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第二話

骨抜き作戦<Ⅰ>

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「ありゃぁ……、族長は失敗しちゃったみたいだね」

 族長の部屋から少し離れたところに集まる数人の影。

「そうみたいだね……部屋から出てくるのが早すぎるもんね」

 そこからこっそりと様子を伺っていると新しい主が出てきているのが見えた。

「そうなったら今度は私達の番だね」

「よし、じゃあプランBを実行だ!」

 彼女たちは主に見つからないように、こそこそと走り去っていった。


「ふう……」

 族長との話を終えて部屋を後にするとドーム内にはいまだ明るい声が響いていた。

「うーん、まあそうだな。俺も宴の会場に戻るとするか」

 少し疲れも感じたので部屋に戻って寝るのも考えたが、一応会場に戻ることにした。

「勇者さん、お疲れみたいですけど温泉でも入りますか?」

 カトリナが現れ、そう提案してきた。

「それもいいけど……」

「それでは行きましょう♪」

 カトリナは半ば強引に俺の手を取って温泉へと連れて行こうとする。
 なんとなく違和感はあったが、別に拒否することでもないとされるがままに着いていった。

「か、カトリナ?」

 地下の温泉にまで辿り着くと、通路に衣服らしきものが数枚落ちているのに気付いたがカトリナは何も言わず手を引いて奥へと向かっていく。
 すると今度は奥から話し声のようなものが聞こえてくる。

「はいはーいっ! 主様をお連れしたよー!」

 辿り着いた場所には素っ裸の紋様族の女の子達が約10名くらいが温泉に入ったりしていた。

「え、ちょ!? これ、カトリナ……って、うわ!?」

 驚いた俺はカトリナに話を聞こうとしたら、直ぐ側で衣服を脱いでいた。
 カトリナの胸元が露わになる。他の子達が無乳な感じなのに対して、微乳と言ったところでツンと少し尖った感じが妙にエロく見えてしまう。

「主様っ!」

 カトリナに見惚れている間に、俺に気がついた彼女たちがこちらに向かってきていた。
 他の子達も全く恥ずかしくないのか、未成熟なその身体を隠すこともなく俺の手を取ったり背中を押したりしてくる。

「え、ちょ、ちょっと!?」

 完全にやばい事案になってるだろうと逃げ出そうとするが、背中や腕などに抱きつかれて身動きが取れなくなる。
 彼女たちの力は子供同然なので無理矢理引き剥がそうと思えば出来るが……あまりにも華奢なその柔らかな身体に怪我をさせてしまうかもと……。

 本当に動けないんだよ? もう少しだけ感触を楽しみたいとかじゃないからな。

 ……すみません、あまりにも桃源郷な景色に思考が追いついておりません。

「それじゃあ、お召し物を脱ぎ脱ぎしましょうねぇ」

「こ、こらこら!」

 3人に身体を掴まれながら衣服を脱がされていく。

「わっ、主様のここ、ちょこっと生えてるぅ!」

「ほんとだ……すごーい」

「こ、こらこらっ! そんなところをマジマジと見るんじゃなーいっ!」

 慌てて手で隠す。
 なんで俺がこんな恥ずかしい目に遭うのか……。

「あらら……ごめんねー」

「それじゃ、主様身体洗ってあげるねー」

 温泉近くに座らされると、彼女たちは石鹸のようなものを取り出すとその小さな手で俺の体を洗いだした。

「ちょ、ちょっと、わっ! うわっ……うわぁぁぁ……」

 ま、まじか……。小さくてプニプニした手が俺の身体の至る所を撫でるように這い回ると、そのあまりの気持ちよさに、思わず身体が反応してしまう。

 うう……さすがにこれはクルものがある……。

「主様ぁ、それじゃあ洗えないよ? はいはいお手々を退けてねー」

「お、おい、こ、こら無理矢理……」

「大丈夫だよ。あたし達いっぱい知ってるから」

「そうだよー、ちょっとくらい可愛らしくても笑ったりしないよー」

 必死で隠していたが、逆に彼女たちの興味を惹いてしまったのか。数人がかりで隠していた手を剥がされてしまう。

 ぱ、おーんっ!

「ご開帳ーっ、って、何これ……」

「……こ、こんなに大っきくなっちゃうの?」

「人間のって……こんなになっちゃうんだ……」

 どうやら彼女たちは人間のそれを見るのが初めてらしく驚きの声を上げていた。

「こ、こんなの入れたら壊れちゃうんじゃ?」

「でも……興味ない?」

「ごくり……あ、あるかな……」

「これ凄しゅぎ……」

「ちょ、き、君達?」

 ヤバい……これ以上の絵面は通報案件になってしまう。
 本当だぞ? 半童貞だから多人数の目に恥ずかしさマックスになったわけじゃないぞ。

 とにかくここは一度撤退だ!
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