14 / 50
第一章 『無能』のレッテルを貼られた僕がいかにして英雄と呼ばれるようになったか?
第十四話 関係者が『語』る!? かつての仲間がとったとんでもない行動とは?
しおりを挟む
――開拓の町ルチルタウン 酒場・金色の輝き――
「くそっ! おもしろくねぇ!」
DUTZ!
酒がまずくて仕方がねぇ!
こんなまずい酒、初めて飲む。
「なんでA級のオレたちが金で困らなきゃならねぇんだ!」
明日の酒を飲む金もねぇなんて、『ウォラック興産』始まって以来だぜ!
ったく……。
「……そうイラつくなよ、リーダー。いまヴェニーが割のいい仕事探してるからよ」
「そもそも、あんとき逃げる必要なんかなかったんだよ! てめぇのせいでな!」
「ちょっとまてよリーダー! そいつはねぇだろ! あのとき逃げなきゃ! みんな死んでじゃねぇか!」
「はぁ!? それがそもそもの間違いなんだよ! あの後オレ一人でも十分――」
「リーダー! 兄ちゃん! 持ってきたよ! あれ? どうかした?」
「なんでもねぇ……いいから見せろ」
なになに……デザートウォーム、50匹討伐……20ノル――はぁ!?
「ヴィニー! てめぇ! クソみてぇなB級の仕事もってくるんじゃねぇよ! ふざけてんのか!」
「で、でも、酒場のマスターがこれじゃねぇと受けられねぇって」
「はぁ? どういうことだ?」
それを聞いたオレは、すぐにマスターにつめよった。
どういうことなんだってな!
「どういうことだ!? サム! なんでオレたちがB級に下がってんだよ!」
「はぁ!? しらねぇよ! 協会がお前らはB級っていったんだからそうなんだろ! どうせ前の依頼失敗と、協会認定の〈ガンスミス〉に銃を向けたのが原因だろうよ」
「ぐっ……」
「それとな! 最近お前ら素行悪すぎだぞ!? 賞金稼ぎつったら荒くれものぞろいだけどよ!」
「あぁ?」
「その辺のクソみてぇに毎日毎日安酒ばっか注文しやがって、フィルがいたころの方がマシだったぜ」
「んだと! ふざけんな! こっちだってヨユーねぇんだよ! いいからA級の仕事よこせ!」
「はぁ!? だからだせねぇって――おいおい、ちょっとまてよ」
「リ、リーダー……」
「リーダー、そいつはさすがにマズイって」
どいつもこいつも、ムカツク。
オレには時間がねぇんだ!
「な、なにも銃を向けるこたぁねぇだろ? 落ち着けって、それにオレに銃を向けることがどいうことかわかってんだろ? おい?」
「知らねぇな! いいから依頼をみつくろえ!」
「だからできね――」
――BANG!
GATSHAAANG! KLIRRRRR!
オレは酒場のマスター、サムの言葉をさえぎってやった。
棚にあった酒がいくつかふっとんだがそんなのはしらねぇ。
全部、ヤツのせいだ。
そうだ。全部簡単なことだったんだ。
はじめっからこうすればよかった!
「なにやってんだリーダー!」
「リーダー、もういいわけできねぇよ……」
「うるせぇ! テメェらはだまってオレの言うことを聞いていればいいんだ!」
「エリオット、テメェ……このことは協会に報告させてもらうからな!」
「ああ、かまわねよ。その代わりA級の仕事はうけるがな」
「……あのな」
「おっと! また下らねぇことぬかしやがったら、今度はてめぇの頭が風通しよくなるぜ?」
「……ちっ! ほらよ! オレは責任とんねぇからな! あくまでもテメェらが勝手に受けただけだ! オレはなにもしらなぇからな!」
世話の焼けるヤローだ。
こんだけ言って、ようやく出してきやがった。
よし、これで――。
「あら? 何かお困りの様子ですわね?」
「姉さん、やめようよ。まずいよ、入っていっちゃ」
「お嬢様、ここはかかわらない方が得策かと……」
なんだ? おかしな三人組が入ってきやがった。
真ん中にいるのは、金髪縦ロール? どっかの資産家か?
にしても乳がでけぇなこいつ。
それととなりのちっこいのは、弟か?
なよなよしやがって、こいつ見ているをフィルを思い出してムカついてくる。
フッ――ちょっとまて、おいおい、なんだぁ?
後ろにいるやつ、ありゃメイドか?
しかもあの頬のウロコ、竜人じゃねぇか。
「おいおい、こんなところまできて、ピクニックか? ここはお金持ちのお嬢様がくるところじゃねぇぜ?」
「そうですわね。酒場に来たつもりでしたが、この馬屋に似たにおい」
「んだと?」
「それにOINKOINK《ブヒブヒ》と金にたかるブタの大合唱、どうやらブタ小屋と間違えてしまったようですわね? ごめんあそばせ」
こ、こいつ……!
「テメェ……」
「てめぇじゃありませんわ。人には名前というものがありますのよ? ブタさん?」
オレは〈ショットガン・アックス〉・【シルヴァラート】を振り下ろす!
「がっ!?」
な、なんだと!?
こ、こいつ、いつの間に銃を!?
オレよりも早くアゴに銃口をつきつけやがった!?
「ノロマですわね。ダイエットをオススメしますわよ。ブタさん」
オレはおどしのつもりだった。
こんな女に時間をとるだけムダだからな。
ちょっとおどしてやれば、泣いて逃げ出す。
そう思っていた。
なのに!
「ブタ並みの頭でもわかるように教えてあげますわ! わたくしの名は〈ジェニファー=シルヴァーヒールズ〉、シルバーヒールズ家当主、A級賞金稼ぎ、【平原の災厄娘】とはわたくしのことですわ!」
「な、なんだって!? て、てめぇか!? あの伝説賞金稼ぎの名を語っているっていうニセモノは!?」
「な……!」
「あちゃ……」
「言ってしまわれましたわね」
なんだ、こいつらそろいもそろって、ため息つきやがって……。
BATZ!
「わぷ――か、顔になにか!? いきなり、な、なにしやがる!? なんだこりゃ!? グローブ?」
「上等ですわ! 表に出なさい! わたくしのはニセモノではなく! リスペクト! そのへんのところよぉくそのブタ並みの頭に教えて――」
「お言葉ですが、お嬢様。ブタに例えるのは、生産者さまに失礼かと」
「そ、そうですわね。生産者のみなさまは尊敬に値する方々、さらにブタにも失礼ですわね。あとで謝罪会見を開きましょう、うんうん」
なにわけわかんねぇこと言ってんだこいつら?
とにかくオレをバカにしているのはたしかみてぇだ。
「と、とにかくそのつっるっつるの頭に刻んであげますわ!」
「くそっ! おもしろくねぇ!」
DUTZ!
酒がまずくて仕方がねぇ!
こんなまずい酒、初めて飲む。
「なんでA級のオレたちが金で困らなきゃならねぇんだ!」
明日の酒を飲む金もねぇなんて、『ウォラック興産』始まって以来だぜ!
ったく……。
「……そうイラつくなよ、リーダー。いまヴェニーが割のいい仕事探してるからよ」
「そもそも、あんとき逃げる必要なんかなかったんだよ! てめぇのせいでな!」
「ちょっとまてよリーダー! そいつはねぇだろ! あのとき逃げなきゃ! みんな死んでじゃねぇか!」
「はぁ!? それがそもそもの間違いなんだよ! あの後オレ一人でも十分――」
「リーダー! 兄ちゃん! 持ってきたよ! あれ? どうかした?」
「なんでもねぇ……いいから見せろ」
なになに……デザートウォーム、50匹討伐……20ノル――はぁ!?
「ヴィニー! てめぇ! クソみてぇなB級の仕事もってくるんじゃねぇよ! ふざけてんのか!」
「で、でも、酒場のマスターがこれじゃねぇと受けられねぇって」
「はぁ? どういうことだ?」
それを聞いたオレは、すぐにマスターにつめよった。
どういうことなんだってな!
「どういうことだ!? サム! なんでオレたちがB級に下がってんだよ!」
「はぁ!? しらねぇよ! 協会がお前らはB級っていったんだからそうなんだろ! どうせ前の依頼失敗と、協会認定の〈ガンスミス〉に銃を向けたのが原因だろうよ」
「ぐっ……」
「それとな! 最近お前ら素行悪すぎだぞ!? 賞金稼ぎつったら荒くれものぞろいだけどよ!」
「あぁ?」
「その辺のクソみてぇに毎日毎日安酒ばっか注文しやがって、フィルがいたころの方がマシだったぜ」
「んだと! ふざけんな! こっちだってヨユーねぇんだよ! いいからA級の仕事よこせ!」
「はぁ!? だからだせねぇって――おいおい、ちょっとまてよ」
「リ、リーダー……」
「リーダー、そいつはさすがにマズイって」
どいつもこいつも、ムカツク。
オレには時間がねぇんだ!
「な、なにも銃を向けるこたぁねぇだろ? 落ち着けって、それにオレに銃を向けることがどいうことかわかってんだろ? おい?」
「知らねぇな! いいから依頼をみつくろえ!」
「だからできね――」
――BANG!
GATSHAAANG! KLIRRRRR!
オレは酒場のマスター、サムの言葉をさえぎってやった。
棚にあった酒がいくつかふっとんだがそんなのはしらねぇ。
全部、ヤツのせいだ。
そうだ。全部簡単なことだったんだ。
はじめっからこうすればよかった!
「なにやってんだリーダー!」
「リーダー、もういいわけできねぇよ……」
「うるせぇ! テメェらはだまってオレの言うことを聞いていればいいんだ!」
「エリオット、テメェ……このことは協会に報告させてもらうからな!」
「ああ、かまわねよ。その代わりA級の仕事はうけるがな」
「……あのな」
「おっと! また下らねぇことぬかしやがったら、今度はてめぇの頭が風通しよくなるぜ?」
「……ちっ! ほらよ! オレは責任とんねぇからな! あくまでもテメェらが勝手に受けただけだ! オレはなにもしらなぇからな!」
世話の焼けるヤローだ。
こんだけ言って、ようやく出してきやがった。
よし、これで――。
「あら? 何かお困りの様子ですわね?」
「姉さん、やめようよ。まずいよ、入っていっちゃ」
「お嬢様、ここはかかわらない方が得策かと……」
なんだ? おかしな三人組が入ってきやがった。
真ん中にいるのは、金髪縦ロール? どっかの資産家か?
にしても乳がでけぇなこいつ。
それととなりのちっこいのは、弟か?
なよなよしやがって、こいつ見ているをフィルを思い出してムカついてくる。
フッ――ちょっとまて、おいおい、なんだぁ?
後ろにいるやつ、ありゃメイドか?
しかもあの頬のウロコ、竜人じゃねぇか。
「おいおい、こんなところまできて、ピクニックか? ここはお金持ちのお嬢様がくるところじゃねぇぜ?」
「そうですわね。酒場に来たつもりでしたが、この馬屋に似たにおい」
「んだと?」
「それにOINKOINK《ブヒブヒ》と金にたかるブタの大合唱、どうやらブタ小屋と間違えてしまったようですわね? ごめんあそばせ」
こ、こいつ……!
「テメェ……」
「てめぇじゃありませんわ。人には名前というものがありますのよ? ブタさん?」
オレは〈ショットガン・アックス〉・【シルヴァラート】を振り下ろす!
「がっ!?」
な、なんだと!?
こ、こいつ、いつの間に銃を!?
オレよりも早くアゴに銃口をつきつけやがった!?
「ノロマですわね。ダイエットをオススメしますわよ。ブタさん」
オレはおどしのつもりだった。
こんな女に時間をとるだけムダだからな。
ちょっとおどしてやれば、泣いて逃げ出す。
そう思っていた。
なのに!
「ブタ並みの頭でもわかるように教えてあげますわ! わたくしの名は〈ジェニファー=シルヴァーヒールズ〉、シルバーヒールズ家当主、A級賞金稼ぎ、【平原の災厄娘】とはわたくしのことですわ!」
「な、なんだって!? て、てめぇか!? あの伝説賞金稼ぎの名を語っているっていうニセモノは!?」
「な……!」
「あちゃ……」
「言ってしまわれましたわね」
なんだ、こいつらそろいもそろって、ため息つきやがって……。
BATZ!
「わぷ――か、顔になにか!? いきなり、な、なにしやがる!? なんだこりゃ!? グローブ?」
「上等ですわ! 表に出なさい! わたくしのはニセモノではなく! リスペクト! そのへんのところよぉくそのブタ並みの頭に教えて――」
「お言葉ですが、お嬢様。ブタに例えるのは、生産者さまに失礼かと」
「そ、そうですわね。生産者のみなさまは尊敬に値する方々、さらにブタにも失礼ですわね。あとで謝罪会見を開きましょう、うんうん」
なにわけわかんねぇこと言ってんだこいつら?
とにかくオレをバカにしているのはたしかみてぇだ。
「と、とにかくそのつっるっつるの頭に刻んであげますわ!」
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
当然のチート能力でS級の美少女達と堅実なスローライフを送ります~俺に噛みつく勇者さんは落ちぶれていくようです
たこやき
ファンタジー
役に立たない会社員として振る舞っている男、角倉滝。
ブラック企業勤めなため、いくら働いても給料があがらないため貯金もない。
そんな折、目の前に女学生が男に背中を刺されようとする事件を目の当たりにする。
長滝は普通に女学生を助けたが、
油断していた所を男に刺されてしまい、意識を失いかけてしまう。
俺の人生は歯車が噛み合えばもっと上手くいっただろうにと、
嘆いた次の瞬間、世界が暗転し異世界に飛び立った。
二度目の人生は今度こそ上手くやろう、そうスローライフで!
※カクヨム、小説家になろうでも掲載しています。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。
なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。
しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。
探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。
だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。
――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。
Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。
Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。
それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。
失意の内に意識を失った一馬の脳裏に
――チュートリアルが完了しました。
と、いうシステムメッセージが流れる。
それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる