158 / 388
第二話
骨抜き作戦<Ⅱ>
しおりを挟む
「全く、何処に行ったんだよ」
デルはドーム内をくまなく探してみたが見当たらない。
「そうなると……やっぱり温泉かな……」
慌てて地下に向かって走り出した。
「こ、こら! いい加減に!」
温泉に向かう洞窟の奥から、紋様族にはない低い男の声がこだましていた。
デルはその言葉の意味を察して、より脚を速めた。
「勇者さんはキスが凄く上手なんだよー……ねえねえ、ちゅーしよ?」
「作戦は中止だから!」
デルは辿り着くと同時にそう叫んだが、床に寝かされた新たな主に群がる女の子達という構図だった。
「って、なにやってんだ!」
うっとりとしたカトリナが勇者に顔を寄せてせがんでいた。
「え、だから勇者さんを骨抜きにする作戦を実行中だよー。あ、もしいかしてヴェンデルも一緒にしちゃう?」
「それは中止! 中止だから!」
慌てて止めに入るデルに不満そうな顔を見せる紋様族の少女達。
「えー、そうなの?」
「でもでも、ここまで来たんだし……」
「主様も続きをしたいよね? ね?」
ちなみに俺の頭の上にはお尻が乗っていてそれで口を塞がれているので何も言えず、もごもごと声にもならない音を出すだけである。
「あんっ! くすぐったいってばぁ」
「ちょっと、主様そんなに暴れたら、ひゃんっ!」
「そんな触るんだったら、もっとちゃんと触ってぇ……」
キャッキャと楽しそうな紋様族達に、デルはわなわなと怒りをこみ上げていく。
「止めなさいっ!」
「わあ、ヴェンデルが怒ったぁ」
「ちぇー、なんだよー」
「せっかく楽しくなってきたのにぃ……しょーがない」
デルの一喝により俺の上に乗っていた女の子達が次々と降りていく。
「はいはーい撤収だよー、勇者さん半端でゴメンねー、でももししたくなったら何時でも言ってねー、みんなでいっぱいしてあげるから」
カトリナが他に不満そうな子達を引き連れて去って行くのだった。
「全くもう……」
ため息を漏らすデル。
「はぁ……助かった……」
なんとも甘ったるい空気から脱してホッとした。
本来なら、これだけのハーレム状態は嬉しいはずだけどさ。
あれだけの娘に囲まれて、もし暴発なんてしようものなら重度のトラウマになって二度と3次元の女の子と会話すら出来なくなってたかもしれない。
「何時まで寝てんのよ。……ほら」
そう言って手を差し出してくれるデル。
その手を取って立ち上がる。
「ありがとう助かったよ。それにしても酷い目に遭った……」
「その割には抵抗していなかったみたいだけどね」
「ヘタに力づくで退けようとして怪我でもさせたら可哀想だろ」
「ふーん、まあ……そーかもね」
明らかに信じていない顔をしている。
そんなデルのふと見て気がついたが、なんて格好をしているんだ。
彼女以外にも紋様族は元より薄着というか手や脚はもろに露出した格好をしているが、今着ているのは胸元と腰回りだけを覆っているだけで、それも薄らと肌が透けていてもはやほとんど隠す気がないような代物だった。
無駄な贅肉のない身体に薄らと見えるお尻や色素が薄めのぽっちがなんというか……裸よりもエロスを感じてしまう。ああ、なんて眼福眼福。
「ちょっと……、一体何処を見ているのよ」
デルが俺の視線に気付いたらしい。
「その格好で見るなと言われてもだな……」
その言葉に彼女は手で胸元を隠すと、薄らと桜色の紋様が浮かび上がった。
どうやら恥ずかしいらしい。
「し、仕方がないでしょ! これは族長命令だったんだから!」
「そうなのか? あ……もしかしてこれまでの全部って、そういうことか!」
「そうよ……あんたをこの里にずっと置いておきたいって、でもさっき族長から中止の命令があって……」
「なるほどな……」
骨抜き作戦ってそういうことか。
気持ちいい思いをさせて、俺をこの里から出さないつもりだったのか。
「さすがにその作戦は穴だらけじゃないか? セレーネだっているんだし、それに巨乳好きだったらどうするんだよ」
「そんなこと知らないわよ。ただ族長が主様はみんなで裸になって迫ればお優しい方だから無碍に出来ずずるずると流れるだろうって」
「ぐぬ……」
否定出来ないところがなんとも。確かにあのトラウマがなければ、あれだけ可愛らしい子達に囲まれたらあっさり轟沈していたかもしれない。いや、してたな。
それにしても……デルって結構あるんだな。あくまでも紋様族の中でって話だけど。
「って、だからなんでずっと見ているのよ! 悪かったわね似合わない格好で!」
「いや、似合っていると思うぞ、なんていうか……凄くセクシーって感じ?」
「ば、バッカじゃないの……って、なにしてんのよ!?」
顔を真っ赤にさせ紋様が濃いめのピンクになりながら怒りながら、俺の下半身の方を指差していた。
「え? うおっ!?」
そこには素っ裸のあげくにいきり立っているヤツがいた。
「こ、これ……ま、まさか……ぼ、ぼ、僕で……って、な、なんてものを見せるのよっ! あほぉ!!」
「ぐえっ!」
まるでマンガやアニメのような展開だった。久々に見たぜ……暴力ツンデレ。
それにしてもなんて綺麗な回し蹴りなんだ。思わず見惚れてしまって避けられなかったぜ。
あ、いや決して可愛らしいお尻に見とれていたわけじゃ……なんて思っていたら、俺の身体は吹っ飛び、ついでに意識も吹っ飛んだのだった。
「あ……」
ぼちゃーん!!
