123 / 141
おまけ
とある腐女子の華麗な日々・さん
しおりを挟む
『あれ。クリアしたの? じゃあ、仕方がないね。これで、全てのキャラの攻略が出来るよ、良かったね』
と、ノートパソコンのモニターの中で、メゴロウがハイライトの消えた目で面白くもなさそうに言った。
「…っの、クソ田中ーッ!!」
そんなメゴロウの言葉に、私はまた叫んでマウスをベッドへと投げ付けていた。あ、コードレスなんで、無問題。
とにかく、ケタロウが死なないように死なないようにと、そんな選択肢を選んでいたら、気が付けばメゴロウとベッドイン。そして、災厄を片付けてエンディングを見た。スタッフロールが流れた後に、メゴロウがひょこっと出て来たと思ったら、あの言いざまである。
「何で、隠し攻略キャラを先にクリアしないとメインルートに入れないのよッ!? おかしいでしょ!? 普通は、メインが先! その後で隠し攻略キャラでしょうよッ!! 何!? 公式はメゴケタ推しって事なの!? っそーッ!! と、とにかく、これで生徒会長を幸せに出来るって事よねッ!?」
のそのそとベッドへと上がり、私はマウスを手に取りながら文句を垂れた。
が。
「…ま…まあ…えろえろはフルムービーのフルボイスだったし…あれが生徒会長×ケタになるのよね…」
それを想像して、湧き上がって来た生唾をごくりと飲み込んでから、私はノートパソコンを置いているローテーブルの前で正座をした。
「…はれ…?」
したのだが、ぐらりと頭が揺れて、ついでに気持ちも悪くなって来た。
「…呑み過ぎた…かな…? まあ…まだ休みはあるんだし…今日はもう寝よう…」
さんさんと光る西日を見ながらそう呟いて、私はベッドへと身体を投げた。
◇
「…本当に…良いのか…?」
「…はい…」
…ん…?
低い、悩ましい声が聞こえて、私は目を覚ました。
…はれ…? ここ…何処…?
目を開けた先には真っ白な天井があった。煙草のヤニで汚れた天井では、ない。
「…私は…私が好きなのは…トイセ会長…あなただけです…」
ほわッ!?
何だか知らないけど、床で寝ていたらしい私は慌てて身体を起こした。
だって、今のはケタロウの声だ。
床に手をついて、声のした方を見れば、すぐ傍にはベッドがあって、ちらりと目線を上げれば、バスローブ姿の生徒会長とケタロウがそこに居た。
『ごふ――――――――ッ!?』
余りにも余りな事に鼻血を噴きそうになって、私は慌てて両手で鼻を押さえて立ち上がった。
ケタロウも生徒会長も、お風呂上がりなのか、髪を解いている。ケタロウの髪は乾いているのか何ともないが、生徒会長の方は濡れた髪が額や頬、首筋に張り付いていて、何とも悩ましい。滴る雫も、それに一役買っていた。
何だ、これは。
夢か!?
夢だな!?
現に二人は、私がこうして立ち上がってガン見していても、互いだけを見ている。
てか、二人が現実に居る筈がないのだから、これは間違いなく夢なのだが。
『…こほん…』
一つ咳払いをしてから、私は部屋の隅へと移動した。だって、こんなに近くては全体像が見られない。そんなのは腐女子としての沽券に係る。状況から鑑みるに、二人はこれから致すのだ。近場でじっくりと見たい気持ちもあるが、そんなのは心の目でズームアップをすれば良いだけの事だ。どんな動きをするのか、それをしっかりと記憶してから近くに寄れば良い。結局寄るのかよと云うツッコミは無しで。
なんて、考えている間に、二人は唇を重ねていた。
…くッ…! 告白シーンは終わったのか!?
これは正夢になるのか!?
そうすれば、ゲームで復習出来るが、私の願望が見せる夢なら復習は出来ない! 勿体ないッ!!
ギリッとした音が私の口の中で響くが、それとは違うぴちゃぴちゃとした音が室内に響いていた。
ケタロウと生徒会長が互いの舌を絡ませ、溢れる唾液を吸い、ケタロウの口から溢れたそれを生徒会長が舐めている。
…眼鏡無しの生徒会長あざます…ッ…!!
細い切れ長の目が、ケタロウの蕩けた目を射抜く。
じっと、ケタロウの海の色の瞳を見詰めたかと思ったら、徐に顔を首筋へと持って行って、そこへと口付けて、ゆっくりと舌を這わせて行く。
「…あ…」
熱い息を吐きながら、ケタロウは震える指先を生徒会長の胸元へと持って行った。
止めて欲しいのか、続けて欲しいのか、小さく頭を振る。
そんなケタロウの様子に、生徒会長は小さく笑ってゆっくりとケタロウの身体を倒して行く。
ケタロウは抵抗しない。潤んだ目で生徒会長を見上げている。
「…本当に良いんだな?」
とさりと音を立ててベッドへと沈んだケタロウに覆い被さって、生徒会長は念を押す様に、静かな声で聞いた。
「…ええ…。私が求めるのは、あなただけです…」
生徒会長の目を真っ直ぐと見詰めて、ケタロウは生徒会長のバスローブを縛る紐へと手を伸ばして、それを解いた。ハラリと開かれて、生徒会長の裸身が露わになる。
…腹筋…割れてますがな……脱いだら凄いんですだった…。そして、その腹筋に張り付きそうなブツも。てか、パンツ穿いてないのか…いや、バスローブだから、そうか。身体を拭く為の物だもんね。て事は、ケタロウも穿いていないのか…真っ白なブリーフを。ちっ。
「…トイセ会長も…そうでしょう? 私を求めてくれている…」
「…っ…!」
ケタロウの白く細く長い指が、生徒会長のマグナムをつぅ…っとなぞれば、生徒会長は息を飲んで眉間に皺を寄せた。
「…トイセで良い…。いけない子だ。何処でこんな事を覚えた?」
『かは―――――――――ッ!!』
鈴口を指先で弄っていたケタロウの手を取って、額に汗を滲ませた生徒会長の顔がえろ過ぎて、ついに私は鼻血を出してしまった。
『 い け な い 子 』
戴きましたーッ!!
あざますッ!!
「…トイセ先輩の前でだけ…いけない子で居ては…駄目ですか…?」
『ごは―――――――――ッ!!』
目元を赤く染めて、ちょっと伏し目になるの反則ーッ!!
メゴロウ相手の時は、ひたすら甘えて来るメゴロウをヨシヨシして、お兄さんムーブかましてたくせに、生徒会長相手だと、こうなるのッ!? いいぞ、もっとやれッ!!
と、ノートパソコンのモニターの中で、メゴロウがハイライトの消えた目で面白くもなさそうに言った。
「…っの、クソ田中ーッ!!」
そんなメゴロウの言葉に、私はまた叫んでマウスをベッドへと投げ付けていた。あ、コードレスなんで、無問題。
とにかく、ケタロウが死なないように死なないようにと、そんな選択肢を選んでいたら、気が付けばメゴロウとベッドイン。そして、災厄を片付けてエンディングを見た。スタッフロールが流れた後に、メゴロウがひょこっと出て来たと思ったら、あの言いざまである。
「何で、隠し攻略キャラを先にクリアしないとメインルートに入れないのよッ!? おかしいでしょ!? 普通は、メインが先! その後で隠し攻略キャラでしょうよッ!! 何!? 公式はメゴケタ推しって事なの!? っそーッ!! と、とにかく、これで生徒会長を幸せに出来るって事よねッ!?」
のそのそとベッドへと上がり、私はマウスを手に取りながら文句を垂れた。
が。
「…ま…まあ…えろえろはフルムービーのフルボイスだったし…あれが生徒会長×ケタになるのよね…」
それを想像して、湧き上がって来た生唾をごくりと飲み込んでから、私はノートパソコンを置いているローテーブルの前で正座をした。
「…はれ…?」
したのだが、ぐらりと頭が揺れて、ついでに気持ちも悪くなって来た。
「…呑み過ぎた…かな…? まあ…まだ休みはあるんだし…今日はもう寝よう…」
さんさんと光る西日を見ながらそう呟いて、私はベッドへと身体を投げた。
◇
「…本当に…良いのか…?」
「…はい…」
…ん…?
低い、悩ましい声が聞こえて、私は目を覚ました。
…はれ…? ここ…何処…?
目を開けた先には真っ白な天井があった。煙草のヤニで汚れた天井では、ない。
「…私は…私が好きなのは…トイセ会長…あなただけです…」
ほわッ!?
何だか知らないけど、床で寝ていたらしい私は慌てて身体を起こした。
だって、今のはケタロウの声だ。
床に手をついて、声のした方を見れば、すぐ傍にはベッドがあって、ちらりと目線を上げれば、バスローブ姿の生徒会長とケタロウがそこに居た。
『ごふ――――――――ッ!?』
余りにも余りな事に鼻血を噴きそうになって、私は慌てて両手で鼻を押さえて立ち上がった。
ケタロウも生徒会長も、お風呂上がりなのか、髪を解いている。ケタロウの髪は乾いているのか何ともないが、生徒会長の方は濡れた髪が額や頬、首筋に張り付いていて、何とも悩ましい。滴る雫も、それに一役買っていた。
何だ、これは。
夢か!?
