〇〇家族

ヤマゴロウ

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第1章

第4話 全裸家族

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「きゃあああああああああああああぁぁぁぁぁぁあああぁああああああ!!」

ゆ、夢じゃなかった。

昨日のアレは夢じゃなかった。

だってリビングのテーブルには……。

全裸の春香さんと恵美と七海が座っていたんだ。

「白くん!?」

「お兄ちゃん!?」

「お兄様!?」

三者三様に俺のことを心配して駆け寄る

あぁ、春香さん走ったらお胸様がバルンバルンッしてますよー

リビングは走らないでくださぁーい!!

恵美。しゃがんで心配そうに俺を見るのはいいんだけど、足をそんなに開いちゃいけませんよ。なんか見えてますよ紐みたいなのが………。

七海。介抱してくれるのはいいんだけど膝枕はダメだよ。だって全裸だし胸大きいしで窒息しちゃうよ。いや、死んでもいい気分だけど、まだお兄ちゃん死にたくないよ。

意識が遠のきそうになるのをグッと堪えて立ち上がり

目を逸らしながら問いかける。

「え、えっと。みんなは、なんで……ぜ、全裸なの?」

3人は首を傾げてから一斉に答える

「「「え?なんで?」」」

「ぇ?」

なんで?って何?

全裸って合法だっけ?

あれ? ここ異世界? 俺、転生した?

転生したら家族全員が全裸でした~全裸から始める異世界無双~

そんなんあるかぁぁぁああああぁぁ!!!

「は、恥ずかしくないの?」

「「「え?恥ずかしいの?」」」

なんでやねんっ! 俺が聞いとんねん!!

「恥ずかしいなんて、変なお兄ちゃん。あははっ♪」

「本当に白くんったら家族なのに面白いこと言うわね。うふふっ♪」

「お兄様。そんな事より、早く夕飯を食べましょう!」

ちょ、ちょっと待て引っ張るなぁぁあーーー!!

いや眼福ではあるんだけど、俺の息子《マイサン》が暴発しちゃうよー

シーザードレッシングが料理にかかっちゃうよー

「はい、白くん座って!」

春香さんに強引に座らされる。

「昨日は、白くんが倒れちゃって出来なかったけど。同居記念パーティーを開催しまーす♪」

いや、そりゃね。俺もパーティーしたいけどね。

いかんせん、みんな全裸じゃん?

かんぱぁーい♪とか、できねーよっ!!

「は、春香さん。やっぱりオレ…「ダーメ!」…。」

は、春香さんのバルンバルンッが頭の上にぃぃぃいいい!!!!

あかん。これは正に、マイサンの宝石箱やぁ~

やかましわっ!!!

「お兄様。あ~ん♪」

唐揚げを箸で俺の方に寄せてくるが、ちびっ子だから身体全体で寄ってくる

どっち食べればいいの? 唐揚げ? それとも苺ちゃんですか?

いかーん!煩悩退散煩悩退散!!

心頭滅却すれば苺ちゃんをパクリッ!……しちゃ、らめぇぇぇぇぇえええええ!!!

「きゃっ!?七海、落としちゃダメでしょ!」

唐揚げが恵美の足のあいだにネーキッドダーイブ!! 

「こらっ!食べ物を粗末にしないのッ!!」

「お母様。申し訳ございません。」

怒られた七海は席へ戻る

「それじゃあ、堀川家のこれからの未来が、明るく楽しく幸せであるように!乾杯!!」

「「「かんぱーい♪」」」 

ふぅ!やっと落ち着けt………てねぇわ!!!全員全裸だわ。

落ち着け俺。

とりあえず、ご飯を食べ終われば解放される。

ならばっ!!全力で食すのみっ!!!

うおぉおおおおおりゃあぁぁあああああああああああ!!!!!

「お、お兄ちゃん!?そんなにお腹空いてたの?」

ここの選択肢はYESだっ!!

コクコクッ!(頷く動き)

「そうだったんだ。じゃあ、あたしの唐揚げあげるね♪」

チョイスミスったぁぁあああああああああ!!

いかん!二次災害が起きるやもしれん。ここは先手を

「お兄さ…「七海!いっぱい食べて大きくなれよ!キランッ!!」ま……はい。」

先手必勝っ!!!

我は今、勝利し「いっぱい作ってあるから大丈夫よ!おかわり持ってくるわね!」てなぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!

この後、敗北者はトイレに引きこもるのだが、それはまた別のお話。

どうにかこうにか食べ終えた俺は重いお腹をさすりながら部屋へ戻ろうとすると

「白くん!ちょっといいかしら。」

え? なんでそんな真顔? これ真面目な話する雰囲気?

でも全裸なんですよねぇ~。

「は、はい……。」

「白くん!正直に答えてほしいの。」

「……。」

「私たち、ここにいてもいいのかな? 白くんの負担になってない? ダメなところとかは改善していくけど、白くんの気持ち聞かせて欲しい!」

めっちゃ言いにくくなったやん。

全裸やめてくださいってめっちゃ言いにくいやつやん。

「べ、別に迷惑なんかじゃ……ありません。」

「ほんとっ!?」

立たないでバルンバルンッて、なってるからっ!

春香さんは涙を流しながら

「正直、不安だったの…。白くんはお父さんもお母さんも亡くなってしまった。私が白くんのお母さんになれるのかなって、自信もなくて凄く不安だった。」

「……春香さん……。」

凄くシリアスないい話してるんだけど……

涙がお胸様をつたって

苺ちゃんからポタポタと……

めっちゃエロイっす。ごめんなさい。

「……母さん、泣かないで。」

「…!?」

突然、春香さんは立ち上がり俺に抱きついてきた。

「しろ…くん。……あり…がとう…。」

感動する場面ですが胸に埋もれた俺。嬉死ぬ。

中々、離してくれない春香さんをなんとか宥め

自室に戻った俺は

ようやく安寧を取り戻したかにみえた。

コンッコンッ! ガチャッ

ノックと同時に扉が開き立っていたのは全裸恵美だった

「ど、どうしたの?」

なるべく目線を逸らしながら問いかける

「お兄ちゃんと一緒に寝ようと思って……。えへへ♪」

OH MY GOD!! この世に神はいないのかっ!!!

いや、むしろコレが神のご褒美的な……。

「お兄ちゃん…ダメぇ?」スキル超上目遣い

ぐはっ!!レベル1でオ○ガウエポンにチャレンジした気分。

「い………い………よ………。」

完・全・敗・北!!!!!



オフトゥン(お布団)の中に入った俺と恵美はお互い背中を向けていた

「なんだか……。恥ずかしいね。」

え? 何? やっと俺の願いが通じた感じ? OH 神よ!ありがとうございます!!

「この前まで同い年だった男の子と、家族になってこうして一緒のお布団で寝てるなんて、ま、まるで恋人……みたいな。えへへ♪」

どこで恥ずかしがっとんねんっ!!!

全裸に謝れっ!!全裸のが1000倍恥ずかしいわっ!!!!

「そ、そうだな……。め、恵美は好きな人…いないのか?」

「い、いないよ。ちょっと気になってる人はいたけど。」

気になってる人はごめんなさいっ!全裸見ちゃいましたっ!!

「誰か聞いてもいいか?」

「………秘密!」

「だよな………。」

「お兄ちゃん。」

そっと振り返ると恵美はこちらに向いていて、背中から抱きついてきた

「あたしの気持ちも、お母さんと一緒だから。お兄ちゃんの本当の妹になるから…」

苺ちゃんが背中でめちゃくちゃ主張してます。

なんなら、ちょっと立ってますやん!!

それでも睡魔はやってきて俺を眠りへと誘う




チュンチュンッ チュンチュンッ

目を覚まし時計をみる。5時10分

もう一眠り出来そうだ……なぁぁあああああああああああ!!!!

隣を見ると全裸の少女が俺の左手を腕で抱きしめ、足に挟んで寝ている。

いかんぞ!いかんぞ!煩悩退散!!

よしっ!まずは腕を引き抜こう!!

やさしーく!やさしーく!

「ぁん♪」

キャァァァァァアー!!!

手の甲がちょうどお股に当たった時に

よりっ良く抱きしめられてしまった。

やばい!やばいぞコレは!!

手を動かすだけで、おま…ゲフンゲフンッ。足のあいだに当たってしまう。

「うーん…」

ひゃああああああああああああああああああああ!

なんか、ちょっと小指の根元ら辺が風の谷に入ってますやんっ!!

俺の巨神兵が動き出しちゃうぅーーーーーーーー!!

な、なんとか脱出せねば!

家庭崩壊の危機ですぞ。

「………。」

よし!ターゲットはグッスリ眠っているな。

脱出作戦決行!

ミッション1 : まずは無理矢理にでも腕を引き抜いてみる

グリグリグリッ クチュッ

「……ぁん♪」

水の音だとっ!?この辺に川があるっ!!飲み水を確保せよっ!!!!

って、やかましいわッ!!!

ミッション2 : 手を裏返す

よっこいしょっ! クチュクチュッ

「……あぁん♪」

もう普通に触ってるみたいになってる。

このまま起きたら………。 

お兄ちゃん最低っ!!寝てる妹に悪戯するなんて!!

この人間のクズッ!ウンチ!うっ○り八兵衛!!

うっか○八兵衛にあやまれぇぇぇぇえええ!!

ウンチと同等扱いとか、もっと活躍するわい!

やばいやばいやばい、逃げちゃダメよ逃げちゃダメよ逃げちゃダメよ。

ロンギヌスがおっきしちゃう~!!

「あっ!」

「お兄ちゃん……おはよう」

「あ、あのな。恵美。落ち着いて聞いてくれ!誤解なんだっ!!」

その時、俺は捕まれたままの腕を動かしてしまった。

クチュクチュクチュッ

ゆ、指入っちゃったぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!

人生終了……。

この物語はご覧のスポンサーでお送り致しました。

「あぁん♪……もうっ!お兄ちゃんっ!!」

お、怒ってる………。

「くすぐったいんだからダメっ!」

は?

「じゃあ、コレは?」

 クチュクチュクチュクチュッ

あ、やば!ちょっとやり過ぎたかも………。

「あん♪……ダ、ダメッ!!あたしくすぐりに弱いんだからぁ!!」

せ、セーーーーーーーーーーーーーーーーフ!!!!!

いやいや、なんでセーフやねんっ!!

普通なら完全アウトだが……。

いや、待てよ確か…………



家族なのに?……家族だからこそOK?

これは検証が必要か……。

「な、なあ。恵美」

「なに?お兄ちゃん??」

「ち、ちょっとだけ、くすぐってもいいか?」

「ええー!やだよぉー!!さっき言ったけどくすぐられるのはダメなのぉ!!!」

「お願い事1つだけ叶えてあげるから!今日だけっ!恵美の弱いところとか調べるだけだし。な?」

「う~ん。じゃあ、お風呂であたしの身体を洗ってもらおっかな~。えへへ♪」

何それっ!!むしろ、ご褒美的な!!!

いや、だが今は

このビッグウェーブに乗るしかないっ!

「エ、エェー。マ、マジカヨー デモ、シカタナイカラヤッテヤルヨー」

俺、演技 超 下手 ポポ 神様 守る

「やった~♪ じゃあ約束ね♪」

と言い小指のを突き出してくる

「あぁ、約束だ」

そして指切りげんまんをした。

「じゃあ。はいどうぞっ!」

といっても大の字にベッドに身体を投げ出す

もう全部見えちゃってんすけど、この子お嫁にいけますの?
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