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攻略されていたのは、俺
【09】
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レンガが埋められた歩道を俺達は歩く。歩道の車道側には、街路樹が植わっていて、処々に陰を作っていた。街…と言っても、学園の近くにある学生街だけどな…は、学園から歩いて三十分って処だ。バスが出てるが、歩きたい気分だから、歩く。生徒会長も文句を言わずに付いて来ている。文句は言わせないぞ。お前が勝手に付いて来てるんだからな。
まあ、バス停を素通りした時に、家の商会へは行かないのかと聞かれたけど。商会へは、流石にバスに乗らないと辛いからな。王宮の近く…まあ、セレブ街にあるから、ほいほい行ける場所じゃない。その方が安く…まあ、タダで手に入るが、そんな事をしたら親が心配するだろう。ただの胃痛で心配なんか掛けられるか。
そう俺が言えば、生徒会長は『そうか』と、短く返事をして、素直に俺と並んで歩き出した。
今日も晴天に恵まれて、歩いているとじんわりと汗が滲んで来る。着ていたブレザーを脱いで片手で持ち、空いてる手でパタパタと軽く顔の前で振って、隣を歩く生徒会長を見る。
「…暑くは無いんですか…?」
めちゃくちゃ涼しい顔をして歩いているのがムカつくな、おい。額に汗の一つや二つ浮かべて見ろよ。それとも、脇の下は濡れてたりするのか? 実はワキガが凄かったりするのか? ちょっと腕を上げて見ろ。それとも、発汗神経が死んでるのか? それはそれで問題だぞ。いきなり熱中症で倒れたりするなよ。
「暑く無いと言えば嘘になるがそれ程でも無い逆にこの気温で今からそれでは夏を乗り切れるのか不安になるな良く食べ良く寝て身体を作り心身共に鍛え」
はい! 暑いんだなっ!!
暑くてバテそうなら素直に言え! ブレザーを脱げ! ネクタイ緩めろ! 息継ぎしろ! こいつ、熱中症で倒れても、絶対に認めないな!? やだやだ、将来間違いなく社畜になるよ、こいつ!!
「そうですね、朝食を摂らずに出て来ましたから。あちらのカフェに入りましょうか。あそこのカフェのパンケーキは見た目も凝っていて、女生徒に人気なんですよ」
とは、ゲームの受け売りだ。ヒロインとある程度仲良くなると、街に繰り出したりするんだよな。主人公は街の事なんて詳しく無いから、ヒロインからあれこれ教えて貰うんだ。その一つが、このカフェ『テ・リヤア』だ。値段も学生向けでお安く、量もそれなりにある。
「いらっしゃいませ!」
俺達が店に入れば直ぐに店員が飛んで来て、窓際のテーブル席へと案内された。二人だから、カウンター席でも良いと思うが、まだ客が少ないから、人が入ってる様に見せる為に、通りから見える窓際へと案内したんだろうな。木造のテーブルにベンチタイプの椅子。テーブルには白いレースのクロス。椅子にはカラフルなチェック柄のクッションと、メルヘンな感じだ。出窓になっていたそこは開け放たれていて、新緑の匂いを纏った風が、そよそよと入って来ていて気持ちが良い。丈の短い白いレースのカーテンが微妙に揺れたりしているのも、目を楽しませて良い。現代日本じゃ、直ぐにクーラー入れるからな。こんな風情を楽しむなんて、中々出来ない贅沢だ。
メニューを見ながら、さて、どうしようかと悩む。ゲーム画面でしか見ていないから、実際の味や量とかは解らないんだよな。画面を映えさせる為に、オーバーに描かれている可能性は大いにあるし。だからと言って、飲み物だけだと店に入った意味が無い。この頑固者の生徒会長を、少しでも長く休ませてやらないとな。ゲームでは、ヒロインと二人でパンケーキを注文していた。色とりどりのベリーが乗っていて、美味しそうだったな。学食や寮の食堂じゃ、お目に掛かれない代物だから、主人公は驚きながらも喜んで食べるんだよ。画面に顔は出ないが、美味しいって言ってたよな。メゴロウなら、脇目もふらずに食べるだろう。いや、俺の分も食べるな、間違いなく。で、更に追加注文だ。
ふっ…と、自然と口元が綻ぶのが解る。
…メゴロウと来たかったな。
メゴロウが居れば、何でも注文出来るのに。
今、目の前に居るのが、何で、こんな無機質な眼鏡なんだろうな。
「何か言いたそうだな?」
眼鏡が何か言って来たよ。
無視して、俺はメニューに描かれている絵を指差した。
「気のせいでしょう。私は、こちらのトーストセットを頼むつもりですが、トイセ会長は如何されますか?」
「同じ物で構わない」
◇
メニューに描かれていたのは、トースト一枚、ベーコン三枚、ちょろっとしたサラダ、ゆで卵、コーヒーだった。
…だった…。
誰だよ…画面映えとか言い出した奴は…俺だけど…。
何で、トースト一枚が一斤あるんだよ…このベーコン一枚、厚さが豆腐よりあるんだけど…サラダは、何ですり鉢サイズのアルミのボウルに入っているんだ? 何でトングがあるんだ? このゆで卵はダチョウの卵かよ…? なあ? どんだけ遠近感狂った絵なんだよ…? サムネ詐欺過ぎるだろうっ!! 店員も言えよっ! まさか、これが普通とか思っているのか!? どこのコ○ダだよ!! 助けてメゴロウッ!!
まあ、バス停を素通りした時に、家の商会へは行かないのかと聞かれたけど。商会へは、流石にバスに乗らないと辛いからな。王宮の近く…まあ、セレブ街にあるから、ほいほい行ける場所じゃない。その方が安く…まあ、タダで手に入るが、そんな事をしたら親が心配するだろう。ただの胃痛で心配なんか掛けられるか。
そう俺が言えば、生徒会長は『そうか』と、短く返事をして、素直に俺と並んで歩き出した。
今日も晴天に恵まれて、歩いているとじんわりと汗が滲んで来る。着ていたブレザーを脱いで片手で持ち、空いてる手でパタパタと軽く顔の前で振って、隣を歩く生徒会長を見る。
「…暑くは無いんですか…?」
めちゃくちゃ涼しい顔をして歩いているのがムカつくな、おい。額に汗の一つや二つ浮かべて見ろよ。それとも、脇の下は濡れてたりするのか? 実はワキガが凄かったりするのか? ちょっと腕を上げて見ろ。それとも、発汗神経が死んでるのか? それはそれで問題だぞ。いきなり熱中症で倒れたりするなよ。
「暑く無いと言えば嘘になるがそれ程でも無い逆にこの気温で今からそれでは夏を乗り切れるのか不安になるな良く食べ良く寝て身体を作り心身共に鍛え」
はい! 暑いんだなっ!!
暑くてバテそうなら素直に言え! ブレザーを脱げ! ネクタイ緩めろ! 息継ぎしろ! こいつ、熱中症で倒れても、絶対に認めないな!? やだやだ、将来間違いなく社畜になるよ、こいつ!!
「そうですね、朝食を摂らずに出て来ましたから。あちらのカフェに入りましょうか。あそこのカフェのパンケーキは見た目も凝っていて、女生徒に人気なんですよ」
とは、ゲームの受け売りだ。ヒロインとある程度仲良くなると、街に繰り出したりするんだよな。主人公は街の事なんて詳しく無いから、ヒロインからあれこれ教えて貰うんだ。その一つが、このカフェ『テ・リヤア』だ。値段も学生向けでお安く、量もそれなりにある。
「いらっしゃいませ!」
俺達が店に入れば直ぐに店員が飛んで来て、窓際のテーブル席へと案内された。二人だから、カウンター席でも良いと思うが、まだ客が少ないから、人が入ってる様に見せる為に、通りから見える窓際へと案内したんだろうな。木造のテーブルにベンチタイプの椅子。テーブルには白いレースのクロス。椅子にはカラフルなチェック柄のクッションと、メルヘンな感じだ。出窓になっていたそこは開け放たれていて、新緑の匂いを纏った風が、そよそよと入って来ていて気持ちが良い。丈の短い白いレースのカーテンが微妙に揺れたりしているのも、目を楽しませて良い。現代日本じゃ、直ぐにクーラー入れるからな。こんな風情を楽しむなんて、中々出来ない贅沢だ。
メニューを見ながら、さて、どうしようかと悩む。ゲーム画面でしか見ていないから、実際の味や量とかは解らないんだよな。画面を映えさせる為に、オーバーに描かれている可能性は大いにあるし。だからと言って、飲み物だけだと店に入った意味が無い。この頑固者の生徒会長を、少しでも長く休ませてやらないとな。ゲームでは、ヒロインと二人でパンケーキを注文していた。色とりどりのベリーが乗っていて、美味しそうだったな。学食や寮の食堂じゃ、お目に掛かれない代物だから、主人公は驚きながらも喜んで食べるんだよ。画面に顔は出ないが、美味しいって言ってたよな。メゴロウなら、脇目もふらずに食べるだろう。いや、俺の分も食べるな、間違いなく。で、更に追加注文だ。
ふっ…と、自然と口元が綻ぶのが解る。
…メゴロウと来たかったな。
メゴロウが居れば、何でも注文出来るのに。
今、目の前に居るのが、何で、こんな無機質な眼鏡なんだろうな。
「何か言いたそうだな?」
眼鏡が何か言って来たよ。
無視して、俺はメニューに描かれている絵を指差した。
「気のせいでしょう。私は、こちらのトーストセットを頼むつもりですが、トイセ会長は如何されますか?」
「同じ物で構わない」
◇
メニューに描かれていたのは、トースト一枚、ベーコン三枚、ちょろっとしたサラダ、ゆで卵、コーヒーだった。
…だった…。
誰だよ…画面映えとか言い出した奴は…俺だけど…。
何で、トースト一枚が一斤あるんだよ…このベーコン一枚、厚さが豆腐よりあるんだけど…サラダは、何ですり鉢サイズのアルミのボウルに入っているんだ? 何でトングがあるんだ? このゆで卵はダチョウの卵かよ…? なあ? どんだけ遠近感狂った絵なんだよ…? サムネ詐欺過ぎるだろうっ!! 店員も言えよっ! まさか、これが普通とか思っているのか!? どこのコ○ダだよ!! 助けてメゴロウッ!!
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