夢だな!?
現に二人は、私がこうして立ち上がってガン見していても、互いだけを見ている。
てか、二人が現実に居る筈がないのだから、これは間違いなく夢なのだが。
『…こほん…』
一つ咳払いをしてから、私は部屋の隅へと移動した。だって、こんなに近くては全体像が見られない。そんなのは腐女子としての沽券に係る。状況から鑑みるに、二人はこれから致すのだ。近場でじっくりと見たい気持ちもあるが、そんなのは心の目でズームアップをすれば良いだけの事だ。どんな動きをするのか、それをしっかりと記憶してから近くに寄れば良い。結局寄るのかよと云うツッコミは無しで。
なんて、考えている間に、二人は唇を重ねていた。
…くッ…! 告白シーンは終わったのか!?
これは正夢になるのか!?
そうすれば、ゲームで復習出来るが、私の願望が見せる夢なら復習は出来ない! 勿体ないッ!!
ギリッとした音が私の口の中で響くが、それとは違うぴちゃぴちゃとした音が室内に響いていた。
ケタロウと生徒会長が互いの舌を絡ませ、溢れる唾液を吸い、ケタロウの口から溢れたそれを生徒会長が舐めている。
…眼鏡無しの生徒会長あざます…ッ…!!
細い切れ長の目が、ケタロウの蕩けた目を射抜く。
じっと、ケタロウの海の色の瞳を見詰めたかと思ったら、徐に顔を首筋へと持って行って、そこへと口付けて、ゆっくりと舌を這わせて行く。
「…あ…」
熱い息を吐きながら、ケタロウは震える指先を生徒会長の胸元へと持って行った。
止めて欲しいのか、続けて欲しいのか、小さく頭を振る。
そんなケタロウの様子に、生徒会長は小さく笑ってゆっくりとケタロウの身体を倒して行く。
ケタロウは抵抗しない。潤んだ目で生徒会長を見上げている。
「…本当に良いんだな?」
とさりと音を立ててベッドへと沈んだケタロウに覆い被さって、生徒会長は念を押す様に、静かな声で聞いた。
「…ええ…。私が求めるのは、あなただけです…」
生徒会長の目を真っ直ぐと見詰めて、ケタロウは生徒会長のバスローブを縛る紐へと手を伸ばして、それを解いた。ハラリと開かれて、生徒会長の裸身が露わになる。
…腹筋…割れてますがな……脱いだら凄いんですだった…。そして、その腹筋に張り付きそうなブツも。てか、パンツ穿いてないのか…いや、バスローブだから、そうか。身体を拭く為の物だもんね。て事は、ケタロウも穿いていないのか…真っ白なブリーフを。ちっ。
「…トイセ会長も…そうでしょう? 私を求めてくれている…」
「…っ…!」
ケタロウの白く細く長い指が、生徒会長のマグナムをつぅ…っとなぞれば、生徒会長は息を飲んで眉間に皺を寄せた。
「…トイセで良い…。いけない子だ。何処でこんな事を覚えた?」
『かは―――――――――ッ!!』
鈴口を指先で弄っていたケタロウの手を取って、額に汗を滲ませた生徒会長の顔がえろ過ぎて、ついに私は鼻血を出してしまった。
『 い け な い 子 』
戴きましたーッ!!
あざますッ!!
「…トイセ先輩の前でだけ…いけない子で居ては…駄目ですか…?」
『ごは―――――――――ッ!!』
目元を赤く染めて、ちょっと伏し目になるの反則ーッ!!
メゴロウ相手の時は、ひたすら甘えて来るメゴロウをヨシヨシして、お兄さんムーブかましてたくせに、生徒会長相手だと、こうなるのッ!? いいぞ、もっとやれッ!!
0
お気に入りに追加
141
あなたにおすすめの小説
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
勇者の股間触ったらエライことになった
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。
町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。
オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
罰ゲームって楽しいね♪
あああ
BL
「好きだ…付き合ってくれ。」
おれ七海 直也(ななみ なおや)は
告白された。
クールでかっこいいと言われている
鈴木 海(すずき かい)に、告白、
さ、れ、た。さ、れ、た!のだ。
なのにブスッと不機嫌な顔をしておれの
告白の答えを待つ…。
おれは、わかっていた────これは
罰ゲームだ。
きっと罰ゲームで『男に告白しろ』
とでも言われたのだろう…。
いいよ、なら──楽しんでやろう!!
てめぇの嫌そうなゴミを見ている顔が
こっちは好みなんだよ!どーだ、キモイだろ!
ひょんなことで海とつき合ったおれ…。
だが、それが…とんでもないことになる。
────あぁ、罰ゲームって楽しいね♪
この作品はpixivにも記載されています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる