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第一話
目を覚ますと昼でした<Ⅱ>
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「むぐむぐ……でも木製とはいえ、これだけ頑丈な壁だからそう簡単に破られないんじゃないの」
村人に貰ったリンゴのような果実をかじりながらセレーネと話をしている。
甘味と酸味が栄養を欲している身体に染み渡るのが分かった。
「アンデッドは自分の身体が壊れるのもいとわず際限なく力の限り壁や門を殴るんです」
「何それ……それだけでもイヤな感じなんだけど。だからってそれで壊れるのか」
「もちろん簡単に壊れませんが……、ただ音が凄いので」
「音ってあれか……確かに凄かったけど」
「ええ、黙っていると一晩中バンバンと音を立てられるんです」
「何そのご近所トラブルの嫌がらせみたいのは」
「その音だけでも十分な恐怖になりますし、いくら頑丈な壁でも引っ切りなしに殴られると、少しずつ隙間が出来て緩んでくるんです」
「そ、そうか……」
「この木の壁は急ごしらえのためそんなに深くまで埋めていないそうで、場所によっては地面に乗せているだけの部分もあるそうです」
「うわぁ、それならいずれ破られるかもしれないな」
「それにアンデッドには弓などがあまり効かないため、壁の上から攻撃とかあまり意味がないのです」
「人間とは根本から違うからな。完全に切り刻むとかしないと動きが止まらないから飛び道具でダメージを与えてもあんまり意味がないってことね」
となるとゲームとかでのゾンビに定番と言えば……。
「だったら燃やせば良いんじゃないか」
「特に燃えやすいというものでもありません。油が大量にあればそういう手もあるらしいのですが、この辺りでは貴重なんです。それに城壁に飛び火するとこちらも困りますし」
「そ、それもそうか、壁がなくなったら困るもんな。それにしても油って貴重なのか」
そういうものなのか。
そりゃそうか現代の日本とは様々な意味で全然違うもんな。
「それにアンデッドは暗闇でもこちらを認識出来るみたいですから、油は視界確保のための灯りとして絶対に必要なのです」
「ごめん、色々とこっちが無知だった」
「そんなことありません。むしろ勇者様の方が博識だと思います」
「あんまり褒めないでよ、そういうの慣れてないから凄くくすぐったい」
「そうなのですか? でも本当に凄いと思います」
「いや、前にいた世界じゃこれくらいは普通だから」
「で、では勇者様の世界って、皆さん凄く博識な方達ばかりなのですね」
「凄い人は凄いよ。でも凄くないの人もいっぱいいるから」
どごーんっ!!
「なに、今の!?」
突然凄い音がした方を見るが砦の逆側らしく見えない。
大きな声が聞こえる。どうやら壁の補習中に何か重たいものが落ちたようで、一人が下敷きになったらしい。
「行こう」
「はいっ!」
現場に着くと、救出は既に終えていた。
命に別状はない様だが、運悪く下敷きになった腕と脚はかなり酷い状態だった。
「うっ……」
昨夜ゾンビを散々見たからか、少し耐性が出来ているらしく直視出来ていた。
まだ若い村人で働き手だったらしく家族が泣いている。
「少し失礼します」
そこへセレーネが怪我をした彼の状態を見る。
「聖女様ぁ……」
子供が泣きながらセレーネに抱きつく。
「大丈夫。少しだけ離れていてね」
「……慈愛に満ちし大地の女神よ。このものの傷を癒したまえ」
祈りのような呪文を唱えると、彼女のかざした手の平が仄かに光る。
するとみるみるうちに、村人の脚が元の形に戻っていく。
「うわっ……まじか!? そこまで回復できるの? まじですげぇ……」
驚きのあまり語彙の足りない言葉になってしまう。
「どうですか?」
「はいっ、あ、脚が元に戻ってます。動く! ちゃんと動く、動きます!」
「それならよかった。ですが今のわたくしにはこれが精一杯です……腕の方は、明日になってしまいます」
「そんな! 本当にありがとうございます!」
「それに脚の方は完全に治ったわけではありません。少なくと10日くらいは安静にしてください」
村人の家族達は、彼女に何度も深く感謝をしていた。
「それにしても凄いな。あんな深傷でも治すことが出来るなんて」
「まだまだ未熟で今日はこれ以上の奇跡は起こせませんけども」
「そういう制約があるのか」
「小さい傷などでしたら日に5回は使えるのですが、あれくらいの重症ですと日に一度が限界になります」
「回数が決まっているって変な制度だな。いやそれでも凄いだろ。あ、でも俺はたんこぶで金貨200枚だったけど彼らはどうするんだ?」
「え? あ、い、いえ、それなりに請求するつもりですけど……」
「あれだけの重症だったら相当な額になるんじゃないのか」
「えっと、そ、それは勇者様と村人では稼げる金額が違いますので、請求額も変わります」
「なんですと? もしかして人見て決めているのか」
「え、えーっと……」
「冗談だよ。村人が払える額じゃないんだろ」
「申し訳ありません」
「謝らなくて良いよ。その代わり」
「それは出来ません」
「なんで!? まだ何も言ってないだろ」
「いえ、勇者様はびた一文まかりません」
「なんでだ!?」
どうやら女神様は人を見て商売をするようだった。
「でも、MPがいっぱいあればガンガン回復出来るものじゃないんだな」
「以前は制限がなかったのですが、この能力に目を付けたある国が戦争に聖職者を大量に用意して、次の日にはほとんどの負傷兵が前線に戻したなんて話があります」
「なんだそれは、昨日のゾンビよりも恐ろしいぞ」
「その戦争ではかなり不利な戦いだったのにもかかわらず最終的に大勝したことで、各国が同じことを始めたんです」
「まるでゾンビVSゾンビの終末戦争だな」
「まさにその様な様相だったそうです。様々な国が損害を恐れずに終わらない戦争を繰り返す。そんな惨状に神々がお怒りになって神聖魔法に様々な制限をかけてしまったのです」
「そうなんだ」
なんかまるでどこぞのネトゲのバランス調整みたいな話だな。
いや、まさにそのものじゃないのか?
村人に貰ったリンゴのような果実をかじりながらセレーネと話をしている。
甘味と酸味が栄養を欲している身体に染み渡るのが分かった。
「アンデッドは自分の身体が壊れるのもいとわず際限なく力の限り壁や門を殴るんです」
「何それ……それだけでもイヤな感じなんだけど。だからってそれで壊れるのか」
「もちろん簡単に壊れませんが……、ただ音が凄いので」
「音ってあれか……確かに凄かったけど」
「ええ、黙っていると一晩中バンバンと音を立てられるんです」
「何そのご近所トラブルの嫌がらせみたいのは」
「その音だけでも十分な恐怖になりますし、いくら頑丈な壁でも引っ切りなしに殴られると、少しずつ隙間が出来て緩んでくるんです」
「そ、そうか……」
「この木の壁は急ごしらえのためそんなに深くまで埋めていないそうで、場所によっては地面に乗せているだけの部分もあるそうです」
「うわぁ、それならいずれ破られるかもしれないな」
「それにアンデッドには弓などがあまり効かないため、壁の上から攻撃とかあまり意味がないのです」
「人間とは根本から違うからな。完全に切り刻むとかしないと動きが止まらないから飛び道具でダメージを与えてもあんまり意味がないってことね」
となるとゲームとかでのゾンビに定番と言えば……。
「だったら燃やせば良いんじゃないか」
「特に燃えやすいというものでもありません。油が大量にあればそういう手もあるらしいのですが、この辺りでは貴重なんです。それに城壁に飛び火するとこちらも困りますし」
「そ、それもそうか、壁がなくなったら困るもんな。それにしても油って貴重なのか」
そういうものなのか。
そりゃそうか現代の日本とは様々な意味で全然違うもんな。
「それにアンデッドは暗闇でもこちらを認識出来るみたいですから、油は視界確保のための灯りとして絶対に必要なのです」
「ごめん、色々とこっちが無知だった」
「そんなことありません。むしろ勇者様の方が博識だと思います」
「あんまり褒めないでよ、そういうの慣れてないから凄くくすぐったい」
「そうなのですか? でも本当に凄いと思います」
「いや、前にいた世界じゃこれくらいは普通だから」
「で、では勇者様の世界って、皆さん凄く博識な方達ばかりなのですね」
「凄い人は凄いよ。でも凄くないの人もいっぱいいるから」
どごーんっ!!
「なに、今の!?」
突然凄い音がした方を見るが砦の逆側らしく見えない。
大きな声が聞こえる。どうやら壁の補習中に何か重たいものが落ちたようで、一人が下敷きになったらしい。
「行こう」
「はいっ!」
現場に着くと、救出は既に終えていた。
命に別状はない様だが、運悪く下敷きになった腕と脚はかなり酷い状態だった。
「うっ……」
昨夜ゾンビを散々見たからか、少し耐性が出来ているらしく直視出来ていた。
まだ若い村人で働き手だったらしく家族が泣いている。
「少し失礼します」
そこへセレーネが怪我をした彼の状態を見る。
「聖女様ぁ……」
子供が泣きながらセレーネに抱きつく。
「大丈夫。少しだけ離れていてね」
「……慈愛に満ちし大地の女神よ。このものの傷を癒したまえ」
祈りのような呪文を唱えると、彼女のかざした手の平が仄かに光る。
するとみるみるうちに、村人の脚が元の形に戻っていく。
「うわっ……まじか!? そこまで回復できるの? まじですげぇ……」
驚きのあまり語彙の足りない言葉になってしまう。
「どうですか?」
「はいっ、あ、脚が元に戻ってます。動く! ちゃんと動く、動きます!」
「それならよかった。ですが今のわたくしにはこれが精一杯です……腕の方は、明日になってしまいます」
「そんな! 本当にありがとうございます!」
「それに脚の方は完全に治ったわけではありません。少なくと10日くらいは安静にしてください」
村人の家族達は、彼女に何度も深く感謝をしていた。
「それにしても凄いな。あんな深傷でも治すことが出来るなんて」
「まだまだ未熟で今日はこれ以上の奇跡は起こせませんけども」
「そういう制約があるのか」
「小さい傷などでしたら日に5回は使えるのですが、あれくらいの重症ですと日に一度が限界になります」
「回数が決まっているって変な制度だな。いやそれでも凄いだろ。あ、でも俺はたんこぶで金貨200枚だったけど彼らはどうするんだ?」
「え? あ、い、いえ、それなりに請求するつもりですけど……」
「あれだけの重症だったら相当な額になるんじゃないのか」
「えっと、そ、それは勇者様と村人では稼げる金額が違いますので、請求額も変わります」
「なんですと? もしかして人見て決めているのか」
「え、えーっと……」
「冗談だよ。村人が払える額じゃないんだろ」
「申し訳ありません」
「謝らなくて良いよ。その代わり」
「それは出来ません」
「なんで!? まだ何も言ってないだろ」
「いえ、勇者様はびた一文まかりません」
「なんでだ!?」
どうやら女神様は人を見て商売をするようだった。
「でも、MPがいっぱいあればガンガン回復出来るものじゃないんだな」
「以前は制限がなかったのですが、この能力に目を付けたある国が戦争に聖職者を大量に用意して、次の日にはほとんどの負傷兵が前線に戻したなんて話があります」
「なんだそれは、昨日のゾンビよりも恐ろしいぞ」
「その戦争ではかなり不利な戦いだったのにもかかわらず最終的に大勝したことで、各国が同じことを始めたんです」
「まるでゾンビVSゾンビの終末戦争だな」
「まさにその様な様相だったそうです。様々な国が損害を恐れずに終わらない戦争を繰り返す。そんな惨状に神々がお怒りになって神聖魔法に様々な制限をかけてしまったのです」
「そうなんだ」
なんかまるでどこぞのネトゲのバランス調整みたいな話だな。
いや、まさにそのものじゃないのか?
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