思わず勢いで蹴ってしまったが、まさか当たるとは思ってもみなかった。
いつも紋様族相手だとあっさり避けてしまうのだが、どうやら人間は避けらないらしく綺麗にヒットして吹っ飛ばしてしまった。
新たな主は温泉にそのままお腹を打つように激しい音を立てて着水するとそのまま沈んでいった。
そしてそのまま浮かび上がってこない。
「あ、あのさ……いきなり蹴って悪かったって、ふざけてないで出て来なさいよ」
そう話しかけるが、浮かび上がるどころか泡一つ上がってこない。
「ちょ、ちょっと?」
やっと浮かび上がってきた主はうつ伏せになったまま全く動かなかった。
「うそ……?」
そしてそのまま再度沈んでいく。
「ちょー! うわっ!? うわっ! うわぁぁ!!」
彼女は自分の主を温泉に沈めてしまったのだった。
「やっちゃったー!?」
デルはドーム内をくまなく探してみたが見当たらない。
「そうなると……やっぱり温泉かな……」
慌てて地下に向かって走り出した。
「こ、こら! いい加減に!」
温泉に向かう洞窟の奥から、紋様族にはない低い男の声がこだましていた。
デルはその言葉の意味を察して、より脚を速めた。
「勇者さんはキスが凄く上手なんだよー……ねえねえ、ちゅーしよ?」
「作戦は中止だから!」
デルは辿り着くと同時にそう叫んだが、床に寝かされた新たな主に群がる女の子達という構図だった。
「って、なにやってんだ!」
うっとりとしたカトリナが勇者に顔を寄せてせがんでいた。
「え、だから勇者さんを骨抜きにする作戦を実行中だよー。あ、もしいかしてヴェンデルも一緒にしちゃう?」
「それは中止! 中止だから!」
慌てて止めに入るデルに不満そうな顔を見せる紋様族の少女達。
「えー、そうなの?」
「でもでも、ここまで来たんだし……」
「主様も続きをしたいよね? ね?」
ちなみに俺の頭の上にはお尻が乗っていてそれで口を塞がれているので何も言えず、もごもごと声にもならない音を出すだけである。
「あんっ! くすぐったいってばぁ」
「ちょっと、主様そんなに暴れたら、ひゃんっ!」
「そんな触るんだったら、もっとちゃんと触ってぇ……」
キャッキャと楽しそうな紋様族達に、デルはわなわなと怒りをこみ上げていく。
「止めなさいっ!」
「わあ、ヴェンデルが怒ったぁ」
「ちぇー、なんだよー」
「せっかく楽しくなってきたのにぃ……しょーがない」
デルの一喝により俺の上に乗っていた女の子達が次々と降りていく。
「はいはーい撤収だよー、勇者さん半端でゴメンねー、でももししたくなったら何時でも言ってねー、みんなでいっぱいしてあげるから」
カトリナが他に不満そうな子達を引き連れて去って行くのだった。
「全くもう……」
ため息を漏らすデル。
「はぁ……助かった……」
なんとも甘ったるい空気から脱してホッとした。
本来なら、これだけのハーレム状態は嬉しいはずだけどさ。
あれだけの娘に囲まれて、もし暴発なんてしようものなら重度のトラウマになって二度と3次元の女の子と会話すら出来なくなってたかもしれない。
「何時まで寝てんのよ。……ほら」
そう言って手を差し出してくれるデル。
その手を取って立ち上がる。
「ありがとう助かったよ。それにしても酷い目に遭った……」
「その割には抵抗していなかったみたいだけどね」
「ヘタに力づくで退けようとして怪我でもさせたら可哀想だろ」
「ふーん、まあ……そーかもね」
明らかに信じていない顔をしている。
そんなデルのふと見て気がついたが、なんて格好をしているんだ。
彼女以外にも紋様族は元より薄着というか手や脚はもろに露出した格好をしているが、今着ているのは胸元と腰回りだけを覆っているだけで、それも薄らと肌が透けていてもはやほとんど隠す気がないような代物だった。
