15 / 48
第一章 どしゃぶりのスコール。君は別れを告げる。だけど俺は……
第15話 現れた強敵!? 僕らは『生き残れる』か?
しおりを挟む
甲高いシャルの声が鼓膜を打った。
「なるほど、あの口でここに来た【歩兵級】ごと飲み込むってことか」。
「差し詰めランドワームって言ったところだね」
「よっしゃ! さっさと片付けるぞ!」
ナキアさんの雄叫びに合わせ、地面を蹴って仕掛けた。
先制、紅蓮の【霊象気】をまとったフーリガンバーの一閃――。
「――イスタ流六式戟道。【獄炎裂衝】!!」
駆け抜けた先から大地が割れ、爆炎が炸裂する。
火山の噴火を思わせる衝撃にワームの巨体が炎に飲み込まれる。
『GUOOOOOHHHH――ッ!!』
焼け焦げ、ひび割れた体表から黒煙があちこちから立ち昇り、明かに動きが鈍くなった。
すごい――たった一撃で動きを止めた。
「ぼさっとしているな! 追撃!」
――あまり時間がない。今できる最高の技で一気に片付ける。
来る前にトロイラス大佐が言っていた。ひきつけてられるのもせいぜい2時間。
到着するまでに大部分を使ってしまった。体制を立て直すヒマはない。
地面を踏み砕く震脚。発生した力を【霊象気】を針のように細く鋭く研ぎ澄ませた。
「――【日輪絶火・針状體功】!!」
中段に構えた正拳をひび割れ表皮にたたきつける。
針状體功は霊象気を一点に集中させた熱線で貫く技。
更に収束した力は体内で炸裂。それは即ち衝撃と打撃がずれる〈遠当て〉となる。
ヒビというヒビから緑色の血飛沫が噴水のように高く舞った。
『GUOOOOOッ!!』
咆哮が空気を震わせる。立て続けの攻撃に逆上したのか、【完成体】が反撃してきた。
全身を波打つように地中と地上を行き来する。巨体からは想像できない驚異的な速度に俺たちは回避を余儀なくされた。
掘り進める際に地下から発せられる地震が、俺らの足元をふらつかせる。
まるで船の上に立っている気分。足腰を鍛えてなかったらすぐに膝を付いていた。
「……ぐっ!」
出現と同時に飛散する岩石を避ける都度骨がきしみ、腱が突っ張る。
練り上げた【霊象気】一気に圧縮解放する【日輪絶火】は技の威力を一段階上げる。
瞬間的な【霊象力】は普段の約2倍。けど日に二度しか使えない。骨と筋肉が壊れる。
「――【石榴嵐舞】!!」
地上に出たところをシャルが狙い撃つ。三節棍で無慈悲な連打を浴びせる。
トゲ状に結晶化した【霊象気】を肉叩きのごとくワームへ叩きつける。
「しぶといなぁ!」
珍しくシャルが悪態をつく。それでもあと一撃加えればすぐにでも倒れそう。
虫の息のはずのワームが体を揺らし始める。地中に潜る気か! 逃がすか!
トドメを刺しに向った俺を、青い影が追い抜く。
――ガン!! 無防備な頭へアセナの剣が突き立った。
「逃がさない――【熱雷】!」
世界が真っ白になり、音が消える――。
青白い稲妻がワームを貫く。のたうつ体へ植物の根を思わせる雷紋が走る。
俺にはそれが地竜を閉じ込める雷の檻にも見えた。
黒煙がくすぶる。案外あっけなかった。四人でかかればこんなもんか。
それから過保護だった自分を猛省したよ。アセナは俺よりはるかに強い。出る幕なんて最初から無かったんだ。
「やったな! アセナ!」
「うん! 言ったでしょ? 私も戦えるって」
立ったまま絶命するワームの頭部へ降り立った俺は、ほほ笑む彼女と手を合わせた。
「バカ野郎! まだそいつは生きている!」
「二人ともすぐにそこから離れて!」
血相を変えた二人の叫びですぐにその場から離れた。
謎の装置に降り立った俺たちが見たものは、焼け焦げた表皮を脱ぎ捨て新しい身体を獲得するワームの姿だった。
「――そうか! 脱皮か!」
驚く間もなく大口を開けたワームが強襲する――速い!
すかさず俺たちは跳躍してかわした。さっきより明らかに速度が増していた。脱皮を繰り返すごとに成長するってことか!
「あっ! 【天雷の矢】が!?」
地面ごと装置が飲み込まれる。帝国の言葉でアセナが恐らくあの装置の名前を叫んだ。
なんか響きが兵器みたいだな、と余計なことを考えていたら、ワームの姿を見失う。
「――な!? どこ行った!?」
「あぶない!! エルくん!!」
突如として悲鳴が聞こえ振り返る。
アセナが俺に向かって手を伸ばそうとしたまさにその瞬間――地竜のあぎとが俺たちを飲み込む――ちっ! ここまでか!
死を覚悟した俺は薄れゆく意識の中。彼女の身を守るようにしっかりと抱きしめる。
せめてアセナだけは――と願って……そして――。
「エルくんっ!?」
悲痛なアセナの呼び掛けが現実へと引き戻した。
まぶたを開いた先に彼女が不安げに俺の様子をうかがっていた。
「生きている? 一体何がどうなって、ここは……?」
「ランドワームの体内……」
周囲を見渡すとピンク色の肉壁がうごめく。まるでクジラの体内。入ったことないけど。
それにさっき飲み込まれた謎の装置がほぼ原形をとどめたまま存在していた。
その他には緑色のゲル、あれは多分食った【歩兵級】の残留物。
「なるほど胃袋のなかってわけか」
「なるほど、あの口でここに来た【歩兵級】ごと飲み込むってことか」。
「差し詰めランドワームって言ったところだね」
「よっしゃ! さっさと片付けるぞ!」
ナキアさんの雄叫びに合わせ、地面を蹴って仕掛けた。
先制、紅蓮の【霊象気】をまとったフーリガンバーの一閃――。
「――イスタ流六式戟道。【獄炎裂衝】!!」
駆け抜けた先から大地が割れ、爆炎が炸裂する。
火山の噴火を思わせる衝撃にワームの巨体が炎に飲み込まれる。
『GUOOOOOHHHH――ッ!!』
焼け焦げ、ひび割れた体表から黒煙があちこちから立ち昇り、明かに動きが鈍くなった。
すごい――たった一撃で動きを止めた。
「ぼさっとしているな! 追撃!」
――あまり時間がない。今できる最高の技で一気に片付ける。
来る前にトロイラス大佐が言っていた。ひきつけてられるのもせいぜい2時間。
到着するまでに大部分を使ってしまった。体制を立て直すヒマはない。
地面を踏み砕く震脚。発生した力を【霊象気】を針のように細く鋭く研ぎ澄ませた。
「――【日輪絶火・針状體功】!!」
中段に構えた正拳をひび割れ表皮にたたきつける。
針状體功は霊象気を一点に集中させた熱線で貫く技。
更に収束した力は体内で炸裂。それは即ち衝撃と打撃がずれる〈遠当て〉となる。
ヒビというヒビから緑色の血飛沫が噴水のように高く舞った。
『GUOOOOOッ!!』
咆哮が空気を震わせる。立て続けの攻撃に逆上したのか、【完成体】が反撃してきた。
全身を波打つように地中と地上を行き来する。巨体からは想像できない驚異的な速度に俺たちは回避を余儀なくされた。
掘り進める際に地下から発せられる地震が、俺らの足元をふらつかせる。
まるで船の上に立っている気分。足腰を鍛えてなかったらすぐに膝を付いていた。
「……ぐっ!」
出現と同時に飛散する岩石を避ける都度骨がきしみ、腱が突っ張る。
練り上げた【霊象気】一気に圧縮解放する【日輪絶火】は技の威力を一段階上げる。
瞬間的な【霊象力】は普段の約2倍。けど日に二度しか使えない。骨と筋肉が壊れる。
「――【石榴嵐舞】!!」
地上に出たところをシャルが狙い撃つ。三節棍で無慈悲な連打を浴びせる。
トゲ状に結晶化した【霊象気】を肉叩きのごとくワームへ叩きつける。
「しぶといなぁ!」
珍しくシャルが悪態をつく。それでもあと一撃加えればすぐにでも倒れそう。
虫の息のはずのワームが体を揺らし始める。地中に潜る気か! 逃がすか!
トドメを刺しに向った俺を、青い影が追い抜く。
――ガン!! 無防備な頭へアセナの剣が突き立った。
「逃がさない――【熱雷】!」
世界が真っ白になり、音が消える――。
青白い稲妻がワームを貫く。のたうつ体へ植物の根を思わせる雷紋が走る。
俺にはそれが地竜を閉じ込める雷の檻にも見えた。
黒煙がくすぶる。案外あっけなかった。四人でかかればこんなもんか。
それから過保護だった自分を猛省したよ。アセナは俺よりはるかに強い。出る幕なんて最初から無かったんだ。
「やったな! アセナ!」
「うん! 言ったでしょ? 私も戦えるって」
立ったまま絶命するワームの頭部へ降り立った俺は、ほほ笑む彼女と手を合わせた。
「バカ野郎! まだそいつは生きている!」
「二人ともすぐにそこから離れて!」
血相を変えた二人の叫びですぐにその場から離れた。
謎の装置に降り立った俺たちが見たものは、焼け焦げた表皮を脱ぎ捨て新しい身体を獲得するワームの姿だった。
「――そうか! 脱皮か!」
驚く間もなく大口を開けたワームが強襲する――速い!
すかさず俺たちは跳躍してかわした。さっきより明らかに速度が増していた。脱皮を繰り返すごとに成長するってことか!
「あっ! 【天雷の矢】が!?」
地面ごと装置が飲み込まれる。帝国の言葉でアセナが恐らくあの装置の名前を叫んだ。
なんか響きが兵器みたいだな、と余計なことを考えていたら、ワームの姿を見失う。
「――な!? どこ行った!?」
「あぶない!! エルくん!!」
突如として悲鳴が聞こえ振り返る。
アセナが俺に向かって手を伸ばそうとしたまさにその瞬間――地竜のあぎとが俺たちを飲み込む――ちっ! ここまでか!
死を覚悟した俺は薄れゆく意識の中。彼女の身を守るようにしっかりと抱きしめる。
せめてアセナだけは――と願って……そして――。
「エルくんっ!?」
悲痛なアセナの呼び掛けが現実へと引き戻した。
まぶたを開いた先に彼女が不安げに俺の様子をうかがっていた。
「生きている? 一体何がどうなって、ここは……?」
「ランドワームの体内……」
周囲を見渡すとピンク色の肉壁がうごめく。まるでクジラの体内。入ったことないけど。
それにさっき飲み込まれた謎の装置がほぼ原形をとどめたまま存在していた。
その他には緑色のゲル、あれは多分食った【歩兵級】の残留物。
「なるほど胃袋のなかってわけか」
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
如月さんは なびかない。~クラスで一番の美少女に、何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
Iron Maiden Queen
稲田シンタロウ(SAN値ぜろ!)
ファンタジー
その世界は様々な不思議で満ちていた。
手から光の球や炎などを生み出せる、魔法使いと呼ばれる者達がいた。
その魔法を体内でエネルギーとし、常人よりも力強く、そして速く動ける者達もいた。
それらのエネルギーが発する波を感知し、相手の位置や考えを読むことが出来る者達もいた。
さらに一部の人間は魂と呼ばれる神秘まで感知し、使役していた。死を乗り越えた者すらいた。
我々の世界よりも頑丈で強い人間達が住む世界。
だがそれらの神秘が生み出したものは幸福だけでは無かった。
強い者は弱い者を従えた。
その関係の中には残酷なものもあった。
その関係を変えたいと思った一人の男がいた。
男は長い旅路の末、一つの武器を生み出した。
それは銃。
男はある女にそれを託した。
すなわち、この物語で語られるのは銃と魔法の戦いのお話である。
だがそれだけでは無い。
いずれの神秘よりも、その女は奇妙な存在だった。
後に「鉄の女王」や「誰よりも鉄を愛した女性」などと呼ばれる女。
だが、いずれも正確に彼女を表した呼び方では無い。
近いものが一つある。
それは「鉄の処女(アイアンメイデン:Iron Maiden)」
それは拷問器具。女性の形を模した人形。
中は空洞になっているが、その内側は棘だらけであり、閉じ込めた者をそれで傷付ける。
彼女はまさにそれだ。
彼女の中身は苦悶の声を上げ続けていた。
だが、彼女自身はその声に気付けない。表の顔は人形のように表情を崩さない。
これから語るのはそんな奇妙な女のお話でもある。
(本作はChivalry - 異国のサムライ達 -の続編にあたるものです。ですが、これ単品で読めるように描写してあります。また、画像は全て配布サイトの規約に従って使用しています)
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
殴り聖女の彼女と、異世界転移の俺
加藤伊織
ファンタジー
可憐な彼女は、ソロで古代竜討伐できる最強殴りプリースト。でも俺は彼女の心を守りたい!
通学途中の事故で異世界転移をし、その際に空間魔法を習得した御厩条(みまや じょう)は、転移先の世界で少女が勇者パーティーを追放される現場に遭遇する。
「これ、WEB小説でよくあるやつだ」
そう思いながら条がそれを見ていたら、実は全然状況が違っていた。
その少女――サーシャは上位聖魔法の使い手でありながらステータスアップの補助魔法が何故か他人に掛からない殴りプリースト。しかも5倍掛けになるので勇者よりも強すぎて目立ちまくり、「殴り聖女」の二つ名を持っていた。
見た目も中身も純情可憐。但しドラゴンより強い。
そんな彼女に「ほぼ一目惚れ」してしまった条は、彼女を守ることを決めるが――。
神様のアクが強い! 可憐なヒロインは物理的に強すぎる! そして炸裂するアウトドア仕込みの飯テロ!
「生き直し」を受け入れたジョーは、異世界でサーシャと共に冒険をすることを選んだ。
この小説は他サイト様にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる