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まさかまさかの新生活
俺とルー親子
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とりあえず、大慌てで王城に来てお話合いで分かったことは。
もんだいなっしんぐ!
いっつおーらい!
ということだった。
良かったあ!
ルー君がフェンリルだとか、魔王だとか聖女だとか、使命だとか。
大業なのがてんこ盛りでやってきたから、てっきり「切なく苦しい使命への旅路」が始まるのかと思っちゃったよー。
いやいや、俺にそんなこと言われてもね。こまっちゃうからね。
俺は単に冒険者になって、みんなで楽しくおかしく暮らして。
お金も稼いでゲイルを楽にしてあげて、困った人も助けて、王様とかも頼まれたら助けて、悪い人とか魔物とかもバッタバッタと倒して、レインボー魔力ヒャッハーしたかっただけだし。
難しい使命とかは言われたって困るもん。
ママとかのことさえ置いておけば、よーするにこれまで通りでいいってことだよね。
良かったあ!一安心だね!
ある意味、俺が冒険者となったときの仲間、ルー君&ルーグができただけのいい感じの結末?
そんでもって、俺とゲイルは運命の親子だってわかったのは、嬉しい。
でもそれ最初から分かってたもんねー。
出会った時に問答無用の「スキー」がきたし。ピッカーンとひらめいちゃったもん。
要は「好き」にお墨付きが貰えたってこと!まいったか!
俺とゲイルは運命!
絶対に離せない磁石みたいな親子!えっへん!
ばったり燃え尽きたままのお兄様を残し、俺は妙に満足してにっこにこしながら、
「では、おなかもすきましたし。おしょくじをしょもーいたしまする!」
と王様にオネダリ。
ルーダがうんうん、と頷いた。
「我と我が子を眷属としたのだ。魔力もかなり奪われておる。お腹も空くであろうよ」
え?むちゃくちゃ腹へりーと思ったら、もしかして…
「まりょくつかうと、おなかへる?」
「時間でも回復はするが、やはり食物が一番早い。食物も微量に魔力を含んで居るでな。お主は小さい。沢山食べるがよいぞ」
ほう!食べて魔力も回復するのね。理解した!
しかし、これだけは言いたい。
「ちいさくない。ぼく、ふつー!」
しょーがないなあ、みたいな目、やめてね。ふつーだってば!
みんながデッカいだけだし!
そんなこんなしてたら、護衛さんがすぐに食事を持ってきてくれた。
おおお!
俺の大好きパンとアップルパイもある!
「シェフが、サフィラス様がいらしていると知り、張り切っておりましたよ」
熊さあああああん!!
他にもお肉だとかサラダだとか色々あったけど、俺はわき目も振らずにアップルパイに飛びついた。
ゲイルに怒られる前に食べちゃえ!
「サフィ!きちんと野菜を食べてからにしろ」
あーん!見つかったあ!
すかさず横からフォークに刺さったレタスとカラーピーマンが。
「はい。食べて。私が思うに…サフィにはもっと栄養が必要だ」
ライオネル!きっさま!!俺の腕を見て言うな!
確かにまだ細いけど!これでもだいぶお肉がついてきたんだからな!
でも食べる。
熊さんのサラダは美味しいからね。
アップルパイはもっと美味しいっていうだけで。
あーん。もぐもぐ。
食べながら、念のためルーダとルー君にもすすめてみた。
魔力がご飯って言いながら、さっきおやつを美味しそうに食べてたし。
「……これもたべる?」
2人の尻尾がブンブン振られた。犬じゃん!
俺はいくつかを取り分けてお皿にのせてあげた。
わっふぉわっふぉ言いながら喜んで食べている。
「な、なんだ、これは!サクサクして、中に入っておる果実が甘くジューシーで…たまらん!!」
「サフィがすきなやつ。パイだよー。おいしいねえ!」
「パイというのか!美味じゃ!」
ひと口でバクリし、ジーッと残りのパイを見るルーダ。
パイのお皿を持って右に動かすと、ルーダのお顔も右に。
左に動かすと、ルーダのお顔も左に。
お、おもしろい!
遊んでたら、王様が情けなーい顔に。
「サフィ、ルーダ様にさしあげてくれんか。見ていられぬ!
新しいものをすぐに用意させるから!
頼む!」
しょーがないなあ…。
「ルーダ。よし!」
「おお!」
ぱああああ!
輝きながら(物理的に。毛がピッカピカと眩しく照り輝いた!)わっふわっふと大喜びで飛びつくルーダ。
ま、まぶしいいい!
てか、「待て」と「ヨシ」ができる犬じゃん!
こんなに躾けられてるなら、返さなくて良くない?
うん!飼おう!
俺はご機嫌のルー親子に、優しく声をかけた。
「ルーくんはぼくのおとーとになりましたので!こっちにいるでしょ。
ルーダはどうする?
あのね、ずっとこっちにいたらパイたくさんたべれるよ?」
「残ろう!」
めっちゃ食い気味に返事がきた。
はやいな、おい!
「向こうも退屈なのだ。サフィもいることだし、こちらで過ごしても良いぞ。
なあに!数年いようとも、あちらではものの数分!問題はない!」
尻尾ブンブン振ってる。
よし!言質はとった!
「ゲイル!ぼくのへやでルーダもかう!」
「言い出すと思った!!」
ゲイルが頭を抱えた。
「いや、サフィ。犬じゃねえんだぞ?
ルーはともかく、ルーダは明らかに聖獣さまだ。どーすんだよ…」
「許可しよう!」
すかさず王様が許可を出した。
逃さずにおくものか、という気迫を感じる。
「アップルパイも毎日王城から届けさせようではないか!
どうかのう?」
「やったー!!けってーい!
よかったね、ルーダ!ぼくのおとーとになる!」
「……我は500才ぞ。祖父でどうだ?」
「500さい!としよりのがいねんごえ!
じゃあ、おじーさんでよき?」
「うむ。良いだろう。よろしく頼む。ゲイル、サフィ」
フェンリル親子の常駐けってーい!
公爵が青ざめながら
「…庭に小屋…いや、フェンリル様の屋敷を…」
とぶつぶつ言っている。
王様も早速護衛ズに指示を出している。
王城にもフェンリル親子の別荘を用意してくれるみたい。
「礼に我のいる間は他国の侵略からこの国を守ってしてやろう」
ルーダが気前良く言った。
「それはまことですか!
有り難き幸せ!」
王様が「ははあ!」となった。
王様も満面の笑み。
ルーダも満面の笑み。
上手く話がまとまったようだ。
よきよき。
ゲイルはまだ「マジかー…」と頭を抱えているが、世話は俺がするつもりなので安心して欲しい。
毎日モフモフ毛のブラッシングもするんだあ!楽しみい!
レオンお兄様は灰のまま。未だに目に光がない。
仕方ない。新しいモフモフが俺のになったことだし、まあ許してやるか。
俺はお兄様のあたまをなでなでしてあげた。
「おにいさま。きらいはうそ。だいすき」
「さ、サフィいいいい!」
ぎゅうううう!
お兄様ふっかーつ!
「でも、しばらくはこうしゃくけ たちいりきんし!」
「ああああああ!」
お兄様げきちーん!
大好きでも許せないことはありますので。
そこんとこよろしく!
もんだいなっしんぐ!
いっつおーらい!
ということだった。
良かったあ!
ルー君がフェンリルだとか、魔王だとか聖女だとか、使命だとか。
大業なのがてんこ盛りでやってきたから、てっきり「切なく苦しい使命への旅路」が始まるのかと思っちゃったよー。
いやいや、俺にそんなこと言われてもね。こまっちゃうからね。
俺は単に冒険者になって、みんなで楽しくおかしく暮らして。
お金も稼いでゲイルを楽にしてあげて、困った人も助けて、王様とかも頼まれたら助けて、悪い人とか魔物とかもバッタバッタと倒して、レインボー魔力ヒャッハーしたかっただけだし。
難しい使命とかは言われたって困るもん。
ママとかのことさえ置いておけば、よーするにこれまで通りでいいってことだよね。
良かったあ!一安心だね!
ある意味、俺が冒険者となったときの仲間、ルー君&ルーグができただけのいい感じの結末?
そんでもって、俺とゲイルは運命の親子だってわかったのは、嬉しい。
でもそれ最初から分かってたもんねー。
出会った時に問答無用の「スキー」がきたし。ピッカーンとひらめいちゃったもん。
要は「好き」にお墨付きが貰えたってこと!まいったか!
俺とゲイルは運命!
絶対に離せない磁石みたいな親子!えっへん!
ばったり燃え尽きたままのお兄様を残し、俺は妙に満足してにっこにこしながら、
「では、おなかもすきましたし。おしょくじをしょもーいたしまする!」
と王様にオネダリ。
ルーダがうんうん、と頷いた。
「我と我が子を眷属としたのだ。魔力もかなり奪われておる。お腹も空くであろうよ」
え?むちゃくちゃ腹へりーと思ったら、もしかして…
「まりょくつかうと、おなかへる?」
「時間でも回復はするが、やはり食物が一番早い。食物も微量に魔力を含んで居るでな。お主は小さい。沢山食べるがよいぞ」
ほう!食べて魔力も回復するのね。理解した!
しかし、これだけは言いたい。
「ちいさくない。ぼく、ふつー!」
しょーがないなあ、みたいな目、やめてね。ふつーだってば!
みんながデッカいだけだし!
そんなこんなしてたら、護衛さんがすぐに食事を持ってきてくれた。
おおお!
俺の大好きパンとアップルパイもある!
「シェフが、サフィラス様がいらしていると知り、張り切っておりましたよ」
熊さあああああん!!
他にもお肉だとかサラダだとか色々あったけど、俺はわき目も振らずにアップルパイに飛びついた。
ゲイルに怒られる前に食べちゃえ!
「サフィ!きちんと野菜を食べてからにしろ」
あーん!見つかったあ!
すかさず横からフォークに刺さったレタスとカラーピーマンが。
「はい。食べて。私が思うに…サフィにはもっと栄養が必要だ」
ライオネル!きっさま!!俺の腕を見て言うな!
確かにまだ細いけど!これでもだいぶお肉がついてきたんだからな!
でも食べる。
熊さんのサラダは美味しいからね。
アップルパイはもっと美味しいっていうだけで。
あーん。もぐもぐ。
食べながら、念のためルーダとルー君にもすすめてみた。
魔力がご飯って言いながら、さっきおやつを美味しそうに食べてたし。
「……これもたべる?」
2人の尻尾がブンブン振られた。犬じゃん!
俺はいくつかを取り分けてお皿にのせてあげた。
わっふぉわっふぉ言いながら喜んで食べている。
「な、なんだ、これは!サクサクして、中に入っておる果実が甘くジューシーで…たまらん!!」
「サフィがすきなやつ。パイだよー。おいしいねえ!」
「パイというのか!美味じゃ!」
ひと口でバクリし、ジーッと残りのパイを見るルーダ。
パイのお皿を持って右に動かすと、ルーダのお顔も右に。
左に動かすと、ルーダのお顔も左に。
お、おもしろい!
遊んでたら、王様が情けなーい顔に。
「サフィ、ルーダ様にさしあげてくれんか。見ていられぬ!
新しいものをすぐに用意させるから!
頼む!」
しょーがないなあ…。
「ルーダ。よし!」
「おお!」
ぱああああ!
輝きながら(物理的に。毛がピッカピカと眩しく照り輝いた!)わっふわっふと大喜びで飛びつくルーダ。
ま、まぶしいいい!
てか、「待て」と「ヨシ」ができる犬じゃん!
こんなに躾けられてるなら、返さなくて良くない?
うん!飼おう!
俺はご機嫌のルー親子に、優しく声をかけた。
「ルーくんはぼくのおとーとになりましたので!こっちにいるでしょ。
ルーダはどうする?
あのね、ずっとこっちにいたらパイたくさんたべれるよ?」
「残ろう!」
めっちゃ食い気味に返事がきた。
はやいな、おい!
「向こうも退屈なのだ。サフィもいることだし、こちらで過ごしても良いぞ。
なあに!数年いようとも、あちらではものの数分!問題はない!」
尻尾ブンブン振ってる。
よし!言質はとった!
「ゲイル!ぼくのへやでルーダもかう!」
「言い出すと思った!!」
ゲイルが頭を抱えた。
「いや、サフィ。犬じゃねえんだぞ?
ルーはともかく、ルーダは明らかに聖獣さまだ。どーすんだよ…」
「許可しよう!」
すかさず王様が許可を出した。
逃さずにおくものか、という気迫を感じる。
「アップルパイも毎日王城から届けさせようではないか!
どうかのう?」
「やったー!!けってーい!
よかったね、ルーダ!ぼくのおとーとになる!」
「……我は500才ぞ。祖父でどうだ?」
「500さい!としよりのがいねんごえ!
じゃあ、おじーさんでよき?」
「うむ。良いだろう。よろしく頼む。ゲイル、サフィ」
フェンリル親子の常駐けってーい!
公爵が青ざめながら
「…庭に小屋…いや、フェンリル様の屋敷を…」
とぶつぶつ言っている。
王様も早速護衛ズに指示を出している。
王城にもフェンリル親子の別荘を用意してくれるみたい。
「礼に我のいる間は他国の侵略からこの国を守ってしてやろう」
ルーダが気前良く言った。
「それはまことですか!
有り難き幸せ!」
王様が「ははあ!」となった。
王様も満面の笑み。
ルーダも満面の笑み。
上手く話がまとまったようだ。
よきよき。
ゲイルはまだ「マジかー…」と頭を抱えているが、世話は俺がするつもりなので安心して欲しい。
毎日モフモフ毛のブラッシングもするんだあ!楽しみい!
レオンお兄様は灰のまま。未だに目に光がない。
仕方ない。新しいモフモフが俺のになったことだし、まあ許してやるか。
俺はお兄様のあたまをなでなでしてあげた。
「おにいさま。きらいはうそ。だいすき」
「さ、サフィいいいい!」
ぎゅうううう!
お兄様ふっかーつ!
「でも、しばらくはこうしゃくけ たちいりきんし!」
「ああああああ!」
お兄様げきちーん!
大好きでも許せないことはありますので。
そこんとこよろしく!
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