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攻略されていたのは、俺
【27】※
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「…とにかく…お前の様な者が、この伝統ある…学園に居るのは…相応しくない…」
その生徒会長の苦しそうな声に、俺は意識を戻された。
そう言えば、スピーカーから流れていた声はとても辛そうだった。
格好はともかく、顔が赤く額に汗が滲んでいる様に見えるし、声に微妙に熱が籠っている気がする。朝に見た時は元気そうだったのに、風邪でも引いたのか? そんなパンツを履いてるからだぞ。
「貴様が、これまでにして来た事は、全て調べた。貴様が辞めさせて来た教師生徒達等、メゴロウとキヤク殿の協力により、裏は取ってある」
姫カットが、苦しそうな生徒会長の代わりとばかりに、言葉を繋いだ。
「そんなの、あんた達が決める事じゃないわよ! 私は学園長に頼まれて…」
「…ロリン…」
…ロリン?
「はいです! ウーゴ教諭はああ言ってますけど、間違いないですか、学園長様?」
生徒会長の呟きに首を傾げたら、やたらと元気な澄んだボーイソプラノな返事と共に、閉じられていたベッドのカーテンが捲られて、二つの人影が出て来た。
そこに居たのは、丸くでっぷりとした体形に金髪に白髪が混じったバーコード頭の学園長と…赤茶色の髪を五分刈りにした、やたらと目の丸い…ショタ顔の…なのに、立派な雄っぱいを持った男子生徒だった。
…は、い…?
何…これ…?
俺は、何を見せられているんだ?
ネクタイの色からして、俺と同じ二年だな?
てか、身長百五十あるのか? こいつ?
ちみっこなのに、何でブレザーの胸の部分がそんなに盛り上がっているんだ?
ちみっこでブレザーが盛り上がって良いのは、ロリ巨乳だけだぞ? そこに男の出番は無い!
「…わしは何も頼んでは居ない…」
「…っ…!! クエン! あんたが命令して来たんでしょっ!! ツカ・イステも、アテ・マウも、気に入らないから、身体を使って堕とせって! 弱みを握って脅して辞めさせろって!! 生徒達だって、生意気だから…っ…!! 退学が嫌なら、寄付金を…っ…!! みんなっ、全部っ、あんたが…っ…!!」
ぶるぶると身体を震わせる学園長に、ウーパールーパーが目を尖らせて叫んだ言葉に、俺は眉を顰めた。
「止めろ! 何の事だね!? 言い掛かりはやめたまえっ!」
…クエンって、学園長を呼び捨てにしたぞ、このウーパールーパー。
……それだけじゃない…。何て言った、こいつ?
…イステも、マウも、確か…去年…不祥事を起こして辞めて行った教師の名前だ。二人とも生徒達に優しく、差別も無くて、人気のある教師だったから、残念に思った記憶がある。不祥事の内容は明かされなかったが…。姫カットの言う事が本当なら、ウーパールーパーが二人に近付いて、関係を持って…辞めさせた? で、それに学園長も絡んでいる? 辞めた…退学して行った生徒達が誰かは知らないが…それにも…絡んでいる…? 寄付金だって? 何やってるんだ、こいつら…?
「とにかく、わしは知らん! だから、上に報告するのは止めてくれ!」
…いや…無理だろう…キヤクが居る…この黒服達はメゴロウのSPだ。…王宮の人間だ…。
…てか…本当に何だこれ…? 昼メロ…? 昼メロなのか…? その内、タワシステーキを食わせたりするのか?
「はーい、はい。放送した通り、今までのも、これからのも、ジャンジャン録音も録画もしてるから、バンバン話してね~」
また一人、カーテンの向こうから湧いて出て来た。何だ、そこはどこ○もドアなのか?
しかし、今、ラジカセとビデオカメラを持って湧いて出て来たのは、朝に生徒会長の部屋で見たピンク頭だ。
…って…待てよ? こいつ、書記だって言ってたよな…? 朝、何かボソボソ話してて…ん? 生徒会長に書記に…え、じゃあ、ウーパールーパーの隣の姫カットとか、ショタ雄っぱいとか…生徒会役員だったりするのか!? 濃いメンツだな!?
「ともかく、仮にも教師、仮にも女性ならば、身嗜みはきちんとしろ。情けをやるから、その醜い身体を隠せ」
お、おお…姫カット…生徒会長並に容赦ないな…。こいつが、副生徒会長だったりするのかな…?
てか、本当に何なんだ、これは?
ウーパールーパーを取り囲む生徒会長達、出入り口は封鎖に近い状態で逃げ場なんか無くて。唇を噛んで、周りを睨み付けているウーパールーパーは、追い詰められた獣の様で…。
「…あ…?」
不意に、首を絞められた様な気がして、俺は右手を首へとあてた。
…絞首台へ上げられたのは、ゲームのケタロウで、俺じゃない。俺は、首を吊ったりはしていない。だが、妙に息苦しくて、はっはっと荒くなる呼吸を落ち着かせようとした。
…このシチュエーションがいけないんだ…。
場所も違うし、取り囲まれて居るのはケタロウではないし、悪意と云うか、敵意は全部ウーパールーパーへと向けられているが…これは…まるで、ゲームの断罪シーンみたいじゃないか…。
「…っ…!」
じくじくとしていた腹が、急に刺す様に痛んで、俺は首に回していた手を離して、腹へとあてた。
…何だこれ?
…一体、何だって言うんだよ!?
ここで『く…っ…! 腹が疼く…っ…』とか言えば良いのか!?
「…ケタロウ様、この空気はあなたには毒です。落ち着ける場所へ行きましょう」
震える肩に置かれたキヤクの手に力が入って、俺をここから離そうとする。
「…いえ…何が行われているのか…最後まで…メゴロウに何の害も無いのか、最後まで見させて下さい…」
…そうだ。
何がどうしてこうなっているのか、教えてくれ。何で、メゴロウが生徒会役員に混じって、ここに居るのか。何で、キヤクを始めとした黒服が居るのか、ついでに生徒会長の風邪は大丈夫なのかとか、いい加減にズボンを履けよとか、誰か言ってくれ。
「…あの者は大罪を犯したのです。メゴロウ様と生徒会役員の皆が、その証拠を集め、今、こうして裁いているのです」
「…大罪…とは…?」
…まあ、これまでの口振りで、何となく解るけどさ…。何で、生徒会長がほぼパンイチ姿なのか話してくれよ…。一体、何があったんだよ?
「ケタロウ様の耳が穢れます。とにかく、メゴロウ様は我々が守りますので、ご安心を。さあ、行きましょう」
いや、俺、そんなヤワじゃないから。
「…メゴロウ…そうよ…お前が…私よりも下のくせに…人を…見下した目で見やがって…お前が来てから…おかしくなった…」
え?
ブツブツと呟きながら、ゆらりと立ち上がるウーパールーパーに、俺は嫌な予感を覚えた。
「デシオ!!」
「いかん! マ・ルア!」
生徒会長が叫び、キヤクが叫ぶ。
「お前さえ、居なければあっ!!」
けど、火事場の馬鹿力って言うのか、ウーパールーパーは姫カットに掴まれた腕を振り払い、ど○でもドアなカーテンから飛び出て来た黒服に体当たりをかまして突き飛ばして、真っ直ぐとメゴロウへと向かって行った。髪を振り乱して、目を血走らせて、手には、立ち上がる時に拾ったのだろう、鋏を持って。
姫カットが、黒服が、体勢を立て直して走り出すが…遅い…。
…俺の方が…メゴロウに近い…。
「メゴロウッ!!」
考えるより先に、身体が動いていたのかも知れない。肩に置かれていたキヤクの手を振り払って、俺は飛び出していた。腹の痛みとか息苦しさとか、そんなのは忘れていた。
ただ、鋏の切っ先が、その凶器が、真っ直ぐとメゴロウに向かって行くのを黙って見ているなんて、出来なかった。
ただ、それだけだ。
メゴロウの前に飛び出すのと同時に、俺の身体に衝撃が走った。
その生徒会長の苦しそうな声に、俺は意識を戻された。
そう言えば、スピーカーから流れていた声はとても辛そうだった。
格好はともかく、顔が赤く額に汗が滲んでいる様に見えるし、声に微妙に熱が籠っている気がする。朝に見た時は元気そうだったのに、風邪でも引いたのか? そんなパンツを履いてるからだぞ。
「貴様が、これまでにして来た事は、全て調べた。貴様が辞めさせて来た教師生徒達等、メゴロウとキヤク殿の協力により、裏は取ってある」
姫カットが、苦しそうな生徒会長の代わりとばかりに、言葉を繋いだ。
「そんなの、あんた達が決める事じゃないわよ! 私は学園長に頼まれて…」
「…ロリン…」
…ロリン?
「はいです! ウーゴ教諭はああ言ってますけど、間違いないですか、学園長様?」
生徒会長の呟きに首を傾げたら、やたらと元気な澄んだボーイソプラノな返事と共に、閉じられていたベッドのカーテンが捲られて、二つの人影が出て来た。
そこに居たのは、丸くでっぷりとした体形に金髪に白髪が混じったバーコード頭の学園長と…赤茶色の髪を五分刈りにした、やたらと目の丸い…ショタ顔の…なのに、立派な雄っぱいを持った男子生徒だった。
…は、い…?
何…これ…?
俺は、何を見せられているんだ?
ネクタイの色からして、俺と同じ二年だな?
てか、身長百五十あるのか? こいつ?
ちみっこなのに、何でブレザーの胸の部分がそんなに盛り上がっているんだ?
ちみっこでブレザーが盛り上がって良いのは、ロリ巨乳だけだぞ? そこに男の出番は無い!
「…わしは何も頼んでは居ない…」
「…っ…!! クエン! あんたが命令して来たんでしょっ!! ツカ・イステも、アテ・マウも、気に入らないから、身体を使って堕とせって! 弱みを握って脅して辞めさせろって!! 生徒達だって、生意気だから…っ…!! 退学が嫌なら、寄付金を…っ…!! みんなっ、全部っ、あんたが…っ…!!」
ぶるぶると身体を震わせる学園長に、ウーパールーパーが目を尖らせて叫んだ言葉に、俺は眉を顰めた。
「止めろ! 何の事だね!? 言い掛かりはやめたまえっ!」
…クエンって、学園長を呼び捨てにしたぞ、このウーパールーパー。
……それだけじゃない…。何て言った、こいつ?
…イステも、マウも、確か…去年…不祥事を起こして辞めて行った教師の名前だ。二人とも生徒達に優しく、差別も無くて、人気のある教師だったから、残念に思った記憶がある。不祥事の内容は明かされなかったが…。姫カットの言う事が本当なら、ウーパールーパーが二人に近付いて、関係を持って…辞めさせた? で、それに学園長も絡んでいる? 辞めた…退学して行った生徒達が誰かは知らないが…それにも…絡んでいる…? 寄付金だって? 何やってるんだ、こいつら…?
「とにかく、わしは知らん! だから、上に報告するのは止めてくれ!」
…いや…無理だろう…キヤクが居る…この黒服達はメゴロウのSPだ。…王宮の人間だ…。
…てか…本当に何だこれ…? 昼メロ…? 昼メロなのか…? その内、タワシステーキを食わせたりするのか?
「はーい、はい。放送した通り、今までのも、これからのも、ジャンジャン録音も録画もしてるから、バンバン話してね~」
また一人、カーテンの向こうから湧いて出て来た。何だ、そこはどこ○もドアなのか?
しかし、今、ラジカセとビデオカメラを持って湧いて出て来たのは、朝に生徒会長の部屋で見たピンク頭だ。
…って…待てよ? こいつ、書記だって言ってたよな…? 朝、何かボソボソ話してて…ん? 生徒会長に書記に…え、じゃあ、ウーパールーパーの隣の姫カットとか、ショタ雄っぱいとか…生徒会役員だったりするのか!? 濃いメンツだな!?
