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生徒会補佐の仕事 

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私は今日も生徒会に来ていた。

もうすぐ学術祭が始まるので、生徒会も忙しい。

あれから、ローズとは距離ができた。今は生徒会への行き帰りも別行動で、ほとんど話すことが無くなった。

ローズは元々生徒会長のルーガスに甘えるように話しかける事が多かったが、最近は明らかにまとわり付くようになった。

(皇太子の筆頭婚約者候補のクロエ様もいるのにいいのかな)

生徒会会計のクロエは公爵令嬢で、皇太子の幼馴染だ。正式な婚約者の発表をしていない皇太子ルーガスだが、以前から婚約者はクロエで内定していると言われている。クロエは黒髪で肌が白く小柄なとても綺麗な顔立ちをしている。

(皇太子って噂と違って遊んでいるみたいだし、クロエ様苦労しそう。)

他人事のように私は考えていた。







今日の生徒会室には、私とクロエ公爵令嬢、書記のザイルが書類仕事をしていた。

他のメンバーは学術祭の準備で出払っている。
ローズもリアムと一緒の生徒会補佐だが、生徒会長のルーガスについて回るだけで、まともな仕事をしているとは思えなかった。

(ローズとリアムって、なんで生徒会補佐に選ばれたんだろう?)


ふと疑問に感じていると、クロエが話しかけてきた。

「リアムが優秀で助かりますわ。最近書類の出来がいいから早く帰れますのよ。」

「ありがとうございます。クロエ様。こんなに美しい方のお役に立てて僕も嬉しいです。」

「うふふ、相変わらずお上手ね。
ところで、今日はこの後時間はありますか?」


生徒会の仕事時間はもう少しで終わる。後は寮に帰るだけだし、特に用事が無い私はニコリと笑って答えた。
「はい。大丈夫です。後は寮に帰るだけですので。」

「まあ、良かったわ。1時間くらいで終わると思うのだけど、いいかしら。」


目の前の沢山の書類を見ながらクロエ公爵令嬢が言う。

「はい。勿論です。」











生徒会の仕事時間が終わりに近づいた時、ドアが開いた。

(あれ?今日は他の人はそのまま帰ると思っていたのに。)

ドアから入ってきたのは生徒会長ルーガスだった。

すると同時にクロエとザイルが立ち上がる。

「お帰りなさい。リアムは用事が無いそうよ。一時間程で帰ってくるわ。約束通りザイルを借りるわね。」

ザイルは、騎士団団長の息子だ。皇太子の側近として教育され、学術院への往路の護衛も勤めている。

「ああ、ありがとう。クロエも楽しんできて。」

嫌な予感がした私は慌てて立ち上がり、後に続こうとする。

「クロエ様、僕も、、」

「リアム。生徒会補佐の仕事は、生徒会の活動がスムーズになるように補佐をする事ですよ。」

にっこりとクロエは私に微笑んで言った。

「殿下の言う事をよく聞いて、私達の仕事が上手くいくように補佐をお願いしますね。」

クロエはさっさと、ザイルを伴ってドアから出ていった。

「じゃあ、俺達も楽しもうか?」


私が唖然と立っていると、ルーガスが私の腰に手を回し、腰を撫で付け抱きしめてくる。


「こうするのも、久しぶりだね。可愛いリアム。」

「で、殿下。待ってください。僕、もう、こういうのは、、、」

拒否しようと言葉を発した所、ルーガスが激しく口づけをしてきた。

私の頬を摘み、無理矢理口を開かせる。

「んーー、」

ジュボ、ジュボ、チュク、チュク

(初めから激しい、もうやめて!)

私はルーガスの胸を押そうとした。

その手をルーガスが掴み、指を絡めてくる。

ギュッと握りしめられた手と、口腔内を何度も刺激され、フワフワした感じになってくる。


うー、うー、


ボーとしていると、ルーガスは私を抱きしめたまま、椅子に座りルーガスの脚の上に乗せられた。


はぁ、はぁ、


「くるしい、お願い、もうやめて下さい。」


息が苦しくて、涙目になりながらルーガスに懇願する。


「まだ、足りないよ。だいぶ待たされたからね。可愛いリアム。」

耳元で囁かれ、そのまま耳を舐め回される。

頭を抑えられ、動かす事ができない。

「あー、あっ。舐めないで、耳はダメー。」

レロ、レロ、チュ、チュ

「じゃあ、どこならいいの?好きな所を教えて。」

「そんな、、、無いです。だからやめて。」

「嘘はだめだよ。リアム。俺が調べてあげるね。」

抱きしめられたまま、顔中をキスされる。その間も胸やお尻を服の上から触られ、ルーガスの手が私のズボンのベルトに伸びてくる。

(ダメ、バレちゃう。)

ルーガスの腕を必死に止めようと両手で掴むが、びくともしない。

(なんで!止まらないの!)

ベルトを外されそうになった時、

「唇です。唇にキスをして。」

慌てて私は言った。

「いい子だね。リアム。リアムが満足いくまでしてあげるよ。」

ルーガスは私を抱きしめながら笑って言った。




口腔内を舐められ、舌を絡ませて何度も深いキスをされる。舌を吸われ、刺激され、頭がおかしくなりそう。

クチュ、クチュ、ジュ、ジュ、ジュボ、ジュボ、ジュボ

ルーガスの舌が、私の喉奥を突くように、何度も奥を突いてくる。

う、う、う、うん、う、


苦しくて、刺激で頭がボーとする。

ちゅぽん。

はぁ、はぁ、はぁ、

私の口から飲み込み切れなかった涎が垂れ落ちる。

(もう、無理、無理)

私はルーガスに抱きつき、顔を隠すようにルーガスの胸に頭を擦り寄せた。


「どうしたの?リアム。気持ちよかった?抱きついてくるなんて今日は積極的なんだね。」

拒否するような発言すると何となくマズイ気がする。

「今度はだんまり?可愛いね。」

頭を撫でながら、ルーガスが愛おしそうに声をかけてくる。

(結局どうなの?リアムは皇太子と付き合ってたの?副生徒会長の話だと違う気がしたけど、なんでこんなに甘い声をかけてくるわけ?)

ボーとする頭でいくら考えても分かるはずがない。もう何も無いように祈りながら、私はルーガスに抱きつくしかなかった。










「はぁー可愛いな。もう持って帰りたい。ねえ、リアム。一緒に帰ろうか。」

その発言を聞き、私は慌てて頭を振り、身体を離した。

「あの、僕、そんなつもりは、、、」

ルーガスの膝から降り立ち上がって距離を取る。

「どうしたの?俺たち付き合っているよね。もっとこっちにおいで。」

とっさに、私は嘘をつく。

「僕、ローズと付き合っているんです。だから、、」

ルーガスは面白そうに私をみて言った。

「ローズ?あの煩い女?残念だね。もうすぐいなくなるよ。」

「えっ?」

「学術祭前にははっきりすると思うよ?さあ、おいで、あまり時間が無いんだ。」

ビックリしている間にまた引き寄せられ、抱きしめられる。

「リアムはいい匂いがするね。あの臭くてウザい女とは大違いだ。」

首元を舐められ、腰を揉まれる。

「ひゃ、やめて」

舐められた刺激に思わず甲高い声がでて、慌てて口を手で塞いだ。

ルーガスは笑いながら、その手を舐め回してきた。

うう、手を離したいけど、離したらまた。

コンコンとノックが響く。

「いいよ。入ってきて。」






ドアから入ってきたのは、ザイルだった。

「殿下。時間です。」

「ああ、あっという間だったなぁ。帰ろうか愛しいリアム。」

愛おしそうに笑って見てくるルーガスの整った顔に私は思わず見惚れてしまった。



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