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第二話
奇跡の生還?<Ⅲ>
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「ちょ、こ、こらぁ……」
「だからこうしていても、よいではないか、よいではないか」
「も、もう、くすぐったいって……」
デルも黙っていればかなりの美少女だから、こんなことが出来るのは主になった特典とも言える。
それにしても乙女の太ももの間はたまらんなぁ、この仄かに汗の臭いが混じってるところまたなんとも……。
物凄くおっさんぽい……いや元々はおっさんだけどさ。
肉体が若返ったからなのか少しばかり考え方まで若くなっている気がする。
「全くもう……なんて主なんだか」
やれやれと言った口調で俺にされるがままになってくれる。
「どっちにしても僕達の主様になってくれてありがとね」
「あの形だと断れないだろ」
「……ま、まあそうだったかも」
君達は本当に姿形は天使みたいなのに意外に強かだよな。
可愛いは正義というのはまさに真実なんだと実感してしまう。
同じことをオークやコボルドに言われたとしても間違いなく断っただろう。
俺には他の世界に飛んでいった諸先輩方のようにモンスターの盟主になるのは厳しい。だってノールなんてコボルドをまんま生で食うし、すげえ血とか内蔵が飛び散ってたし。
もしあれを食事で出されたらグロすぎてとてもじゃないが食べられん。
「あとさ、僕のストーンピラーが暴走したときも止めてくれたでしょ、あれって魔導柱を落としたんだよね」
「異変に気付いたときに直ぐにやったんだけど、どうしても時差があるんだよな」
「ううん、凄く助かった。あのとき大体おおよそ半分くらい放出した感じだったから出し切ってたら、あの辺一帯柱だらけにしてたと思う」
「あれで半分だったのかよ……凄えな」
「魔法は途中で止まったんだけどMPは全部取られちゃった」
「無理矢理落としたからかな。でもその辺りの再検証は難しいな」
とりあえず魔導柱を落とすと途中の魔法でもMPが全部奪われると憶えておこう。
「そのあと僕をゴーレムから庇ってくれたでしょ」
「ああいうのは咄嗟のことだからよく憶えていないし、結局あっちの副長さんが倒したんだから格好も付かないけどな」
「そんなことないよ。咄嗟の時こそ人の本性が出るものなんだから」
デルに褒められるとなんか妙に恥ずかしくなり俺は照れ隠しに、顔をスリスリして誤魔化す。
本当にこの弾力のある柔らかさときめ細かな肌触りがたまらないな……。
調子に乗って動かしていたら脚の付け根の方にまで顔が当たってしまう。
「ちょ、ちょっと……うわぁ、なんかやっぱ変態っぽいって、うー、あんまり余計なことするんなら止めさせるからね」
「お、主に逆らうのかね。それにあー、急にお腹の辺りに痛みが……あー、これ誰かに蹴られたからなー……」
「ぬぐっ、このぉ……ふん、だったら好きにすれば良いじゃない!」
「ふっふっふ、好きにさせて貰うぜ。お、なんだか良い匂いがするな……なんの匂いなんだろうか。くんくん……」
デルの脚ではなく身体の方から仄かに良い匂いがする。
「ぎゃー! 何処の匂いを嗅いでいるんだよ!」
「だってこっちの方からなんか良い匂いがするんだけど」
「へ、変態! や、やっぱりそういう人間なんだな!」
「おしっこの匂いなんていってねーよ」
「ば、ばかっ! って、そ、そうなの? い、一応……香油を付けてるからその匂いだと思うけど」
おしっこの匂いでも嗅いでいたのかと思っていたみたいだな。
「なるほど香油か。こんな匂いがするのか……これは結構良いかもしれない」
「だ、だからってそこの匂いを嗅ぐな!」
チョップが来るかと思ったが、ギリギリで止めていた。
「全くそれだけスケベなくせにセレーネはよく一緒に行動しているわよね」
「そこは、俺も不思議なんだよな」
一応、賠償責任があるけど。
「男女二人旅で、そういうことをしないってもしかして聖女だから厳しいのかな」
「いや、そういうことじゃな……」
そこまで言いかけて慌てて言葉を噤んだ。
「なに、もしかして何かあったの?」
「な、何もないよ……」
「ちょ、こ、こら……そうやって誤魔化そうとすんな!」
黙らせようとデルの脚に再びしがみついて顔を埋めたが、怒られてしまった。
「ノーコメントで」
「言いたくないのか。もしかしてセレーネとの相性が悪かったとかだったりして」
「相性以前の話……いや、なんでもない」
こいつ……意外と話を引き出すのが上手いな。
「じゃあ、あれね。失敗しちゃったんでしょ」
「ぐぬっ……」
「まじか……。そういうのって男の方は結構気にするっていうけど本当なんだね」
「う、うるさいなぁ……」
図星を突かれて拗ね気味な言い方をしてしまう。
「あ、ごめん……気にしてるんだよね。でもセレーネはそんなに気にしていないと思うよ」
