114 / 388
第二話
翼竜の親子<Ⅱ>
しおりを挟む
「え、な、なに? なんなの?」
ちゅっ……。
「んんっ!!!」
説明する時間がないので、考えるいとまを与えず彼女にキスをした。
とはいえ、ただキスをするだけではダメだ。
意を決して彼女の口内に舌を差し込む。
「んん!? んー?! んんっ!?」
相当驚いているデルはくぐもった驚きの声を漏らしているが、身体の方は固まっていて全く抵抗はされなかった。
【粘膜接触による個体認識が完了しました】
【対象にMP500を貸与しますか】
ダイアログが出た。
OK。
【認証確認。MPを貸与します】
そして口を離す。が、怒るだろうなぁ……。
「ふはぁ……」
唇を離しても混じり合った唾液が糸のようにしばらく繋がり、名残惜しそうに切れた。
「ば、ばかか! バカなのか! いくら死ぬかもって僕にキスしてどうするんだよ! それならセレーネさんにだろ!」
「違う。生き残るためだ!」
「気でも狂ったのか!? そんなことして化け物が倒せるわけが……」
「いいから今すぐ自分のMPを確認しろ!」
「何を言って……、うそ?」
文句を言いつつMPを確認したデルは、出て来た数値に驚く。
「なんで? どうして!? なんで僕のMPが500超えになってるの……」
「説明は後だ、いいからそのMPを使ってありったけの魔法をぶっかませ!」
「あの、そろそろバリアも限界ですから!!」
谷の上で奇跡を使い続けたセレーネが叫んだ。
「わ、分かった! え、えっと……」
デルの身体に美しい紋様が浮かび上がり、ゆっくりと赤く輝いてく。
「“マジックアロー”!!」
って、なんで一番低位の攻撃魔法やねん!!
低位の魔法ってあんまり効果が無いんじゃ……。
「え?」
「ええ?」
「えええええええ!?」
その場に居た全員が驚いていた。
何故ならデルの頭上に、輝く超巨大な一本の矢が現れていたからだ。
「なにこれ!?」
何よりも魔法を使った本人が一番驚いていた。
「いけデル。ぶちかましてやれ!」
「あ、そうかっ、いっけー!!」
空中に制止していた攻城兵器レベルの巨大な矢はデルのかけ声に合わせて、物凄い速度でワイバーンに向かって飛んでいった。
『ぎゃー! ぎゃー!』
ワイバーンは自分の防御力に自信があるのか高を括ってそれを無視して、怒りにまかせて暴れたままだった。
ぶすんっ!
『うぎゃっ!』
矢はその大きさにもかかわらず正確に親ワイバーンの胸辺りを貫いた。
いきなりの痛みに短い悲鳴をあげてのたうち回ると、そのまま子供と同じ所に横たわっていった。
おそらく心臓の辺りを打ち抜いたんだろう。さほど苦しむ様子なくそのまま絶命した。
その光景を全員があっけにとられていた。
魔法ってあんな感じに束ねて大きくするとか出来るのか。
「あ、あのさ……何だったの……今の?」
最初に口を開いたのはデルだった。
「俺に聞かれても、魔法の知識が皆無なんだから分からん」
「そ、そうなんだ……」
「ともかくワイバーンは倒せた。はぁ……」
俺も含め全員が安堵のため息を漏らし、疲れはてそこに座り込んでしまう。
「ここで座るのはダメだって」
「そ、そうか……」
デルが手を差し出してくれそれを掴んで立ち上がる。
「みんなは大丈夫か?」
「わたくしの方は大丈夫です!」
谷の上からセレーネが大きな声で答えると、ゆっくりと谷を下ってくる。
「私もなんともないよー」
「ご、ごめん……僕は……うっ……うう……」
「どこか怪我をしたのか?」
「ち、違う……そ、そう、じゃなくて……」
デルの顔色が悪く立っているのもやっとといった感じだった。
最初に会ったときに見た魔法を使い切った症状と同じか。
「もしかしてMPを全部使っちゃったの?」
「し、仕方がないじゃないか……初めてだったから、イメージが上手く行かなかったみたいで……どういうわけかほぼ全部使い切っちゃったんだ……」
「そ、そういうものなのか。大丈夫なのか?」
「多分……MPを一気に消費したことで貧血みたいになってるだけだから、少し休めばなんとかなるはず……」
「あらら、ほら肩貸すから一旦戻ろうよ」
カトリナがやってくるとデルに肩を貸し始めた。
「俺がやろうか?」
「嬉しいけど、でも勇者さんの方こそ大丈夫?」
「俺? も、もちろん……」
「あ、あんたの脚、震えているから……」
おや? デルの指摘に思わず膝に触れてみると確かに震えていた。
「どうやら命の危機から脱したと身体の方は思っているらしい」
「大丈夫なの?」
「た、多分……」
「本当に大丈夫ですか?」
やっと谷から降りてきたセレーネは俺と合流した。
「ちょっと膝が笑っているだけだから……あ、あれ?」
そのまま俺は座り込んでしまう。
「もう、また無茶をするんですから」
「ははっ、ごめん……今回ばかりは本当に運が良かったって思うよ」
「……そうだ。これ、食べなよ」
デルの方が辛そうに見えるが、ポケットから何かを出して俺に渡してきた。
なんだろうこれ……、ブロック状のビスケットかクッキー?
なんか某ブロック状の栄養食品にそっくりなんだけど。
「これは私たちの主食だよ。お豆とおイモをすり潰して形にしたので栄養いっぱいなんだよ」
「……それを食べると少しだけだけど体力が回復するから」
「なるほど、それはありがたい」
とりあえず食べてみる。
う、うーん……味はお察しだが、確かに少しだけ身体が楽になった感じがする。
「お、脚の震えも治った……これは助かるな」
「でしょ♪」
「これは凄いですね」
セレーネも興味深そうに見ていた。
「これなら歩けそうだな。よし戻るとしよう」
「……それはどっちに戻るってこと?」
辛そうなデルが聞いてきた。
「そりゃもちろん、君たちの里に決まっているだろう。まだセレーネの治療を待っている人いっぱい残っているじゃないか」
「ええ、そうですね」
俺の言葉に笑顔で答えるセレーネ。
「そ、そう……ありがとう」
「それじゃあ隊長さん……」
ちゅっ……。
「んんっ!!!」
説明する時間がないので、考えるいとまを与えず彼女にキスをした。
とはいえ、ただキスをするだけではダメだ。
意を決して彼女の口内に舌を差し込む。
「んん!? んー?! んんっ!?」
相当驚いているデルはくぐもった驚きの声を漏らしているが、身体の方は固まっていて全く抵抗はされなかった。
【粘膜接触による個体認識が完了しました】
【対象にMP500を貸与しますか】
ダイアログが出た。
OK。
【認証確認。MPを貸与します】
そして口を離す。が、怒るだろうなぁ……。
「ふはぁ……」
唇を離しても混じり合った唾液が糸のようにしばらく繋がり、名残惜しそうに切れた。
「ば、ばかか! バカなのか! いくら死ぬかもって僕にキスしてどうするんだよ! それならセレーネさんにだろ!」
「違う。生き残るためだ!」
「気でも狂ったのか!? そんなことして化け物が倒せるわけが……」
「いいから今すぐ自分のMPを確認しろ!」
「何を言って……、うそ?」
文句を言いつつMPを確認したデルは、出て来た数値に驚く。
「なんで? どうして!? なんで僕のMPが500超えになってるの……」
「説明は後だ、いいからそのMPを使ってありったけの魔法をぶっかませ!」
「あの、そろそろバリアも限界ですから!!」
谷の上で奇跡を使い続けたセレーネが叫んだ。
「わ、分かった! え、えっと……」
デルの身体に美しい紋様が浮かび上がり、ゆっくりと赤く輝いてく。
「“マジックアロー”!!」
って、なんで一番低位の攻撃魔法やねん!!
低位の魔法ってあんまり効果が無いんじゃ……。
「え?」
「ええ?」
「えええええええ!?」
その場に居た全員が驚いていた。
何故ならデルの頭上に、輝く超巨大な一本の矢が現れていたからだ。
「なにこれ!?」
何よりも魔法を使った本人が一番驚いていた。
「いけデル。ぶちかましてやれ!」
「あ、そうかっ、いっけー!!」
空中に制止していた攻城兵器レベルの巨大な矢はデルのかけ声に合わせて、物凄い速度でワイバーンに向かって飛んでいった。
『ぎゃー! ぎゃー!』
ワイバーンは自分の防御力に自信があるのか高を括ってそれを無視して、怒りにまかせて暴れたままだった。
ぶすんっ!
『うぎゃっ!』
矢はその大きさにもかかわらず正確に親ワイバーンの胸辺りを貫いた。
いきなりの痛みに短い悲鳴をあげてのたうち回ると、そのまま子供と同じ所に横たわっていった。
おそらく心臓の辺りを打ち抜いたんだろう。さほど苦しむ様子なくそのまま絶命した。
その光景を全員があっけにとられていた。
魔法ってあんな感じに束ねて大きくするとか出来るのか。
「あ、あのさ……何だったの……今の?」
最初に口を開いたのはデルだった。
「俺に聞かれても、魔法の知識が皆無なんだから分からん」
「そ、そうなんだ……」
「ともかくワイバーンは倒せた。はぁ……」
俺も含め全員が安堵のため息を漏らし、疲れはてそこに座り込んでしまう。
「ここで座るのはダメだって」
「そ、そうか……」
デルが手を差し出してくれそれを掴んで立ち上がる。
「みんなは大丈夫か?」
「わたくしの方は大丈夫です!」
谷の上からセレーネが大きな声で答えると、ゆっくりと谷を下ってくる。
「私もなんともないよー」
「ご、ごめん……僕は……うっ……うう……」
「どこか怪我をしたのか?」
「ち、違う……そ、そう、じゃなくて……」
デルの顔色が悪く立っているのもやっとといった感じだった。
最初に会ったときに見た魔法を使い切った症状と同じか。
「もしかしてMPを全部使っちゃったの?」
「し、仕方がないじゃないか……初めてだったから、イメージが上手く行かなかったみたいで……どういうわけかほぼ全部使い切っちゃったんだ……」
「そ、そういうものなのか。大丈夫なのか?」
「多分……MPを一気に消費したことで貧血みたいになってるだけだから、少し休めばなんとかなるはず……」
「あらら、ほら肩貸すから一旦戻ろうよ」
カトリナがやってくるとデルに肩を貸し始めた。
「俺がやろうか?」
「嬉しいけど、でも勇者さんの方こそ大丈夫?」
「俺? も、もちろん……」
「あ、あんたの脚、震えているから……」
おや? デルの指摘に思わず膝に触れてみると確かに震えていた。
「どうやら命の危機から脱したと身体の方は思っているらしい」
「大丈夫なの?」
「た、多分……」
「本当に大丈夫ですか?」
やっと谷から降りてきたセレーネは俺と合流した。
「ちょっと膝が笑っているだけだから……あ、あれ?」
そのまま俺は座り込んでしまう。
「もう、また無茶をするんですから」
「ははっ、ごめん……今回ばかりは本当に運が良かったって思うよ」
「……そうだ。これ、食べなよ」
デルの方が辛そうに見えるが、ポケットから何かを出して俺に渡してきた。
なんだろうこれ……、ブロック状のビスケットかクッキー?
なんか某ブロック状の栄養食品にそっくりなんだけど。
「これは私たちの主食だよ。お豆とおイモをすり潰して形にしたので栄養いっぱいなんだよ」
「……それを食べると少しだけだけど体力が回復するから」
「なるほど、それはありがたい」
とりあえず食べてみる。
う、うーん……味はお察しだが、確かに少しだけ身体が楽になった感じがする。
「お、脚の震えも治った……これは助かるな」
「でしょ♪」
「これは凄いですね」
セレーネも興味深そうに見ていた。
「これなら歩けそうだな。よし戻るとしよう」
「……それはどっちに戻るってこと?」
辛そうなデルが聞いてきた。
「そりゃもちろん、君たちの里に決まっているだろう。まだセレーネの治療を待っている人いっぱい残っているじゃないか」
「ええ、そうですね」
俺の言葉に笑顔で答えるセレーネ。
「そ、そう……ありがとう」
「それじゃあ隊長さん……」
0
お気に入りに追加
103
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
当て馬の悪役令嬢に転生したけど、王子達の婚約破棄ルートから脱出できました。推しのモブに溺愛されて、自由気ままに暮らします。
可児 うさこ
恋愛
生前にやりこんだ乙女ゲームの悪役令嬢に転生した。しかも全ルートで王子達に婚約破棄されて処刑される、当て馬令嬢だった。王子達と遭遇しないためにイベントを回避して引きこもっていたが、ある日、王子達が結婚したと聞いた。「よっしゃ!さよなら、クソゲー!」私は家を出て、向かいに住む推しのモブに会いに行った。モブは私を溺愛してくれて、何でも願いを叶えてくれた。幸せな日々を過ごす中、姉が書いた攻略本を見つけてしまった。モブは最強の魔術師だったらしい。え、裏ルートなんてあったの?あと、なぜか王子達が押し寄せてくるんですけど!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる