに行ってとにかく逃げるように言え。昨日とは比べものにならないほどの凶悪なのが近づいている」
「……わ、分かった!」
俺と3バカを何度か見渡して、意を決すると旦那様は村の中心に向かって走りだした。
「お、おい! 貴様だから何を勝手な……」
「みんな、悪いが相手は相当強い。少なくとも村の人達が逃げるくらいまでの時間稼ぎだけでもしたい」
「ええ、承りました」
「そうね。村人が居なければまたファイアーボールで焼くって方法もあるもんね」
「さすがに斬れるかな……」
俺が声をかける前から3人は既にやる気になって準備を始めていた。
「な、聖女様!? 何も貴女様が危険な場所に行かなくても……」
女騎士がセレーネに声をかけて止めようとする。
「大丈夫です。勇者様ならきっと全員が生き残るための方法を考えてくれますから」
「こんな低レベルで無名な勇者など、たまたま幸運が重なっていただけです!」
むか……。
「それに彼の者は、一切自分の手を汚さず他者に任せきりではありませんか! 幾ら何でも買い被りすぎです!」
むかむか……。確かに一部自分の手は汚さないってところは少々耳が痛いところではあるが、お前にだけは言われたくない。
なんの策もなく、周りをに迷惑をかけても高性能な鎧のおかげで助かっているだけのくせに。
「貴女様はとても大切な御身なのです! さあ、我らが護ります故一度撤退……、いえ戦略的な後退をするべきです!」
後ろに立つ二人の騎士も、黙って首を縦に振った。
要するにアンタ等でもあれは怖いのね。素直に最初からそう言えば良いと思うが、立場上そうは言えない。なんとも騎士とは面倒な商売である。
いやそもそも、お前達に戦略なんてあるのかと聞いてみたい……。
「わたくしは大丈夫ですので」
「大丈夫ではありません! さあ二人とも、聖女様をお連れするんだ!」
ああなんかもう面倒くさい。
まさか、こんなに早く使うことになるとは。
「お前等3人とも“パージ”!」
ぱすんっ!
「ん、なんだ?」
3バカの鎧からパンクしたような破裂音がすると、鎧が次々と剥がれるように外れていく。
「うわぁ!? ちょ……嘘!? きゃ、きゃああ!!」
昨日彼らの鎧を色々と調べていたら強制的に装備解除のコマンドを見つけていた。
全てを脱がすには沢山のコマンドが必要だったので、それを1ワードで簡単に出来る様にマクロを組んでおいた。
意外なことに悲鳴は普通の女の子であり、しかも結構なものをお持ちであった。
「あ、姐さん! そんなに動いたら見えてしまいます!」
慌てて取り巻きの二人がミネディアを隠すように立ちはだかるが、当然彼らも素っ裸である。
「うわっ、うわっ、うわー!! そんな粗末なものを見せるんじゃない!」
座り込んだミネディアを覆うように立つ二人。
そうなると彼女の眼前には、男性のあれが見えるわけで。
「す、すみません!」
慌てて二人は何故か相方のそれを手で隠した。
これでもう大丈夫とばかりに二人して親指を立てる。
「こ、この、クソ勇者! 元に戻せ! あ、あれ……?」
ミネディアが騎士とは思えないほどの汚い言葉遣いをするが、既に彼らはその場から居なくなっていたのだった。
0
お気に入りに追加
103
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
当て馬の悪役令嬢に転生したけど、王子達の婚約破棄ルートから脱出できました。推しのモブに溺愛されて、自由気ままに暮らします。
可児 うさこ
恋愛
生前にやりこんだ乙女ゲームの悪役令嬢に転生した。しかも全ルートで王子達に婚約破棄されて処刑される、当て馬令嬢だった。王子達と遭遇しないためにイベントを回避して引きこもっていたが、ある日、王子達が結婚したと聞いた。「よっしゃ!さよなら、クソゲー!」私は家を出て、向かいに住む推しのモブに会いに行った。モブは私を溺愛してくれて、何でも願いを叶えてくれた。幸せな日々を過ごす中、姉が書いた攻略本を見つけてしまった。モブは最強の魔術師だったらしい。え、裏ルートなんてあったの?あと、なぜか王子達が押し寄せてくるんですけど!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる