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ルミアは、貴重なライカー国産の絹をふんだんに使った白銀に輝くドレスに身をつつみ、ダイヤモンドのティアラと真珠のネックレスをつけて、ダイヤモンド宮の正門に馬車から降り立った。金髪で茶瞳のアーロン皇子がルミアと指を絡めて寄り添うようにルミアをエスコートする。
ロンは、刺客を避ける為に本名を隠していたらしい。ルミアもルミーと名前を偽っていた。お互い探そうとしてもいつも見つけられなかった理由がやっとわかった。
シルバーの指輪は、皇后から預かっていた大切な物だと後から聞き驚いた。ロンは、諸外国を訪れる際、ルミアの母リリアネスを探すように皇后から依頼されていたそうだ。ライカー国の王族のみ知る文字が書かれた指輪で、リリアネス本人か確かめる手段だったらしい。指輪はルミアの手に渡ったが、母は塔に閉じ込められたまま亡くなった。ずっと捜索されていたにも関わらず、それを知らず亡くなった母を想うとシルバーの指輪が熱を持つように感じる。
今日はダイヤモンド宮で、初めて第3皇子を招いた交流会が開催される為、滞在する全ての王女、貴族子女達が中庭に集められていた。
ルミアはアーロンと共に皆が集められている中庭にゆったりと歩いて行った。
正面奥のパラソルに座るのはイリーナ公爵令嬢だ。ルミアを見て眉間に皺を寄せ険しい顔をしている。
胸元が開いた真っ赤なドレスを着ているルーナ義姉姫と深い青のドレスを着たリーナ義姉姫は、ルミアを見て幽霊を見たかのように目を見開いている。
黒地に複雑な金の刺繍を施されたドレスを纏い、ルミアから奪った金のネックレスをつけたナリアお嬢様は、常に持っている金の扇子をボトリと地面に落とした。
他の王女や貴族達、付き従う侍女達も気が付いたのかザワザワと囁きあっている。
「皆様。お久しぶりです。私はルミア・ランカー。アーロン・サンダース皇子の唯一の婚約者です。今日でダイヤモンド宮は閉鎖する事に決まりました。今日中に一人残らず出て行ってくださいね」
ルミアは、にこりと微笑み沢山の自称婚約者達を見渡した。
あんぐりと口を開け、呆然とする彼女達に見せつけるように隣に立つアーロンに優しくキスをした。
END『想ってもいいでしょうか?』
ロンは、刺客を避ける為に本名を隠していたらしい。ルミアもルミーと名前を偽っていた。お互い探そうとしてもいつも見つけられなかった理由がやっとわかった。
シルバーの指輪は、皇后から預かっていた大切な物だと後から聞き驚いた。ロンは、諸外国を訪れる際、ルミアの母リリアネスを探すように皇后から依頼されていたそうだ。ライカー国の王族のみ知る文字が書かれた指輪で、リリアネス本人か確かめる手段だったらしい。指輪はルミアの手に渡ったが、母は塔に閉じ込められたまま亡くなった。ずっと捜索されていたにも関わらず、それを知らず亡くなった母を想うとシルバーの指輪が熱を持つように感じる。
今日はダイヤモンド宮で、初めて第3皇子を招いた交流会が開催される為、滞在する全ての王女、貴族子女達が中庭に集められていた。
ルミアはアーロンと共に皆が集められている中庭にゆったりと歩いて行った。
正面奥のパラソルに座るのはイリーナ公爵令嬢だ。ルミアを見て眉間に皺を寄せ険しい顔をしている。
胸元が開いた真っ赤なドレスを着ているルーナ義姉姫と深い青のドレスを着たリーナ義姉姫は、ルミアを見て幽霊を見たかのように目を見開いている。
黒地に複雑な金の刺繍を施されたドレスを纏い、ルミアから奪った金のネックレスをつけたナリアお嬢様は、常に持っている金の扇子をボトリと地面に落とした。
他の王女や貴族達、付き従う侍女達も気が付いたのかザワザワと囁きあっている。
「皆様。お久しぶりです。私はルミア・ランカー。アーロン・サンダース皇子の唯一の婚約者です。今日でダイヤモンド宮は閉鎖する事に決まりました。今日中に一人残らず出て行ってくださいね」
ルミアは、にこりと微笑み沢山の自称婚約者達を見渡した。
あんぐりと口を開け、呆然とする彼女達に見せつけるように隣に立つアーロンに優しくキスをした。
END『想ってもいいでしょうか?』
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