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3章 ヴィルナタール メイド編

1話 それからそれから

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サーシャ達が出て行ってから
1年目
ユーフィリア商会が立ち上がる。
会長は私だがニーナが運営している。レシピ・調味料・酒の販売をしている。

2年目
奴隷商館の主人であるスミスさんが引退する為女性の奴隷を全て買い上げた。
ニーナとナキリの2人がメイドとして育てらてる者を選抜、その後、農業・裁縫・飲食に割り当てされる。

3年目
あまりに人が増えた為町を拡張。
ついでに城壁を作成する。
奴隷商館がなくなった為近くの街で孤児が増加、保護を開始する。

そして、4年目…

「エル様、私の自慢のメイド達をご覧ください」

「え?うん」
よくわからないけどついて行く。
街のはずれの教会のような建物に入っていった。
こんな建物作った覚えはない。


「こちらからは目隠しをしてもらいます」

えーめっちゃ焦らすじゃん。
サプライズだこれ!

目隠しをされ体感3分ぐらい歩いたあと、どうぞごらんくださいと目隠しを取られる。

50人ほどのメイドが私を拝んでいた。
ほんまに怖いわ。
サプライズだ。あーこっわ


「こ…これは?…」

「エル様の為なら喜んで死ねるメイド達です」
いらないです。

「エルフィリアと名付けました」
マジで余計なことしてるな…

「5つの部隊に分かれており隊長は一期生の奴隷です」

一期生とは最初にニーナとナツメが2人で選んだ奴隷達である。

「地獄のような修行をした者達です。面構えが違います」
ニーナが伊達メガネをかけクイクイする。

「はい、いつか隊長を紹介してね…」

「かしこまりました。では私はエル様専属メイドに戻ります」

そうだったわ、忘れてたー。

「あ、うん。よろしくね」

専属メイドができた。(帰ってきた)

こんなところさっさと出たいので家に帰る。

エルフィリアの拠点から自宅への帰り道遠くからナキリを発見する。
私を発見したのだろう…走ってくるナキリの後ろには集団が見える。


嫌な予感。


「ご主人様見てください!これがナキリ組です」
や○ざかよ。

どうせ一期生が隊長なんだろ…

「幹部は一期生です!」
幹部ね…幹部。

「じゃあ、そのうち幹部を紹介してね…」

「はい、それでは私はご主人様の専属メイドに戻ります」


専属メイドが2人になった。(帰ってくれ)


すると、静かにしてたニーナが口を出す

「私だけで十分です」

「なにが十分なんだ?」

「貴方のような方はエル様に相応しくないと言ってるんです」

「あ?前までの私だと思うな」

「あら、口まで相応しくないようですね」

睨み合う2人。

手を上げるニーナ
エルフィリアの面々が集まる。

それをみたナキリ組も近くへ寄ってくる。

「戦争じゃーい!!」
ナキリが頭突きをかます。

「受けて立ちますよ!」
ナキリのツノをナイフで受けるニーナ。

「やめろっつーの!」

「ぐぇ」「いたっ」
2人にゲンコツを入れる。

「2人とも専属メイドでいいじゃん」

「どっちがエル様の専属メイドとして上ですか?」

「同じ」

「ご主人様どちらが上ですか?」

「お…同じ」

「「どちらが上ですか?」」

「はーい、わかりました。運動会やりまーす」

「「運動会?」」

「競技を何個かやって得点を競う」

「「なるほど」」

「1週間後開催します。ルールと競技は明日発表します」


戦争は回避された。

家に帰りクーコとユーリに相談する。
運動会の概要を説明する。
それを聞いたユーリは

「もう少し殴り合いがないと多分納得しませんよ。特にナツメが」
真顔で答える。

そ…それもそうかぁ…すごいわかる。

「魔法がないなんて地味ですね」
クーコが答える。

それもそうかぁ…

「マオとジルも呼ぶか」
呼んできて運動会の概要を説明する。

「普通に殺し合えばええじゃろ」
カカカと笑うマオ。
発想が魔王。魔王だったわ。

「それは冗談じゃがお主ならダメージ肩代わりする魔道具ぐらい作れるじゃろ」
そうだな…やってみるか

「模擬戦争みたいな感じか」

「多分見た目も派手でいいじゃろ」

「はいはーい!」
元気よく手を上げる女神。

「三人一組になって三十組ぐらいを戦わせて最後の一組になるまで戦わせるのはどーう?」
悪魔みたいな発想だな。
女神のクセに…
しかし、面白そうである。

あーでもないこーでもないを繰り返し種目は完成した。

翌日、2人にプログラムを説明する。

開会式

選手宣誓

素手トーナメント

パン食い競走

武器トーナメント

お昼ごはん

スリーマンセルロワイアル

集団模擬戦闘

タイマン ニーナvsナキリ

結果発表

エルの話

閉会式




これで決まりです。

マオがプログラムを見ながら
「お主多分一生ヒールしてるぞ」
カカカと笑う。

笑い事じゃねぇ

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