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それから
おかえし
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「…う"~…」
お布団で横になります旦那様が、赤い目をして僕を見上げて唸って来ています。
「駄目です。寝ていて下さい」
お布団から起き上がろうした旦那様の額に、濡らして絞ったタオルを乗せて、僕は出来るだけきつく言いました。
「…で、ん"、わ"…」
「天野様、えみちゃん様には既にご連絡済ですので、安心して休んでいて下さい」
喉が痛いのでしょう。嗄れた様な声が旦那様の口から零れます。
氷枕に頭を沈めて呻く様に言います旦那様に、更に冷たく僕は言いました。
旦那様が風邪を引きましたが、ここまで熱を出すのは珍しい事です。
お盆も過ぎまして、幾らか暑さが和らいで来たせいでしょうか?
昨日は洗い髪もそのままに、縁側で風にあたりながら、旦那様は晩酌をしていましたから、そのせいかと思われます。
「…じ、ごど…」
「天野様へ連絡した際に、みくちゃん様に来て戴ける様にお願いしましたから、間もなく来られるかと思います。仕事が終わりましたら、一刻も早くに戻って参りますので、みくちゃん様のお手を煩わせない様、お願い致しますね」
つらつらと言います僕を熱のせいか潤んだ瞳で旦那様が睨んで来ますが、心を鬼にして言い切りました。
「それでは、行って参ります」
畳に両手を置き、深々と頭を下げましたら。
「…う"う"…雪緒がつ"べだい"…」
「…もう、話さないで下さい…」
…うぅん…どうしましょう…熱を出した旦那様がどうしようもなく…その…可愛…ごほんっ!!
ともかく、このまま座っていましたら、足に根が生えてしまいます。後の事はみくちゃん様にお願いするしかないのです。とは云え、お粥は作ってありますので、厠への移動のお手伝い等が主になるでしょうね。
「…あ…」
そう思いました時、ふと脳裏にある物の姿が過りました。
◇
そうして、後ろ髪を引かれながらも、出勤し、一日の仕事を終え、途中で買い物をしまして帰宅しました。
出迎えて下さったみくちゃん様から、今日一日の旦那様の様子を聞きます。
「大人しいもんさね。あ~と、食欲の方は駄目だねえ…。頼まれた通りに、相楽のダンナに親父サンを連れて来て貰って、診て貰ったよ。でさ、注射は相楽のダンナが打ったんだけどさ、いやあ、あの時のダンナの顔、雪緒君にも見せたかったね! で、注射打ったから、今日は薬は飲まなくて良いってさ! じゃあ、アタイは帰るから!」
何と言いますか、話の前半はともかく、後半はとても緩んだお顔でみくちゃん様は話していました。
それ程に、酷いお顔でしたのでしょうか?
それは、是非とも見たかった気がしま…いえ、相楽様の笑顔が余程怖かったのだと思う事に致します。
みくちゃん様は、星様曰く『猫被り』だったそうですが、僕はどちらのみくちゃん様もお好きです。ただ、こちらの方が生き生きとしてらっしゃる気はしますね。
さて。
先に買って来ました物を冷蔵庫に入れまして…こちらは器へと移し替えまして冷凍庫へ…と。
それから、コンロに置いてある土鍋の蓋を開けます。
ああ、お聞きした通りに、お粥はたいして減ってはいませんね。
では、こちらは僕が食べる事に致しましょう。
「旦那様、ただいま戻りました。お加減は如何ですか?」
「…ゆ、きおか…」
声を掛けてから障子を開けましたら、お注射のお蔭なのでしょう、今朝よりは聞き取りやすい旦那様の声が耳に届きました。
ただ、熱は下がり切ってはいないのでしょうね。まだ、赤く潤んでいますものね。何時もは鋭く力強い眼孔ですが、今は頼りなく見えます。
「食欲はどうですか? 何か食べられそうですか?」
「…いや…すまん…。…食わねば…とは思うのだが…」
枕元に正座をして、そう問い掛けましたら、旦那様は軽く目を伏せてしまいました。
「気にする必要はありませんよ。無理して食べても身体に悪いだけですから。ですが、水分は摂りませんとなりませんね。今、ご用意して来ますね」
そうして台所へと戻りまして、買って来ました林檎をすり下ろします。これに蜂蜜を混ぜれば喉にも良い筈です。
次に冷凍庫を開けまして、帰宅した時に入れましたそれを取り出します。ひんやりとした硝子の器です。その器の中身を見て、僕は口元を綻ばせました。少々乱暴な冷やし方ですが、致し方ありません。冷えていた方が美味しいですからね。そして、水差しに氷と濃い目に煎れたお茶を入れまして、と。
それらをお盆へ乗せまして、旦那様のお部屋へと向かいます。
「お待たせ致しました」
と、障子を開けましたら、旦那様が上半身を起こしていました。
「ああ、寝てて下さ…」
慌ててお布団の側へと行きまして、そこへ膝をつき、持って居たお盆を畳の上へと置きます。
「あ…、いや…厠へ…」
わざわざ起きて待っていたのでしょうか? と、思いましたら、そちらでしたか。
「厠ですね。そのままで大丈夫ですよ。尿瓶を購入して来ましたから。今、お持ちしますね」
そうです。
僕では旦那様を支えて移動をするのは力不足だと思ったのです。
ですから、こちらを購入して来たのでした。
早速の出番ですね。
「………は………?」
「将来的に必要になるでしょうから、この機会に購入致しました」
目を瞬かせます旦那様に構わず僕は言います。
加齢とともに足腰も弱って参りますからね。
鍛えています旦那様はともかく、僕は何れ必要になる事でしょう。
「…っ、まっ、待て! 必要無いっ!! 今のは嘘だ!! 起きて待っ…!」
「…え…」
そこで旦那様はハッと口に手をあてて黙り込んでしまいました。
「申し訳ございません。それ程に喉が渇いていたのですね。こちら、緑茶です。中には氷が入っていますので冷えていますし、こちらは林檎をすりおろした物に蜂蜜を…」
「…あ、いや…雪緒…その…」
何故か旦那様は、口にあてていた手で顔を隠していますし、その声には疲れが滲んでいる様にも思いました。起きて待っていたからでしょうね。早く横になって戴きませんと。
ですが、その前に。
「…それからこちらは…桃缶の桃です…」
こちらだけは食べて戴きたいのです。
ひんやりとした器を手に取り旦那様の前へと差し出せば、その目が優しく、また、何処か懐かしむ様に細められました。
旦那様も、あの日の事を思い出されているのでしょうか?
そうでしたら、とても嬉しいです。
「…ああ、貰おう…」
ふ、と軽く息を吐く様に旦那様が微笑みます。
「はい!」
それは、やはりあの日の事を思い出していたのだと思わせる微笑みで。
僕は嬉しくて、だらしなく頬を緩ませて、お盆に置いていたスプーンを手に取り、それで予め小さく切っていました桃を掬いまして、旦那様の口元へと持って行きました。
「…な…?」
何故か、旦那様の目が見開かれました。
「あの日、旦那様にして戴いた事のお返しです。はい」
あの日、僕は…本当は嬉しかったのです…。
ですから、何時かその時のお返しが出来ましたら…と、思っていました。
「い、いや…自分で…」
旦那様の手が伸びて来て、僕の手からスプーンを取り上げ様とします。
「…僕の手からは…食べて戴けませんか…」
ですから、僕は少し俯きまして、上目遣いになる様に旦那様を見ました。
みくちゃん様に教えて戴きました、おねだりです。
「…ぐ…、お…ぼえていろよ…」
何か不穏な言葉を聞いた気がしますが、旦那様は両目を閉じて口を開けて下さいました。
その開かれた口の中に、僕はそっとスプーンを忍ばせました。
あの日、僕が感じた様に。
旦那様も、僕が感じた熱を感じて戴けたら、と思いながら。
お布団で横になります旦那様が、赤い目をして僕を見上げて唸って来ています。
「駄目です。寝ていて下さい」
お布団から起き上がろうした旦那様の額に、濡らして絞ったタオルを乗せて、僕は出来るだけきつく言いました。
「…で、ん"、わ"…」
「天野様、えみちゃん様には既にご連絡済ですので、安心して休んでいて下さい」
喉が痛いのでしょう。嗄れた様な声が旦那様の口から零れます。
氷枕に頭を沈めて呻く様に言います旦那様に、更に冷たく僕は言いました。
旦那様が風邪を引きましたが、ここまで熱を出すのは珍しい事です。
お盆も過ぎまして、幾らか暑さが和らいで来たせいでしょうか?
昨日は洗い髪もそのままに、縁側で風にあたりながら、旦那様は晩酌をしていましたから、そのせいかと思われます。
「…じ、ごど…」
「天野様へ連絡した際に、みくちゃん様に来て戴ける様にお願いしましたから、間もなく来られるかと思います。仕事が終わりましたら、一刻も早くに戻って参りますので、みくちゃん様のお手を煩わせない様、お願い致しますね」
つらつらと言います僕を熱のせいか潤んだ瞳で旦那様が睨んで来ますが、心を鬼にして言い切りました。
「それでは、行って参ります」
畳に両手を置き、深々と頭を下げましたら。
「…う"う"…雪緒がつ"べだい"…」
「…もう、話さないで下さい…」
…うぅん…どうしましょう…熱を出した旦那様がどうしようもなく…その…可愛…ごほんっ!!
ともかく、このまま座っていましたら、足に根が生えてしまいます。後の事はみくちゃん様にお願いするしかないのです。とは云え、お粥は作ってありますので、厠への移動のお手伝い等が主になるでしょうね。
「…あ…」
そう思いました時、ふと脳裏にある物の姿が過りました。
◇
そうして、後ろ髪を引かれながらも、出勤し、一日の仕事を終え、途中で買い物をしまして帰宅しました。
出迎えて下さったみくちゃん様から、今日一日の旦那様の様子を聞きます。
「大人しいもんさね。あ~と、食欲の方は駄目だねえ…。頼まれた通りに、相楽のダンナに親父サンを連れて来て貰って、診て貰ったよ。でさ、注射は相楽のダンナが打ったんだけどさ、いやあ、あの時のダンナの顔、雪緒君にも見せたかったね! で、注射打ったから、今日は薬は飲まなくて良いってさ! じゃあ、アタイは帰るから!」
何と言いますか、話の前半はともかく、後半はとても緩んだお顔でみくちゃん様は話していました。
それ程に、酷いお顔でしたのでしょうか?
それは、是非とも見たかった気がしま…いえ、相楽様の笑顔が余程怖かったのだと思う事に致します。
みくちゃん様は、星様曰く『猫被り』だったそうですが、僕はどちらのみくちゃん様もお好きです。ただ、こちらの方が生き生きとしてらっしゃる気はしますね。
さて。
先に買って来ました物を冷蔵庫に入れまして…こちらは器へと移し替えまして冷凍庫へ…と。
それから、コンロに置いてある土鍋の蓋を開けます。
ああ、お聞きした通りに、お粥はたいして減ってはいませんね。
では、こちらは僕が食べる事に致しましょう。
「旦那様、ただいま戻りました。お加減は如何ですか?」
「…ゆ、きおか…」
声を掛けてから障子を開けましたら、お注射のお蔭なのでしょう、今朝よりは聞き取りやすい旦那様の声が耳に届きました。
ただ、熱は下がり切ってはいないのでしょうね。まだ、赤く潤んでいますものね。何時もは鋭く力強い眼孔ですが、今は頼りなく見えます。
「食欲はどうですか? 何か食べられそうですか?」
「…いや…すまん…。…食わねば…とは思うのだが…」
枕元に正座をして、そう問い掛けましたら、旦那様は軽く目を伏せてしまいました。
「気にする必要はありませんよ。無理して食べても身体に悪いだけですから。ですが、水分は摂りませんとなりませんね。今、ご用意して来ますね」
そうして台所へと戻りまして、買って来ました林檎をすり下ろします。これに蜂蜜を混ぜれば喉にも良い筈です。
次に冷凍庫を開けまして、帰宅した時に入れましたそれを取り出します。ひんやりとした硝子の器です。その器の中身を見て、僕は口元を綻ばせました。少々乱暴な冷やし方ですが、致し方ありません。冷えていた方が美味しいですからね。そして、水差しに氷と濃い目に煎れたお茶を入れまして、と。
それらをお盆へ乗せまして、旦那様のお部屋へと向かいます。
「お待たせ致しました」
と、障子を開けましたら、旦那様が上半身を起こしていました。
「ああ、寝てて下さ…」
慌ててお布団の側へと行きまして、そこへ膝をつき、持って居たお盆を畳の上へと置きます。
「あ…、いや…厠へ…」
わざわざ起きて待っていたのでしょうか? と、思いましたら、そちらでしたか。
「厠ですね。そのままで大丈夫ですよ。尿瓶を購入して来ましたから。今、お持ちしますね」
そうです。
僕では旦那様を支えて移動をするのは力不足だと思ったのです。
ですから、こちらを購入して来たのでした。
早速の出番ですね。
「………は………?」
「将来的に必要になるでしょうから、この機会に購入致しました」
目を瞬かせます旦那様に構わず僕は言います。
加齢とともに足腰も弱って参りますからね。
鍛えています旦那様はともかく、僕は何れ必要になる事でしょう。
「…っ、まっ、待て! 必要無いっ!! 今のは嘘だ!! 起きて待っ…!」
「…え…」
そこで旦那様はハッと口に手をあてて黙り込んでしまいました。
「申し訳ございません。それ程に喉が渇いていたのですね。こちら、緑茶です。中には氷が入っていますので冷えていますし、こちらは林檎をすりおろした物に蜂蜜を…」
「…あ、いや…雪緒…その…」
何故か旦那様は、口にあてていた手で顔を隠していますし、その声には疲れが滲んでいる様にも思いました。起きて待っていたからでしょうね。早く横になって戴きませんと。
ですが、その前に。
「…それからこちらは…桃缶の桃です…」
こちらだけは食べて戴きたいのです。
ひんやりとした器を手に取り旦那様の前へと差し出せば、その目が優しく、また、何処か懐かしむ様に細められました。
旦那様も、あの日の事を思い出されているのでしょうか?
そうでしたら、とても嬉しいです。
「…ああ、貰おう…」
ふ、と軽く息を吐く様に旦那様が微笑みます。
「はい!」
それは、やはりあの日の事を思い出していたのだと思わせる微笑みで。
僕は嬉しくて、だらしなく頬を緩ませて、お盆に置いていたスプーンを手に取り、それで予め小さく切っていました桃を掬いまして、旦那様の口元へと持って行きました。
「…な…?」
何故か、旦那様の目が見開かれました。
「あの日、旦那様にして戴いた事のお返しです。はい」
あの日、僕は…本当は嬉しかったのです…。
ですから、何時かその時のお返しが出来ましたら…と、思っていました。
「い、いや…自分で…」
旦那様の手が伸びて来て、僕の手からスプーンを取り上げ様とします。
「…僕の手からは…食べて戴けませんか…」
ですから、僕は少し俯きまして、上目遣いになる様に旦那様を見ました。
みくちゃん様に教えて戴きました、おねだりです。
「…ぐ…、お…ぼえていろよ…」
何か不穏な言葉を聞いた気がしますが、旦那様は両目を閉じて口を開けて下さいました。
その開かれた口の中に、僕はそっとスプーンを忍ばせました。
あの日、僕が感じた様に。
旦那様も、僕が感じた熱を感じて戴けたら、と思いながら。
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