51 / 319
お披露目会、大成功!…だよね?!
俺のためのお約束
しおりを挟む
さて。
王家の皆さん(with護衛のみんな)&俺の家族(ゲイル)&公爵家にて!
俺のためのお約束がようやく決まりましたー!
わー!パチパチパチー!
な…ながかった…。
自分のことだから、なんとか聞こうと頑張ったんだけど…。
いろいろありすぎてお疲れモードだった俺は、おやつでお腹いっぱいになって、いつの間にかゲイル抱っこで夢の中……。ご、ごめん…。
起こされた時には、すべてが終わっておりましたとさ!
ゲイルがすんごい疲れた顔して「やりきった!」感をだしておりまする。
その他の皆さんは………まんしんそーい。
おい!何があった?!
どうやら、俺の素敵なお父様が、大事な大事な息子(俺!)のために色々無理難題…げふんげふん、大切なお願いをたあっくさんしてくれたらしい。
ゲイルー!俺、本人なのに寝ちゃってごめんね。
大好きだよ、ごめんね、お疲れ様、の意味を込めて「ちゅ!」
「みんなにちょびっとひーる してあげて?」
ゲイルがちょい、と手を振ると、ぐったりぐだぐだなみんながちょいと元気になった。
しおれたお花がお水を貰ったみたい。
うむ。よかったよかった。
でもって決まった
「サフィのお約束」
●魔力について
1.サフィの魔力量は「通常より多い。ゲイルと同じくらい」ってことにしておく。
2.サフィの魔法の系統は緑と水。
(通常魔法は1系統がほとんど。だけど、ゲイルみたいに例外も稀にいるらしい。「公表するのはどちらか1つのほうが良いのでは」という王家と「冒険者になれば療法使いたがるだろう。それならいっそ公表し、牽制した方がいい」ってゲイルが争い、ゲイルが勝利を収めた。ゲイル!わかってるううう!ヒールも、水弾も氷矢も絶対に冒険に役立つもん!)
3.「貴重な2系統の魔力持ち」(本当は7系統だけどね)ということにし、王家がサフィの後援をすることを公表する。
●俺の身柄について
1.10歳までは公爵家に住む。ゲイルも一緒に住む。病院に早く行き来できるよう、ゲイルの屋敷と公爵家を転移ゲートで結ぶ。
2.基本的にサフィは屋敷の敷地から出るのは禁止。出るときには変装してゲイルと一緒に出ること。
3.週に1日は王家に行く事。その際は必ず転移ゲートを使用すること。また、その転移ゲートは公爵邸の現サフィラスの部屋の隣に用意し、その部屋の鍵はゲイルが持つこととする。
●俺の魔法の訓練について
1.魔塔の当主に訓練を依頼。その際、当主とは守秘義務を魔法契約書にて課すこと。また契約書にはサフィを決して害せない旨記載すること。
2.訓練所は王家の王族用の訓練施設、もしくは、公爵家に用意する「屋敷から直結し、四方を壁に囲まれた外部と遮断された場所」のみとする。また、訓練の際は必ずゲイルを同席させること。
大体はこんな感じ。
あとは「公爵家には結界を張りほかの人を入れない」だとか。
「誰かを敷地に入れるときにはサフィは予め王家に移動」だとか。
「臨時で王家に行くのはゲイルが認めたときだけ」とか。
まあ、その辺はいいとして。
「特別な時以外は、プレゼントはゲイルを通す」だとか
「必要以上にサフィにおやつを与えない」とか!!
え?推し活のルール?
それともペット?
しかも、以下まだまだ続いてるんですけどおお?
ゲイルがドヤ顔でえんえんと語る「サフィのお約束」を右耳から左耳に通過させながら、俺はみんながぐったりぐだぐだになった理由を察したのだった…。
いくつもいくつも耳の中をトンネルして。最終的に、
「以後、ゲイルにより都度追加されるものとする。」
でお約束は終わった。
な、ながかった………!!!
ゲイル…俺のこと好きすぎるね。俺も好きだけど、やりすぎー!!!
でも、みんなで考えてくれたお約束には、俺への愛がたあっくさん詰まってた。
ああでもない、こうでもない、と俺のために一生懸命考えてくれたんだよね…。
俺は胸がぎゅうっとして、なんだか涙がでそうになった。
だってさ。この全部が俺のためなんだよ?
この人たちには何の得もないのに…。
よかったなあ。
俺、この人たちに出会えて、よかった。
大好きな人たちに出会えてよかった。
「ありがと」
1人1人に言いながら、ぎゅ!
一応、下を向いてうつむいてるライリオにも……ふたりまとめて、ぎゅ!
ライオネルもリオネルも「!!」って真っ赤になって震えた。
イヒヒー。驚かしてやったもんね!
最後は公爵の前へ。
公爵「自分へはないんだろうなー」って感じで「気にしませんよー」って俺を見ないふりしてる。
しょーがないなー。
ちょっと迷ったけど。
この人も頑張ってくれたんだよね。
すー、はー。
勇気をだしてー
ぎゅ!
一瞬だけして、ぱっと離れた。
公爵が、カチコーン!って固まって動かなくなった。
ふるふると震えてたのも、目に涙浮かんでたのも、気付かないふり。
俺、空気読む子だからね!
ゲイルが俺を抱きしめていいこいいこしてくれた。
王家の皆さん(with護衛のみんな)&俺の家族(ゲイル)&公爵家にて!
俺のためのお約束がようやく決まりましたー!
わー!パチパチパチー!
な…ながかった…。
自分のことだから、なんとか聞こうと頑張ったんだけど…。
いろいろありすぎてお疲れモードだった俺は、おやつでお腹いっぱいになって、いつの間にかゲイル抱っこで夢の中……。ご、ごめん…。
起こされた時には、すべてが終わっておりましたとさ!
ゲイルがすんごい疲れた顔して「やりきった!」感をだしておりまする。
その他の皆さんは………まんしんそーい。
おい!何があった?!
どうやら、俺の素敵なお父様が、大事な大事な息子(俺!)のために色々無理難題…げふんげふん、大切なお願いをたあっくさんしてくれたらしい。
ゲイルー!俺、本人なのに寝ちゃってごめんね。
大好きだよ、ごめんね、お疲れ様、の意味を込めて「ちゅ!」
「みんなにちょびっとひーる してあげて?」
ゲイルがちょい、と手を振ると、ぐったりぐだぐだなみんながちょいと元気になった。
しおれたお花がお水を貰ったみたい。
うむ。よかったよかった。
でもって決まった
「サフィのお約束」
●魔力について
1.サフィの魔力量は「通常より多い。ゲイルと同じくらい」ってことにしておく。
2.サフィの魔法の系統は緑と水。
(通常魔法は1系統がほとんど。だけど、ゲイルみたいに例外も稀にいるらしい。「公表するのはどちらか1つのほうが良いのでは」という王家と「冒険者になれば療法使いたがるだろう。それならいっそ公表し、牽制した方がいい」ってゲイルが争い、ゲイルが勝利を収めた。ゲイル!わかってるううう!ヒールも、水弾も氷矢も絶対に冒険に役立つもん!)
3.「貴重な2系統の魔力持ち」(本当は7系統だけどね)ということにし、王家がサフィの後援をすることを公表する。
●俺の身柄について
1.10歳までは公爵家に住む。ゲイルも一緒に住む。病院に早く行き来できるよう、ゲイルの屋敷と公爵家を転移ゲートで結ぶ。
2.基本的にサフィは屋敷の敷地から出るのは禁止。出るときには変装してゲイルと一緒に出ること。
3.週に1日は王家に行く事。その際は必ず転移ゲートを使用すること。また、その転移ゲートは公爵邸の現サフィラスの部屋の隣に用意し、その部屋の鍵はゲイルが持つこととする。
●俺の魔法の訓練について
1.魔塔の当主に訓練を依頼。その際、当主とは守秘義務を魔法契約書にて課すこと。また契約書にはサフィを決して害せない旨記載すること。
2.訓練所は王家の王族用の訓練施設、もしくは、公爵家に用意する「屋敷から直結し、四方を壁に囲まれた外部と遮断された場所」のみとする。また、訓練の際は必ずゲイルを同席させること。
大体はこんな感じ。
あとは「公爵家には結界を張りほかの人を入れない」だとか。
「誰かを敷地に入れるときにはサフィは予め王家に移動」だとか。
「臨時で王家に行くのはゲイルが認めたときだけ」とか。
まあ、その辺はいいとして。
「特別な時以外は、プレゼントはゲイルを通す」だとか
「必要以上にサフィにおやつを与えない」とか!!
え?推し活のルール?
それともペット?
しかも、以下まだまだ続いてるんですけどおお?
ゲイルがドヤ顔でえんえんと語る「サフィのお約束」を右耳から左耳に通過させながら、俺はみんながぐったりぐだぐだになった理由を察したのだった…。
いくつもいくつも耳の中をトンネルして。最終的に、
「以後、ゲイルにより都度追加されるものとする。」
でお約束は終わった。
な、ながかった………!!!
ゲイル…俺のこと好きすぎるね。俺も好きだけど、やりすぎー!!!
でも、みんなで考えてくれたお約束には、俺への愛がたあっくさん詰まってた。
ああでもない、こうでもない、と俺のために一生懸命考えてくれたんだよね…。
俺は胸がぎゅうっとして、なんだか涙がでそうになった。
だってさ。この全部が俺のためなんだよ?
この人たちには何の得もないのに…。
よかったなあ。
俺、この人たちに出会えて、よかった。
大好きな人たちに出会えてよかった。
「ありがと」
1人1人に言いながら、ぎゅ!
一応、下を向いてうつむいてるライリオにも……ふたりまとめて、ぎゅ!
ライオネルもリオネルも「!!」って真っ赤になって震えた。
イヒヒー。驚かしてやったもんね!
最後は公爵の前へ。
公爵「自分へはないんだろうなー」って感じで「気にしませんよー」って俺を見ないふりしてる。
しょーがないなー。
ちょっと迷ったけど。
この人も頑張ってくれたんだよね。
すー、はー。
勇気をだしてー
ぎゅ!
一瞬だけして、ぱっと離れた。
公爵が、カチコーン!って固まって動かなくなった。
ふるふると震えてたのも、目に涙浮かんでたのも、気付かないふり。
俺、空気読む子だからね!
ゲイルが俺を抱きしめていいこいいこしてくれた。
3,383
お気に入りに追加
5,227
あなたにおすすめの小説
私が出て行った後、旦那様から後悔の手紙がもたらされました
新野乃花(大舟)
恋愛
ルナとルーク伯爵は婚約関係にあったが、その関係は伯爵の妹であるリリアによって壊される。伯爵はルナの事よりもリリアの事ばかりを優先するためだ。そんな日々が繰り返される中で、ルナは伯爵の元から姿を消す。最初こそ何とも思っていなかった伯爵であったが、その後あるきっかけをもとに、ルナの元に後悔の手紙を送ることとなるのだった…。
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
モブらしいので目立たないよう逃げ続けます
餅粉
BL
ある日目覚めると見慣れた天井に違和感を覚えた。そしてどうやら僕ばモブという存存在らしい。多分僕には前世の記憶らしきものがあると思う。
まぁ、モブはモブらしく目立たないようにしよう。
モブというものはあまりわからないがでも目立っていい存在ではないということだけはわかる。そう、目立たぬよう……目立たぬよう………。
「アルウィン、君が好きだ」
「え、お断りします」
「……王子命令だ、私と付き合えアルウィン」
目立たぬように過ごすつもりが何故か第二王子に執着されています。
ざまぁ要素あるかも………しれませんね
愛しの婚約者に「学園では距離を置こう」と言われたので、婚約破棄を画策してみた
迦陵 れん
恋愛
「学園にいる間は、君と距離をおこうと思う」
待ちに待った定例茶会のその席で、私の大好きな婚約者は唐突にその言葉を口にした。
「え……あの、どうし……て?」
あまりの衝撃に、上手く言葉が紡げない。
彼にそんなことを言われるなんて、夢にも思っていなかったから。
ーーーーーーーーーーーーー
侯爵令嬢ユリアの婚約は、仲の良い親同士によって、幼い頃に結ばれたものだった。
吊り目でキツい雰囲気を持つユリアと、女性からの憧れの的である婚約者。
自分たちが不似合いであることなど、とうに分かっていることだった。
だから──学園にいる間と言わず、彼を自分から解放してあげようと思ったのだ。
婚約者への淡い恋心は、心の奥底へとしまいこんで……。
※基本的にゆるふわ設定です。
※プロット苦手派なので、話が右往左往するかもしれません。→故に、タグは徐々に追加していきます
※感想に返信してると執筆が進まないという鈍足仕様のため、返事は期待しないで貰えるとありがたいです。
※仕事が休みの日のみの執筆になるため、毎日は更新できません……(書きだめできた時だけします)ご了承くださいませ。
双子の妹を選んだ婚約者様、貴方に選ばれなかった事に感謝の言葉を送ります
すもも
恋愛
学園の卒業パーティ
人々の中心にいる婚約者ユーリは私を見つけて微笑んだ。
傍らに、私とよく似た顔、背丈、スタイルをした双子の妹エリスを抱き寄せながら。
「セレナ、お前の婚約者と言う立場は今、この瞬間、終わりを迎える」
私セレナが、ユーリの婚約者として過ごした7年間が否定された瞬間だった。
傷付いた騎士なんて要らないと妹は言った~残念ながら、変わってしまった関係は元には戻りません~
キョウキョウ
恋愛
ディアヌ・モリエールの妹であるエレーヌ・モリエールは、とてもワガママな性格だった。
両親もエレーヌの意見や行動を第一に優先して、姉であるディアヌのことは雑に扱った。
ある日、エレーヌの婚約者だったジョセフ・ラングロワという騎士が仕事中に大怪我を負った。
全身を包帯で巻き、1人では歩けないほどの重症だという。
エレーヌは婚約者であるジョセフのことを少しも心配せず、要らなくなったと姉のディアヌに看病を押し付けた。
ついでに、婚約関係まで押し付けようと両親に頼み込む。
こうして、出会うことになったディアヌとジョセフの物語。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
人間だった竜人の番は、生まれ変わってエルフになったので、大好きなお父さんと暮らします
吉野屋
ファンタジー
竜人国の皇太子の番として預言者に予言され妃になるため城に入った人間のシロアナだが、皇太子は人間の番と言う事実が受け入れられず、超塩対応だった。シロアナはそれならば人間の国へ帰りたいと思っていたが、イラつく皇太子の不手際のせいであっさり死んでしまった(人は竜人に比べてとても脆い存在)。
魂に傷を負った娘は、エルフの娘に生まれ変わる。
次の身体の父親はエルフの最高位の大魔術師を退き、妻が命と引き換えに生んだ娘と森で暮らす事を選んだ男だった。
【完結したお話を現在改稿中です。改稿しだい順次お話しをUPして行きます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる