【完結】希望が叶う木

それは一本の木から始まった。

広い広い砂漠の片隅で、いつのまにか出来た小さなオアシスの中央に虹色の木が生えていた。

疲れきった旅人が、美しい虹色の木の側で一杯の水が欲しいと願うと旅人の目の前にグラスに入った一杯の水が現れた。

虹色の木はどんな願いも叶えてくれる。

虹色の木の秘密を知った人々は何人も、何十人も、何万人も木の元を訪れ願うようになった。人々の願いを叶えるたびに木はどんどん大きく成長していった。
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