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第三話
戦いが終わり……被害の方は<Ⅰ>
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戦いが終わってケイオスくんとその取り巻きの二匹は縄で縛ることにした。
子トロルの方はこれ以上ファイアーボールをぶっ放すわけにもいかないので、デルの魔法で眠らせている。強力な昏睡魔法を一体に集中してかけたので一昼夜ほぼ起きることはない。
「これか……」
ケイオスくんが倒れていた場所から程近いところにそれは転がっていた。
「どう見ても出来の悪い玩具にしか見えないな」
手にとって見てみるが、やはり昔のSFや特撮で観たような銃の形をしており質感はプラスティックっぽいが、あれだけの爆発を受けながら傷一つない。
ぱっと見だとドライヤーに見えなくもないが銃口と思われる場所には穴はなく、尖っているだけ。
再度あらためてディテクトをかけるもやはり“unknown”と表示される。
むう……どう考えても宇宙人の代物だよな。実物を見てよりそう思える。
とりあえずこれの扱いは後にするとして今は雑嚢に仕舞っておくことにしよう。
「本当に生かしておくの?」
アティウラがケイオスくんと二匹の魔物を拘束が終わって報告してきた。
「勇者は死んだらポータルに戻って復活するし、この二匹とは結構な仲良いみたいだから下手に始末すると、後々変な遺恨を残すして面倒なことになるかもしれないんだ」
「……なるほど、勇者って面倒くさい」
説明を聞いて納得するがうんざりした顔をするアティウラだった。
それ以外にも色々と聞いておきたいことがあるしね。
「ああ! なんてことだ!?」
戦いが終わって散り散りに逃走していた村人達が戻ってきて、その惨状に驚きや嘆きの声を上げていた。
こっちはこっちでもっと面倒くさくなりそうだな……。
村の被害は旦那様の豪邸とその周辺のいくつかの家々。
人的被害は全員が逃げていたおかげで怪我人こそ出たが死者はないのが不幸中の幸いだった。
それに怪我人はセレーネが無料で治療をしているのでそちらは問題にならないだろう。
最大の問題は破壊された家の方である。
吹っ飛んだ建物は全て旦那様とその親族達が住んでいたところばかりらしい。
それらの建物はこの村でこれ見よがしと高台に建っていたので、ここよりも下の方の家は爆風などで屋根の一部が禿げたとか程度で大きな被害はほとんどない。
「おいらは魔物達に囲まれたときにはもう死ぬんだと思ったんだ……こうやって家は失ったが、こうして生きているんだ。それだけでもめっけものさね」
旦那様の邸宅以外の家主はそんな感じで許してくれた。
「なあに家なんてまた建てれば良いことよ。むしろ大事な畑が無傷だったし。勇者様本当に助けてくれてありがとうございます」
農民にとって一番大事なのは自分の家よりも畑である。彼らにとって生命線そのものなんだもんな。
「冗談じゃない! あの家にはどれだけのお金を突っ込んだと思っているんだ! 絶対に弁償して貰うからな!」
などと感謝ムードのなかで旦那様とその取り巻き親族達は家を破壊されたことが納得出来ずに鼻息を荒くしていた。
「ちっ……」
このまま雰囲気の乗り切れるかと思ったんだが。
魔法と使った当人のデルはその剣幕に、いつものような強気の雰囲気はなくすっかり項垂れるように小さくなっていた。
「ですから、わざとではないんですって」
やばいな。もしこのまま弁償となると更に借金がかさむじゃないか。
一体いくらになるんだよ。家って安くても数千万だろ、そうなると最低でも金貨千枚以上になるのか?