だとしても俺が気にしているんだよ。
とは言えず黙ってしまう。
「だからこうしていても、よいではないか、よいではないか」
「も、もう、くすぐったいって……」
デルも黙っていればかなりの美少女だから、こんなことが出来るのは主になった特典とも言える。
それにしても乙女の太ももの間はたまらんなぁ、この仄かに汗の臭いが混じってるところまたなんとも……。
物凄くおっさんぽい……いや元々はおっさんだけどさ。
肉体が若返ったからなのか少しばかり考え方まで若くなっている気がする。
「全くもう……なんて主なんだか」
やれやれと言った口調で俺にされるがままになってくれる。
「どっちにしても僕達の主様になってくれてありがとね」
「あの形だと断れないだろ」
「……ま、まあそうだったかも」
君達は本当に姿形は天使みたいなのに意外に強かだよな。
可愛いは正義というのはまさに真実なんだと実感してしまう。
同じことをオークやコボルドに言われたとしても間違いなく断っただろう。
俺には他の世界に飛んでいった諸先輩方のようにモンスターの盟主になるのは厳しい。だってノールなんてコボルドをまんま生で食うし、すげえ血とか内蔵が飛び散ってたし。
もしあれを食事で出されたらグロすぎてとてもじゃないが食べられん。
「あとさ、僕のストーンピラーが暴走したときも止めてくれたでしょ、あれって魔導柱を落としたんだよね」
「異変に気付いたときに直ぐにやったんだけど、どうしても時差があるんだよな」
「ううん、凄く助かった。あのとき大体おおよそ半分くらい放出した感じだったから出し切ってたら、あの辺一帯柱だらけにしてたと思う」
「あれで半分だったのかよ……凄えな」
「魔法は途中で止まったんだけどMPは全部取られちゃった」
「無理矢理落としたからかな。でもその辺りの再検証は難しいな」
とりあえず魔導柱を落とすと途中の魔法でもMPが全部奪われると憶えておこう。
「そのあと僕をゴーレムから庇ってくれたでしょ」
「ああいうのは咄嗟のことだからよく憶えていないし、結局あっちの副長さんが倒したんだから格好も付かないけどな」
「そんなことないよ。咄嗟の時こそ人の本性が出るものなんだから」
デルに褒められるとなんか妙に恥ずかしくなり俺は照れ隠しに、顔をスリスリして誤魔化す。
本当にこの弾力のある柔らかさときめ細かな肌触りがたまらないな……。
調子に乗って動かしていたら脚の付け根の方にまで顔が当たってしまう。
「ちょ、ちょっと……うわぁ、なんかやっぱ変態っぽいって、うー、あんまり余計なことするんなら止めさせるからね」
「お、主に逆らうのかね。それにあー、急にお腹の辺りに痛みが……あー、これ誰かに蹴られたからなー……」
「ぬぐっ、このぉ……ふん、だったら好きにすれば良いじゃない!」
「ふっふっふ、好きにさせて貰うぜ。お、なんだか良い匂いがするな……なんの匂いなんだろうか。くんくん……」
デルの脚ではなく身体の方から仄かに良い匂いがする。
「ぎゃー! 何処の匂いを嗅いでいるんだよ!」
「だってこっちの方からなんか良い匂いがするんだけど」
「へ、変態! や、やっぱりそういう人間なんだな!」
「おしっこの匂いなんていってねーよ」
「ば、ばかっ! って、そ、そうなの? い、一応……香油を付けてるからその匂いだと思うけど」
おしっこの匂いでも嗅いでいたのかと思っていたみたいだな。
「なるほど香油か。こんな匂いがするのか……これは結構良いかもしれない」
「だ、だからってそこの匂いを嗅ぐな!」
チョップが来るかと思ったが、ギリギリで止めていた。
「全くそれだけスケベなくせにセレーネはよく一緒に行動しているわよね」
「そこは、俺も不思議なんだよな」
一応、賠償責任があるけど。
「男女二人旅で、そういうことをしないってもしかして聖女だから厳しいのかな」
「いや、そういうことじゃな……」
そこまで言いかけて慌てて言葉を噤んだ。
「なに、もしかして何かあったの?」
「な、何もないよ……」
「ちょ、こ、こら……そうやって誤魔化そうとすんな!」
黙らせようとデルの脚に再びしがみついて顔を埋めたが、怒られてしまった。
「ノーコメントで」
「言いたくないのか。もしかしてセレーネとの相性が悪かったとかだったりして」
「相性以前の話……いや、なんでもない」
こいつ……意外と話を引き出すのが上手いな。
「じゃあ、あれね。失敗しちゃったんでしょ」
「ぐぬっ……」
「まじか……。そういうのって男の方は結構気にするっていうけど本当なんだね」
「う、うるさいなぁ……」
図星を突かれて拗ね気味な言い方をしてしまう。
「あ、ごめん……気にしてるんだよね。でもセレーネはそんなに気にしていないと思うよ」
だとしても俺が気にしているんだよ。
とは言えず黙ってしまう。
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