無駄な贅肉のない身体に薄らと見えるお尻や色素が薄めのぽっちがなんというか……裸よりもエロスを感じてしまう。ああ、なんて眼福眼福。
「ちょっと……、一体何処を見ているのよ」
デルが俺の視線に気付いたらしい。
「その格好で見るなと言われてもだな……」
その言葉に彼女は手で胸元を隠すと、薄らと桜色の紋様が浮かび上がった。
どうやら恥ずかしいらしい。
「し、仕方がないでしょ! これは族長命令だったんだから!」
「そうなのか? あ……もしかしてこれまでの全部って、そういうことか!」
「そうよ……あんたをこの里にずっと置いておきたいって、でもさっき族長から中止の命令があって……」
「なるほどな……」
骨抜き作戦ってそういうことか。
気持ちいい思いをさせて、俺をこの里から出さないつもりだったのか。
「さすがにその作戦は穴だらけじゃないか? セレーネだっているんだし、それに巨乳好きだったらどうするんだよ」
「そんなこと知らないわよ。ただ族長が主様はみんなで裸になって迫ればお優しい方だから無碍に出来ずずるずると流れるだろうって」
「ぐぬ……」
否定出来ないところがなんとも。確かにあのトラウマがなければ、あれだけ可愛らしい子達に囲まれたらあっさり轟沈していたかもしれない。いや、してたな。
それにしても……デルって結構あるんだな。あくまでも紋様族の中でって話だけど。
「って、だからなんでずっと見ているのよ! 悪かったわね似合わない格好で!」
「いや、似合っていると思うぞ、なんていうか……凄くセクシーって感じ?」
「ば、バッカじゃないの……って、なにしてんのよ!?」
顔を真っ赤にさせ紋様が濃いめのピンクになりながら怒りながら、俺の下半身の方を指差していた。
「え? うおっ!?」
そこには素っ裸のあげくにいきり立っているヤツがいた。
「こ、これ……ま、まさか……ぼ、ぼ、僕で……って、な、なんてものを見せるのよっ! あほぉ!!」
「ぐえっ!」
まるでマンガやアニメのような展開だった。久々に見たぜ……暴力ツンデレ。
それにしてもなんて綺麗な回し蹴りなんだ。思わず見惚れてしまって避けられなかったぜ。
あ、いや決して可愛らしいお尻に見とれていたわけじゃ……なんて思っていたら、俺の身体は吹っ飛び、ついでに意識も吹っ飛んだのだった。
「あ……」
ぼちゃーん!!
思わず勢いで蹴ってしまったが、まさか当たるとは思ってもみなかった。
いつも紋様族相手だとあっさり避けてしまうのだが、どうやら人間は避けらないらしく綺麗にヒットして吹っ飛ばしてしまった。
新たな主は温泉にそのままお腹を打つように激しい音を立てて着水するとそのまま沈んでいった。
そしてそのまま浮かび上がってこない。
「あ、あのさ……いきなり蹴って悪かったって、ふざけてないで出て来なさいよ」
そう話しかけるが、浮かび上がるどころか泡一つ上がってこない。
「ちょ、ちょっと?」
やっと浮かび上がってきた主はうつ伏せになったまま全く動かなかった。
「うそ……?」
そしてそのまま再度沈んでいく。
「ちょー! うわっ!? うわっ! うわぁぁ!!」
彼女は自分の主を温泉に沈めてしまったのだった。
「やっちゃったー!?」
0
お気に入りに追加
103
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
【完結】彼女以外、みんな思い出す。
❄️冬は つとめて
ファンタジー
R15をつける事にしました。
幼い頃からの婚約者、この国の第二王子に婚約破棄を告げられ。あらぬ冤罪を突きつけられたリフィル。この場所に誰も助けてくれるものはいない。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる