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1.プロローグ
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メイナは暗殺者の家系に産まれた。両親も兄も暗殺者として生計を立てている。165cmあり女にしては、スラリとした体型のメイナは長い髪を頸で一つに纏めて留めている。整った顔立ちを黒装束で隠し暗殺者ギルドで仕事を受注している。
1年前に暗殺者ギルドで、メイナは護衛依頼を受けた。魔獣討伐護衛の大量募集があり、暗殺者ギルドまで声がかかったからだ。
人間には、魔力が宿る。その魔力の属性により目と髪の色が決まる。炎なら赤色、闇なら黒色の目と髪になるのだ。
メイナには産まれつき魔力が無く目も髪も白色だ。暗殺者の母も同じようにほとんど魔力が無く白に近い色彩をしている。
白髪に白眼のメイナは、目立たないように、魔力が篭った魔石を身につけて自分の目や髪の色を変えている。闇の魔力なら黒くなるし、風の魔力なら緑になる。いつもは父や兄に貰った闇の魔石を使い黒く色を変えていた。
だが、メイナに魔力が無く魔術を使えない事には変わりがない。
メイナのように魔力が無いものに出来る仕事はほとんどない。稀にある暗殺者としての仕事をして生計をたてていた。
護衛依頼は、魔術師の護衛だった。世界トップクラスの魔術師であるライザーが魔獣を討伐する間、ライザーを護衛するというものだった。
合流場所へ向かう途中で、依頼を受けたと思われる冒険者や暗殺者が道の端に蹲っている。合流地点へ向かう者も、みな顔色が悪い。
食中毒でも流行っているのかと訝しく思いながら、魔術師との合流地点へ向かった。
町のハズレの大きな岩石の側には真っ黒なローブを目元まで被った男が、その身長よりも高い重厚な杖を持ち立っていた。
「ライザー殿ですか?護衛依頼を受けてきました。」
黒装束を着たメイナを見てローブの男は唯一見える口元を動かしニヤリと笑った。
結局、ライザーの元に辿り着いたのはメイナだけだったらしい。
ライザーの元へ向かった者の中には顔見知りの暗殺者もいて、後で話を聞くが、要領を得ない。突然身体が重くなり、進めなくなったとしか分からなかった。
ライザーの護衛依頼は、メイナにとって楽な仕事だった。
ライザーの魔術は正確で速い。
正直護衛が本当に必要か半信半疑だった。魔獣の群れに向かい、ライザーの魔術で近寄る魔獣を倒していく。大型魔術をライザーが準備している間に襲ってくる魔獣は、メイナが斬りつけ倒していった。
ライザーの大型魔術は氷の魔術だった。ライザーが魔術を使うと、一面が氷に覆われた。魔獣を含めて木々や草花、岩までも凍りつく。
「へぇ、綺麗ね。」
メイナには、キラキラ光る氷が太陽の光を反射して一面が宝石に覆われたように見えた。
そんなメイナをライザーはじっと見つめていた。
それから、ライザーが稀に魔獣討伐に行く時は、必ずメイナを護衛に指名してくるようになった。
そもそもメイナが受注できる暗殺依頼はほとんどない。暗殺ギルドに掲示されている依頼は、数年前から誰も引き受けないまま放置されている残虐王の暗殺依頼や、暗殺者ギルド上級者を指名するものばかりだ。
メイナは腕には自信があるが、18歳と若く、いつも家族と一緒に暗殺依頼を受けていた。
家族がそれぞれ別の暗殺依頼で出払っている今は仕事がない。
ライザーの護衛依頼はメイナにとっていい仕事だった。
「メイナ。俺について来ないか?」
魔獣討伐を終えて、ライザーと町の食堂で夕食を食べている時に、言われた。ライザーと出会って、もう一年になる。最近は暗殺の依頼だけでなく、他の依頼も受けていない。暗殺者ギルドに何度確認しても、なぜか最近はライザー以外の依頼がメイナは受注できない。
メイナは暗殺者だ。自分の技術に自信があるし、メイナは変装が得意だ。兄と同様に両親と同じ暗殺者として身を立てるつもりだ。
「ライザー様。貴方程の力があれば、常時の護衛は不要でしょう。魔獣討伐の時に、また声をかけてください。」
ライザーの奢りで、肉汁が溢れ出るステーキを食べながらメイナは言った。
相変わらず口元だけしか見えないライザーは、悔しそうに口を歪める。
「メイナは相変わらずだな。なんでも欲しい物をやるし、金額は言い値をだす。」
メイナは護衛の報酬として十分な額を貰っている。それに今は両親が長期の依頼で家をあけている。何より兄が一ヶ月前から連絡が取れない。ライザーについて行く訳にはいかなかった。
「ふふふ。ライザー様。私は家を離れられないんです。ライザー様の次の魔獣討伐は、いつごろですか?」
「しばらくは討伐に参加できない。少し遠方へ行く用事があるんだ。半年はかかるだろう。メイナと会えないと思うと辛いよ。」
ライザーはテーブルの上のメイナの手を掴み握ってきた。
最近ライザーは、何かとメイナに触ってこようとする。貴重な依頼主だから無碍には出来ないが、メイナは困惑していた。
握られた手を引き離し、体の後ろへ隠す。
「ご馳走様でした。ライザー様。」
メイナはライザーに微笑みかけ、席を立った。
(ライザーの護衛依頼は、もう潮時かな。本業の依頼があればいいんだけど。)
名残惜しそうにメイナに顔を向けるライザーを置いてメイナは店を出て、暗殺者ギルドへ向かった。
メイナが初めて殺しをしたのは10歳の時だった。両親の依頼について行き、盗賊の根城で、相手を殺した。
暗器から滴り落ちる真紅の血。
ピチャピチャピチャピチャ。
地面に落ち、血痕がまるで大輪の華のようだった。
血を見たくて盗賊を何人も殺した。
盗賊の頭を始末してメイナの所へ来た両親が見たのは、沢山の骸と、血溜まりの中で、刃から滴る血をウットリと見つめるメイナの姿だった。
両親はメイナを暗殺者にするつもりは無かったらしい。だが、血に魅入られた娘を見て、暗殺者として育てる事に決めた。
すでに兄と遊びながら、暗殺技術を習得していたメイナの成長は早かった。
時々無性に血を見たくなる時がある。刃につく真紅の血を見ると、とても落ち着くのだ。
(魔獣の血が赤ければ、よかったのに。)
魔獣達は紫の血液をしている。いくら魔獣を殺しても、満たされずメイナは赤い血を見たくなる。
1年前に暗殺者ギルドで、メイナは護衛依頼を受けた。魔獣討伐護衛の大量募集があり、暗殺者ギルドまで声がかかったからだ。
人間には、魔力が宿る。その魔力の属性により目と髪の色が決まる。炎なら赤色、闇なら黒色の目と髪になるのだ。
メイナには産まれつき魔力が無く目も髪も白色だ。暗殺者の母も同じようにほとんど魔力が無く白に近い色彩をしている。
白髪に白眼のメイナは、目立たないように、魔力が篭った魔石を身につけて自分の目や髪の色を変えている。闇の魔力なら黒くなるし、風の魔力なら緑になる。いつもは父や兄に貰った闇の魔石を使い黒く色を変えていた。
だが、メイナに魔力が無く魔術を使えない事には変わりがない。
メイナのように魔力が無いものに出来る仕事はほとんどない。稀にある暗殺者としての仕事をして生計をたてていた。
護衛依頼は、魔術師の護衛だった。世界トップクラスの魔術師であるライザーが魔獣を討伐する間、ライザーを護衛するというものだった。
合流場所へ向かう途中で、依頼を受けたと思われる冒険者や暗殺者が道の端に蹲っている。合流地点へ向かう者も、みな顔色が悪い。
食中毒でも流行っているのかと訝しく思いながら、魔術師との合流地点へ向かった。
町のハズレの大きな岩石の側には真っ黒なローブを目元まで被った男が、その身長よりも高い重厚な杖を持ち立っていた。
「ライザー殿ですか?護衛依頼を受けてきました。」
黒装束を着たメイナを見てローブの男は唯一見える口元を動かしニヤリと笑った。
結局、ライザーの元に辿り着いたのはメイナだけだったらしい。
ライザーの元へ向かった者の中には顔見知りの暗殺者もいて、後で話を聞くが、要領を得ない。突然身体が重くなり、進めなくなったとしか分からなかった。
ライザーの護衛依頼は、メイナにとって楽な仕事だった。
ライザーの魔術は正確で速い。
正直護衛が本当に必要か半信半疑だった。魔獣の群れに向かい、ライザーの魔術で近寄る魔獣を倒していく。大型魔術をライザーが準備している間に襲ってくる魔獣は、メイナが斬りつけ倒していった。
ライザーの大型魔術は氷の魔術だった。ライザーが魔術を使うと、一面が氷に覆われた。魔獣を含めて木々や草花、岩までも凍りつく。
「へぇ、綺麗ね。」
メイナには、キラキラ光る氷が太陽の光を反射して一面が宝石に覆われたように見えた。
そんなメイナをライザーはじっと見つめていた。
それから、ライザーが稀に魔獣討伐に行く時は、必ずメイナを護衛に指名してくるようになった。
そもそもメイナが受注できる暗殺依頼はほとんどない。暗殺ギルドに掲示されている依頼は、数年前から誰も引き受けないまま放置されている残虐王の暗殺依頼や、暗殺者ギルド上級者を指名するものばかりだ。
メイナは腕には自信があるが、18歳と若く、いつも家族と一緒に暗殺依頼を受けていた。
家族がそれぞれ別の暗殺依頼で出払っている今は仕事がない。
ライザーの護衛依頼はメイナにとっていい仕事だった。
「メイナ。俺について来ないか?」
魔獣討伐を終えて、ライザーと町の食堂で夕食を食べている時に、言われた。ライザーと出会って、もう一年になる。最近は暗殺の依頼だけでなく、他の依頼も受けていない。暗殺者ギルドに何度確認しても、なぜか最近はライザー以外の依頼がメイナは受注できない。
メイナは暗殺者だ。自分の技術に自信があるし、メイナは変装が得意だ。兄と同様に両親と同じ暗殺者として身を立てるつもりだ。
「ライザー様。貴方程の力があれば、常時の護衛は不要でしょう。魔獣討伐の時に、また声をかけてください。」
ライザーの奢りで、肉汁が溢れ出るステーキを食べながらメイナは言った。
相変わらず口元だけしか見えないライザーは、悔しそうに口を歪める。
「メイナは相変わらずだな。なんでも欲しい物をやるし、金額は言い値をだす。」
メイナは護衛の報酬として十分な額を貰っている。それに今は両親が長期の依頼で家をあけている。何より兄が一ヶ月前から連絡が取れない。ライザーについて行く訳にはいかなかった。
「ふふふ。ライザー様。私は家を離れられないんです。ライザー様の次の魔獣討伐は、いつごろですか?」
「しばらくは討伐に参加できない。少し遠方へ行く用事があるんだ。半年はかかるだろう。メイナと会えないと思うと辛いよ。」
ライザーはテーブルの上のメイナの手を掴み握ってきた。
最近ライザーは、何かとメイナに触ってこようとする。貴重な依頼主だから無碍には出来ないが、メイナは困惑していた。
握られた手を引き離し、体の後ろへ隠す。
「ご馳走様でした。ライザー様。」
メイナはライザーに微笑みかけ、席を立った。
(ライザーの護衛依頼は、もう潮時かな。本業の依頼があればいいんだけど。)
名残惜しそうにメイナに顔を向けるライザーを置いてメイナは店を出て、暗殺者ギルドへ向かった。
メイナが初めて殺しをしたのは10歳の時だった。両親の依頼について行き、盗賊の根城で、相手を殺した。
暗器から滴り落ちる真紅の血。
ピチャピチャピチャピチャ。
地面に落ち、血痕がまるで大輪の華のようだった。
血を見たくて盗賊を何人も殺した。
盗賊の頭を始末してメイナの所へ来た両親が見たのは、沢山の骸と、血溜まりの中で、刃から滴る血をウットリと見つめるメイナの姿だった。
両親はメイナを暗殺者にするつもりは無かったらしい。だが、血に魅入られた娘を見て、暗殺者として育てる事に決めた。
すでに兄と遊びながら、暗殺技術を習得していたメイナの成長は早かった。
時々無性に血を見たくなる時がある。刃につく真紅の血を見ると、とても落ち着くのだ。
(魔獣の血が赤ければ、よかったのに。)
魔獣達は紫の血液をしている。いくら魔獣を殺しても、満たされずメイナは赤い血を見たくなる。
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