「そうだ! 今夜からどうやって過ごせばいいんだ!」
「そうだ! そうだ! 勇者のくせに!!」
うーわー、そうなるとセレーネの賠償なんて笑えるレベルになるな。
「ふふふ……あははっ!」
爆心地の近くで話し合いをしている最中、いきなりアティウラが笑い始めた。
「ど、どうしたんだ?」
俺は笑い続ける彼女に少し恐々と話しかける。
「……彼らがあまりにも間抜けで」
「な、なんだと我々を間抜け扱いするのか!」
アティウラの間抜け発言に親族の一人が大声で怒鳴った。
「間抜けでしょ……」
「貴様、亜人の分際で!」
旦那様は脚を挫いたらしく手にしていた杖を振り回してきた。
「……っ!」
「ぎゃっ! 痛い! 痛い!」
そんな素人の攻撃がアティウラに当たるわけもなく、旦那様は腕を掴まれてそのまま持ち上げられてしまう。
「アティウラ、手を離してあげて」
「はぁ……」
ため息を漏らしながら手を離すと、旦那様はその場に転ぶように座り込んだ。
「旦那さん、もし彼女の魔法がなければあなた方はトロルやその他の魔物に蹂躙されていたんですよ。それこそ貴方自身の命も含めて全てをね」
俺の話にアティウラが仁王立ちしながらうんうんと首を縦に振っていた。
「そ、それは……」
俺は旦那様と目線を合わせるために屈み込んで話す。
それまで好き放題言っていた旦那様の取り巻き達だったが、アティウラが旦那様を持ち上げたことで力の差を感じたのか口を閉ざしたのだった。
「多くの人を失えば豪邸などが残っていたとしてもなんの意味もない。それこそ中身の入っていない器と同じで復興なんて出来なくなるでしょう」
「だからと言って住む場所を失えば、これから生きていくのがどれほど困難だと思うのだ!」
「それでも命を失うよりはマシでしょ? 建物自体は少しくらい残っているし、それ以外にも空き家なんかを活用する方法は幾らでもあるんじゃないですか」
「冗談ではない! あの家は私が若い頃からコツコツ貯めたお金で建てた汗と涙の結晶だったんだ!」
俺の説明など関係なく、どれだけ家が大事だったかを訴えてきた。
「貴方はその大事な家を守るためなら、家族や親族、村人の命を失った方が良かったとそう仰るのですか?」
「な、何を言っているんだ! そんなの話にならん! こうなったら冒険者ギルドに訴えてやる!」
「いや、俺はギルドになんて所属していないし」
「なんだと!? だったらポータルに訴えてやる!」
そういう頭だけはあるのか。
やれやれ、残念だがやはり説得は難しいみたいだな。
ゆっくりと立ち上がり次の手を考えるが、後は実力行使でもするか?
ここはもういっそのこととんずらするしかないかな。
などと考えていたら俺の手に何かが触れた。
なんだろうと思ってそれを見るとそれはデルの手で、それを伝って彼女の顔に視線を移すと青く紋様が浮かび上がり不安そうな顔をしていた。
子トロルの方はこれ以上ファイアーボールをぶっ放すわけにもいかないので、デルの魔法で眠らせている。強力な昏睡魔法を一体に集中してかけたので一昼夜ほぼ起きることはない。
「これか……」
ケイオスくんが倒れていた場所から程近いところにそれは転がっていた。
「どう見ても出来の悪い玩具にしか見えないな」
手にとって見てみるが、やはり昔のSFや特撮で観たような銃の形をしており質感はプラスティックっぽいが、あれだけの爆発を受けながら傷一つない。
ぱっと見だとドライヤーに見えなくもないが銃口と思われる場所には穴はなく、尖っているだけ。
再度あらためてディテクトをかけるもやはり“unknown”と表示される。
むう……どう考えても宇宙人の代物だよな。実物を見てよりそう思える。
とりあえずこれの扱いは後にするとして今は雑嚢に仕舞っておくことにしよう。
「本当に生かしておくの?」
アティウラがケイオスくんと二匹の魔物を拘束が終わって報告してきた。
「勇者は死んだらポータルに戻って復活するし、この二匹とは結構な仲良いみたいだから下手に始末すると、後々変な遺恨を残すして面倒なことになるかもしれないんだ」
「……なるほど、勇者って面倒くさい」
説明を聞いて納得するがうんざりした顔をするアティウラだった。
それ以外にも色々と聞いておきたいことがあるしね。
「ああ! なんてことだ!?」
戦いが終わって散り散りに逃走していた村人達が戻ってきて、その惨状に驚きや嘆きの声を上げていた。
こっちはこっちでもっと面倒くさくなりそうだな……。
村の被害は旦那様の豪邸とその周辺のいくつかの家々。
人的被害は全員が逃げていたおかげで怪我人こそ出たが死者はないのが不幸中の幸いだった。
それに怪我人はセレーネが無料で治療をしているのでそちらは問題にならないだろう。
最大の問題は破壊された家の方である。
吹っ飛んだ建物は全て旦那様とその親族達が住んでいたところばかりらしい。
それらの建物はこの村でこれ見よがしと高台に建っていたので、ここよりも下の方の家は爆風などで屋根の一部が禿げたとか程度で大きな被害はほとんどない。
「おいらは魔物達に囲まれたときにはもう死ぬんだと思ったんだ……こうやって家は失ったが、こうして生きているんだ。それだけでもめっけものさね」
旦那様の邸宅以外の家主はそんな感じで許してくれた。
「なあに家なんてまた建てれば良いことよ。むしろ大事な畑が無傷だったし。勇者様本当に助けてくれてありがとうございます」
農民にとって一番大事なのは自分の家よりも畑である。彼らにとって生命線そのものなんだもんな。
「冗談じゃない! あの家にはどれだけのお金を突っ込んだと思っているんだ! 絶対に弁償して貰うからな!」
などと感謝ムードのなかで旦那様とその取り巻き親族達は家を破壊されたことが納得出来ずに鼻息を荒くしていた。
「ちっ……」
このまま雰囲気の乗り切れるかと思ったんだが。
魔法と使った当人のデルはその剣幕に、いつものような強気の雰囲気はなくすっかり項垂れるように小さくなっていた。
「ですから、わざとではないんですって」
やばいな。もしこのまま弁償となると更に借金がかさむじゃないか。
一体いくらになるんだよ。家って安くても数千万だろ、そうなると最低でも金貨千枚以上になるのか?
「そうだ! 今夜からどうやって過ごせばいいんだ!」
「そうだ! そうだ! 勇者のくせに!!」
うーわー、そうなるとセレーネの賠償なんて笑えるレベルになるな。
「ふふふ……あははっ!」
爆心地の近くで話し合いをしている最中、いきなりアティウラが笑い始めた。
「ど、どうしたんだ?」
俺は笑い続ける彼女に少し恐々と話しかける。
「……彼らがあまりにも間抜けで」
「な、なんだと我々を間抜け扱いするのか!」
アティウラの間抜け発言に親族の一人が大声で怒鳴った。
「間抜けでしょ……」
「貴様、亜人の分際で!」
旦那様は脚を挫いたらしく手にしていた杖を振り回してきた。
「……っ!」
「ぎゃっ! 痛い! 痛い!」
そんな素人の攻撃がアティウラに当たるわけもなく、旦那様は腕を掴まれてそのまま持ち上げられてしまう。
「アティウラ、手を離してあげて」
「はぁ……」
ため息を漏らしながら手を離すと、旦那様はその場に転ぶように座り込んだ。
「旦那さん、もし彼女の魔法がなければあなた方はトロルやその他の魔物に蹂躙されていたんですよ。それこそ貴方自身の命も含めて全てをね」
俺の話にアティウラが仁王立ちしながらうんうんと首を縦に振っていた。
「そ、それは……」
俺は旦那様と目線を合わせるために屈み込んで話す。
それまで好き放題言っていた旦那様の取り巻き達だったが、アティウラが旦那様を持ち上げたことで力の差を感じたのか口を閉ざしたのだった。
「多くの人を失えば豪邸などが残っていたとしてもなんの意味もない。それこそ中身の入っていない器と同じで復興なんて出来なくなるでしょう」
「だからと言って住む場所を失えば、これから生きていくのがどれほど困難だと思うのだ!」
「それでも命を失うよりはマシでしょ? 建物自体は少しくらい残っているし、それ以外にも空き家なんかを活用する方法は幾らでもあるんじゃないですか」
「冗談ではない! あの家は私が若い頃からコツコツ貯めたお金で建てた汗と涙の結晶だったんだ!」
俺の説明など関係なく、どれだけ家が大事だったかを訴えてきた。
「貴方はその大事な家を守るためなら、家族や親族、村人の命を失った方が良かったとそう仰るのですか?」
「な、何を言っているんだ! そんなの話にならん! こうなったら冒険者ギルドに訴えてやる!」
「いや、俺はギルドになんて所属していないし」
「なんだと!? だったらポータルに訴えてやる!」
そういう頭だけはあるのか。
やれやれ、残念だがやはり説得は難しいみたいだな。
ゆっくりと立ち上がり次の手を考えるが、後は実力行使でもするか?
ここはもういっそのこととんずらするしかないかな。
などと考えていたら俺の手に何かが触れた。
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