「ともかく、仮にも教師、仮にも女性ならば、身嗜みはきちんとしろ。情けをやるから、その醜い身体を隠せ」
お、おお…姫カット…生徒会長並に容赦ないな…。こいつが、副生徒会長だったりするのかな…?
てか、本当に何なんだ、これは?
ウーパールーパーを取り囲む生徒会長達、出入り口は封鎖に近い状態で逃げ場なんか無くて。唇を噛んで、周りを睨み付けているウーパールーパーは、追い詰められた獣の様で…。
「…あ…?」
不意に、首を絞められた様な気がして、俺は右手を首へとあてた。
…絞首台へ上げられたのは、ゲームのケタロウで、俺じゃない。俺は、首を吊ったりはしていない。だが、妙に息苦しくて、はっはっと荒くなる呼吸を落ち着かせようとした。
…このシチュエーションがいけないんだ…。
場所も違うし、取り囲まれて居るのはケタロウではないし、悪意と云うか、敵意は全部ウーパールーパーへと向けられているが…これは…まるで、ゲームの断罪シーンみたいじゃないか…。
「…っ…!」
じくじくとしていた腹が、急に刺す様に痛んで、俺は首に回していた手を離して、腹へとあてた。
…何だこれ?
…一体、何だって言うんだよ!?
ここで『く…っ…! 腹が疼く…っ…』とか言えば良いのか!?
「…ケタロウ様、この空気はあなたには毒です。落ち着ける場所へ行きましょう」
震える肩に置かれたキヤクの手に力が入って、俺をここから離そうとする。
「…いえ…何が行われているのか…最後まで…メゴロウに何の害も無いのか、最後まで見させて下さい…」
…そうだ。
何がどうしてこうなっているのか、教えてくれ。何で、メゴロウが生徒会役員に混じって、ここに居るのか。何で、キヤクを始めとした黒服が居るのか、ついでに生徒会長の風邪は大丈夫なのかとか、いい加減にズボンを履けよとか、誰か言ってくれ。
「…あの者は大罪を犯したのです。メゴロウ様と生徒会役員の皆が、その証拠を集め、今、こうして裁いているのです」
「…大罪…とは…?」
…まあ、これまでの口振りで、何となく解るけどさ…。何で、生徒会長がほぼパンイチ姿なのか話してくれよ…。一体、何があったんだよ?
「ケタロウ様の耳が穢れます。とにかく、メゴロウ様は我々が守りますので、ご安心を。さあ、行きましょう」
いや、俺、そんなヤワじゃないから。
「…メゴロウ…そうよ…お前が…私よりも下のくせに…人を…見下した目で見やがって…お前が来てから…おかしくなった…」
え?
ブツブツと呟きながら、ゆらりと立ち上がるウーパールーパーに、俺は嫌な予感を覚えた。
「デシオ!!」
「いかん! マ・ルア!」
生徒会長が叫び、キヤクが叫ぶ。
「お前さえ、居なければあっ!!」
けど、火事場の馬鹿力って言うのか、ウーパールーパーは姫カットに掴まれた腕を振り払い、ど○でもドアなカーテンから飛び出て来た黒服に体当たりをかまして突き飛ばして、真っ直ぐとメゴロウへと向かって行った。髪を振り乱して、目を血走らせて、手には、立ち上がる時に拾ったのだろう、鋏を持って。
姫カットが、黒服が、体勢を立て直して走り出すが…遅い…。
…俺の方が…メゴロウに近い…。
「メゴロウッ!!」
考えるより先に、身体が動いていたのかも知れない。肩に置かれていたキヤクの手を振り払って、俺は飛び出していた。腹の痛みとか息苦しさとか、そんなのは忘れていた。
ただ、鋏の切っ先が、その凶器が、真っ直ぐとメゴロウに向かって行くのを黙って見ているなんて、出来なかった。
ただ、それだけだ。
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