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アイデンティティ
ゲイル、大ピンチ!※ガッツリ致しております
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俺の言葉に、それまでウットリしていたフィオの表情が一変。唖然、呆然、驚愕、といった表情に!
え⁈嫌なのか?
俺も地味にダメージを受けた。
やっぱ、ヤッてみたら違ったとかいうやつだろうか?
俺のコイツへの気持ちは恋だとわかったが、コイツは逆に敬愛とか、兄に対するような気持ちだったのか?
「ゲ、ゲイル?」
ダメだ。幸せの絶頂から急降下。一気に底辺に持っていかれた。
フィオが心配そうに眉を下げ、俺に手を伸ばしてきた。
そんな顔すんなよ。期待しちまうじゃねえか。
お前がそんなんだから俺が絆されちまったんだろ?
俺は少し身体を引くことでその手を避けた。今触れられるのはちとキツイ。
「なぜ避けるんです?」
「避けてねえよ。ただ……少し時間をくれ」
「私ではダメでしたか?」
「いや、そういうわけじゃねえよ」
「では、何がダメなのです?教えて下さい!」
なかなか引かないフィオに、グワリと怒りが噴出した。
「お前のほうじゃねえか!俺じゃダメだったんだろ⁈」
思わず口にしてしまった情けない台詞。慌てて口を押さえたが遅かった。
腹筋の力で強引に起き上がったフィオが逃さないとばかりに俺の腕を掴む。
「どうしてあなたではダメなんですか?教えて?私にはあなたしかいないのに」
目を逸らそうとするが、フィオへそれを許さなかった。
「なんでもいい!もう逃しません。ようやくあなたを手に入れたんだ!……もうあなたを逃してやれない」
ギラギラとフィオの瞳が光る。
こんな時なのに、俺はその瞳に愉悦を感じてしまった。
「は…!も、もう無理っ…抜けよ……っ!」
どれだけ揺さぶられただろう。
何度も何度も内側にフィオを叩き込まれた身体は、シーツが触れただけでビクビクと勝手に反応してしまう。
そうすると内側がキュッと締まり、余計にフィオを感じる。
「フぃ、ふぃおっ…」
終わりの無い快楽はまるで拷問だ。自分の身体なのに思うようにならず、恐怖さえ覚える。
「も…こわ…っからっ……あっ、フィオ、フィオっ!やめっ」
「っはっ……ダメですっ……私がいないと、ダメになって下さいっ……あなたは…っ私のものだ!誰にも渡しませんっ!」
ガツガツと俺の奥を暴きながら、いつもは色のない頬を上気させ、切なげに顔を歪めるフィオ。フィオの汗がポタリ、ポタリと胸に落ちる。その感触にすら感じてしまう。
俺の身体に教え込むかのように、フィオはあちこちに唇を落とし、跡をつける。
ヂュ!
少しの甘い痛みの後に咲く赤い華。
もう俺の身体にフィオが触れていない箇所など無いほどに。まるでタチの悪い病気みたいだ。この華はフィオの執着の証。そう思えばこんな時なのにクスリと笑ってしまい、またフィオを感じるハメになり身悶えた。
「ゲイル…ゲイル…好きです……愛しています……お願いします、逃げないでっ……」
ああ…ああ……熱い。フィオの熱さに火傷しそうだ。
ぐちょっ!ぐちゅっ!
後孔からは酷い音がしているのに、それにすら反応しちまう!
内側から体温を、フィオの形を覚え込まされる。
イキそうなのに何度も何度もはぐらかされ、俺の身体は限界だった。奥のシコリを突かれる度に強烈な快感が俺を襲う。
「そっそこっ……ダメだってえっ……」
フィオを止めようと添えた手には力が入らず何の役にもたちやしねえ!逆にフィオに捕まれ、顔を隠す事すらできなくなった。くそっ!
「ふふ。かわいい。ああっゲイル!ゲイル!」
俺の反応する箇所を的確に抉るフィオ。学習能力の無駄遣いなんだよっ!
声を我慢するのはとうの昔に諦めた。
「んあっ!…っ……あっ、ふっ……うっ…!フィオっフィオっ!い、イクっ!もうっもうイクっ」
「イッて?あなたのかわいい顔を私に見せて?」
「あああああっ……!」
身体の奥がぎゅうぎゅうとフィオを締め付け、それで余計にフィオを感じてしまう。熱い!熱い!
伝わる鼓動が俺のものなのかフィオのものなのかもわからない。
ビクンビクンと身体が跳ねる。怖い!
パチパチと目の奥に火花が散る。
「ーーーーーっ!」
触れられてもいないのに陰茎から射精したのを感じた。イキすぎてトロトロとしか出ない。ドロリとした快楽がまだ身体の奥に燻って辛い。過度な快感に涙が溢れた。
それなのにフィオは更に俺を攻めてくる。
「イッた!イッたって!もっ、もっ、ヤダっ!さわんなってえっ」
何度も何度も抜き差しされる度、甘い痺れが全身を貫く。
胸の尖を摘まれ、舌で転がされ…こんなところも感じるのだと知った。
「…ああ……赤く熟れた果実のようだ。素敵です」
カリッと歯で挟まれた瞬間。
また俺はイッた。
こんな快楽はもう拷問だ。
長い夜は続いた。
え⁈嫌なのか?
俺も地味にダメージを受けた。
やっぱ、ヤッてみたら違ったとかいうやつだろうか?
俺のコイツへの気持ちは恋だとわかったが、コイツは逆に敬愛とか、兄に対するような気持ちだったのか?
「ゲ、ゲイル?」
ダメだ。幸せの絶頂から急降下。一気に底辺に持っていかれた。
フィオが心配そうに眉を下げ、俺に手を伸ばしてきた。
そんな顔すんなよ。期待しちまうじゃねえか。
お前がそんなんだから俺が絆されちまったんだろ?
俺は少し身体を引くことでその手を避けた。今触れられるのはちとキツイ。
「なぜ避けるんです?」
「避けてねえよ。ただ……少し時間をくれ」
「私ではダメでしたか?」
「いや、そういうわけじゃねえよ」
「では、何がダメなのです?教えて下さい!」
なかなか引かないフィオに、グワリと怒りが噴出した。
「お前のほうじゃねえか!俺じゃダメだったんだろ⁈」
思わず口にしてしまった情けない台詞。慌てて口を押さえたが遅かった。
腹筋の力で強引に起き上がったフィオが逃さないとばかりに俺の腕を掴む。
「どうしてあなたではダメなんですか?教えて?私にはあなたしかいないのに」
目を逸らそうとするが、フィオへそれを許さなかった。
「なんでもいい!もう逃しません。ようやくあなたを手に入れたんだ!……もうあなたを逃してやれない」
ギラギラとフィオの瞳が光る。
こんな時なのに、俺はその瞳に愉悦を感じてしまった。
「は…!も、もう無理っ…抜けよ……っ!」
どれだけ揺さぶられただろう。
何度も何度も内側にフィオを叩き込まれた身体は、シーツが触れただけでビクビクと勝手に反応してしまう。
そうすると内側がキュッと締まり、余計にフィオを感じる。
「フぃ、ふぃおっ…」
終わりの無い快楽はまるで拷問だ。自分の身体なのに思うようにならず、恐怖さえ覚える。
「も…こわ…っからっ……あっ、フィオ、フィオっ!やめっ」
「っはっ……ダメですっ……私がいないと、ダメになって下さいっ……あなたは…っ私のものだ!誰にも渡しませんっ!」
ガツガツと俺の奥を暴きながら、いつもは色のない頬を上気させ、切なげに顔を歪めるフィオ。フィオの汗がポタリ、ポタリと胸に落ちる。その感触にすら感じてしまう。
俺の身体に教え込むかのように、フィオはあちこちに唇を落とし、跡をつける。
ヂュ!
少しの甘い痛みの後に咲く赤い華。
もう俺の身体にフィオが触れていない箇所など無いほどに。まるでタチの悪い病気みたいだ。この華はフィオの執着の証。そう思えばこんな時なのにクスリと笑ってしまい、またフィオを感じるハメになり身悶えた。
「ゲイル…ゲイル…好きです……愛しています……お願いします、逃げないでっ……」
ああ…ああ……熱い。フィオの熱さに火傷しそうだ。
ぐちょっ!ぐちゅっ!
後孔からは酷い音がしているのに、それにすら反応しちまう!
内側から体温を、フィオの形を覚え込まされる。
イキそうなのに何度も何度もはぐらかされ、俺の身体は限界だった。奥のシコリを突かれる度に強烈な快感が俺を襲う。
「そっそこっ……ダメだってえっ……」
フィオを止めようと添えた手には力が入らず何の役にもたちやしねえ!逆にフィオに捕まれ、顔を隠す事すらできなくなった。くそっ!
「ふふ。かわいい。ああっゲイル!ゲイル!」
俺の反応する箇所を的確に抉るフィオ。学習能力の無駄遣いなんだよっ!
声を我慢するのはとうの昔に諦めた。
「んあっ!…っ……あっ、ふっ……うっ…!フィオっフィオっ!い、イクっ!もうっもうイクっ」
「イッて?あなたのかわいい顔を私に見せて?」
「あああああっ……!」
身体の奥がぎゅうぎゅうとフィオを締め付け、それで余計にフィオを感じてしまう。熱い!熱い!
伝わる鼓動が俺のものなのかフィオのものなのかもわからない。
ビクンビクンと身体が跳ねる。怖い!
パチパチと目の奥に火花が散る。
「ーーーーーっ!」
触れられてもいないのに陰茎から射精したのを感じた。イキすぎてトロトロとしか出ない。ドロリとした快楽がまだ身体の奥に燻って辛い。過度な快感に涙が溢れた。
それなのにフィオは更に俺を攻めてくる。
「イッた!イッたって!もっ、もっ、ヤダっ!さわんなってえっ」
何度も何度も抜き差しされる度、甘い痺れが全身を貫く。
胸の尖を摘まれ、舌で転がされ…こんなところも感じるのだと知った。
「…ああ……赤く熟れた果実のようだ。素敵です」
カリッと歯で挟まれた瞬間。
また俺はイッた。
こんな快楽はもう拷問だ。
長い夜は続いた。
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